【人生】仕事がつまらない人へ、自由な働き方・生き方のための「月3万円しか稼げないビジネス」指南:『月3万円ビジネス』

目次

はじめに

この記事で伝えたいこと

「月に3万円しか稼げないビジネス」を複数行うことで生活を成り立たせるという発想

犀川後藤

「お金を稼ぐためにあくせく頑張る」という発想を捨ててもいいと思える1冊

この記事の3つの要点

  • 「お金やエネルギーの消費を抑える」ことをベースにする生活を現代社会でどう成り立たせるか
  • 「月に3万円しか稼げない」ことをプラスに捉え、生活を豊かにしていくための考え方
  • 「競争」とはかけ離れた、「共存」のためのビジネスとして「月3万円ビジネス」を捉える
犀川後藤

「良いこと」しかビジネスにしないという、ちょっと”胡散臭い”発想がすんなり理解できる作品です

この記事で取り上げる本

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いか

この本をガイドに記事を書いていくようだよ

自己紹介記事

犀川後藤

どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください

「月3万円ビジネス」と「お金・エネルギーを使わない生活」がもたらす「豊かな生活」とは?

本書は、「非電化冷蔵庫」や「非電化除湿機」など「電気を使わない非電化製品」を多数発明している著者が提案する、「これからをどう生きていくか」の指南本です。そしてその中心に、「月3万円ビジネス」があります。これは、「月に3万円しか稼げないビジネス」のことです。

いか

それじゃ生きていけなくない?

犀川後藤

「月3万円ビジネス」をいくつもやるってのがポイントなのよ

リモートワークが当たり前になったことで地方に居を構える人が増えてきたり、SDGsの呼びかけが盛んになってきたりと、生活を取り巻く環境は大きく変わっています。しかし当然ですが、生き方を変える提案は今に始まったことではありません。本書は、新装版の発売こそ2020年ですが、元の本は2011年に発売されましたそんな時期から「環境に負荷を与えない」「地方でいかに生きるか」などの視点を発信し続けている方の本というわけです。

著者の考え方のベースになっている、「お金もエネルギーもなるべく使わない生活」の豊かさ

本書は「月3万円ビジネス」を具体的に紹介する作品なのですが、その考え方の背景には、「著者の『現代社会』に対する問題意識」があります。それは、こんな文章に要約されていると言っていいでしょう。

私たちが50年掛かりで作り上げた社会システムは、お米に限らず、みんな同じです。エネルギーを大量に使い、環境に負担を掛けながら経済を大きくします。消費者は高い買い物を余儀なくされます。

よほど自給自足に近い生活をしている人でもない限り、都市部か地方かに関係なく、日本に住んでいる人は大体このような生活をしているでしょう。そしてそれは日本に限らず、世界でも同じです。お金を払ってエネルギーを浪費し、様々な形で環境に負荷を掛けることで社会が成り立っています

ただ一方で、私たちはもう「そんな生活をずっと続けているわけにはいかない」ことを理解しているはずです。私は特段環境問題に詳しいわけではありませんが、通り一遍の知識は持っているつもりですし、また、映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』を観たことで、改めて現状の厳しさを理解し、何かしなければならないという気持ちにもなりました

とはいえ、現在の便利な生活を手放すこともまた非常に難しいでしょう。電気・ガスなどのエネルギーを大量に消費することであらゆる便利さを享受できる環境を、敢えて手放したいと考える人はなかなかいないはずです。

犀川後藤

どう考えても、「電気を使わない生活」とか無理だもんなぁ

いか

生活の色んな場面に、「電気がない時代、これはどうしてたんだ?」って感じること、あるもんね

そういう中で、著者の「月3万円ビジネス」をベースにした生活の考え方は、「お金・エネルギーを無理なく生活から減らしていく」という1つのモデルケースになるのではないか、と私は感じました。著者は、「収入をどう得るか」について本書に書いているわけですが、さらに「支出をどう減らすか」についても触れています。「便利だから」と様々なものを消費するのではなく、「支出を減らす過程を楽しむ」という発想を持ってもいいのではないか、というわけです。そして、そういう生活スタイルそのものが、「収入」である「月3万円ビジネス」の発想にも繋がっていくようなサイクルが理想的なのではないか、と書いています。

