目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
監督:ジャン=ポール・サロメ, 出演:イザベル・ユペール, 出演:グレゴリー・ガドゥボワ, 出演:フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾン, 出演:ピエール・ドゥラドンシャン, 出演:アレクサンドラ・マリア・ララ
ポチップ
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この映画をガイドにしながら記事を書いていきます
この記事の3つの要点
公式HPには後半の展開についても書かれているのだが、この記事ではその点には触れないことにする 主演を務めたイザベル・ユペールが、非常に難しい役柄を見事に演じていた 作中で使われる「良き被害者」というフレーズが、本作の核となるテーマを表現していると思う
非常に普遍的なテーマが扱われており、個人的には広く観てもらいたいと思える作品だ
自己紹介記事
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これはちょっと凄まじい物語 だった。前半と後半とでは「描かれていること」がまったく異なっており 、前半の展開からはちょっと想像も出来ないような物語になっていく。公式HPでは後半の展開にも触れられている ので、わざわざ伏せる必要はないのだろうが、この記事ではなるべくその点には触れない ようにしようと思う。出来るだけ、後半の展開を知らずに本作を観てほしい と思っているからだ。
しかし、その点を伏せるとなると書けることに大分制約が生まれる ので、自分の首を締めるだけなのだが。
ちなみに本作は、実話を基にしている 。前半の展開だけでも十分に驚き だが、さらに後半の展開も事実なのだと考えると、ちょっと驚かされてしまう だろう。
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物語は、非常に衝撃的なシーンから始まる 。2012年12月17日、本作の主人公であるモーリーン・カーニーが、自宅の地下室で目隠しされた状態で発見された のだ。両手両足は椅子に縛られており、腹にはナイフで「A」の文字が刻まれ、さらにナイフの柄の部分が膣に差し込まれた状態 だった。
そしてここから、数ヶ月時間が遡る。
モーリーン・カーニーは、世界最大の原子力発電会社アレバの労働組合代表 を務める人物だ。既に6期選出されているベテランだが、さすがにそれも今回で終わりにするつもりである。なにせ、5万人もの従業員の雇用を守らなければならない のだ。その重責はあまりに大きい。
そんなモーリーンの身辺に大きな変化 がもたらされた。CEOであるアンヌが退任を決意 し、副社長のウルセルのCEO就任が決まったのだ。女性同士ということもあり、アンヌとモーリーンは相性が良く、また労働組合員からの支持も篤かった 。だからこの交代劇は従業員にとっては不穏なもの と映る。ウルセルは、実に厄介な人物 だからだ。モーリーンは新CEOとの対立を覚悟しつつも、それまでと変わらずに「権力に屈せず、従業員の利益を代表する」という立場を貫く決意を固める 。
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さてそんなある日、彼女にある情報がもたらされた 。フランス電力公社(EDF)に勤務する者からの内部情報提供 である。その人物は、「EDFのCEOであるプログリオが、原子力発電に関して中国企業とハイリスクな技術移転契約を行い、それによってアレバの雇用が大幅に失われる 」と訴えていた。もちろんこれは、アレバだけではなくフランスにとっても大きな問題 である。そしてなんと、ウルセルがこの計画に関与している というのだ。彼女はこのリーク情報を元に、ウルセル、そしてその背後にあるだろう巨大な陰謀と闘う決意をする 。
彼女の動きが察知されたのだろう、モーリーンは強盗に遭ったり脅迫電話を受けたりと、見えない圧力の存在を感じ始めた 。しかし彼女は怯むことなく、議員にこの問題の危険性を訴えたり、大統領との面会を取り付けたり と、成すべきことを進めていく。
そして、まさに大統領との面会当日である2012年12月17日に、彼女は何者かに自宅で襲撃されてしまう ……。
イザベル・ユペールの演技がとにかく素晴らしい
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冒頭でも触れたが、本作は先の内容紹介からはちょっと想像できないような展開 を見せる。物語の中盤ぐらいから唐突にギアが入れ替わるような印象 があって、「こんな展開になるのか」と驚かされてしまった。そしてそこから、「一体何が真実なのか?」という視点で改めて物語が進んでいく みたいな感じになる。最後の最後までどう終わるのか全然予想がつかない物語 だったのだ。
