【あらすじ】映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』で描かれる、グアンタナモ”刑務所”の衝撃の実話は必見

目次

はじめに

この記事で取り上げる映画

出演:ジョディ・フォスター, 出演:タハール・ラヒム, 出演:シャイリーン・ウッドリー, 出演:ベネディクト・カンバ-バッチ, 出演:ザッカリー・リーヴァイ, 監督:ケヴィン・マクドナルド
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この映画をガイドにしながら記事を書いていきます

この記事の3つの要点

  • 「これは真実の物語である(This is a true story.)」という宣言から始まる、制作側の決意に溢れた作品
  • 世界的大ベストセラーが原作である映画の内容について、自分がまったく何も知らなかったことに驚かされた
  • 対立する2人の人間が貫き続ける「信念」が、闇に葬られるはずだった「真実」を暴き出す凄まじい展開

私たちがいかに世界のことを知らないのか痛感させられる、とんでもない作品だ

自己紹介記事

どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください

記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません

これが実話とは……。映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』が示唆する「アメリカの『正義』」とは?

凄まじい映画だ。これが「実話」であるという事実に、驚かされた

もちろん、世界中の様々な国家が、自国の利益や安全のために、倫理的に正しいとは言えない行いをしている現状があることは知っている。どこまで許容すべきかについては、「国益」と「倫理」を天秤に掛けなければならないわけだが、多くの場合、「国益を守るためには多少の犠牲は仕方ない」という感覚になるのではないかと思う。

ただしアメリカに対しては、「世界の警察」を自認する「正義の国」ではないのかという気持ちもある。何を以って「正義」とするのかの価値観に違いはあるだろうが、「それはさすがに『正義』とは言えないだろう」と感じる方向には進んでほしくない。世界中すべての国にそうあってほしいが、アメリカという国にはやはりそれを強く感じてしまう部分がある。

だから、この映画で描かれるようなことが起こるのは、やはり残念だとしか言いようがない

この記事について少し説明しておこう。普段私は、「私なりのネタバレ基準」に従って、ネタバレを避けて感想を書くようにしている。しかしこの記事では、映画の後半で明かされる「ある事実」に触れようと思う。それは、「私なりのネタバレ基準」に沿うのなら書くべきではない内容だ。しかし映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』で重要なのは、「事実そのもの」よりも「事実の酷さ」である。「事実そのもの」には触れるが、「事実の酷さ」には触れない。その点については是非、映画を観て実感してほしい。

アメリカは、ラムズフェルド国防長官の指示の元、「9.11の首謀者」として”不当に”拘禁している人物を「拷問」していた。これが、この映画で明かされる「事実そのもの」である。映画の最後には、こんな表記がなされた。

CIA、国防総省、いかなる機関も拷問の事実を認めず、謝罪もしていない。

「事実しか描いていない」という決意を示す、冒頭の宣言

本編が始まる前、スクリーンにはこう表示される

これは真実の物語である(This is a true story.)

英語表記まで載せたのには理由がある。私は、実話を基にした映画を観ることが多いのだが、そういう作品では通常、以下のような表記になることが多い

事実に基づく物語(a story based on a fact)

私はこれまで映画を観てきて、「This is a true story.」という表記を恐らく目にしたことがない。英語のニュアンスの違いを正しく理解できるわけではないが、日本語訳でもその違いは明白だろう。「事実に基づく物語」であれば、「フィクションも混じっている」と考えていいはずだ。フィクションが加わるのには、様々な要因がある。モデルとなった人物の個人情報をぼかすためとか、可能な限りの調査を行ったがどうしても分からない部分を補うためなど、「物語を面白くするため」以外の理由もきっとあるはずだ。

あるいは、きっとこんな理由もあるのだと思う。映画を観た者から「ここが事実と違う」と指摘された時に、「あくまでも『事実に基づく物語』ですからね」と言って切り抜けられるというメリットが。特に訴訟大国であるアメリカでは、実話をベースに作品を作る場合に、モデルとなった人物本人やその関係者などからのクレームが大きな問題に発展する可能性もあるはずだ。だから、実際にはすべて実話を基に作っていても、「事実に基づく物語」と表記するようなケースもあるのではないかと想像する。

さて、そのように考えると、「これは真実の物語である」という宣言の重みが理解できるのではないかと思う。これはつまり、「事実だけで物語を構成している」という宣言であり、ある意味で「国家に対する挑戦」とも言えるはずだ。先程引用した通り、アメリカは拷問の事実を認めていない。そういう中で、「拷問は実際に行われた」と告発する映画を、「これは真実の物語である」という宣言と共に制作するのだ。なかなかの覚悟だと言っていいと思う。

