目次
はじめに
この記事で伝えたいこと
「常識」に染まらず、自分の頭で考えて価値観を構築していくことの大事さを教えてくれる
「新政府の初代内閣総理大臣」みたいな主張は胡散臭いですが、大丈夫です、安心してください
この記事の3つの要点
- 「やりたいこと」ではなく「自分がやらなければ誰もやらないこと」をやるべき
- 「必要とされる」ことを意識して生き延びるべき
- 同じものを見ていても、異なる「レイヤー」で捉えることでまったく違う世界に見える
手法や主張はなかなかムチャクチャな人ですが、その考え方には感染力があると感じます
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どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
この社会を生き抜くための様々な言葉が詰まった「自称・初代内閣総理大臣」の生き様
著者・坂口恭平とは何者か
本書の著者である坂口恭平についてまったく知らないという人は、彼が「初代内閣総理大臣」を自称していると聞いて、「胡散臭い人物なのだろう」と感じるでしょう。
ま、そう思われても仕方ないほどトリッキーなことをしてるからね
相当変わった人物だけど、私はこういう「自分の頭で考えてる人」って好きだよ
著者は、「憲法が生存権を保障しているのに、金を稼がない人間が生きていけない世の中はおかしい。憲法違反だ」と主張して、熊本県に「新政府」を樹立しました。その「初代内閣総理大臣」に就任した彼は、0円でも生きていける環境(あるいは可能性)を提示するという発想をベースに様々な活動を行っているそうです。
著者が注目されたのは、デビュー作である『TOKYO 0円ハウス0円生活』でしょう。
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建築学科に通いながら、まったく建物に関わる気配を見せなかった著者が卒業制作に選んだテーマが「ホームレスの家」でした。ホームレスが住んでいる家は、「人間が暮らしていく上での『機能』という点で優れていると言えるのではないか」というのが著者の基本的な発想です。ダンボールハウスを撮影した写真で卒業制作を行い、それがリトル・モアという出版社から発売されることになります。そしてその後、隅田川で出会った鈴木さんというホームレスとの話を中心にまとめた『TOKYO 0円ハウス0円生活』を出版するのです。
坂口恭平の作品を何作か読んだことがありますが、やはり「視点」が非常に面白いと言えるでしょう。同じ世界に生きているはずなのに、ごくごく普通に生きている私たちのような人には見えないものを垣間見せてくれます。「0円で生活する」という目標も絵空事だとは考えておらず、「どう生きるべきか」をきちんと見定めれば0円で生きられる可能性は十分にある、と捉えて様々な活動をしているわけです。
著者の主張すべてに納得できるということはないでしょうし、主張によっては「胡散臭い」という印象を抱かせるかもしれません。しかし、本書を含め、坂口恭平の著作から感じ取るべきは、「いかに『常識』に抗うか」であり、もっと言えば「『常識』をどう捉えるのか」ということだったりします。
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著者の主張そのものに納得がいかなくても、「自分の頭で考えて、『常識』に逆らってきた」というその姿から、自分の振る舞いを見直してみることはできるでしょう。
エジソンとかアインシュタインとかライト兄弟みたいな偉人も、同時代の人からは「変人」だと思われてただろうしね
結局こういう「はみ出し者」が歴史を作ったりするんだろうなぁ
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「やりたいこと」をやってはいけない理由
坂口恭平の作品は割と、統一性を感じさせない散逸な主張が散りばめられることが多く、様々な話題が出てきます。その中で私が一番興味深いと感じたのが、この言葉です。
あなたが「やりたいこと」など、社会には必要ない。今すぐ帰って家でやれ、と僕は言ってしまう。やりたいことをやって生きる? 無人島か、ここは。
やりたいことほど無視して、自分がやらないと誰がやる、ということをやらないといけない。しかも、それは実はすべての人が持っているものだ
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今の時代、様々な人が色んな形で「やりたいことをやって生きていけ」というような主張をしている気がします。ただ私は、そういう主張にどうもピンと来ません。そもそも「やりたいこと」がないからですが、それ以上に、「全員がやりたいことをやってたら、ゴミ収集とか誰がやってくれるんだろう?」みたいに考えてしまうのです。なかなか「ゴミ収集をやりたい」と感じる人はなかなかいないでしょうし、となると「誰もがやりたいことをやって生きる社会」では誰もゴミ収集をしてくれないということになるでしょう。
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そんな風に考えて、いつもモヤモヤしてしまいます。
まあそういう主張って結局、「勝ち組になるための指南」みたいな感じだろうから、社会全体のことなんか考えられてないよ