SDGsという大きな目標に対して、全体をドラスティックに変えることはなかなか難しいでしょう。ただ、自分の周りで変化を起こすことで、小さな社会システムの構築に注力することは出来るのではないかと著者は書いています。イメージとしては、『鉄腕DASH』でTOKIOがやっていた「DASH村」でしょうか。参考にするには「DASH村」はレベルが高すぎますが、しかし「自分たちで作れるものは作り、作る過程そのものを楽しみ、作ったものが余れば周囲と共有する」というスタンスは、まさに本書が提案する生活スタイルそのものだと感じます。

そして、「そういう生活の延長線上に『月3万円ビジネス』がある」と考えることが非常に重要なのです。

いか

メルカリで何か売るとか、UberEatsで配達するみたいな「お小遣い稼ぎ」的なものじゃないんだよね

犀川後藤

「DASH村」的な生活と、自然に繋がっていくような「収益の得方」って感じかな

「少しでもたくさんお金を稼ぐために複数の仕事をする」という発想ではまったくなく、「生活スタイルの中から『働き方』が自然と決まっていく」ようなものとして本書では「月3万円ビジネス」を紹介しているというわけです。

「仕事はお金を稼ぐためのもの、そして稼いだお金で好きなように生活する」という生き方も良いと思いますが、本書では、「仕事をすることと生活することが不可分であるような人生」が提案されている、というわけです。農家が多かった時代には割と当たり前だったはずの生活スタイルを、現代的な価値観の中にどう組み込んでいくかを突き詰めているとも言えるでしょう。

本書は、「どうお金を稼ぐか」ではなく「どう生活するか」という観点から「仕事・働き方」を捉える作品だというわけです。

「月3万円ビジネス」の具体例や注意点

本書では、「月3万円ビジネス」の実例やその実践事例、特徴、注意すべき点などが作品全体のメインになります。実例については是非本書を読んでほしいので、ここでは2つだけ紹介しましょう。ちなみに本書では、著者が主催する「地方で仕事を創る塾」の塾生が行ったブレインストーミングで出てきたアイデア段階のものも掲載されており、実際にビジネスとして実現しているとは限りません

いか

「月に3万円稼げればいい」っていう条件だと、色んなアイデアを出せそうだよね

犀川後藤

確かにブレインストーミングやったら、面白いアイデアが色々出てきそう

1つは「高級マタニティウェアをシェアするビジネス」です。妊娠中しか着ないという性質上、「マタニティウェア」は必要とされる期間が限られてしまいます。今の時代であればメルカリで売ってしまうという人も多いでしょうが、「高級なマタニティウェアを借りて着る」という発想も成立するでしょう。このビジネスは実際に行われ、成り立っているのだそうです。

また、「ストローベイルハウス」に関するアイデアも非常に興味深いものでした。「ストローベイルハウス」というのは、藁を圧縮したブロック(ストローベイル)を積み重ねることで作られる家で、材料費だけなら15万円程度しか掛かりません。気になる方は「ストローベイルハウス」で画像検索してほしいですが、思っている以上にちゃんとした「家」という感じで、住居として現実的に検討できるレベルではないでしょうか。

「月3万円ビジネス」としては、「ストローベイルハウス」を建てるワークショップを行ったり、あるいはそのようにして建てた「ストローベイルハウス」を宿泊施設として貸し出すなどの提案を行っています。「土地」「人手」「時間」「15万円」さえあれば家を建てられるので、「ストローベイルハウス」という存在そのものも含めて非常に興味深いと感じました。

このような「月3万円ビジネス」を複数行うことで、生活を成り立たせるお金を得るというのが本書の基本的な発想です。「月3万円ビジネス」をいくつ行うかの調整によって、「仕事の忙しさ」と「収入」のバランスを取ることができるのも大きな特徴だと私は感じました。

さて、本書では様々な実例が紹介されるのですが、その過程で、「月3万円ビジネス」を行う上での注意点にも触れられています。色々と書かれているのですが、ここではこんなポイントを挙げてみましょう。

「月3万円ビジネス」は、いいことしかビジネスのテーマにしません。「いいこと」というのは、人や社会が幸せになることです。つまり、人や社会が幸せではないことを探して解決することをテーマにします。経済が豊かになれば幸せが溢れる……と思って僕たちは励んできましたが、どうやら違ったようです。不幸せがあふれています。だから、テーマはたくさん有ります。

