目次
はじめに
この記事で伝えたいこと
写真100枚以上、3万5000字もある記事になりました。時間に余裕のある方だけお付き合い下さい
「どういうルートで移動したか」や「退店時間」なども細かく書いているので、うどん巡りをしたい方には参考になる情報が含まれているだろうと思います
この記事の3つの要点
最も多くのうどん店を巡った金曜日は、1日で体重が2.5kgも増えました アート作品が多数存在する豊島の旅も、とても興味深いものになりました うどんもアートも良かったですが、個人的には何よりも「友人に会えたこと」が一番良かったです
「山越うどん」「なかむらうどん」「がもううどん」「うどんバカ一代」などの超有名店も巡っているので、そこへのルートなども参考にしてみて下さい
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2024年5月16日(木)の深夜から5月19日(日)に掛けて、香川のうどん巡り と、瀬戸内海にある豊島のアート巡り をして回りました。普段旅行記など書いたりしません が(というかそもそも、旅行にあまり行きません が)、今回は書いてみたいと思います。まずはその辺りの理由から。
タイトルにも書いた通り、私は、運転免許証は持っていますが、車の運転自体 はまったくしたくありません。さて一方で、香川のうどん巡りは、「名店・有名店」ほどかなり辺鄙な場所にあるので、「車移動」でなければ厳しい です。
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ただ、やはり死んでも車の運転をしたくない 私は、「公共交通機関等を使って、どうにかあらゆるうどん屋を巡るルート」を凄まじい時間を使って調べ倒しました 。恐らく、計画立案に50時間以上は掛かった はずです。なので、そうやって作った計画は、もしかしたら誰かの役に立つ可能性があるんじゃないか と思っています。
そんなわけで、「何時に店に着いたのか 」「その時点でどれぐらいの行列だったのか 」「電車・バス・自転車・タクシーをどう駆使して移動したのか 」などについて、事細かに書いてみることにしたというわけです。
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ちなみに、全体像を把握していただくために、使ったお金の概要 を先に書いておくことにしましょう。
香川・東京の往復の移動 37350円(新幹線34030円、JR快速マリンライナー3320円) 宿 10205円(カプセルホテル5805円、民泊4400円) 香川県内の移動 9514円(電車4837円、タクシー2690円、バス代300円、LUUP550円、レンタサイクル200円) 豊島まで&豊島内の移動 3700円(船2700円、レンタサイクル1000円) 食事 9178円(うどん7580円、骨付鳥1598円)
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「うどんだけで7500円以上も使ったかー 」という感じですね。それでは、日ごとにその詳細を書いていこうと思います。
2024年5月16日(木)
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仕事を終え、一旦家に戻って旅行用のバッグに替えてから、新幹線で高松へと向かいました 。
19:21東京駅→(JR新幹線のぞみ85号19番線)→22:38岡山駅 22:46→(JR快速マリンライナー71号8番線)→23:41高松駅
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新幹線に乗るのが久しぶりだったから、車内に全日警の警備員がいたことに驚いたわ
あと、高松駅で降りた時にメチャクチャ寒くて、長袖持ってくれば良かったって思ったよね
香川のローカル電車「ことでん(高松琴平電気鉄道)」は既に終電が過ぎ、レンタサイクルの貸出も終わってていたので、初めてLUUPの電動キックボードを使ってみました 。また、高松市内には深夜営業しているうどん店がある のですが、仕事終えて何も食べずに高松に向かったので、まずはそこを目指すことにします。
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00:08着 00:26退店 かけうどん(温)490円
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注文したうどんは、特に記載がない限り「1玉(小)」です。
まずは「さぬき麺之介 」に行きました。居酒屋のような外観・内装 で、夜営業しているだけあってお酒も頼めます。ここでは、とにかく寒かったこともあり、温かいかけうどんを注文しました (ここでもう少したくさん食べておけば良かったと後悔することになるのですが、それはまた後の話)。
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つるつるした細い麺と透き通る出汁 で、特段どうというわけでもないけれど美味しかったです。あと、接客をしていた女性店員の、あれは関西弁っていうのか、方言が凄く良く て、「遠くに旅に来たなぁ」という感じになれました。
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徒歩移動に関する注意です。私は身長が182cmある ので、普通の人より歩幅は大きい方 だと思います。なので、徒歩での移動時間に関してはその点を考慮して判断して下さい。
次に、「さぬき麺之介」から徒歩5分ぐらいのところにある「鶴丸 」へと向かいました。ここは以前も行ったことがあり、カレーうどんが有名な店 です。ただとても不幸なことに、臨時休業 でした。
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そこで、さらにそこからすぐ近くにあるはずの「こんぴらうどん ライオン通り店 」へ向かいます。しかし残念ながら見つけられませんでした 。この店も以前行ったことがあるはずで、「この辺にあった気がするなぁ」という辺りを歩いたし、グーグルマップも見ていたのですが、何故か見つからなかったんですよね。閉店してるのかなぁ 。
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しかもライオン通りは、夜のお姉さま方からの勧誘が凄まじくてね
うろうろしてるとすぐ声掛けられるから、そそくさと逃げたわ
というわけで、高松入りしてすぐに3軒回る予定だった のですが、結局1軒しか行けない ままカプセルホテル「ゴールデンタイム高松」へと向かうことになりました。「『さぬき麺之介』でもう少し食べておけば」と思ったのはそういう理由 からです。
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2024年5月17日(金)
うどん屋は朝早くから開いているところも多く 、そのため、私が起きる時間も必然的に早くなります 。この日は6:00に起き、まず風呂へ。そこで、体重計に乗りました 。表示は58.5kg 。これが1日でどこまで増えるでしょうか 。
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旅行期間中、17日(金)に最大軒数回る予定を組んでたから、どれぐらい増えるのか確かめようって感じだよね
そんなわけで、6:30にカプセルホテルを出て、徒歩で「さか枝」へと向かいました 。
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【うどん店】うどんさか枝(セルフ店)
6:45着 6:55退店 肉うどん530円
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この日の最初の店は「さか枝 」です。ここはかなりの有名店なので「しばらく並ぶだろうな」と思い、オープン時間の7:00よりもちょっと早めに着くイメージでカプセルホテルを出ました 。そのお陰で6:45に着いたのですが、写真を見てもお分かりの通り、並んでいる人はいません 。というのも、6:45の時点で既にオープンしていた からです。店内には15人ぐらいのお客さん がいました。
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たぶんだけど、これは「香川のうどん店あるある」なんだと思う
恐らく、地元の常連さん用に、公表してる開店時間よりも前に開けてるんだろうね
さて、香川のうどん店には「セルフ店」と「一般店」とがあり 、ざっくり、「自分が動いてうどんを受け取る」か「席で注文してうどんを持ってきてもらう」かの違い だと考えればいいでしょう。そして「セルフ店」の中でも「さか枝」は、香川のうどん店には時々ありますが、「自分で麺を湯通しする店」 です。器に麺だけ入った状態で受け取り、それをラーメンを茹でるみたいな網の中に入れてお湯に通して温めます。それを水切りして、近くにあるスープを自分で入れて食べるというスタイルです。
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ただ今回私は「肉うどん」を頼んだので、湯通しを自分ではやりませんでした (肉を入れてもらわないといけないので)。
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もちもちの綺麗な麺で、汁は甘めです 。というか、肉が甘い のかもしれません。美味しかったです。
【うどん店】山越うどん(セルフ店)
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7:04瓦町駅→(ことでん琴平線 琴電琴平行)→7:39綾川駅<590円>(当初予定していたルート) 7:19 or 7:34瓦町駅→(ことでん琴平線 琴電琴平行)→7:54 or 8:09綾川駅<590円>
さて、「さか枝」が7:00より前にオープンしていると想定していなかったこともあり、スタートから予定が狂っていきます 。元々は7:19か7:34発の電車で綾川駅に向かうつもりだった のですが、頑張れば7:04発に乗れそうだと思い、かなり急ぎ目で瓦町駅へと向かったところ、ギリギリで7:04発に乗れてしまいました 。
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元々は、雨が降った場合に乗る予定だった電車なんだよね
雨の場合は「さか枝」に行くのを諦める予定だったからなぁ
ちなみに、この日はかなり頻繁に電車移動する予定だったので、「ことでん・JRくるり~んきっぷ」を買いました 。
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これは、「ことでん」と「JR四国」の電車(バスは対象外)に一日乗り放題という券 で、大人は2200円です。特定の駅の券売機等で買えるので、電車にたくさん乗る場合には買ってみたら良いかと思います。ちなみにこの一日乗車券は、ほとんどの駅で「券を駅員に見せる」スタイル です。JR高松駅だけは改札に入れるスタイルだったかな、確か。
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さて、7:04瓦町駅発の電車に乗ると、とても良いタイミングで綾川駅発のバスに乗れます 。で、雨の場合はこのバスに乗れないと厳しい ので、「さか枝」には行かない予定を立てていたというわけです。
7:45綾川駅→(綾川町営バス 循環路線(左回り) 綾上支所前、綾川駅方面)→柳屋8:00<100円>(当初予定していたルート) 綾川駅から徒歩 or 8:45綾川駅→(綾川町営バス 循環路線(左回り) 綾上支所前、綾川駅方面)→柳屋9:00<100円>
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柳屋のバス停から山越うどんは徒歩20秒ぐらい でした。本当にすぐそこ という感じです。なので、9:00オープンの「山越うどん」に、8:00に着いてしまいました。もちろん一番乗り です。誰も並んでいませんでした。
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この日はこれ以降も予定が巻き巻きで、やっぱり平日と休日で全然違うんだなって感じたわ
店の外には、「初めて来るお客さん向けの案内板」がとにかくあちこちにありました 。人気店であることが窺えますね。
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さすがに8:00から店頭に並ぶのも憚られ 、と言っても周りは田んぼなどが広がる特に何があるわけでもない場所なので、ちょっと離れた場所に立っていました。8:20分頃から店の入口で待っていたら、8:25に2人組のお客さんがきて、開店直前の段階では10~15人並んでいた という感じです。
8:56開店 9:04退店 つめたいしょうゆ300円 + かまたまやま400円
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この日は旅程の中で最も多くのうどんを食べる予定だった ので、本当は1店で2杯も注文すべきではありません 。ただ、やはり「山越うどん」は、今回訪れたうどん店の中でも格段にアクセスが悪い場所にあるので、「もう来られないかもしれないな」と思い、2杯注文することにしました 。
ちなみに、「山越うどん」では早速うどんの写真を撮り忘れました。これ以降も、度々こういうことがあります。普段まったく写真を撮らないので、うっかり忘れてしまうんですよね 。
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しょうゆうどんの方は、噛み切るのにちょっと力がいるぐらい弾力のあるキリッとした麺です 。一方のかまたまやま(「釜玉うどん」にすりおろした山芋が入っている)はとても柔らかい麺でした 。その対比がとても面白かったです。「釜玉うどん」は食べたことがありますが、山芋入りというのは初めてで、よりまろやかになっている感じ がしました。
でも何だかんだ、シンプルなしょうゆうどんの方が印象に残ったなぁ
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印象的だったのが、注文を受けるおばちゃんです 。おばちゃんは、「注文を聞く」「茹で上がった麺に卵やら山芋やらを乗せる」というのを1人でやっていた のですが、それが凄まじいスピード で、私のうどんが出てきた時点で、私よりも5人ぐらい後のお客さんまで注文を聞いていたと思います。パッと見の印象では60~70代ぐらいの方だったと思うので、その年代の方にしては、捌き方がとにかく絶妙で、驚かされてしまいました 。