自分が勝ちさえすれば、他のことはどうでもいい、みたいな発想は好きになれないなぁ
そういう意味で、著者の「自分がやらなければならないことをやる」という主張は非常に納得感がありました。そしてまさに著者自身が、そういう生き方を実践している人だと言えます。
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著者は自分が行動する動機に「お金」や「欲望」を置きません。そうしてしまうと、お金が手に入ったら、欲望が満たされたら、行動のための動機がなくなってしまうからです。
そうではなく著者は、自分以外に誰もやる人はいないだろう、と感じることに手を出し、色んな人を巻き込み、そうやって社会を変えていこうとします。「革命のために新政府を樹立する」という、誰も思いつかないしやろうともしないだろう発想をベースに行動し、周囲の人間がその熱に感染し、著者が言う「領土」はどんどん増えているのだそうです。実際に社会を変えられるかどうかはともかく、非常に素敵なスタンスだと言えるでしょう。
なかなか著者のような生き方を選ぶことは難しいでしょうが、もっと低いレベルで「自分がやらなければならないことをやる」というスタンスを貫いてみることは出来るのではないかと思います。
また、「やりたいこと」という発想がベースにあると、「私がやりたいことってこれなんだっけ?」「やりたいことを早く見つけなきゃ」と余計な悩みも付随することになりますが、「これは自分がやらないといけない」という考えが土台にあり、そこになにかしらの使命感を抱くことが出来れば、そういう悩みとも無縁でいられるでしょう。
著者はこんな風にも書いています。
必要とされること、それこそが生きのびるための技術なのだ
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それが会社でも家庭でも学校でも、どんなコミュニティであれ、確かにこの「必要とされれば生き延びられる」は真理だと思います。リーダー的な立ち位置に適正があるのは、世の中のごく一部の人だけです。そういう人以外は、「コミュニティにどう必要とされるか」という考えをベースに仕事や生き方を考えていくのが大事だと思います。
自分主導の選択が上手くハマらない、みたいなこと、私は結構あるんだよなぁ
だから、求められたことに常に応じられるようにする、みたいなスタンスの方がいいんだよね
しかしだからと言って、「何も考えなくていい」というわけではありません。
大事なことは、何かに疑問を持ったかということだ。それがあれば生き延びられる。
今まで生きてきて一度も疑問を持ったことがなければ、今すぐ企業に走ったほうがいい。誰かに指示されて生きていこう。そういう人は原発なんか気にしないでいいと思う。でも、何か「疑問」を持ったらチャンスだ。そこから「問い」にまで持っていく
これこそまさに、「常識」から正しく外れるためのやり方だと言っていいでしょう。世の中をどのような「視点」で捉えるのかが大事だ、ということです。次はこの点を深堀りしていくことにしましょう。
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「レイヤー」という発想
著者は本書で、「レイヤー」という概念を繰り返し提示し、「匿名のレイヤー」に支配されるのではなく、「独自のレイヤー」を発見しなければならない、と主張します。
なかなか「レイヤー」という概念を捉えにくいと思うので、具体例で説明していきましょう。
隅田川で出会ったホームレスの鈴木さんの話が本書にも出てくるのですが、彼は「どう生きたいか」を考えた時に、
十分な食事をし、楽しい友人と過ごし、毎日酒を飲み、歌いたい時に歌う
ことが実現できれば十分だと思いました。だからこそ鈴木さんはホームレスという生き方を選びます。お金や家や定職といったものは、鈴木さんの「どう生きたいか」を構成するものには含まれません。だったら持っている必要はないだろう、という判断をします。
これが鈴木さんの「独自のレイヤー」です。鈴木さんと我々は同じ社会に生きているのですが、社会を捉える「レイヤー」が異なります。だからこそ、私たちが必要だと感じるものを不要と判断し、私たちとは全然違う生活を選択しているのです。
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そして著者は、「お金がなければ生きられない」「家は買った方がいい」「土地は所有しておいた方がいい」というような、世間的に「当然」とされている考え方をベースにした社会の捉え方を「匿名のレイヤー」と呼びます。私たちは、「どう生きたいか」を出発点に人生を考えるのではなく、「匿名のレイヤー」を前提に生き方を決めているというわけです。
私は、一般的な人と比べたら大分、「匿名のレイヤー」からは抜け出せたと思うけどね
っていうか「匿名のレイヤー」に馴染めなくて抜け出さざるを得なかったって感じだけどね
「どう生きたいか」を踏まえて、私はこんな風に考えるようにしています。お金は確かにあったら嬉しいけれど、お金をたくさん稼ぐためにストレスを溜めるのは本末転倒だから、お金よりもストレスが無いことを優先する。家や土地は、現金で買ってなお金銭的に余裕があるくらいのお金持ちなら買ってもいいけれど、ローンを組んでまでほしいとは思わない。恋愛や結婚はちょっと向いていないから、異性とは友達になる方がいい。こういうのは一例で、私は割と意識して、「匿名のレイヤー」から離れるように生きてきました。