これが実話を基にしている というのだから、ちょっと驚かされてしまった 。
さて、最後まで観れば納得してもらえると思うが、本作は、主人公であるモーリーン・カーニーを絶妙に演じなければまず成立しない と思う。物語をざっくり要約するなら、前半は「正義感」、そして後半は「真実性の曖昧さ」 となるだろうか。そして、「前後半で全然違う雰囲気を醸し出さなければならない 」「特に後半における佇まいがもの凄く難しい 」などの要素を踏まえると、よほど上手く演じなければ「モーリーン・カーニー」という人物がリアルな存在には見えない はずだ。
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そして本作では、主演のイザベル・ユペールが、モーリーン・カーニーを実に見事に演じている と感じた。
イザベル・ユペールは、フランス映画を観ると良く出てくる女優 だ。基本的に役者のことを記憶しない私でも、彼女のことはきちんと認識できる。私がこれまで観た作品だと『エル ELLE』『ハッピーエンド』『EO イーオー』に出演している ようだ。『EO イーオー』に出演していたことは気づかず、この記事を書くのに調べて初めて知ったが、『エル ELLE』『ハッピーエンド』ではちょっと凄まじいくらいの印象が残った ことを覚えている。
本作では、黒縁メガネに真紅の口紅、そしてホワイトヘアーと、見た目にかなりインパクトがある出で立ちだった こともあり、最初は「自分が知っている女優」とは認識できていなかった 。しかししばらく観ていく内に、やはりその凄まじい存在感故だろう、かつて観た映画に出ていた人だと記憶が繋がった というわけだ。
彼女は本当に見事な演技をする女優 だなと思う。本作に限らないが、イザベル・ユペールが演じる役は「無表情」なことが多い 気がする(あくまでも私が観た映画の役柄に限るが)。そして本作における彼女の「無表情」は、「静かな怒り」「権力に立ち向かう不屈さ」「思いがけない戸惑い」など様々な感情を映し出す のだ。そのような演技から生み出される「存在感」が、「演じる人物のリアリティ」を高めている のだろう。これほどの雰囲気を醸し出せる役者はあまりいないように感じるし、本当に見事な演技だった なと思う。
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「良き被害者」というフレーズから考えさせられること
本作において非常に印象的な形で登場する言葉が「良き被害者」 である。このフレーズについて観客に説明を促すようなシーンは特段存在しなかったので、恐らく、フランス(あるいは欧米)では一般的に使われる言葉なんだろう と思う。日本でも、この言葉が上手くハマってしまう状況は散見されるはず だが、同じ意味を持つ日本語の常套句は私にはちょっと思いつかない 。
「良き被害者」というのは、字面の通りではあるのだが、「被害者として相応しい存在」ぐらいの意味 で捉えればいいだろう。例えばだが、「幼い我が子を殺された母親」が「頻繁にパチンコに通っていた」と判明したとする 。この場合恐らく、SNSなどを中心に、「母親がパチンコばっかりやっているんだから、子どもが殺されたって仕方ない」みたいな心無い批判が飛び交う のではないかと思う。私はまったくそうは思わないが、「『被害者として相応しくない』と見做されてしまう 」ということだ。本作にはそのような意味の言葉として「良き被害者」という表現が出てくる のである。
日本では、何か「被害者として相応しくないと見做され得る瑕疵」があったとして、SNSなどでは批判されるだろうが、マスコミがそれを取り上げたり、「『良き被害者』ではなかった」みたいな表現を使ったりはしないように思う 。とはいえ、週刊誌などをイメージすればなんとなく感覚的には理解できる はずだ。そしてこの話は、「事件の被害者」に限らず、あらゆる「弱者」にも当てはまる と思う。分かりやすいのは「障害者なのに◯◯」のような捉え方 だろう。障害者にだって色んな人がいるはずなのに、「社会が勝手に『良き弱者』像を設定し、それに合っていないと『障害者なのに◯◯』と批判する」みたいなことは起こり得る 。「社会がイメージしやすい『ステレオタイプ』は受け入れるが、そこから外れたら『存在すべきではないもの』として排除する」みたいな振る舞いは、社会の中で散見される だろうと思う。