そしてこの宣言故に、観客は「描かれていることのすべてが事実である」と理解でき、より強く衝撃を受けることになる。「事実を伝える」という使命感に溢れた1本というわけだ。

公式HPによると、『モーリタニアン 黒塗りの記録』の制作を熱望したのは、この映画に出演している俳優ベネディクト・カンバーバッチなのだという。彼が立ち上げた映画制作会社での制作が決定し、当初はプロデューサーに専念するつもりだった。しかし、あまりにも脚本が素晴らしかったため、自らの出演も決めたのだそうだ。

また、監督を務めたケヴィン・マクドナルドは、ドキュメンタリー映画に定評のある人物だとも書かれている。制作を熱望した俳優の熱意と、ドキュメンタリー映画のプロが撮るフィクション。このような外的情報からも、この映画に込められた「覚悟」みたいなものを感じ取れるのではないかと思う。

映画『モーリタニアン』の内容紹介

様々な要因が絡む難しい状況を描く映画ではあるのだが、物語の構造は非常にシンプルである。「救おうとする者」と「追い詰めようとする者」の対立構造を描きつつ、両者の奮闘が恐るべき真実を明らかにするという展開だ。

アフリカのモーリタニアン出身のモハメドゥ・スラヒは、キューバにあるグアンタナモ収容所に拘禁されている。彼は「9.11同時多発テロの首謀者の1人」として疑われたまま、起訴さえされずに、数年間ただ無為に身柄が拘束されていた。スラヒに関する情報は重要機密であり、彼がキューバにいることを知る者はほとんどいない。スラヒは、誰が尋ねてくるわけでもない、まったく何の変化もない地獄のような日々を送っているのだ。

人権派弁護士であるナンシーはある日、グアンタナモ収容所に拘束されているモーリタニアン人の存在を知った。彼女はすぐさまキューバへと向かい、そのままスラヒの弁護士となる。

彼女のスタンスは明快だ。「仮にスラヒが首謀者の1人だとしても、正当な弁護を受ける権利はある」。確かにその通りだ。起訴もされていないのに拘束されている状態は「不当な拘禁」と言う他ない。彼女は「人身保護請求」を申請して、地獄でしかないグアンタナモ収容所からスラヒを救い出そうとする。

一方、米軍に所属するスチュアート中佐は、上司からスラヒを起訴するように命じられた。彼は、9.11でハイジャックされた175便に搭乗していた機長と親友であり、だからこそ「スラヒを死刑第1号にしろ」という命令に奮起する。

しかし、いざ起訴のための準備を始めると、スチュアートは不審な点だらけだと気付かされる。そもそもグアンタナモ基地に残る報告書が矛盾だらけで、しかも日付が削除されている。これでは裁判を成立させられない。色々調べてみると、報告書の形にまとめる前のメモ書きと言える「MRF(記録用覚書)」が存在する事実を突き止めた。しかし「MRF」の照会をしても、スチュアートにはアクセス権限がないと突っぱねられてしまったのだ。これは何かおかしい……。

スラヒを巡り、「救おうとする者」と「追い詰めようとする者」が互いの信念に基づいて奮闘を続ける。そしてその果てに彼らは、アメリカの「恐るべき闇」を暴き出すことになり……。

映画で描かれる事実について、自分が何も知らなかったことに驚かされた

この映画は、世界中で大ベストセラーとなった1冊の本が元になっている。それは「スラヒが書き続けた手記」であり、参考資料としてナンシーに送られ、さらに裁判が始まる前にアメリカで出版された。2015年のことだ。検閲が入り、一部黒塗りのまま出版されたという異常さもあって、世界中でベストセラーとなったそうである。

私は長いこと書店で働いていたが、この本の存在をまったく知らなかった。それほど話題になった本であれば、少なくとも書店員は知っているべきだろう。おかしいと思って調べてみると、日本ではこの映画の公開に合わせて出版されたことが分かった。日本での映画の公開が2021年のこと。世界的大ベストセラーは6年間も邦訳されなかったというわけだ。

この事実は、とても恥ずかしいことのように感じられる。何故なら、日本で邦訳されなかったのは間違いなく、「出版しても売れない」と判断されたためだと思うからだ。世界中で大ベストセラーになっている本が「日本では売れない」と判断されているということは、いかに日本人が社会的な問題に関心を持っていないかを浮き彫りにするだろう。

また、スラヒが拘束されていたグアンタナモ収容所についても、国際社会や人権団体からの抗議が相次いでいたという話も知らなかった。映画を観れば、その批判は当然だと感じられる。アルカイダやテロリストと思われる人物を長期間収容し、司法手続きなど無視して尋問・拷問を行っていたのだから。2009年にオバマ政権が閉鎖を表明したが、今に至るまで閉鎖されてはいないそうだ。この映画を観るまで、そんなニュースに触れた記憶もない。