また逆に、「匿名のレイヤー」から離れることで、「自分はどんな風に生きるのが一番穏やかにいられるんだろう」という部分が少しずつクリアになる感じもあります。
別に「お金をたくさん得ようとする」とか「家や土地を購入する」のが悪いわけではありません。それらが「自分はどんな風に生きたいか」を踏まえた行動であるなら問題ないでしょう。しかし、「結婚していないと変だと思われる」「やっぱり家を建ててこそ一人前だよな」みたいな、自分以外の誰かの判断が入り込むような考え方で人生を決めてしまうのは、ちょっと違うのではないかと感じてしまいます。
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自分が「当たり前」だと思っている考え方に疑問を持つのはなかなか難しいものです。「どうやって自転車に乗っているのか」を考え始めるとわからなくなるのと同じで、自分が「当たり前」だと思っていることだからこそ意識に上らないということもあるでしょう。
しかしだからこそ、違和感や疑問を日常の中で捕まえ、それを「問い」にまで持っていくことが大事になるわけです。世間とのズレを感じる機会があれば、それはまさにチャンスと言っていいでしょう。そのズレは一体何に起因するものなのか、世間に合わせようとしなくても別に問題ないのか、などについて考えることで、少しずつ「独自のレイヤー」を見つけられるようになるのではないかと思います。
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SNS時代にありがちな「みんなが良いって言ってるから良い」みたいな発想を止めないといけないよなぁ
そこが変わらないと「独自のレイヤー」なんて絶対見つからないからね
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最後に
この記事では、本書がどんな内容なのか、はっきり言ってよく分からないでしょう。坂口恭平の本はどれもなかなか紹介が難しいのですが、何にせよ「ある種の感染力が強い本」だと言っていいと思います。
手法や行動原理に共感できるかどうかはともかくとして、著者のスタンスは非常に情熱的だし、「著者なりに社会を良くしたいと思っている」ということが凄く伝わるでしょう。らかに社会から逸脱しまくっていながら、社会を変革しようという活動をし続け、賛同者を徐々に増やすという成果を生み出していくのです。
著者のように生きるのは無理でしょうが、その生き方のスタンスから学べることは多くあると思います。我田引水だったり生煮えに感じられる主張もありますが、考えながら走り続けている者の宿命であるようにも感じますし、なんだかんだ私は坂口恭平って結構好きです。
「こんな風に生きなくちゃいけない」という思い込みを引き剥がして、もう少し自由な発想を抱くきっかけとなる一冊ではないかと思います。
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【実話】正論を振りかざす人が”強い”社会は窮屈だ。『すばらしき世界』が描く「正解の曖昧さ」
「SNSなどでの炎上を回避する」という気持ちから「正論を言うに留めよう」という態度がナチュラルになりつつある社会には、全員が全員の首を締め付け合っているような窮屈さを感じてしまう。西川美和『すばらしき世界』から、善悪の境界の曖昧さを体感する
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【対話】刑務所内を撮影した衝撃の映画。「罰則」ではなく「更生」を目指す環境から罪と罰を学ぶ:『プ…
2008年に開設された新たな刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で行われる「TC」というプログラム。「罰則」ではなく「対話」によって「加害者であることを受け入れる」過程を、刑務所内にカメラを入れて撮影した『プリズン・サークル』で知る。
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高校の美術教師からアーティストとして活動するようになった著者は、教育の現場に「余白(スキマ)」が減っていると指摘する。『飛び立つスキマの設計学』をベースに、子どもたちが置かれている現状と、教育が成すべき役割について確認する。
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【救い】耐えられない辛さの中でどう生きるか。短歌で弱者の味方を志すホームレス少女の生き様:『セー…
死にゆく母を眺め、施設で暴力を振るわれ、拾った新聞で文字を覚えたという壮絶な過去を持つ鳥居。『セーラー服の歌人 鳥居』は、そんな辛い境遇を背景に、辛さに震えているだろう誰かを救うために短歌を生み出し続ける生き方を描き出す。凄い人がいるものだ
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【デマ】情報を”選ぶ”時代に、メディアの情報の”正しさ”はどのように判断されるのか?:『ニューヨーク…