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そして本作では、まさにそのような状況が中心に据えられている というわけだ。
私は普段から「普通」という言葉をとにかく可能な限り使わないように意識している 。「私にとっての『普通』」が「誰かにとっての『異常』」である可能性は常に存在する からだ。しかし世の中には、躊躇せずに「普通」「当たり前」「当然」みたいな言葉を使えてしまう人もいる 。もちろん、常に「マジョリティのど真ん中」みたいな場所に居続ける人からすれば、視界に入るほぼすべての人が「自分と似たような価値観」を持っている のだろうから、「自分が考えていることこそが『普通』であり、そこから外れるものはすべて『異常』」と認識したくなってしまう かもしれない。
しかし当然だが、「マジョリティのど真ん中」みたいな場所では生きていけない人だってたくさんいる 。特に、「被害者」「弱者」のようなレッテルを貼られてしまう境遇にいる人ほど、そのようなタイプが多い と言えるだろう。だから、「”普通”に考えて、『良き被害者』『良き弱者』なんて言葉が成立するはずがない 」のだ。「被害者」「弱者」などの人たちに「普通」を押し付ける方が間違っている のである。
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そのことを、「マジョリティのど真ん中」にいる人たちはまず認識すべき だと思う。
私も、「マジョリティのど真ん中」にはいられないタイプの人間なので、本作中の「『良き被害者』の周囲にいる人たち」の振る舞いには苛立ちしか感じられなかった 。もちろん彼らにも彼らなりの理屈があることは理解できる。また、社会におけるあらゆる問題には「どこかで線を引かなければならない」わけだから、「その境界線上付近で右往左往させられる人」をゼロにすることも出来ない ことは分かっているつもりだ。しかし私は本作を観て、「たとえそうだとしても、やはりこの振る舞いはおかしいんじゃないか 」と感じさせられてしまった。
「良き被害者」「良き弱者」のような視点を持ってしまってはいないか、本作を観て考え直してみるのも良い のではないかと思う。
良い映画だと思うのだが、「潜在的観客」に上手く届かなそうな作品でもある
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さて、そのような「本作の核たる要素」を踏まえた上で映画のメインビジュアルを見てみると、「ちょっと違うんじゃないか」という気分にさせられてしまう 。このメインビジュアルには、映画冒頭のシーンが使われている 。アレバ傘下の子会社であるハンガリーのパクシュ原発の女性従業員たちにモーリーンが「雇い主と雇用条件に関する交渉を行う」と伝える場面 だ。
確かにこのシーンは、「モーリーン・カーニーという女性がどのような人物なのか」を端的に示すもの であり、そういう意味では非常に効果的だと思う。しかし、映画全体で描こうとしているテーマが浮かび上がるようなものではない 。そのため、「本作の核たる要素」にこそ関心を抱く「潜在的観客」を取りこぼしてしまう ように思う。
私は普段から、「観るつもりの映画の内容をまったく知らずに鑑賞したい」と考えている ので、私にとってはむしろ良かった と言える。しかし、本作は広く観られるべき作品だと私は思うので、そういう意味ではマイナス だと言えるだろう。なにせ冒頭でも触れた通り、公式HPでは、私がこの記事では伏せた「後半の展開」にも触れている のだ。であれば、もう少し「核たる要素」を彷彿とさせるような打ち出し方をしても良かったのではないか と感じてしまった。
また本作は、とにかく上映館が少なかった 。私が鑑賞した時点で、全国でたった5館でしか上映していなかった のだ。私は公開直後に観に行ったので、あまりにも少なすぎる と言えるだろう。公式HPには今後の公開予定も載っていたが、それらをすべてひっくるめても上映館がとても少ない。イザベル・ユペールはかなり有名な女優だと思うので、普通ならもっと広く上映されてもいいような気がする 。となると、こんな邪推 をしたくもなってしまう。
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原発を扱う作品だから、特に大手の映画館は扱いたくないのだろうか 、と。
本作では、企業の役員や大臣などが実名で描かれ 、しかも、原子力発電会社アレバの上層部は特に悪く映し出される 。もしも「『原発という巨大な権力に楯突くような映画』と見做され、『関わらない方が無難』みたいな扱いになっている」のだとしたら、とても残念 だなと思う。