さて、食べ終わってすぐに店を出て、帰りは徒歩で綾川駅を目指しました 。ほぼ直進で駅まで行ける ので、経路はとてもシンプルだと思います。以下は、その道中で撮った写真です。
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【うどん店】なかむらうどん(セルフ店)
9:39綾川駅→(ことでん琴平線 琴電琴平行)→9:48栗熊駅<270円>(当初予定していたルート) 9:37柳屋→(綾川町営バス 循環路線(右回り) 綾川駅、綾上支所前方面)→9:52綾川駅<100円> or 9:58羽床上→(琴参バス 坂出綾川線 イオンモール綾川行)→10:03綾川駅<200円> 10:09綾川駅→(ことでん琴平線 琴電琴平行)→10:18栗熊駅<270円>
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元々「山越うどん」で行列に並ぶと想定していた ので、それも考慮した上で10:09綾川駅発の電車に乗る予定でいました。ただ、スケジュールがかなり巻き巻きになったので、1本前の電車に乗れた というわけです。
そして栗熊駅からは、今回のルートで唯一のタクシー移動 となります。栗熊駅からバス移動も可能だった のですが、次に行く予定の「なかむらうどん」も行列必至の店という認識だった ので、少しでも早く着いていたかった のです(結果として、そんな必要はなかったのですが)。あらかじめタクシー会社を調べ、「岩崎タクシー 0877-98-3121」に「栗熊駅に10:20」で予約しておきましたが、1本前の電車に乗れたこともあり、「もし可能なら早く来てもらえると助かります」と改めて連絡しました。
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9:50栗熊駅→(タクシー)→10:07なかむらうどん<2690円>
そういえば運転手さんから、「『なかむらうどん』に行くなら、栗熊駅から1つ先の岡田駅の方が近いと思う」って言われたわ
元々栗熊駅からバスの予定だったから、それもあって栗熊駅発にしちゃったんだよね
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ちなみに、「ことでん」の駅名は「栗熊駅」 なのですが、栗熊駅に停まる「丸亀市コミュニティバス」のバス停名は「琴電栗熊駅」 のようです。私は初め、「栗熊駅」と「琴電栗熊駅」の2つの駅が存在するのだと思って混乱しました (「ことでん」には「琴電屋島駅」みたいな名前の駅もあるので)。
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さてその道中、タクシーの中で聞いた話が個人的に少し興味深かったです 。
「なかむらうどん」周辺のうどん店を調べている時に、「うどん一屋飯山店」も検索に引っかかった のですが、どうやらもう閉店しているようでした 。ただ、どれだけ調べても「確実に閉店している」という情報が手に入らず 、「もし万が一開いていたら行こうか」ぐらいに考えていたのです。
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ただ運転手さんとの会話の中でたまたま、「『うどん一屋飯山店』は閉店していて、今は岩崎タクシーの倉庫になってるんですよ 」という話になりました。というわけで、閉店していることは確実 です。ちなみに、うどん巡りをしていることを伝えたら、運転手さんは「私の一推しは『がもううどん』です」と言っていました 。私は翌日5/18(土)に行く予定でしたが、この「がもううどん」も超人気店です。
10:07着 10:15退店 肉うどん(平日限定)530円
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さて、「なかむらうどん 」には以前行ったことがあります。その時は確か土日のどちらかだった のですが、オープン時間の9:00ちょうどに着いた時点で既に100人ぐらい並んでいました 。この店も、香川のうどん巡りでは必ずと言っていいほど名前が挙がる超有名店 です。そんな記憶があったので、「『なかむらうどん』で多少は並ぶだろう」という想定で予定を組んでいました 。
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元々予定を考え始めた当初は、「丸亀駅からレンタサイクルで『なかむらうどん』に行く」想定で、その場合は着くのが12:00ぐらいになりそうだったんだよね
「お昼時に着くから余計並ぶだろうなぁ」っていうイメージのままずっと調べてた感じ
しかし、タクシーの運転手さんの話を聞いて想像していた通り、私が着いた時には1人も並んでいませんでした 。平日の、しかもお昼時でもない時間から行列が出来ることはない そうです。「山越うどん」「なかむらうどん」、そして翌日行く「がもううどん」はもう、土日に混雑する「観光地」的な扱いになっている と考えればいいのでしょう。
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でも面白いのは、香川のうどん店は「地元の常連さん」からも支持されてるんだよね
その両立は難しそうだけど、基本的に「地元の常連さんのために」って考えでやってるから成り立ってるんだろうなって思う
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さて、「なかむらうどん」は「釜たまうどん」が有名な店 のはずで、以前行った時も「釜たまうどん」を頼んだ記憶があります。ただ今回は平日に来られたので、せっかくならばと、平日限定の「肉うどん」を注文しました 。平たくて細めの麺で、食感はとても柔らかい感じです 。玉ねぎと肉がとても甘く 、肉うどんというのは全国どこでも基本的にそういうものなのかもしれませんが、香川のうどん店の肉うどんは甘い肉が乗っているという印象になりました。しかしやっぱり、「釜玉うどん」も食べたかったなぁ。
【うどん店】純手打うどん よしや(セルフ店)
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タクシーに乗っている時には見えなかった(見ていなかった)気がしますが、次の「純手打うどん よしや」まで歩いている時に小さな山が綺麗に見えました 。
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飯野山(讃岐富士) という名前のようですね。登ったりもできる みたいです。余裕があるなら、腹ごなしに予定に組み込んでもいいかもしれません 。
10:28着 10:40退店 のり玉うどん(冷)620円
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この後は、「なかむらうどん」から歩いて割とすぐのところにある「純手打うどん よしや 」へ向かいます。ちなみにタクシーの中で、私が「よしや」と「一屋(いちや)」を言い間違えたことで、先程の「『うどん一屋飯山店』は閉店し、今は岩崎タクシーの倉庫になっている」という話が聞けた のでした。
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この店も、テレビなどで取り上げられる有名店 のようです。ただ、やはり平日のお昼前だからでしょう、並んでいる人はいませんでした 。またこの店では、「機械を一切使用しない麺作り 」を続けているそうです。これは香川のうどん店の中でもかなり珍しい とのこと。
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逆に、「大体のところは機械を使ってるんだ」ってことに驚いた部分もある
考えてみれば当たり前かもだけど、だからこそ、こういうこだわりの店が貴重だよね
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そんな「機械を使っていない」という麺ですが、その割に(という表現が正しいのかどうかもよく分かりませんが)とても綺麗な麺 でした。また、麺が見えないぐらい載った海苔の香りが物凄く濃厚 で、その上で半熟卵が全体をマイルドにしてくれています 。ちなみに、ちょうど茹でているタイミングだったのか、うどんが出てくるまでに5分程掛かりました。
【うどん店】手打ちうどん 歩(未訪問) + 【うどん店】セルフうどんおかだ(セルフ店)
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さて、実はもうこのぐらいの時点でお腹はパンパン 、かなり限界に近づいていました。これも、スケジュールが凄まじく前倒しになったから だと言えます。そもそも予定より大分早く着いたし、さらに元々は「『なかむらうどん』と『純手打うどん よしや』では行列に並ぶ」と想定していたので、「並んでいる間にお腹も落ち着くだろう」と思っていた のです。それが、3時間半で4軒回り5杯食べる という形になったので、お腹がかなり厳しくなってしまいました 。
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そんなわけで、当初の予定では「純手打うどん よしや」から歩いてすぐの「手打ちうどん 歩」に行くつもりだった のですが、腹具合を考えて来店を諦めた というわけです。
あらかじめ各店のオススメメニューを調べて行ったけど、「歩」は「とり天ぶっかけ」だったんだよね
だから、「今ここでとり天なんか食べてられない!」と思って行くのを諦めたって部分もある
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というわけで、「手打ちうどん 歩」のすぐ傍にある「セルフうどんおかだ 」へ向かいました。
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さて、ここで少し「セルフうどんおかだ」について説明したい と思います。
私は元々、宇多津駅近くにある有名店「おか泉」に行く予定を立てていました 。しかしその後色々と調べていく中で、「『セルフうどんおかだ』は、『おか泉』の工場併設店である 」という情報を見つけます。それで「おか泉」は諦め、「なかむらうどん」から近い「セルフうどんおかだ」だけに行くことにした というわけです。
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また、同じく宇多津駅近くにある「中村うどん」にも行こうと思っていた のですが、こちらは金曜定休 ということで、ルートに組み込めませんでした。ちなみに「中村うどん」は、「なかむらうどん」の故店主の弟さんがやっている店 だそうです。
さてそんなわけで、宇多津駅周辺に行く必要がなくなりました 。そしてそれもあって、「丸亀駅からレンタサイクルで『なかむらうどん』へ向かう」というルートでなくてもよくなり、それで「栗熊駅からタクシーで向かう」というルートに変えた というわけです。
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ちなみに、この周辺には「長田in香の香」という超有名店がある のですが、こちらも、「ちょっと距離が離れている」「超行列店であり、ルートに組み込むと移動の予定が立てにくくなる」「以前一度行ったことがある」という理由で今回は諦めました 。
この丸亀市周辺のうどん巡りルートは、相当考え直したよね
それに、元々レンタサイクルで移動する予定だったから、「雨が降ったらどうするか」ってパターンもメチャクチャ考えなくちゃいけなくて大変だった
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10:48着 11:00退店 ぶっかけおろし(冷)310円
というわけで話を戻しましょう。「セルフうどんおかだ」に到着です 。ここも人気店のはずですが、やはり平日で、さらにまだ昼食の時間には早いからでしょうか、店外まで並んでいる人はいませんでした (店内には10人ほど注文待ちの人がいましたが)。
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食べている途中で「写真撮り忘れた」と気付いたので、食べかけの写真です。お見苦しい
麺は柔らかめです 。また、「ぶっかけうどん」というのがそういうものなのだと思いますが(正直、うどんに詳しいわけではないし、たくさん食べているわけでもありません)、かなり濃い目の出汁 でした。自由に入れられる「大きなにぼし」みたいなトッピングもとても美味しかった です。
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【うどん店】山下うどん(未訪問)
(当初予定していたルート) セルフうどんおかだ→(タクシー)→山下うどん 12:31願誓寺→(丸亀市コミュニティバス 丸亀垂水線 丸亀港行)→12:45春日の辻 13:08→(丸亀市コミュニティバス レオマ宇多津線 NEWレオマワールド行)→13:39琴電栗熊駅<400円>
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さて、元々の予定では「山下うどん」にも行くつもり でいました。「ぶっかけうどんの元祖 」と呼ばれる店で、「なかむらうどん」周辺からはちょっと距離があります。自転車を借りるならそのままレンタサイクルで向かえば良かった わけですが、自転車を借りない予定に組み直したので、「どうやって『山下うどん』に行くか 」を考えなければなりません。
調べていく中で、「岩崎タクシー飯山営業所が、『セルフうどんおかだ』から徒歩1分ほどのところにある 」ことに気づきました。なので、「タクシーで『山下うどん』へ向かい、その後バスで栗熊駅に戻る 」というルートを想定できたというわけです。
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営業所から直接タクシーに乗れるのかは、正直よく分からなかったんだけど
普段全然タクシーに乗らないし、営業所に行くこともないからねぇ
ただ、想定できなかったのは私の「腹具合」の方 です。この時点でもう「まったく食べられない」というぐらいお腹がいっぱいだったので、一旦休憩が必要 だと判断しました。
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【休憩】丸亀城
