人生のほとんどの場面で、「普通」「常識」「当たり前」に対して違和感を覚え、生きづらさを感じてきました。周りから浮いてしまったり、みんなが当然のようにやっていることが上手くできなかったりして、しんどいなと感じることもあるでしょう。そんな状況でどう生きたらいいか悩んでしまいますが、それでも支配から逃れなんとか自由に生きていくために、4000冊以上の本を読み、500本以上の映画を見て考えたことをベースに書いていきます。
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教養を身につける【本・映画の感想】
【不思議】「杉本博司 絶滅写真」展は衝撃的!だが、代表作<ジオラマ>を始め、何がすごいのかは謎だ
「杉本博司 絶滅写真」(@東京国立近代美術館)は、写真展にはあまりピンとこない私がぶっ飛ぶほどの衝撃を受けた素敵すぎる展示である。何よりも、「生命ではないものを撮って『生命感』を宿す」という手腕に驚かされたし、また全体的に「何が良いのか分からないがメチャクチャ良い」という感覚が強く、とにかく素晴らしかった -
コミュニケーション・分かり合えない【本・映画の感想】
【無二】映画『急に具合が悪くなる』は圧巻だった。2人の女性の出会いが世界を静かに鳴動させる(監督:濱口竜介、主演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代)
映画『急に具合が悪くなる』は、3時間16分を感じさせない素晴らしい作品だった。「2人の女性が出会い、変わっていく」というシンプルな物語で、これと言って大きな出来事が起こったりもしないが、最後まで惹きつける力がとても強い。カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した主演2人も、黒崎煌代・長塚京三もとにかく見事だった -
教養を身につける【本・映画の感想】
【衝撃】映画『アイム・スティル・ヒア』が描く、ブラジル軍事政権下での国家による殺人。酷すぎる
映画『アイム・スティル・ヒア』は、軍事政権下でのブラジルを舞台にした実話ベースの物語である。「国が拷問などで2万人以上を殺した」という衝撃的な事実を、残された家族視点で描き出していく。「国が逮捕事実すら否定する」という状況の中、夫不在の日常を生きざるを得なかった妻エウニセの強さと葛藤が印象的だった -
生きる気力がない・つまらない・働きたくない【本・映画の感想】
【諦念】映画『アフター・ザ・クエイク』が描く「日本と地震の30年」。奇妙で奇妙じゃない世界(監督:井上剛、主演:岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市)
映画『アフター・ザ・クエイク』は、直接的には「地震」をほぼ描かないものの、背景に「震災」を埋め込むことで、「『地震』を『日常』として生きざるを得ない日本」に住む私たちに強く響いてしまう「何か」を描き出している。奇妙ではあるが、しかしそこはかとなくリアルさも感じさせる物語に、あなたは何を感じるだろうか? -
教養を身につける【本・映画の感想】
【日本開催】「ロン・ミュエク展@森美術館」は超良い!バグったサイズ感がもたらす絶妙な違和感
森美術館で開催中の「ロン・ミュエク展」は、私がこれまでに足を運んだ様々な美術展の中でもトップクラスに素晴らしかった。「圧倒的にリアルな造形」と「あまりにもバグったサイズ感」を有することで、「現実感」と「非現実感」が否応なしに共存するという違和感が強烈だったし、無数の頭蓋骨が無造作に置かれた作品は圧巻である -
人生うまくいかない・生きづらい【本・映画の感想】
【絶望】100m走で哲学するアニメ映画『ひゃくえむ。』は変人揃いで名言満載の超面白い作品(監督:岩井澤健治、原作:魚豊、主演:松坂桃李、染谷将太)
100m走を舞台にしたアニメ映画『ひゃくえむ。』は、スポーツにまるで興味のない私には刺さらなくても全然おかしくないのだが、メチャクチャ面白い作品だった。スポーツを描いているとは思えないような「哲学的で捻れた思想・価値観」が山ほど出てくるし、その中で描かれる様々な種類の「絶望」もまた興味深かったなと思う