本作は、確かに原発が扱われる作品 なのだが、先述した通り「核たる要素」は他にある 。だからこそ、もし仮に「原発を扱っていることが理由で上映館が少ない」のであれば、そういう意味でも本作は損している と感じた。社会に生きる者が皆考えるべき普遍的なテーマが扱われているにも拘らず、「舞台が原発」という点が足枷になっているとしたら、実に本末転倒 である。
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繰り返すが、あくまでもこの疑念は私の勝手な「邪推」でしかない 。しかし、仮にこの邪推が当たっているなら、主演がイザベル・ユペールだという点が唯一の救い と言っていいだろう。彼女の知名度のお陰で「観てみよう」と思う人が一定数出いるはず だからだ。
まあきっかけは何でもいいのだが、どうにか多くの人の目に触れてほしい作品 である。
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『殺人犯はそこにいる』(文庫X)で凄まじい巨悪を暴いた清水潔は、それよりずっと以前、週刊誌記者時代にも「桶川ストーカー殺人事件」で壮絶な取材を行っていた。著者の奮闘を契機に「ストーカー規制法」が制定されたほどの事件は、何故起こり、どんな問題を喚起したのか
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【差別】映画『チェチェンへようこそ ゲイの粛清』の衝撃。プーチンが支持する国の蛮行・LGBT狩り
プーチン大統領の後ろ盾を得て独裁を維持しているチェチェン共和国。その国で「ゲイ狩り」と呼ぶしかない異常事態が継続している。映画『チェチェンへようこそ ゲイの粛清』は、そんな現実を命がけで映し出し、「現代版ホロコースト」に立ち向かう支援団体の奮闘も描く作品
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【対立】パレスチナとイスラエルの「音楽の架け橋」は実在する。映画『クレッシェンド』が描く奇跡の楽団
イスラエルとパレスチナの対立を背景に描く映画『クレッシェンド』は、ストーリーそのものは実話ではないものの、映画の中心となる「パレスチナ人・イスラエル人混合の管弦楽団」は実在する。私たちが生きる世界に残る様々な対立について、その「改善」の可能性を示唆する作品
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【事件】デュポン社のテフロン加工が有害だと示した男の執念の実話を描く映画『ダーク・ウォーターズ』
世界的大企業デュポン社が、自社製品「テフロン」の危険性を40年以上前に把握しながら公表せず、莫大な利益を上げてきた事件の真相を暴き出した1人の弁護士がいる。映画『ダーク・ウォーターズ』は、大企業相手に闘いを挑み、住民と正義のために走り続けた実在の人物の勇敢さを描き出す
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【衝撃】権力の濫用、政治腐敗を描く映画『コレクティブ』は他人事じゃない。「国家の嘘」を監視せよ
火災で一命を取り留め入院していた患者が次々に死亡した原因が「表示の10倍に薄められた消毒液」だと暴き、国家の腐敗を追及した『ガゼタ』誌の奮闘を描く映画『コレクティブ 国家の嘘』は、「権力の監視」が機能しなくなった国家の成れの果てが映し出される衝撃作だ
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核戦争ギリギリまで進んだ「キューバ危機」。その陰で、世界を救った民間人がいたことをご存知だろうか?実話を元にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は、ごく普通のセールスマンでありながら、ソ連の膨大な機密情報を盗み出した男の信じがたい奮闘を描き出す
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【日常】難民問題の現状をスマホで撮る映画。タリバンから死刑宣告を受けた監督が家族と逃避行:『ミッ…
アフガニスタンを追われた家族4人が、ヨーロッパまで5600kmの逃避行を3台のスマホで撮影した映画『ミッドナイト・トラベラー』は、「『難民の厳しい現実』を切り取った作品」ではない。「家族アルバム」のような「笑顔溢れる日々」が難民にもあるのだと想像させてくれる
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【衝撃】『殺人犯はそこにいる』が実話だとは。真犯人・ルパンを野放しにした警察・司法を信じられるか?