世界で何が起こっているかは、誰かが報じてくれなければなかなか知りようがないだろう。もちろん、私たち自身が積極的に情報を得ようとしなければならないことも確かではある。私は新聞を読まないし、ネットメディアなどもあまり見ない。作業用BGMとしてテレビを点けていて、なるべく報道番組を見るようにしている程度だ。「スラヒの手記が世界中でベストセラーになっていること」も「グアンタナモ収容所での悪行が批判されていること」も、私が積極的に知ろうとすれば視界に入ったのかもしれない。それはその通りだ。

しかし映画を観ながら、こんな疑念も抱いてしまった。もしかしたら日本のマスコミは、アメリカに忖度して、アメリカに都合の悪い情報をなるべく報じないようにしているのではないか、と。

この点についてももちろん、先程の本の出版と動揺、「報じたところで国民の関心が得られない」という理由で取り上げないだけかもしれないし、だとすればマスコミの問題ではなく私たちの問題ということになる。

いずれにしても私たちは、「世界のことをまったく知らない」のだともっと自覚する必要があるだろう。もちろん、世界のすべてを知ることなど出来はしない。しかし、積極的な意思を持たなければ何も知ることは出来ないのだと、私たちはもっと意識しなければならないのである。

「アメリカが考える『正義』」に信念を持って抵抗するスチュワートの奮闘

物語の舞台は、9.11同時多発テロの記憶がまだまだ鮮明に残る頃のことだ。だからだろう、映画で描かれる米軍側の人たちは、「新たな9.11を防ぐためなら何をしても許される」という判断基準で動いているように感じられる。当然、そんな判断が許容されるべきではないはずだ。しかし、9.11同時多発テロは常軌を逸した事態だったし、国防を担う者にとっても凄まじい衝撃だったことだろう。良いか悪いかで言えば圧倒的に悪いと感じるが、しかしそんな判断基準を持たざるを得ないほど近視眼的な発想に囚われていたのだろうとも思う。

そんな状況下で白羽の矢が立てられたスチュワートは、「法に基づいて裁くべき」という真っ当な感覚を持つ人物だった。上司としては恐らく誤算だっただろう。上司の目論見は、「テロで親友を殺されたのだから、どんな手を使ってでもスラヒを死刑に追い込んでくれる」というものだったはずだ。しかしスチュワートは、自身の感情やアメリカという国家の思惑よりも、正義と良心を最優先した。定められた正しい手続きに則って起訴すべきと考えたのだ。

不十分な証拠がいくらあったって、確実な証拠が1つでもなければ無罪放免だ。

残念ながら、そんな「真っ当な感覚」を持つ彼は、当時のアメリカでは「裏切り者」の烙印を押されてしまう

スラヒに関わる者の多くは、「スラヒが実際に首謀者の1人かどうかなどどうでもいい」と思っている。とにかく、何か目に見える「成果」が必要だと考えているだけなのだ。

そのことは、ある人物がスチュワートに対して、

誰かがその報いを受けなくては。

と詰め寄るシーンからも実感できるだろう。「誰かが」と言っている時点で、「誰でもいい」と思っていることは明白だと思う。いずれにしてもアメリカとしては、「実際の首謀者じゃなくてもいい、とにかく『9.11の首謀者を処刑した』という事実を発表したい」と考えているというわけだ。

それに対してスチュワートは、

だが、誰でも良いわけではない。

と返す。やはり非常に真っ当だ。本当に裁かれるべき人物が正しい手続きによって裁かれるべきだと、スチュワートは頑なに自身の考えを揺るがせないのである。

スチュワートはその後、自身の良心に従って米軍を去るのだが、後にある場面でこんな風に語っていた

裁判で有罪だと確定したら、自分が死刑を執行したい。

彼は当然、「9.11同時多発テロを実行した者」を憎んでいる。親友を殺されたのだから当然だ。その怒りは、「スラヒを死刑にしろ」と口にしていた他の米軍の者たちよりも強いかもしれない。しかしだからと言って、無関係の人物が裁かれるのはおかしいとも考えている。これはあまりに当然の感覚に思えるが、9.11直後のアメリカではまったく許容されないのだ。私もそういう社会の風潮に呑み込まれずに生きたいものだと感じたし、スチュワートのような人物こそ正しく評価される社会であってほしいとも思う。

ナンシーの謎めいたスタンス

スチュワートのスタンスは非常にシンプルで分かりやすいと言えるが、弁護士ナンシーのスタンスはなかなか明快とは言い難い

ナンシーがグアンタナモ収容所へとやってきてスラヒの担当になった際、スラヒは「なんで俺なんかのことを弁護するんだ?」と問いただした。確かにそう聞きたくもなるだろう。なにせスラヒは、「国家から9.11同時多発テロの首謀者の1人と見做されている人物」なのだ。普通なら手を出したくない案件だと思う。ここでナンシーは、