11:16高柳→(丸亀市コミュニティバス レオマ宇多津線 宇多津駅北口行)→11:40丸亀城前<200円>
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さてこの後は、「高松市内に戻り、夕方ぐらいまでしかやっていない店をいくつか回る」という予定 を立てていました。そのため、移動距離の短い栗熊駅から帰る予定にしていた のですが、相当時間に余裕が出来たので、丸亀駅から戻るルートでも全く問題ありません 。
そこで、丸亀駅近くにある丸亀城に行ってみることにした というわけです。
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全然知らなかったのですが、この丸亀城、一番高い場所に行くまでの道がとにかく急坂 でした。なかなか凄まじかったです。
城を訪れることってあんまりないから、これが普通なのかよく分からないけど
今まで行ったことがあるのって、姫路城と竹田城ぐらいだよね
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個人的には、途中に井戸があったのが意外でした 。確かに、籠城戦になったりでもしたら水の確保は重要になるでしょう。しかしそうだとしても、城中に井戸を掘るのは大変だっただろうな と感じました。ちなみに、「日本で一番深い井戸 」と言われているそうです。
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13:08丸亀駅→(JR快速サンポート南風リレー号)→13:33高松駅<630円> 高松駅からはレンタサイクル(10分ほど)<200円>(当初予定していたルート) 13:10高柳→(丸亀市コミュニティバス レオマ宇多津線 NEWレオマワールド行)→13:39琴電栗熊駅<200円> 13:55栗熊駅→(ことでん琴平線 高松築港行)→14:35栗林公園駅<630円>
14:10着 14:15退店 かけうどん(250円)
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さて、13:33に高松駅に着いた後、栗林公園北口駅へ向かう電車に乗る予定でいた のですが、どうしてか乗れませんでした 。ホームで待っていたはずなのに、いつの間にか出発時間を過ぎていた んですよねぇ。ホントに未だに、何があったのか全然分かりません 。そんなわけで、高松駅で借りたレンタサイクルで移動しました 。レンタサイクルは「HELLO CYCLING」アプリに登録することで使用でき、市内にいくつかあるポートで自由に貸出・返却が可能です。
ちなみに、「栗林公園駅」と「栗林公園北口駅」は別の駅なので注意して下さい
あと、「くりばやし」ではなく「りつりん」って読むのも難しいよね
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ホントに、車を使ったとしても、スケジュールを組むのは結構パズルな気がする
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奥崎謙三という元兵士のアナーキストに密着する『ゆきゆきて、神軍』。ドキュメンタリー映画の名作として名前だけは知っていたが、まさかこんなとんでもない映画だったとはと驚かされた。トークショーで監督が「自分の意向を無視した編集だった」と語っていたのも印象的
さてこの「讃岐うどん 上原屋本店」、ネットで調べると閉店時間は15:30なのですが、店頭に「しばらく14:30で閉店します」と書かれていました 。事情はよく分かりません。
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【要約】福岡伸一『生物と無生物のあいだ』は、「生命とは何か」を「動的平衡」によって定義する入門書…
「生命とは何か?」という、あまりに基本的だと感じられる問いは、実はなかなか難しい。20世紀生物学は「DNAの自己複製」が本質と考えたが、「ウイルス」の発見により再考を迫られた。福岡伸一の『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』の2著作から、「生命の本質」を知る
このように香川のうどん店は、開店時間・閉店時間ともにかなり流動的 なので、その辺りは注意が必要 でしょう。私は何も知らなかったのですが、本当にギリギリ来店できたのでとてもラッキーでした 。
さて、丸亀城で休憩したものの、やはり満腹感は続いており、「讃岐うどん 上原屋本店」の時点でもう限界を迎えていた 感じです。しかし、どうせならあと1軒近くのうどん店を訪れてから休憩しよう と思い、「ぶっかけうどん大円 」を目指すことにしました。
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【うどん店】ぶっかけうどん大円(一般店)
14:35着 14:45退店 ぶっかけ冷(340円)
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ここでも、うどんの写真を撮り忘れました。
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ここは店名にある通り「ぶっかけうどん」が有名な店 のようです。平たくて縮れた太めの麺でした 。ただ、これは私が「ぶっかけうどん」に向いていないと思ってもらいたいのですが、麺・出汁ともに「ぬるい」と感じるようなうどんで、正直なところあまり得意ではなかった です。
やっぱり「かけ」「釜あげ(釜たま)」が良いなって改めて思ったわ
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さて、やはりもう食べられない状態になってしまった ので、ここからまたしばらく休憩に入る ことにします。
【休憩】古本屋「YOMS」 + 本屋「ルヌガンガ」
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実際に起こった衝撃的な事件に着想を得て作られた映画『ルーム』は、フィクションだが、観客に「あなたも同じ状況にいるのではないか?」と突きつける力強さを持っている。「普通」「当たり前」という感覚に囚われて苦しむすべての人に、「何に気づけばいいか」を気づかせてくれる作品
レンタサイクルの返却ポートが瓦町駅にもあるので、そのまま自転車で瓦町駅を目指し、近くにある本屋へ向かう ことにしました。ちなみにその途中、こんな場所を見つけたのでご紹介 。
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【感想】映画『野火』は、戦争の”虚しさ”をリアルに映し出す、後世に受け継がれるべき作品だ
「戦争の悲惨さ」は様々な形で描かれ、受け継がれてきたが、「戦争の虚しさ」を知る機会はなかなかない。映画『野火』は、第二次世界大戦中のフィリピンを舞台に、「敵が存在しない戦場で”人間の形”を保つ困難さ」を描き出す、「虚しさ」だけで構成された作品だ
他にもこういう場所はあるのかもしれませんが、「1階に交番が入っているマンション」というのはかなり珍しい気がします 。
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【実話】映画『ハドソン川の奇跡』の”糾弾された英雄”から、「正しさ」をどう「信じる」かを考える
制御不能の飛行機をハドソン川に不時着させ、乗員乗客155名全員の命を救った英雄はその後、「わざと機体を沈め損害を与えたのではないか」と疑われてしまう。映画『ハドソン川の奇跡』から、「正しさ」の難しさと、「『正しさ』の枠組み」の重要性を知る
さて、まず向かったのは古本屋の「YOMS」 。こじんまりとした店内には、様々なジャンルの本が並び、入口にはZINE的なものも置かれています 。ここでは『銀河の片隅で科学夜話』(全卓樹/朝日出版社)を買いました。
著:全 卓樹
¥1,725 (2024/06/01 21:31時点 | Amazon調べ)
ポチップ
ここでは30円出すと、お店オリジナルの袋に入れてもらえます (お願いしました)。
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【死】映画『湯を沸かすほどの熱い愛』に号泣。「家族とは?」を問う物語と、タイトル通りのラストが見事
「死は特別なもの」と捉えてしまうが故に「日常感」が失われ、普段の生活から「排除」されているように感じてしまうのは私だけではないはずだ。『湯を沸かすほどの熱い愛』は、「死を日常に組み込む」ことを当たり前に許容する「家族」が、「家族」の枠組みを問い直す映画である
続いては、「YOMS」のほぼ斜め向かいにある「ルヌガンガ」 です。こちらは新刊書籍(古本ではない)を扱っています 。
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【驚愕】あるジャーナリストの衝撃の実話を描く映画『凶悪』。「死刑囚の告発」から「正義」を考える物語
獄中の死刑囚が警察に明かしていない事件を雑誌記者に告発し、「先生」と呼ばれる人物を追い詰めた実際の出来事を描くノンフィクションを原作にして、「ジャーナリズムとは?」「家族とは?」を問う映画『凶悪』は、原作とセットでとにかく凄まじい作品だ
セレクトショップという佇まい で、並んでいる本が結構好きな感じ でした。翌日豊島で会う予定の友人にも、「たぶんこの店好きだと思う」と連絡してみたところ、やはりよく行くのだそうです。
ここでは『直島クロスワードパズル 』という、直島の子供たちが作ったクロスワードパズル を買いました。
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「俺が死ぬまで公開するな」という条件で撮影が許可された映画『バケモン』。コロナ禍で映画館が苦境に立たされなければ、公開はずっと先だっただろう。テレビで見るのとは違う「芸人・笑福亭鶴瓶」の凄みを、古典落語の名作と名高い「らくだ」の変遷と共に切り取る
「観光客に解けるわけない! 」と書かれており、かなりマニアックな内容 のようです。直島もいつか行ってみたいなぁ。
ざっくりとしか目を通してないけど、「全然分からん」って感じだったわ
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【うどん店】ざいごうどん 本家 わら家(一般店)
16:04瓦町駅→(ことでん志度線 琴電志度行)→16:21琴電屋島駅<270円>
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正直、まだまだ全然お腹いっぱい だったのですが、無理やり自分を奮い立たせ、「ざいごうどん 本家 わら家 」へと向かいました。ただ、最寄り駅に着いた時点でもまだ食べられそうになかった ので、まずは店のすぐ近くにあった「屋島神社」に行ってみる ことに。
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「血の繋がり」だけが家族なのか?「将来の幸せ」を与えることが子育てなのか?実際に起こった「赤ちゃんの取り違え事件」に着想を得て、苦悩する家族を是枝裕和が描く映画『そして父になる』から、「家族とは何か?」「子育てや幸せとどう向き合うべきか?」を考える
そしてその後、うどん店へと向かいます 。
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地方紙である「ボストン・グローブ紙」は、数多くの神父が長年に渡り子どもに対して性的虐待を行い、その事実を教会全体で隠蔽していたという衝撃の事実を明らかにした。彼らの奮闘の実話を映画化した『スポットライト』から、「権力の監視」の重要性を改めて理解する
16:45着 17:15退店 釜あげうどん(540円)
ここでもうどんの写真を撮り忘れました。今日はもう途中から「お腹がいっぱい過ぎる」という思考で埋められてしまって、写真を撮るところまで気が回らなかった 感じです。お店は古民家風で、店内の照明は暗め に設定されていました。閉店時間が近いこともあるでしょうが、お客さんはそこまで多くありませんでした。
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「解読不可能」とまで言われた最強の暗号機エニグマを打ち破ったのは、コンピューターの基本原理を生み出した天才数学者アラン・チューリングだった。映画『イミテーションゲーム』から、1400万人以上を救ったとされながら、偏見により自殺した不遇の人生を知る
「ざいごうどん 本家 わら家 」は、とにかく釜あげうどんが有名な店 で、大きな桶にうどんがいっぱい入った「家族でシェアするメニュー」もあります。注文からうどんが出てくるまでに15分ぐらい掛かったでしょうか。麺は細めでつるっとしっかりしていました 。ところてんを白くしたみたいな感じです 。出汁は濃いめ で、個人的にはちょっとしょっぱい と感じました。もう少し薄い方が好きかもしれません。
ここでは、私の視線の先に座っていたカップルが気になったんだよなぁ
女性の方が、15cmぐらいの厚底に10cmぐらいの銀の爪で、古民家風の店内にそぐわなくてびっくりしたよね
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【うどん店】うどん本陣山田家 讃岐本店(未訪問) + 【うどん店】うどん棒 高松本店(未訪問)
(当初予定していたルート) 琴電屋島駅→(ことでん琴平線 琴電志度行)→八栗駅<200円> 八栗駅→(ことでん志度線 瓦町行)→瓦町駅<360円>
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本来その後は、八栗駅から徒歩で「うどん本陣山田家 讃岐本店」へ、そして瓦町駅から徒歩で「うどん棒 高松本店」へ行く予定だった のですが、とてもじゃないけどもう食べられる状態ではありません 。というわけで、この日のうどん巡りはここで終え、カプセルホテルへと戻ることにしました。さすがに詰め込みすぎたなぁ 。自分の「腹」を過信しすぎたのが敗因です。
【休憩】高松港周辺を散策 + しばし宿で休息
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【書評】奇跡の”国家”「ソマリランド」に高野秀行が潜入。崩壊国家・ソマリア内で唯一平和を保つ衝撃の”…
日本の「戦国時代」さながらの内戦状態にあるソマリア共和国内部に、十数年に渡り奇跡のように平和を維持している”未承認国家”が存在する。辺境作家・高野秀行の『謎の独立国家ソマリランド』から、「ソマリランド」の理解が難しい理由と、「奇跡のような民主主義」を知る