タイトルを伏せられた覆面本「文庫X」としても話題になった『殺人犯はそこにいる』。「北関東で起こったある事件の取材」が、「私たちが生きる社会の根底を揺るがす信じがたい事実」を焙り出すことになった衝撃の展開。まさか「司法が真犯人を野放しにする」なんてことが実際に起こるとは。大げさではなく、全国民必読の1冊だと思う
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【衝撃】『ゆきゆきて、神軍』はとんでもないドキュメンタリー映画だ。虚実が果てしなく入り混じる傑作
奥崎謙三という元兵士のアナーキストに密着する『ゆきゆきて、神軍』。ドキュメンタリー映画の名作として名前だけは知っていたが、まさかこんなとんでもない映画だったとはと驚かされた。トークショーで監督が「自分の意向を無視した編集だった」と語っていたのも印象的
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【弾圧】香港デモの象徴的存在デニス・ホーの奮闘の歴史。注目の女性活動家は周庭だけじゃない:映画『…
日本で香港民主化運動が報じられる際は周庭さんが取り上げられることが多いが、香港には彼女よりも前に民主化運動の象徴的存在として認められた人物がいる。映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』の主人公であるスター歌手の激動の人生を知る
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【民主主義】占領下の沖縄での衝撃の実話「サンマ裁判」で、魚売りのおばぁの訴えがアメリカをひっかき…
戦後の沖縄で、魚売りのおばぁが起こした「サンマ裁判」は、様々な人が絡む大きな流れを生み出し、最終的に沖縄返還のきっかけともなった。そんな「サンマ裁判」を描く映画『サンマデモクラシー』から、民主主義のあり方と、今も沖縄に残り続ける問題について考える
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【実話】映画『ハドソン川の奇跡』の”糾弾された英雄”から、「正しさ」をどう「信じる」かを考える
制御不能の飛行機をハドソン川に不時着させ、乗員乗客155名全員の命を救った英雄はその後、「わざと機体を沈め損害を与えたのではないか」と疑われてしまう。映画『ハドソン川の奇跡』から、「正しさ」の難しさと、「『正しさ』の枠組み」の重要性を知る
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【実話】権力の濫用を監視するマスコミが「教会の暗部」を暴く映画『スポットライト』が現代社会を斬る
地方紙である「ボストン・グローブ紙」は、数多くの神父が長年に渡り子どもに対して性的虐待を行い、その事実を教会全体で隠蔽していたという衝撃の事実を明らかにした。彼らの奮闘の実話を映画化した『スポットライト』から、「権力の監視」の重要性を改めて理解する
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権力を持つ者のタガが外れてしまえば、市民は為す術がない。そんな状況に置かれた時、私たちにはどんな選択肢があるだろうか?白人警官が黒人を脅して殺害した、50年前の実際の事件をモチーフにした映画『デトロイト』から、「権力による不正義」の恐ろしさを知る
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【驚愕】正義は、人間の尊厳を奪わずに貫かれるべきだ。独裁政権を打倒した韓国の民衆の奮闘を描く映画…
たった30年前の韓国で、これほど恐ろしい出来事が起こっていたとは。「正義の実現」のために苛烈な「スパイ狩り」を行う秘密警察の横暴をきっかけに民主化運動が激化し、独裁政権が打倒された史実を描く『1987、ある闘いの真実』から、「正義」について考える
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【権利】衝撃のドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』は、「異質さを排除する社会」と「生きる権利」を問う
「ヤクザ」が排除された現在でも、「ヤクザが担ってきた機能」が不要になるわけじゃない。ではそれを、公権力が代替するのだろうか?実際の組事務所(東組清勇会)にカメラを持ち込むドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』が映し出す川口和秀・松山尚人・河野裕之の姿から、「基本的人権」のあり方について考えさせられた
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国の諜報機関の職員でありながら、「イラク戦争を正当化する」という巨大な策略を知り、守秘義務違反をおかしてまで真実を明らかにしようとした実在の女性を描く映画『オフィシャル・シークレット』から、「法を守る」こと以上に重要な生き方の指針を学ぶ
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こんな映画、二度と存在し得ないのではないかと感じるほど衝撃を受けた『娘は戦場で生まれた』。母であり革命家でもあるジャーナリストは、爆撃の続くシリアの街を記録し続け、同じ街で娘を産み育てた。「知らなかった」で済ませていい現実じゃない。
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