誰にでも弁護を受ける権利がある。

という言い方をする。確かにそれはその通りだ。しかし、ナンシーと共にスラヒに面会したテリーは疑問を抱く。テリーは法律事務所の後輩で、当初は通訳としての役割を担う予定だったが、スラヒが拘禁中に英語を習得していたため、通訳として携わる必要はなくなった。しかしその後もテリーはナンシーと共にスラヒの案件に関わり続ける。

そんなテリーがナンシーに対して、こんな疑問をぶつける場面があった。

どうして「あなたの無実を信じる」と言ってあげないの?

同じ弁護士という仕事をしているテリーにも、ナンシーのスタンスは疑問に感じられたというわけだ。テリーのこの問いに対して、ナンシーは答えを返さなかった。

またこんな場面もある。スラヒと最初に面会した際、彼は2人に母親の電話番号を伝えた。テリーが電話を掛け、その際のやり取りについてナンシーに伝える。その後ナンシーがテリーに、「どうして彼は母親の電話番号を伝えたと思う?」と聞く。テリーは「無実だと母親に伝えたかったから?」と返すのだが、ナンシーの考えは違った。「無実だと訴える母親の声を私たちに聞かせるため」だというのだ。

このようにナンシーは、徹底して「スラヒが罪を犯したか否か」に言及しない。テリーに対してこう言い切る場面さえある。

私たちは、拘禁の不当性を証明するだけ。同情は不要。

ナンシーはとにかく、「スラヒは不当に拘束されており、それは法に反している」と訴え続けることに徹しているのである。

しかし、決してドライなわけではない

ナンシーが新聞記者から取材を受ける場面でのこと。記者が、「あなたは『テロ支持者』と言われていますが」と問い掛ける。世間の人々は、「スラヒがテロの首謀者だ」と決めつけた上で、スラヒの弁護をするナンシーにも批判の矛先を向けているのだ。

それに対してナンシーはこんな風に答えて、不敵に笑う

レイプ犯の弁護士はレイプ魔とは言われないし、殺人犯の弁護士は殺人犯だとは言われない。それなのにどうして、テロリストの弁護士は『テロ支持者』と言われるんでしょうね?

また、具体的な状況には触れないが、ナンシーがテリーに対して、

疑念を抱いたまま弁護しても勝てない。出ていきなさい。

と言って、担当から外れるように強い口調で命じる場面もある。

このようなナンシーの言動は、スチュワートのそれと違ってシンプルには捉えにくい。しかしやはり、総じてスチュワートと同じスタンスだと言っていいだろうと思う。つまり、「法こそすべて」というわけだ。法律を正しく行使してこそ社会は正常に機能する。どれだけ特異な状況であろうと、「法」を無視していいことにはならない。そしてだからこそ彼女は、社会の風潮や批判の声などものともせず、ひたすらに「法」を貫き通すことに専念しているのだ。

だからこそ、

あなたを尊重している。

一人にしたくなくて。

ナンシーがスラヒに語る場面はグッときた。彼女が意識的に「法」の外側に出たと感じられる場面だからだ。ナンシーのような人物もまた、社会から正しく評価されてほしいと思う。

出演:ジョディ・フォスター, 出演:タハール・ラヒム, 出演:シャイリーン・ウッドリー, 出演:ベネディクト・カンバ-バッチ, 出演:ザッカリー・リーヴァイ, 監督:ケヴィン・マクドナルド
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最後に

権力はいかようにでも暴走し得る。これはアメリカだけの話ではない。日本でも、国家権力の横暴によって個人の権利が踏みにじられた事案は多々存在している。決して他人事ではない。

「法の遵守」という軸をブレさせないナンシーに、スラヒはすべてを託す。そんなナンシーの奮闘によってついにスラヒの裁判が実現した。裁判の冒頭、スラヒはグアンタナモ収容所から遠隔で、裁判所にいる者たちに自身の言葉で語りかけるその言葉はなかなか感動的だ

印象的だったのは、

アラビア語では、”自由”と”許し”は同じ言葉だ。

という発言。スラヒの高潔さが滲み出ていると言えるだろう。スチュワートやナンシーのように振る舞うこともなかなか難しいが、それ以上に、壮絶な経験を経たスラヒが、あの場面でこのように言えるという事実に胸を打たれた

この場を導くのは法だと信じている。だからどんなものであれ、あなたの判決を受け入れます。

凄まじい「事実」が描かれる、凄まじい映画である

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