さて、ことでんで高松築港駅へと戻り、高松駅で先にお土産を見定めておこうと考えていたところ、駅にいたUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のスタッフに捕まりました 。普段あまりこういう時に立ち止まらないんですけどね。マンスリーサポーターを募集していたので、1500円と少額ですが登録してみました 。寄付的なことは機会がある時にちょいちょいしてたりするんで、まあいいかなと。どこかのタイミングで止めるかもしれませんが、とりあえず1年ぐらいは続けようかなと思っています 。
さて、元々あと2軒うどん巡りする予定でしたが、それをキャンセルしたので、高松駅に18時頃とかなり早い時間に着いてしまいました 。夜の予定は正直あまり考えていなかったので(前日休みだった「鶴丸」に行く想定はしていましたが、さすがにもう食べられない)、高松港(駅からすぐです)の先端にある「せとしるべ」という灯台まで歩いてみる ことにします。
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専門学校の卒業制作として濱口竜介が撮った映画『親密さ』は、2時間10分の劇中劇を組み込んだ意欲作。「映像」でありながら「言葉の力」が前面に押し出される作品で、映画や劇中劇の随所で放たれる「言葉」に圧倒される。4時間と非常に長いが、観て良かった
ちょうど夕日が沈むタイミング で、私の写真は稚拙ですが、なかなか綺麗な景色 じゃないでしょうか。
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村上春樹の短編小説を原作にした映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)は、村上春樹の小説の雰囲気に似た「自然な不自然さ」を醸し出す。「不自然」でしかない世界をいかにして「自然」に見せているのか、そして「自然な不自然さ」は作品全体にどんな影響を与えているのか
あと、灯台に向かう途中で、「掃海艇なおしま」という海上自衛隊の船が停まっている のを見ました。
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自衛隊って結構ファンがいるイメージだから、周りにあんまり人がいなかったのはビックリだった
その後カプセルホテルに戻り、大浴場へ。改めて体重計に乗ってみると、61.0kgになっていました 。朝測った時と比べて2.5kg増 です。「出した分」もあるので、1日でざっくり3kgぐらいうどんを食べた という感じでしょうか。さすがにキツかったです。その後旅行中に体重を測る機会はありませんでしたが、旅行を終えた翌日月曜の朝に自宅の体重計で測ったら60.0kg でした。
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言わずと知れた大ベストセラー『サピエンス全史』は、「何故サピエンスだけが人類の中で生き残り、他の生物が成し得なかった歴史を歩んだのか」を、「認知革命」「農業革命」「科学革命」の3つを主軸としながら解き明かす、知的興奮に満ち溢れた1冊
さて、これで今日は終わり……というわけではありません 。
【骨付鳥】一鶴
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どんな理由があれ、法を犯した者は罰せられるべきだと思っている。しかしそれは、善悪の判断とは関係ない。映画『万引き家族』(是枝裕和監督)から、「国民の気分」によって「善悪」が決まる社会の是非と、「善悪の判断を保留する勇気」を持つ生き方について考える
入店までに10分ほど待つ ひなどり + ビール 計1598円
香川と言えばもちろんうどんですが、実は骨付鳥も有名 なのだそうです。私がネット調べた限りでは、高松市内には「一鶴」「寄鳥味鳥」「蘭丸」という骨付鳥の有名店があり (この3店はとても近くに密集しています)、さらに「初めて食べるならベーシックな『一鶴』がいいだろう 」とも書かれていました。カプセルホテルから近かったこともあり、骨付鳥を食べようと計画していた のです。
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さて、カプセルホテルに戻り風呂に入っている時点ではもちろん、とてもじゃないけど骨付鳥なんか食べられる状態ではありませんでした 。ただ、「お腹いっぱいだし風呂も入ったし眠いなぁ」と思いつつ、横になってテレビを観ること2時間ほど。「よし、どうにか食べられそうだな 」という感じになったので、「一鶴」に行くことに決めた というわけです。
今後の旅程的に、このタイミングしか骨付鳥が食べられるチャンスはなかったんだよなぁ
翌日は豊島に行くし、その次の日は大阪に行っちゃうからね
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当然予約もせずに行ったのですが、「2~3人待っている方がいるので、空いたら電話します 」と言われ、少しだけ店外をうろうろしていました。10分ほど待った でしょうか。さらに、テーブルに座ってから注文した骨付鳥が出てくるまで20分ほど 掛かりました。この辺りの話についてはちょっと後で触れたいと思います。
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骨付鳥はとても美味しかった です。「骨付鳥」の名前の通り、骨に付いたまま切られていない肉がドーンと出てきました 。皮はパリパリで、しかし肉自体は柔らかく、味はとてもスパイシーです 。ただとにかく食べづらく 、正直、食べ方の正解がよく分かりませんでした。私は男なので、別にそのままガブリといけばいいのですが、これ、女性はどうするんでしょう? ナイフやフォーク、はさみなどは特になく(頼めば出てくるのかもしれませんが)、そのまま食らいつく以外に食べる手段がない 気がしました。「デートとかでは使いにくそうだなぁ 」と思ったんですけど、普通にカップルらしきお客さんもいたので、地元の人からしたら別に普通なのかもしれません 。
さて先程書いた通り、私は入店までに10分ほど待ったのですが、そんな私が案内されたのは4人掛けのテーブルでした。店内には「4人掛けとしてしか使えないテーブル」もいくつかあるのですが、他にも「2人掛けのテーブルを2つ繋げたテーブル」も複数あり、私が座ったのもそんなテーブルです。ざっと見たところ、他にも私のように、「2つのテーブルを繋げた4人掛けテーブルに1人で座っているお客さん」が何人かいました。そして私はシンプルに、「2人掛けのテーブルに分ければ、もっとお客さん入れられるだろう」と感じたのです。
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その後、各テーブルに「会計の際はこの札をお持ち下さい」と書かれた札が置かれている ことに気づきました。恐らく、「会計のシステム上、4人掛けを2人掛けに変更できない 」ということなのでしょう。ただ、「そんなのどうにかなるだろう」と感じずにはいられませんでした 。
70年以上続いてる店らしいけど、今までこういう指摘をした人はいなかったのかなぁ
ホントに、どうしてこんな仕組みになっているのか謎だったよねぇ
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また、フロアのスタッフだけで5~6人 いて、個人的な感覚では「ちょっと多すぎでは? 」とも感じました。それはその日一日、凄まじい数のお客さんを捌かざるを得ないうどん店のオペレーションを見てきたからこその実感 とも言えるかもしれません。骨付鳥が来るまで暇だったので、なんとなく店員の動きを横目で見ていたのですが、何をしているのかよく分からない人もいました (「閉店間際でお客さんが少なかった」ということもあるのでしょうが)。別に不満があるというわけでは全然なく、「なんとも不思議な運営をしているお店だな」と感じた という話です。
というわけで、再びお腹いっぱいになり、そのまま帰って寝ました 。翌日もまた、朝早いので。
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2024年5月18日(土)(うどん巡り)
朝起きて、早速足に筋肉痛 を感じました。やはり、前日の丸亀城がかなり効いている ようです。
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6:08着 6:28注文 6:37退店 釜バターうどん530円 + かけうどん温330円
さて、店にはオープン直後に着いた のですが、その時点で既に30人は並んでいました 。その後も、お客さんが店内にすいすいと吸い込まれていくものの、新たに並ぶお客さんも多く、行列が絶えることはありません 。平日の朝だとどうなのか分かりませんが、私が行った日はとにかく、朝イチから行列が凄まじかった です。
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ここでは2杯注文してみました 。この日は10:45発豊島行きの船に乗る予定にしており、あまりうどん巡りが出来ないから です。2杯食べる余裕ぐらいあるだろうと判断しました。
「うどんバカ一代」は、とにかく「釜バターうどん」が看板メニュー です。そしてこれが衝撃的すぎる美味しさ でした。本当にビックリしたなぁ。平たくて太い麺の上にバター・こしょうが載っており、さらにそこに生卵を自分で割り入れる のですが、「なんだこの美味さは!」という感じ でした。こしょうがピリッとくるのですが、バターと卵によってまろやかになり、その上で濃厚さがガツンときます 。行列店になるのが理解できる美味しさでした。
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それもあって、「かけうどん」の方は正直、そこまでの印象はありません(もちろん美味しかったです)。私の認識では、「釜あげ系のうどん(茹でた麺を釜からあげてそのまま食べる)」と「かけうどん(茹でた麺を一度水で締める)」では「麺の固さ」に違いが出るはず で(「釜あげ系」の方が柔らかい)、「山越うどん」で食べ比べた時にはその違いが感じられました 。ただ、「うどんバカ一代」の麺については、「釜バターうどん」と「かけうどん」で大きな違いは無かった という印象です。ちなみにですが、「かけうどん」の方に天かすとねぎを入れるのを忘れました。トッピングが無かったわけではありません 。
また、とにかく行列が凄まじく 、さらに、前日訪れた「一鶴」とは異なり店内オペレーションが完成されすぎていることもあって、店内での移動はかなり困難 です。開店はとても早いものの、お客さんの数と比べれば店内はかなり狭いので、大きな荷物を持っての来店は避けた方がいい かもしれません。
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さすがに私が行った時間はまだ、外国人のお客さんは並んでいなかった気がする
でも、大荷物を持った外国人が並ぶこともありそうだよね
ちなみにお客さんの中に、荷物を座席に置いている人がいて、「よくもまあこんな激混みの店内で、席をさらに1つ専有するみたいな行為が出来るものだなぁ 」と感じました。まあもしかしたら、「店内の動線を確保するために店員から指示があった」みたいな話なのかもしれませんが、どうなんだろう。
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私は「腐男子」というわけでは決してないのですが、周りにいる腐女子の方に教えを請いながら、多少BL作品に触れたことがあります。その中でもダントツに素晴らしかったのが、水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』です。その映画と原作の感想を書きます
6:55瓦町駅→(ことでん長尾線 高松築港行)→6:59高松築港駅 7:15高松駅→(JR予讃線 多度津行 4番ホーム)→7:40鴨川駅<630円>
さてここからは、超有名店である「がもううどん」を目指します 。前日「なかむらうどん」へ向かうのに乗ったタクシーの運転手さんが、「私の一推しです」と言っていた のがこの「がもううどん」です。香川のうどん店を調べれば必ず名前が挙がる、超超有名店 と言えるでしょう。
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さて、「がもううどん」は8:30オープンのお店 です。そのことを頭に入れつつ読んで下さい。
7:53着 8:10注文 8:18退店 かけうどん(2玉)+あげ 計400円
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電車で行く場合、最寄り駅は鴨川駅 なのですが、私と同じ電車に乗っていて鴨川駅で降りたのはたった3人 だけでした。また、高松市内以外でのうどん巡りにおいてはほぼどこも同じでしたが、歩いている人はほとんど見当たりません 。歩いても歩いても、歩行者は私だけという状況 が各所で続きました。やはり、車以外でうどん巡りをする人などほとんどいない のでしょう。
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さて、駅を出てからは、写真ような緑豊かな場所を通って「がもううどん」へと辿り着きました 。着いたのは7:53。この時点で既に40人ほどは並んでいました 。さらに驚くべきことに、この時点で既に「がもううどん」はオープンしていた のです。
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とはいえ、これはある程度予想していたこと でもあります。というのもネットで調べていた時点で、「開店時間よりも早く開いていることがある」という情報を見つけていた からです。しかしそれでも私は、「8時頃には開くんじゃないか」ぐらいの想定をしていた ので、7:53の時点でオープンしていたことは驚かされました。
やはり地元の人や常連客のために、公称の営業時間より早く開けてるんだろうね
朝から警備員が車の案内をしてたぐらい駐車場に停まっている車も多かったけど、やはり「香川ナンバー」が多かった
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何時から開いていたのかは分かりませんが、オープンからそう時間は経っていないのではないか と思いました。というのも、「がもううどん」は店内が狭く、うどんを受け取ったら屋外で食べるのが基本 なのですが、私が着いた時点ではまだ、屋外で食べている人がそう多くはなかった からです。私が行った日は、7:45ぐらいに開いていたのかもしれません。
