私は、大学を中退し、就職活動から逃げ、今も将来に期待せず生きています。誰もが、「人生疲れたな」「もう限界だな」「頑張りたくないな」と感じる瞬間はあるでしょう。誰かに助けてほしくても我慢してしまったり、プレッシャーから逃げることを「甘え」と自分を責めてしまうこともあると思います。そういう感覚に寄り添ってくれるような思考や価値観を、4000冊以上の本を読み、500本以上の映画を見て考えたことをベースに書いていきます。
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コミュニケーション・分かり合えない【本・映画の感想】
【無二】映画『急に具合が悪くなる』は圧巻だった。2人の女性の出会いが世界を静かに鳴動させる(監督:濱口竜介、主演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代)
映画『急に具合が悪くなる』は、3時間16分を感じさせない素晴らしい作品だった。「2人の女性が出会い、変わっていく」というシンプルな物語で、これと言って大きな出来事が起こったりもしないが、最後まで惹きつける力がとても強い。カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した主演2人も、黒崎煌代・長塚京三もとにかく見事だった -
社会の知見を広げる【本・映画の感想】
【狂乱】冤罪はこうして作られた。映画『揺さぶられる正義』が追う「揺さぶられっ子症候群」の真実
映画『揺さぶられる正義』は、虐待が「揺さぶられっ子症候群(SBS)」を誘発し幼児の命を奪ったとして多数の両親・祖父母が逮捕・起訴された事件を扱ったドキュメンタリー映画だ。本作を観れば、「誰もが無実の罪で逮捕される可能性がある」と実感できるだろう。司法だけではなく、医療・マスコミの問題をも明らかにする意欲作 -
教養を身につける【本・映画の感想】
【衝撃】映画『アイム・スティル・ヒア』が描く、ブラジル軍事政権下での国家による殺人。酷すぎる
映画『アイム・スティル・ヒア』は、軍事政権下でのブラジルを舞台にした実話ベースの物語である。「国が拷問などで2万人以上を殺した」という衝撃的な事実を、残された家族視点で描き出していく。「国が逮捕事実すら否定する」という状況の中、夫不在の日常を生きざるを得なかった妻エウニセの強さと葛藤が印象的だった -
生きる気力がない・つまらない・働きたくない【本・映画の感想】
【諦念】映画『アフター・ザ・クエイク』が描く「日本と地震の30年」。奇妙で奇妙じゃない世界(監督:井上剛、主演:岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市)
映画『アフター・ザ・クエイク』は、直接的には「地震」をほぼ描かないものの、背景に「震災」を埋め込むことで、「『地震』を『日常』として生きざるを得ない日本」に住む私たちに強く響いてしまう「何か」を描き出している。奇妙ではあるが、しかしそこはかとなくリアルさも感じさせる物語に、あなたは何を感じるだろうか? -
人生うまくいかない・生きづらい【本・映画の感想】
【絶望】100m走で哲学するアニメ映画『ひゃくえむ。』は変人揃いで名言満載の超面白い作品(監督:岩井澤健治、原作:魚豊、主演:松坂桃李、染谷将太)
100m走を舞台にしたアニメ映画『ひゃくえむ。』は、スポーツにまるで興味のない私には刺さらなくても全然おかしくないのだが、メチャクチャ面白い作品だった。スポーツを描いているとは思えないような「哲学的で捻れた思想・価値観」が山ほど出てくるし、その中で描かれる様々な種類の「絶望」もまた興味深かったなと思う -
人生うまくいかない・生きづらい【本・映画の感想】
【狂気】日本開催の世界柔道がモデルの映画『TATAMI』は、上映禁止、関係者全員亡命の衝撃作
2019年に日本武道館で実際に起こった出来事を元にした映画『TATAMI』は、柔道の世界を舞台に「イランという国の異常さ」を炙り出す物語だ。自国のトップ選手に「イスラエルの選手と対戦する可能性があるから棄権しろ」と命じるイランのお偉方の考えは理解不能だし、こんな狂気を当然のように押し通そうとする国家には恐怖しかない