いか

企業で働く人がこんなことを言ったりすると「胡散臭い」って感じになりそうだけどね

犀川後藤

ブラック企業か宗教かって感じがしちゃうかも

なんというか、とても「理想論」だという印象を受けるのではないでしょうか。しかし本書を読むと、その感じが理解できるだろうと思います。「競争の激しい社会でしのぎを削る」ことこそ「ビジネス」だと感じている人にはなかなか馴染みにくい感覚でしょうが、世の中には、「参入しても大して儲からないから放って置かれている問題」が山ほどあるわけです。それらは、会社がビジネスとして取り上げるほどの規模ではないのですが、個人が「月3万円ビジネス」として取り組むにはちょうどよかったりします。そしてそういう問題を多くの人が取り上げることで、既存の経済とはちょっと違う「新たな経済圏」みたいなものが構築される可能性が生まれると主張しているのです。

企業が製品を作り、使う人が購入する。こういう方式を否定するつもりは毛頭ありませんが、それしか選択肢が無いのでは寂しすぎます。自分たちで作れるものは、楽しみながらみんなで創る。その「自分たちで作る輪」を広げていく。ついでに人の輪も広がる。こういう選択肢が有ってもよさそうだと思ったからです。

このような発想を根底に持つ「月3万円ビジネス」なので、「売らんかな」という姿勢も無くなるでしょう。「競争」という観点でビジネスを捉えるのではなく、「共存」のためにビジネスを行うという考え方があるからです。それは、売る側も買う側も良い気分になれる、とても良い仕組みであるように私には感じられました。

いか

「問題の解決」の対価として「お金をもらう」みたいな感じになるのかな

犀川後藤

まさに「働くこと」と「生活」が密着してるって感じするよね

また本書では、「『月3万円ビジネス』は地方でしか成り立たない」とも書かれています。というかむしろ、「地方でしか成り立たない形(ローカル化)に落とし込むことでビジネスが上手く回っていく」と捉えるべきかもしれません。本書では「ローカル化」の条件として以下の6つの要素を挙げています。

  • 既存の利権になるべく抵触しないこと
  • 消費者のメリットがうんと大きいこと
  • 新しい雇用が生まれること
  • 社会性が高いこと
  • ビジネスとして成立すること
  • 小さく始められること

もちろんこれらの条件が、都市部で絶対に成り立たないわけではないでしょう。しかしやはり、地方の方が「地産地消」「地域循環型」という仕組みを構築しやすいと言えるはずです。本書で紹介される「月3万円ビジネス」を見ても、「地方にいるからこそのアドバンテージを活かしているもの」や「地方だからこそ需要と供給のバランスを取ることができるもの」など、やはり地方ならではの要素が含まれているものがほとんどだと感じます。

いか

「『仕事』と『生活』を密着させる」っていう発想がそもそも地方に合う感じするしね

犀川後藤

だからこれからも、「積極的に地方での生活を選択する」って人がどんどん増えるんだろうなって思う

企業的な発想ではむしろ上手く行かなくなってしまうだろう「月3万円ビジネス」。個人が地方で小さく始めるからこそのメリットを十分に理解してスタートさせるのがいいと思います

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最後に

私は書店員時代、「モノを売ること」に対する疑問を感じてしまう機会が多くありました。それは、シンプルな言葉で表現すると、「こんな本がバカ売れして、どうしてこの本は売れないのか」というある種の失望です。もちろん、人それぞれ求めている情報や好みが違うことは十分理解しています。しかしそれでも、「世の中に存在してもしなくてもどっちでも良さそうな、私には『どうでもいい』と感じられてしまう本」ばかりが売れてしまう状況にずっとモヤモヤを感じていました。

そういう意味で、「月3万円ビジネス」の「『いいこと』しかビジネスにしない」という発想が、本書を読んだ当時の私にはとても刺さったのだと思います。

仕事に対しては、「生活に必要なお金が稼げればいい」と考えている一方で、やはり心のどこかで、「自分がやっている仕事が、ちゃんと誰かのためになっているといいな」という気持ちも捨てきれません。私は「働く」ということに対して様々な点で苦手意識を持っており、なかなか「人のためになる」という観点だけで仕事を選べないのですが、自分が社会人としてもう少しちゃんとしたレベルの人だったら、今とは違う視点で仕事選びをするだろうなと思います

『月3万円ビジネス』はそんな風に、「働く」ことを通じて「どう生きるか」を考えさせられる作品です。これから社会に出る人や、既に社会で働いている人など、「仕事」と「生活」のバランスをどう取るべきか考えている人に、1つの選択肢を提示してくれる作品ではないかと感じました。

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