私が並んでからも、続々とお客さんがやってきます 。ツーリングのライダーやベビーカーを押している親子など、とにかく様々な人がいました 。会話を聞いていると、「香川在住で、他県の友人を誘ってやってきた」みたいな人もいた と思います。一方で、明らかに近所に住んでるんだろうみたいな人 もいて、「観光地かつ地元に愛される店」という印象 が強かったです。
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「がもううどん」のメニューは基本的に「かけうどん」のみ 。「玉数」と「温・冷」を伝え、さらにレジで「取りたいサイドメニュー」を申告して会計し、それから自分で出汁を入れるというスタイルです。とにかく、香川のうどん店の中でも凄まじくシンプルだと言える のではないかと思います。
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私はここでも、「うどんバカ一代」の時と同じ理屈で2玉注文しました 。また、「『がもううどん』ではとにかく『あげ』を頼むべし」と書いている方が多かった ので、それに従って「あげ」も追加します。うどん2玉で280円、あげが120円で400円という凄まじいリーズナブルさ です。
まずはとにかく、あげの甘さが印象的 でした。今回巡ったうどん店では、全体的に肉が甘い印象 でしたが、あげも甘いのが標準なのかもしれません(ただ、今回の旅中、トッピングを頼んだのは「がもううどん」のみだったので比較は出来ないのですが)。
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そして個人的には正直なところ、それ以外にはこれと言って特徴を感じませんでした 。もちろん美味しかったのですが、ここまでの行列を生み、タクシー運転手に「一推し」と言わせるだけの理由はよく分からなかった という感じです。
全然美味しいけど、メチャクチャ期待して行くと「ん?」ってなるかも
少なくとも、「美味っ!」っていう衝撃は「釜バターうどん」の方が強かったよね
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ただ、少し見方を変えると次のようにも考えられます 。その説明のために、「うどんバカ一代」の「釜バターうどん」を比較しましょう 。
「釜バターうどん」は衝撃的な美味しさ でしたが、正直なところ、「毎日食べたいか」と言われるとちょっと頷き難い 気もします。「時々、『うわぁ、あれ食いてぇなぁ!』みたいに感じるような美味しさ 」とでも言えばいいでしょうか。
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一方、「がもううどん」の「かけうどん」は「毎日食べられるうどん」 という感じがしました。ちょっとソースを見つけられなかったので社名は伏せますが、ある外食チェーンの社長が「美味しすぎないように作っている」と語っているのをテレビか何かで見た 記憶があります。「美味しい」と「毎日食べたい」は少し違った感覚 であり、そのチェーンでは、「『普通に美味い』ぐらいの味にして『毎日食べたい』と思ってもらえるように作っている 」らしいのです。「がもううどん」のうどんを食べている時に、この話を思い出しました 。
そう考えるとやはり、「地元の人が毎日通いたくなる店」という立ち位置 なのかもしれません。そしてだとすれば、それが「観光地的な超有名店」であることと両立している状況もまた素敵 だなと感じました。
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8:29着 8:41開店 8:57退店 冷やかけ250円
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さて、次の「山下うどん 」は、「がもううどん」を何時に退店出来るのか次第で行くかどうか決めようと思っていた店です。そして想定よりも大分早く「がもううどん」を出られたので、歩いて向かうことにしました 。
ちなみに「山下うどん」っていうと、香川では善通寺にある「ぶっかけうどんの元祖」の店を指すことが多いみたいね
だから私が行った店は、「坂出山下うどん」って区別して呼ばれることもあるみたい
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この店は「がもううどん」とは異なり、8:30オープン予定なのに開きませんでした 。私が着いた時点で既に10人ほど待っており、8:41の開店時点で25人ぐらいのお客さんが並んでいた と思います。こういう「開店時間が遅れるパターン」もあるものなんですね。
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途中で撮り忘れに気づいたので食べかけです
さて、とても意外だったことに(と言ったら失礼かもしれませんが)、私は「がもううどん」より「山下うどん」の方が好き だなと感じました。「コシのある麺」や「すっきりしたスープ」などは他の店でも同じような感じなので、正直なところ、何が違ったのかを具体的には説明出来ません 。ただ、「ここはまた行ってもいいなぁ」と感じられるぐらい、個人的にはお気に入りのお店 になりました。ホントに、「行くかどうか微妙」ぐらいに考えていた店だったので、行って良かった なと思います。
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ちなみにこの店は、香川のうどん店ではたまにあるみたいですが、「自己申告の後払い制 」です。普通のセルフ店では、「うどん受け取り→支払い→食べる」という流れですが、「山下うどん」では「うどん受け取り→食べる→何を食べたか自己申告して支払い」 という感じになります。ホント、普通では考えられないシステム ですよね。
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その後は、徒歩で讃岐府中駅へと向かいました 。私にとっては全然歩ける距離 でしたが、「かなり遠い」と感じる人の方が多いかもしれません 。
9:16讃岐府中駅→(JR予讃線)→9:34高松駅<330円>
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さて、実はこれで、この日のうどん巡りは終了 です。実はもう一軒、高松市内の「麺処 綿谷 高松店」に行こうかと思っていた のですが、ちょっと気力が無くなってしまった こともあり、このまま豊島行きの高速船に乗ることにしました。
2024年5月18日(土)(豊島巡り)
【移動】豊島行きの高速船
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10:45高松港→(高速船)→11:35家浦港<1350円>
さて、船の出発時間まで大分時間があります。豊島では民泊で家飲みをさせてもらう予定だったので、まずはコンビニでつまみ・お菓子などの買い出しをしました (ウイスキーは前日の夜、カプセルホテル近くの酒屋で購入済みです)。
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こうして準備を整えて、後は船を待つだけという状態になった のですが、実はこの船がちょっと厄介 でして。
豊島に住んでいる友人からは元々、「高速船は先着順の乗船で、船内での現金支払いのみだから、早い内に並んでおいた方がいい」と言われていました 。しかし、前日に高速船乗り場を一応下見した際に、「出航時間の20分前からチケットを販売します」と書かれていた のです。その時点でもう窓口にはスタッフはいなかったので問い合わせは出来ず、結局どうやって船に乗ればいいのかイマイチよく分からないまま待つ ことになりました。
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まあ、うどん巡りのルートを何度も作り直した結果、高松港には割と早く着けることになったから問題なかったんだけど
元々は、高松港にギリギリの時間に戻る計画を立ててたから、「船にどう乗るか」は結構重要なポイントだったんだよね
結局、20分前にチケットが販売されまして、そのことを友人に話したら驚いていました 。正直、日本人でもイマイチ状況を把握するのが難しいと思うので、外国人ならなおさら でしょう。私が乗った船は実は、豊島の家浦港に着く前に、外国人観光客が押し寄せる直島を経由する ので、それもあって「もうちょっと分かりやすくした方がいいよなぁ」と感じました 。
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ちなみに分かりにくいと言えば、「豊島」の読みも難しい ですよね。私も、友人が住んでいなかったら、とてもじゃないけど「てしま」とは読めなかった と思います。船のチケットを買う際にも、私の前の人が受付の人に「“とよしま”行きのチケット1枚」と言っていましたが、訂正することもなくチケットを売っていました。頻繁にある間違いなのでしょう。
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船はこんな感じでした。あらかじめ友人から「小さくてビックリすると思う」と聞いていたので驚きはしませんでした が、確かに小さな船だなと思います。旅客の定員は70名 。外気にさらされる席もあり、気候が良い季節はいいですけど、冬とかメチャクチャ寒そう だよなぁ。
さて、50分ほどで家浦港に着きました 。
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それから、予約したレンタサイクルを受け取りに向かいます 。家浦港近くには2ヶ所自転車を借りられる場所がある のですが、港から近い方は予約が出来ません 。そして私が豊島に着いた時点で、そこの自転車はすべて貸出中 でした。まあ、一度に最大70名が島に来るなら、そうなるのも当然でしょう。ただ私は、「晴れの日は特に、自転車を借りるのは難しいので予約しておく方がいい」という情報を目にしていた ので、港からちょっと離れた「NPO豊島PPプロジェクト」でレンタサイクルをあらかじめ予約しておきました 。ちなみに、私が自転車を受け取った時には既に、「本日分はすべて予約でいっぱいです」と貼り紙がされていた と思います。
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11:46 NPO豊島PPプロジェクト→12:01豊島美術館
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アート作品(開館カレンダー) | 豊島観光ナビ
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豊島美術館までの道はかなり急な登り坂で、電動のレンタサイクルでも結構大変 という感じでした。途中、歩いている人も結構見かけましたが、恐らく自転車を借りられなかったのでしょう 。徒歩での移動はかなり大変 だと思います。また、非常に天気が良く、道中の海が見える場所はまさに「絶景」 という感じです。
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豊島美術館ではまず、入場に少し手間取ってしまいました 。オンラインでの予約が必須の美術館なので、「オンラインで予約済ならいいだろう」と思って展示の方へ歩き始めたら、どうも紙のチケットへの引き換えが必要だった みたいです。ちなみに「Do you speak English?」みたいに話しかけられました 。あまりにも外国人が多い ようで、どう見ても日本人だろう私にも英語で話しかけてきたというわけです。
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「豊島がメインの旅行」みたいな感じなのかもしれないね
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紙のチケットを受け取ったら、写真のような順路を進み、そのまま道なりに行くと「唯一の展示室」にたどり着きます 。内部は写真撮影不可 なので、外観の写真を載せておきましょう。
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ちなみに内部の写真は、公式サイトでご覧いただけます。
ベネッセアートサイト直島
豊島美術館 | アート・建築をみる | ベネッセアートサイト直島
豊島美術館の美術館鑑賞案内・料金、アーティストなどの情報をご覧いただけます。
豊島美術館は、この「天井に穴が空いた巨大な白い宇宙船」みたいな展示室しかありません 。展示室というか、この巨大な構造物そのものが展示物 です。「内部に入ることが出来る展示物 」と考えればいいでしょう。内藤礼というアーティストの作品 です。
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さて私は元々、豊島美術館には行かないつもりでした 。最初は、土日の2日間で「うどん巡り」と「豊島での友人との飲み」を詰め込む予定だったからです。ただその後、やはり金曜も休みにしようと決め、それもあって豊島美術館に行けることになりました 。友人からも、「タイミングが合えば美術館も見てほしい」と言われていたので、ちゃんとルートに組み込めて良かったです。
いやホント、メチャクチャ素敵な場所 でした。
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あまりにも言葉が溢れすぎて、引用を含めた4万字ぐらいの記事を書いちゃったぐらいだもんね
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Chim↑Pomというアーティストについてさして詳しいことを知らずに観に行った、森美術館の「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」に、思考をドバドバと刺激されまくったので、Chim↑Pomが特集された「美術手帖」も慌てて買い、Chim↑Pomについてメッチャ考えてみた