一昔前、我々は「正しい情報を欲していた」はずだ。しかしいつの間にか世の中は変わった。「欲しい情報を正しいと思う」ようになったのだ。この激変は、トランプ元大統領の台頭で一層明確になった。『ニューヨーク・タイムズを守った男』から、情報の受け取り方を問う
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メディアは確かに「事実」を報じている。しかし、報道に乗らない情報まで含めなければ、本当の意味で世の中を理解することは難しいと、『こうして世界は誤解する』は教えてくれる。アラブ諸国での取材の現実から、報道の「限界」と「受け取り方」を学ぶ
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どんな親でも、子どもを幸せにしてあげたい、と考えるでしょう。しかしそのために、過保護になりすぎてしまっている、ということもあるかもしれません。『オーマイ・ゴッドファーザー』をベースに、子どもを豊かに、力強く生きさせるための”劇薬”を学ぶ
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30代になっても未婚でコンビニアルバイトの古倉さんは、普通から外れたおかしな人、と見られてしまいます。しかし、本当でしょうか?『コンビニ人間』をベースに、多数派の人たちの方が人生を自ら選択していないのではないかと指摘する。
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【天職】頑張っても報われない方へ。「自分で選び取る」のとは違う、正しい未来の進み方:『そのうちな…
一般的に自己啓発本は、「今、そしてこれからどうしたらいいか」が具体的に語られるでしょう。しかし『そのうちなんとかなるだろう』では、決断・選択をするべきではないと主張されます。「選ばない」ことで相応しい未来を進む生き方について学ぶ
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【加虐】メディアの役割とは?森達也『A』が提示した「事実を報じる限界」と「思考停止社会」
オウム真理教の内部に潜入した、森達也のドキュメンタリー映画『A』は衝撃を与えた。しかしそれは、宗教団体ではなく、社会の方を切り取った作品だった。思考することを止めた社会の加虐性と、客観的な事実など切り取れないという現実について書く
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【肯定】社会不適合者こそ非凡。学校・世の中に馴染めなかった異才たちの過去から”才能”の本質を知る:…
「みんなと同じ」に馴染めないと「社会不適合」と判断され、排除されてしまうことが多いでしょう。しかし『非属の才能』では、「どこにも属せない感覚」にこそ才能の源泉があると主張します。常識に違和感を覚えてしまう人を救う本から、同調圧力に屈しない生き方を学ぶ
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【中二病】世の中は理不尽だ。平凡な奴らがのさばる中で、”特別な私の美しい世界”を守る生き方:『オー…
自分以外は凡人、と考える主人公の少女はとてもイタい。しかし、世間の価値観と折り合わないなら、自分の美しい世界を守るために闘うしかない。中二病の少女が奮闘する『オーダーメイド殺人クラブ』をベースに、理解されない世界をどう生きるかを知る
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どうしても辿り着きたい場所があっても、そのあまりの遠さに目が眩んでしまうこともあるでしょう。そんな人に向けて、「才能がない」という言葉に逃げずに前進する勇気と、「仕事をする上で大事なスタンス」について『羊と鋼の森』をベースに書いていきます
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【実話】仕事のやりがいは、「頑張るスタッフ」「人を大切にする経営者」「健全な商売」が生んでいる:…
メガネファストファッションブランド「オンデーズ」の社長・田中修治が経験した、波乱万丈な経営再生物語『破天荒フェニックス』をベースに、「仕事の目的」を見失わず、関わるすべての人に存在価値を感じさせる「働く現場」の作り方
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生きていると、「常識的な考え方」に囚われたり、「普通」「当たり前」を無自覚で強要してくる人に出会ったりします。そういう価値観に合わせられない時、自分が間違っている、劣っていると感じがちですが、そういう中で一歩踏み出す勇気を得るための考え方です
ルシルナ
どう生きるべきか・どうしたらいい【本・映画の感想】 | ルシルナ
どんな人生を歩みたいか、多くの人が考えながら生きていると思います。私は自分自身も穏やかに、そして周囲の人や社会にとっても何か貢献できたらいいなと、思っています。…
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