しかし本当に、豊島美術館でこの展示物の内部に入った時、久々に思考がバキバキに刺激されました 。というわけで、展示物内部で取った”メモ”を元に、その時に感じたことをバーっと書いてみたい と思います。ちなみに、チケット裏面の注意事項欄に書かれていた のですが(確か、スタッフからの直接の説明の際には言われなかった気がします)、「展示物内部では、インクの出るペンの使用は禁止 」です。ご注意下さい。私はボールペンでメモを書いていたらスタッフに注意されてしまいました 。そのスタッフが鉛筆を貸してくれようとしたのですが、「大丈夫です」と断り、その後は頭の中で記憶して、出てからバーっとメモしたという感じです。ちなみにその際も、「日本語大丈夫ですか?」と日本語で聞かれました 。
それでは私が感じたこと、考えたことを書いていきたい と思います。
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まず、その外観から私は「洞穴みたいだな」と感じました 。そして、天井に2つ空いている穴から光が射し込んでいることも相まって、全体的に「古代の宗教」みたいに感じられた のです。また、内部では皆、立ったり座ったり寝転んだりと思い思いの格好をしていました 。ただ、皆が示し合わせたように「天井から射し込む光が床に円を描いている場所」を向いており 、しかも皆裸足(私は靴下を履いていなかったので素足)なので、そのような光景もまた「宗教感」を強く抱かせるものに感じられた というわけです。
その「宗教感」は、その場にいる人たちの「一体感」をかなり強めていた と思いますたが、さらにその「一体感」を増す要素 がありました。それが「静寂 」です。この展示物の内部は本当に音がよく響く構造 になっていて、ちょっと咳をするだけでも、残響のように「ゴホンゴホンゴホンゴホン」とその音が残り続けます 。そしてそれが分かっているからこそ、誰も喋らないし物音も立てない ようにしていたのです。
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さらに、そのような空間にいることで、「人類は『言葉』を失ったのだろうか」という奇妙な感覚にも襲われました 。ここはまさに「静寂」が支配する空間 であり、もっと言えば、「『静寂』という概念そのもの」を空間化した作品 とさえ言えのかもしれません。そしてさらに言えば、「『言葉を失った人類』もまた、展示物の1つとしてその空間内部に置かれている」みたいな気分にもさせられる のです。
また、誰一人として喋らない、まるで「言葉」が失われたかのような空間にいることによって、「国境や人種なんか関係ない」みたいな感覚にもなりました 。展示物内には多くの外国人もいたわけですが、外国語は聴こえてきません。だからまるで、自分がいる空間が、「崩壊したはずのバベルの塔が再び復元された世界」みたいにも感じられた のです。
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普段なかなか、「そこに人がいるのに、声は聴こえてこない」みたいな空間を経験することってないからなぁ
さらにそのような「静寂」の一端は、「写真撮影禁止」というルールによってももたらされている わけです。「誰も写真を撮らない空間」もまた現代では稀有 であり、この空間の特殊さに寄与している と言えるでしょう。
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ちなみに、この豊島美術館で働いている友人が興味深い話をしていました 。お客さんがいない時間にも、展示物内部ではスタッフ同士会話をしない のだそうです。もちろん、「話し声が大きく反響してしまう」という実際的な問題もあるとは思いますが、やはり「空間そのものが『静寂』を強制するような雰囲気」があるのかもしれない とも感じました。
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さて、展示物内部の床には随所に小さな穴が空いており、そこからランダムに水が出る仕組みになっている のですが、それはつまり、床に散逸する「水たまり」の形も毎日変わる ということです。また、私が訪れた時は気持ちいいぐらいの快晴でしたが、曇りや雨などの天候の違いによっても、空間の捉え方は大きく異なることになる でしょう。そのような、「二度と同じ状態が再現されることはない」という、変転が必然として内包されている点もまた、この作品の興味深さを引き立てている 気がします。
さらに、もっと物理的な話をすれば、「靴を脱いで裸足で入る」ことによる「体感」もまた、この展示が持つ稀有さ ではないかと感じました。特に私は素足だったので、日陰になっている場所のひんやりした感じや、陽の当たっている場所の温もりなどをダイレクトに感じられた し、そういう「肌でアートを感じる」みたいな感覚は、普段なかなか経験できないので、すごく良かった なと思います。
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全然何も知らなかったから、最初は床の上に散らばる水が「造り物」かと思ったわ
それに、「小さな穴から水が出てる」って仕組みが理解できるまでは、あの水がどこからどう形成されるのかも謎だったよね
またもっとシンプルに、「この構造物の屋根は一体、どんな風に支えられているんだろう 」とも感じました。もちろん柱など一本もない ので、構造が謎すぎます。恐らく、「型を作ってコンクリートを流し込んだ」のだと思うのですが、構造物そのものの建設方法にも興味が湧く作品 と言えるでしょう。
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ちなみに、友人の話によると、日本人と外国人とでは、スタッフへの質問のタイプが異なる のだそうです。日本人からは圧倒的に、「雨の日はどうなるんですか?」という質問が多い といいます。一方で外国人は、「この小石や紐にはどんな意味があるのか?」みたいなことを聞いてくる のだそうです。内藤礼は個々の要素の意味付けについて言語化しておらず (本人の頭の中にはあるのかもしれませんが)、だからスタッフは聞かれても、「アーティスト自身がその意味合いを説明していません」みたいな返答をするしかない と言っていました。ちなみに外国人からは、私が抱いたのと同じ「この屋根はどう支えられているのか?」という質問も来る そうです。こちらについても、「分からないから答えようがない」と友人は言っていました。
さて、30分ほど中に留まっていたでしょうか 。しばらくして展示室内から出ました。しかしあまりにも素敵な空間だった ので、「このチケットがあれば16:30までは再入場出来る」と受付で言われた ことを思い出し、しばらく豊島の別の場所を巡った後で、改めて豊島美術館に戻る ことにしたのです。正直、「この空間にはずっといられるな」と感じたぐらい、私としてはとても心地が良く 、今まで観てきた決して多くはないアート作品の中で、かなり強い印象を残す作品 でした。
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本当に、行って良かった なと思います。
晴れバージョンを見れたから、雨バージョンも見たくなるよね
ただ、その友人の友人が雨の日に当たってしまって、鑑賞がちょっと難しかったみたいだから、最初が雨だと「もう一回見たい」とはならないだろうなぁ
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さてここからは、島内の様々な場所に配置されているアート作品を自転車で回る ことにします。まず、家浦港からは最も遠い場所にある「心臓音のアーカイブ」 へ。ここは世界中の人たちの心臓音をアーカイブとして保存している場所 で、自身の心臓音を採録してもらうことも可能 だそうです(採録にはさらに料金が掛かります)。友人も、「『アーカイブ』はオススメ」と言っていました。
「心臓音のアーカイブ」に向かう途中にあったカーブミラー。よく知りませんが、インスタ映えすると有名な場所なのだそうです。
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ただ不幸なことに私は、15~20人ぐらいの団体客が先着していたところにやってきてしまった のです。その人たちを待って鑑賞するとなると大分待つことになると判断し、着いてすぐに離脱しました 。ここで鑑賞出来なかったのは残念だったなぁ。予約も可能らしいので、予定している方は予約しておく方が安心 かもしれません。
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というわけで「勝者はいない─マルチ・バスケットボール」へと向かいます 。その途中に「人がいないビーチ 」があったので、少し寄ってみることにしました。5月だったのでまだ海水浴とはいかないでしょうが、夏の時期なら泳ぐのにとても良さそう です。豊島には他にもあちこちにビーチがある ようで、豊島はそういう楽しみ方も出来るのだろうと思います。
しかし、泳ぐシーズンじゃないとはいえ、ビーチに誰もいなかったのはちょっと驚きだったよね
っていうか、「豊島美術館」から「心臓音のアーカイブ」を目指すルートに、ほとんど人がいなかったんだよなぁ
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裸足になって、少し水に入ったりもしてみました 。海に入るのは久々だったなぁ。
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というわけで「勝者はいない─マルチ・バスケットボール 」に到着しました。ここはバスケットゴールがたくさん設置されている場所 で、ボールもあるので実際にシュートも出来ます 。5分ほど遊んだところでカップルがやってきたので、彼らに譲る形でこの展示を後にしました。
13:05勝者はいない─マルチ・バスケットボール→13:15豊島美術館
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そしてその帰りに、再び豊島美術館に寄った というわけです。ホント、何度も訪れたくなる場所 だなと感じました。
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13:30豊島美術館→13:35唐櫃岡集会所
さて、次は「あなたの最初の色 」「ささやきの森 」なのですが、ここでは「『唐櫃岡集会所』の駐輪場に自転車を停めて徒歩移動するように」と案内がある のでそのようにします。駐輪場から「あなたの最初の色」までは歩いて3分ほどでしょうか。「島キッチン」というレストラン も近くにありますが(ここもアート作品の1つとして紹介されています)、そこはスルーしました 。
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HPに「鑑賞料金:無料 ※飲食代別途」と書かれてるから、中に入るだけってのもアリだったっぽいなぁ
単にレストランだと思ってたから行かなかったんだよね
「あなたの最初の色」は狭い建物の中で映像を観る形の展示 で、私が入った時には外国人が3人いました。内部の撮影が禁止されていたかどうかは覚えていないのですが、とにかく写真はありません。どんな展示なのかは以下のサイトでご覧下さい 。
個人的にはちょっとよく分からない映像 で、映像そのものよりも、それを映すスクリーンが設置されている建物内部の方が興味深い と感じました。
あなたの最初の色→ささやきの森(徒歩12分)
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それから、「ささやきの森 」を目指します。「あなたの最初の色」の近くに分岐の道があり、そこからひたすら登って登って山の奥へと向かっていく 感じです。
分岐の道を入ってすぐのところにあった看板。「注意」と言われてもどうしたらいいんでしょうね。
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登ったり下りたりしてる間にすれ違ったのは、大体「外国人」か「お年寄り」だったなぁ
そもそもほとんど人とすれ違わなかったから、「ささやきの森」は行く人が少ないのかもね
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さて、ちょっと見えにくいと思いますが、「ささやきの森」には「人名が書かれたプレート付きの風鈴 」がたくさん設置されています。プレートに書かれているのは「誰かにとっての大切な人の名前」 であり、5000円払うことで誰でも登録が可能です(「心臓音のアーカイブ」で受け付けています)。
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そして本来であればこの作品は、「風に揺られた風鈴が綺麗な音を奏でる」という展示 なわけですが、不幸なことに私が訪れた際はまったくの無風 。全然風鈴が鳴らないので、良いのかどうか分かりませんでしたが、自分で少し揺らしてみました 。たくさんの風鈴が鳴っている感じも聴いてみたかったです。
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唐櫃岡集会所→空の粒子/唐櫃(3分)
その後は「空の粒子/唐櫃 」へと向かいます。これはどこにあるのか(というか、どう行けばいいのか)がよく分からず少し悩みました 。「あなたの最初の色」から徒歩で向かうルートも看板で示されていたのですが、「恐らく自転車で『清水前バス停』に向かえばいいだろう」と判断 し、そのようにしてみたところ予想通り辿り着けました。
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自分以外のことなんて大体分からないし、ってか自分のことだってよく分からないしね
そしてそのすぐ横に、「唐櫃の清水 」があります。
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ちなみに、甲生地区の砂浜に置かれた「海を夢見る人々の場所」というアート作品を見に行った のですが、現在、その展示の紹介が「豊島観光ナビ」に載ってない んですよね(2024年6月2日時点)。どういうことなんだろう。状況はちょっとよく分かりませんが、屋外の展示なので、「撤去されている」なんてことでもない限り見られるのではないか と思います。
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これも展示 だったみたいです。
【アート】豊島横尾館<520円>
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NPO豊島PPプロジェクト→豊島横尾館(徒歩5分ぐらい?)
さて実際には、レンタサイクルを返却した後で、先に民泊のチェックインに向かった のですが、この記事ではまず「豊島横尾館」について説明したい と思います。
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何よりもまず、外観のインパクトが凄まじかった です。ごく普通の民家が立ち並ぶ中に、こんな異様な風体の建物があったら驚く でしょう。まあ、アーティスト・横尾忠則の作品を収蔵している建物だと分かれば、納得感を抱く人も多いかもしれません けど。
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中庭からも入口付近を撮影しましたが、やはり真っ赤なガラスが凄まじい印象を残します よね。
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そして、そんな中庭自体もなかなか狂った感じ でした(豊島横尾館は概ね写真撮影不可 で、中庭とトイレぐらいしか写真がありません)。
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配色がなかなかイカれてます よねぇ。
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さてこの「豊島横尾館」は、元々民家だった建物を改修している そうで、入口部分の「倉」 、作品の多くが展示されている「母屋」 、そして個人的に一番好きだった「納屋」 の3ヶ所で構成されています。
この建物が「母屋」です
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「母屋」内は撮影禁止だったので写真はありませんが、その「母屋」の裏手にある「トイレ」は撮影OKでした 。
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ここには、「撮影用の展示トイレ 」と「実際に使用可能なトイレ 」が並んでいます。そして折角なので、使用可能なトイレを使ってみました 。想像できるでしょうが、メチャクチャ落ち着かなかった です。
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さて、写真を撮れなかったのがとても残念なのですが、「納屋」の展示が一番好きでした 。「納屋」の一部が「煙突のような円筒形の高い構造物 」になっていて、その内部に入れる仕掛け になっています。壁一面に、確か日本全国のダム(か滝)の写真が敷き詰められており、さらに天井と床には鏡のようなものがはめ込まれていました。言葉で説明すればただそれだけの展示なのですが、個人的には「おぉー!」って感じになった素敵な空間で、凄く良かった です。
人が少なかったから、一回出た後で、改めてその煙突みたいなところに入り直したぐらいだもんね
豊島美術館もそうだったけど、「展示物の内部に入る」っていう体験が好きなのかも
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さてこれで、豊島のアート巡りはすべて終了 しました。
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それから、その日泊まる「緋田さん家」へと向かいます 。(ずっと「ひださん」だと思ってたのですが、「あけださん」と読みます)。先程書いた通り、自転車を返した後で一度チェックインに向かったのですが、その時は不在だったので一旦「豊島横尾館」に行くことにした というわけです。
さて、豊島には8軒の民泊がある ようなのですが、その中でも「立地」「値段」的にベストで、さらに「家飲みをOKしてくれた」こともあって、「緋田さん家」一択 という感じでした。つまり、「『緋田さん家』の予約が取れるかどうか」で豊島に行くかどうかが決まる という感じだったのです。宿泊日の20日前から予約可能とのことだったので、日付が変わってすぐに予約しました。ホントに、予約が取れて良かった なぁ。
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さて、「緋田さん家」は本当に「じいちゃんばあちゃん家」という感じ でした。家飲みをさせていただく予定だったので、使って良い冷蔵庫も尋ねたのですが、緋田さんが日常使いしている冷蔵庫を使わせてもらえる とのことだったので、この点もまた「じいちゃんばあちゃん家感」が強かったと言えます。訪れた際は奥さんが対応してくれたのですが、「ここに◯◯があるから使ってくれたらえぇわ」みたいな感じでフランクに説明してくれました 。私は「じいちゃんばあちゃん家」に特段良い印象を持っていないのですが、「緋田さん家」はとても居心地が良かった です。
3人まで泊まれるんだけど、私は1人だったから、2部屋を1人で使う感じだった
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とても印象的だったのは、部屋のあちこちにQRコードが貼ってあった ことです。始め、それが何なのかさっぱり分かりませんでした 。「神棚」「トイレ」などと書かれた小さなシールのようなものにQRコードも印刷されているのですが、恐らく「外国人用」なのだろう と思います(結局読み込まなかったのではっきりとは分かりませんが)。「これは何なのか?」と聞かれた際の説明の手間を省くため なのでしょう。QRコードを読み込むと、たぶん英語の説明が出てくるのだと思います。
しかし、豊島の民泊の予約は、「ネットで申し込み、その際に記載した電話番号に民泊側からが電話があってて初めて予約成立」という仕組み なので、外国人は一体どうやって予約するんでしょうね 。国際電話になるのかな。でも、緋田さんが英語を喋れるとも思えないし。恐らく、観光協会が間に入ってくれるのでしょうけど ね。
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さて、待ち合わせの時間は17時だったので、しばらく「緋田さん家」でダラダラしていました。その後友人と、島唯一の商店で落ち合いソーダ水を買った のですが、残念ながら氷がありません 。そこで友人が「家から持ってきます」と言い、ビニール袋に氷を入れて持ってきてくれ、無事家飲みがスタートしました (実はその前に、近くの餃子屋? で少し飲んでいます)。色んな話をしましたが、ここで書ける話としてはまず、「買い出しは高松ではなく岡山に行く」という話が興味深かった です。高松行きの船よりも岡山行きの船の方が船賃が安いようで、野菜などを買う際は岡山に行くとのことでした。10日に1回ぐらいは岡山に出る みたいです。
また、その友人はそれまでほぼ料理をしなかった のですが、豊島で暮らすようになってから自炊を始め、毎日弁当も作っている そうで、その話にも驚きました。人は環境によって大きく変わるものですね。
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そんなこんなで、”他人の家”で0時近くまで飲み続け、その後すぐに就寝 。そして翌日、7時発の船に乗るために6時頃には起き、朝っぱらからシャワーを浴び、緋田さんを起こすのも申し訳ないので置き手紙を書いて、こっそり船着き場へと向かいました 。緋田さんに感謝です。
2024年5月19日(日)
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7:00家浦港→7:35高松港<1350円>
さて、どこからどんな風に船に乗るのかちゃんとはイメージ出来ていなかった ので、ちょっと早く、6:40頃には港付近に着いていました(ちなみに、この日もやはり筋肉痛が酷かった です。「ささやきの森」に行ったからでしょう)。やはりどこから乗るのか分からずしばしウロウロしたのですが、朝から港にいた地元の男性が「あっちだよー」と教えてくれた のでなんとかなりました。ちなみに、チケットの購入は船内での現金払いのみ です。私が乗った時間帯だけかもしれませんが。
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行きの船にはお客さんが多く、外の席には座れなかったので写真は撮りませんでした が、帰りは乗船客が10人以下だったこともあり、ちょっと寒かったですが外の席にしてみました 。若干曇っていたのが残念だったし、気持ち良いと感じられるような気候でもありませんでしたが、たまにはこんな風に海を見てみるのもアリだなと思います 。
あと、正体はよく分からないけど、海上に「黄色っぽく見える霧」みたいなのが浮かんでたのを覚えてる
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【うどん店】おうどん 瀬戸晴れ(一般店)
7:45高松築港駅→(ことでん琴平線 一宮行)→7:49瓦町駅 8:04→(ことでん志度線琴電志度行)→8:26八栗駅<390円>
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さて、うどん巡りも最終日 。まずは「おうどん 瀬戸晴れ 」に向かいます。八栗駅から徒歩10分ぐらい なのですが、時間に余裕があると思っており、帰りに使う予定の古高松南駅へのルートをざっくり確かめながら歩いたので、少し到着が遅れました 。実はこの判断が間違いだった のですが、それはまた後の話。
ちなみに、「おうどん 瀬戸晴れ」へ向かう途中でなんと、雨がポツリポツリと降り始めました 。私は旅行前に天気予報を確認し、「旅行中にまず雨は降らないだろう」と判断したので、折りたたみ傘を持ってこなかった のです。というわけで、どこかで傘を買わなければならなくなりました。やはり何事も、予定通りとはいかない ものですね。
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8:40着 9:00開店 9:26注文の品が届く 9:33退店 生じょうゆうどん温(中)610円
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さて、私が店に到着した時点で並んでいたのは20人ほど 。そして、私が並んでから割とすぐに、スタッフが行列の人にメニューを配り始め、さらに並んでいる時点で注文を聞いていくというスタイル でした。これを見ていて私は、「並んでいる人数は結構多いけど、回転は早そうだな」と感じた のです。
次に古高松南駅9:42発の電車に乗る予定だったから、余裕だと思ってたんだよなぁ
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しかし結局、注文したうどんがやってきたのは9:26。「開店前に注文を聞いていた割には遅いなぁ」という印象です 。もちろん色々あるとは思うし、決して責めているわけではないのですが、もう少しシステムに改善の余地がある気がしました 。
麺は平たくて柔らかめ、味付けは醤油だけなのですが美味しかったです 。しかし相変わらず写真は撮り忘れました。無念。
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さて、店を出たのが9:33だったので、古高松南駅までの距離を考えると、9:42発の電車にはどう考えても間に合いません。そこで、「100均に寄って傘を買う」ことも考慮した上で、新たにルートを考え直しました 。
【うどん店】うどん一福(セルフ店)
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9:51八栗駅→(ことでん志度線 瓦町行)→10:13瓦町駅 10:19→(ことでん長尾線 高松築港行)→高松築港駅 10:52高松駅→(JR予讃線 多度津行)→11:03端岡駅<670円>
メチャクチャどうでもいい話だけど、電車の中で「高高蹴球部」ってジャージを着た学生を見かけたよね
「高高って何だろう?」って一瞬思ったけど、恐らく「高松高校」の略なんだろうなぁ
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元々の予定では、この日は少なくとも3軒、行ければ4軒うどん店を回るつもり でした。ただ、「おうどん 瀬戸晴れ」で少し予定が狂ったこともあり、次に訪れる「うどん一福」でうどん巡りは終了 となります。駅から徒歩10分強 といったところです。
11:14着 11:23注文 11:35退店 すだちうどん冷500円 + かけうどん温300円
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写真では行列など無いように見えるかもしれませんが、写っているのは実は「出口」で、入口は写真右手奥 にあります。そして私が着いた時点では15人ほどが並んでいました 。また、この日はとても気温が低かったこともあり、「限定発売」の「すだちうどん冷」があまり出ていなかった ように思います。私は「すだちうどん」が気になったのと、これが最後のうどん店であることを踏まえ、「かけうどん温」も一緒に頼み2杯食べました。
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とにかく、「すだちうどん」がメチャクチャ美味しかった です。すだちがとてもすっきりしています。麺は冷たいのと温かいのとで大分違い、冷たいのはコシが強く、温かいのは柔らかめでした 。個人的には、「すだちうどん」のコシのある麺の方が好き です。ただ外が寒かったこともあり、温かいうどんも頼んで正解でした。
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さてその後は、高松駅に戻って駅でお土産を買い、そのまま大阪へ と向かいます。そして書店員時代の友人と合流して飲み、新大阪から終電で東京へと戻りました 。大阪の友人とは数年ぶりに会いましたが、相変わらず感覚が異常なほど合う人で、とても楽しかった です。
最後に
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さて、とてつもなく長い文章を書いたので、恐らく最後まで読んでくれている方はほとんどいないでしょう 。もしそういう方がいるのであれば大変ありがたいです 。旅行自体かなり久々でしたが、うどん巡りも豊島のアート巡りもとても興味深くて凄く良い経験になったし、会いたかった友人とも話せたので、個人的には大満足の旅 でした。
私のように、「車を運転しないうどん巡り」をしようと考える人はまずいないでしょう 。ただ、頑張って予定を立てれば、車を運転せずとも案外うどん巡りは可能 です。なので、私と同じく「死んでも運転したくない」という方がいたら、少しは参考になるのではないかと思います。
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というわけで、読んでいただきありがとうございました 。ちなみに、この記事の文字数は3万5000字を超えています 。長すぎますよね、さすがに。いやー、疲れた!
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【思考】森博嗣のおすすめエッセイ。「どう生きるかべきか」「生き方が分からない」と悩む人に勧めたい…
エッセイも多数出版している説家・森博嗣が、読者からの悩み相談を受けて執筆した『自分探しと楽しさについて』は、生きていく上で囚われてしまう漠然とした悩みを解消する力を持っている。どう生きるべきか悩んでしまう若者に特に読んでもらいたい1冊
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【感想】湯浅政明監督アニメ映画『犬王』は、実在した能楽師を”異形”として描くスペクタクル平家物語
観るつもりなし、期待値ゼロ、事前情報ほぼ皆無の状態で観た映画『犬王』(湯浅政明監督)はあまりにも凄まじく、私はこんなとんでもない傑作を見逃すところだったのかと驚愕させられた。原作の古川日出男が紡ぐ狂気の世界観に、リアルな「ライブ感」が加わった、素晴らしすぎる「音楽映画」
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【あらすじ】映画化の小説『僕は、線を描く』。才能・センスではない「芸術の本質」に砥上裕將が迫る
「水墨画」という、多くの人にとって馴染みが無いだろう芸術を題材に据えた小説『線は、僕を描く』は、青春の葛藤と創作の苦悩を描き出す作品だ。「未経験のど素人である主人公が、巨匠の孫娘と勝負する」という、普通ならあり得ない展開をリアルに感じさせる設定が見事
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【評価】のん(能年玲奈)の映画『Ribbon』が描く、コロナ禍において「生きる糧」が芸術であることの葛藤
のん(能年玲奈)脚本・監督・主演の映画『Ribbon』。とても好きな作品だった。単に女優・のんが素晴らしいというだけではなく、コロナ禍によって炙り出された「生きていくのに必要なもの」の違いに焦点を当て、「魂を生き延びさせる行為」が制約される現実を切り取る感じが見事
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【表現】映画『名付けようのない踊り』で初めて見た田中泯のダンス。「芸術以前」を志向する圧倒的パワー
映画『名付けようのない踊り』の中で田中泯は言う。「私」や「個性」を表現することには違和感がある、と。「踊りのために身体を作る」のではなく、「野良仕事で出来た身体で踊る」のだ、と。芸術になる前の踊りを探したい、と。「唯一無二の表現者」の生涯と現在地を映し出すドキュメンタリー
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【アート】映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』が描く「美術界の闇」と「芸術作品の真正性」の奥深さ
美術界史上最高額510億円で落札された通称「救世主」は、発見される以前から「レオナルド・ダ・ヴィンチの失われた作品」として知られる有名な絵だった。映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』は、「芸術作品の真正性の問題」に斬り込み、魑魅魍魎渦巻く美術界を魅力的に描き出す
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【芸術】実話を下敷きに描く映画『皮膚を売った男』は、「アートによる鮮やかな社会問題風刺」が見事
「シリア難民の背中にタトゥーを彫り芸術作品として展示する」と聞くと非常に不謹慎に感じられるだろうが、彫ったのが国家間の移動を自由にする「シェンゲンビザ」だという点が絶妙な皮肉。実話をベースにした映画『皮膚を売った男』の、アートによる社会問題提起の見事な鮮やかさ
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【生き方】改めて『いま、地方で生きるということ』を考える。「どこで生きる」は「どう生きる」に直結する
東日本大震災やコロナ禍などの”激変”を経る度に、「どう生きるべきか」と考える機会が増えるのではないだろうか。『いま、地方で生きるということ』は、「どこででも生きていける」というスタンスを軸に、「地方」での著者自身の生活を踏まえつつ、「人生」や「生活」への思考を促す
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【変】「家を建てるより、モバイルハウスを自作する方がいいのでは?」坂口恭平の疑問は「常識」を壊す…
誰もが大体「家」に住んでいるでしょうが、そもそも「家」とは何なのか考える機会はありません。『モバイルハウス 三万円で家をつくる』の著者・坂口恭平は、「人間は土地を所有すべきなのか?」という疑問からスタートし、「家」の不可思議さを突き詰めることで新たな世界を垣間見せる
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【衝撃】NHKがアマゾン奥地の先住民ヤノマミ族に長期密着。剥き出しの生と死、文明との共存の難しさ
NHKのディレクターでありノンフィクション作家でもある国分拓が、アマゾン奥地に住む先住民ヤノマミ族の集落で150日間の長期密着を行った。1万年の歴史を持つ彼らの生活を描き出す『ヤノマミ』は、「生と死の価値観の差異」や「先住民と文明との関係の難しさ」を突きつける
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【青春】二宮和也で映画化もされた『赤めだか』。天才・立川談志を弟子・談春が描く衝撃爆笑自伝エッセイ
「落語協会」を飛び出し、新たに「落語立川流」を創設した立川談志と、そんな立川談志に弟子入りした立川談春。「師匠」と「弟子」という関係で過ごした”ぶっ飛んだ日々”を描く立川談春のエッセイ『赤めだか』は、立川談志の異端さに振り回された立川談春の成長譚が面白い
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早稲田大学建築学科在籍中から「建築物の設計」に興味を持てなかった坂口恭平が、「ホームレスの家」に着目した『TOKYO 0円ハウス0円生活』には、「家」に対する考え方を一変させる視点が満載。「家に生活を合わせる」ではなく、「生活に家を合わせる」という発想の転換が見事
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手作りの舟に乗り、銛1本で巨大なクジラを仕留める生活を続けるインドネシアのラマレラ村。そこに住む人々を映し出した映画『くじらびと LAMAFA』は、私たちが普段感じられない種類の「豊かさ」を描き出す。「どう生きるか」を改めて考えさせられる作品だ
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現代では当たり前の「電子音楽」。その黎明期には、既存の音楽界から排除されていた女性が多く活躍した。1978年、パリに住む1人の女性が「電子音楽」の革命の扉をまさに開こうとしている、その1日を追う映画『ショック・ド・フューチャー』が描き出す「創作の熱狂」
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社会派のドキュメンタリー映画に定評のある東海テレビが、「なんでもない老夫婦の日常」を映画にした『人生フルーツ』には、特に何が起こるわけでもないのに「観て良かった」と感じさせる強さがある。見た目は「お年寄り」だが中身はまったく古臭くない”穏やかに尖った夫婦”の人生とは?
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映画『食の安全を守る人々』では、世界的バイオ企業「モンサント社」が作る除草剤「ラウンドアップ」の問題を中心に、「食の安全」の現状が映し出される。遺伝子組み換え作物や輸入作物の残留農薬など、我々が口にしているものの「実態」を理解しよう
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【危機】シードバンクを設立し世界の農業を変革した伝説の植物学者・スコウマンの生涯と作物の多様性:…
グローバル化した世界で「農業」がどんなリスクを負うのかを正しく予測し、その対策として「ジーンバンク」を設立した伝説の植物学者スコウマンの生涯を描く『地球最後の日のための種子』から、我々がいかに脆弱な世界に生きているのか、そして「世界の食」がどう守られているのかを知る
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Chim↑Pomというアーティストについてさして詳しいことを知らずに観に行った、森美術館の「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」に、思考をドバドバと刺激されまくったので、Chim↑Pomが特集された「美術手帖」も慌てて買い、Chim↑Pomについてメッチャ考えてみた
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私は学生時代ずっと国語の授業が嫌いでしたが、それは「作品の解釈には正解がある」という決めつけが受け入れ難かったからです。詩人・渡邊十絲子の『今を生きるための現代詩』を読むと、詩に限らずどんな作品も、「解釈など不要」「分からなければ分からないままでいい」と思えるようになる
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「独学の達人」「博覧強記の読書家」などと評される読書猿氏が、古今東西さまざまな「発想法」を1冊にまとめた『アイデア大全』は、ただのHow To本ではない。「発想法」を学問として捉え、誕生した経緯やその背景なども深堀りする、「人文書」としての一面も持つ作品だ
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徳間書店から成り行きでジブリ入りすることになったプロデューサー・鈴木敏夫が、宮崎駿・高畑勲という2人の天才と共に作り上げたジブリ作品とその背景を語り尽くす『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』。日本のアニメ界のトップランナーたちの軌跡の奇跡を知る
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過疎地域を「日本の未来の課題の最前線」と捉え、島根県の離島である「海士町」に移住した2人の若者の『僕たちは島で、未来を見ることにした』から、「これからの未来をどう生きたいか」で仕事を捉える思考と、「持続可能な社会」の実現のためのチャレンジを知る
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ブログやSNSなどが登場したことで、文章を書く機会は増えていると言える。しかし同時に、「他人に評価されるために書く」という意識も強くなっているだろう。『読みたいことを書けばいい』から、「楽しく書き”続ける”」ための心得を学ぶ
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大前提として、表現には「技術」が必要だ。しかし、「技術」だけでは乗り越えられない部分も当然ある。それを「あいつはセンスが良いから」という言葉に逃げずに、向き合ってぶつかっていくための心得とは何か。『作詞少女』をベースに「表現することの本質」を探る
ルシルナ
旅・冒険・自然【本・映画の感想】 | ルシルナ
私自身は冒険家ではありませんし、旅行にもほとんど行かず、普段自然に触れることもありません。なのでここで書くことは、私の実体験ではなく、本や映画を通じて知った現実…
ルシルナ
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ルシルナは、4000冊以上の本と500本以上の映画をベースに、生き方や教養について書いていきます。ルシルナでは36個のタグを用意しており、興味・関心から記事を選びやすく…
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