目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
出演:アンドリュー・ガーフィールド, 出演:サム・ワーシントン, 出演:テレサ・パーマー, 出演:ヴィンス・ヴォーン, 出演:ヒューゴ・ウィーヴィング, Writer:ロバート・シェンカン, Writer:アンドリュー・ナイト, 監督:メル・ギブソン, プロデュース:ビル・メカニック
¥1,620 (2022/03/30 05:59時点 | Amazon調べ)
ポチップ
この映画をガイドにしながら記事を書いていきます
この記事の3つの要点
- 信念を貫き通すことはいつの世であっても難しいし、だからこそ称賛される
- キリスト教徒として、人を殺すのではなく救うために従軍を決断したデズモンド・ドス
- 除隊を促されるほど受け容れられずにいたデズモンドは、それでも諦めずに信念を貫いた
実話を基にした物語だとは信じがたいほど、デズモンドはとんでもないことをやってのける
自己紹介記事
あわせて読みたい
ルシルナの入り口的記事をまとめました(プロフィールやオススメの記事)
当ブログ「ルシルナ」では、本と映画の感想を書いています。そしてこの記事では、「管理者・犀川後藤のプロフィール」や「オススメの本・映画のまとめ記事」、あるいは「オススメ記事の紹介」などについてまとめました。ブログ内を周遊する参考にして下さい。
あわせて読みたい
【全作品読了・視聴済】私が「読んできた本」「観てきた映画」を色んな切り口で分類しました
この記事では、「今まで私が『読んできた本』『観てきた映画』を様々に分類した記事」を一覧にしてまとめました。私が面白いと感じた作品だけをリストアップしていますので、是非本・映画選びの参考にして下さい。
どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません
映画『ハクソー・リッジ』が描き出す、「最も過酷な戦場」の1つで、武器を持たずに信じがたい成果を挙げた兵士の凄まじい生き様と信念
あわせて読みたい
【現実】戦争のリアルを”閉じ込めた”映画。第一次世界大戦の英軍を収めたフィルムが描く衝撃:映画『彼…
第一次世界大戦でのイギリス兵を映した膨大な白黒フィルムをカラー化して編集した『彼らは生きていた』は、白黒の映像では実感しにくい「リアルさ」を強く感じられる。そして、「戦争は思ったよりも安易に起こる」「戦争はやはりどこまでも虚しい」と実感できる
「ハクソー・リッジ(のこぎり崖)」とは、沖縄「前田高地」の米軍側の呼び方だ。垂直の崖を登って攻略しなければならない立地であり、第二次世界大戦において最も過酷な戦場の1つと言われた場所でもある。日米双方の兵士がかなりの接近戦を繰り広げ、多くの命が失われた。
そんな戦場を武器を持たずに駆け回り、類を見ない成果を挙げた人物がいる。それが、この映画の主人公デズモンド・ドスだ。実在した兵士であり、「誰にもできないことをやってのけた」と称賛された人物である。
彼の物語は、「人間はいかに信念を貫くことができるのか」を示すものだ。この映画は、「戦争の悲惨さ」を伝えるものとしてだけではなく、「信念を貫き通すことの重要さ」を改めて実感させてくれるものとして受け取られてほしいと思う。
あわせて読みたい
【驚愕】キューバ危機の裏側を描くスパイ映画『クーリエ』。核戦争を回避させた民間人の衝撃の実話:『…
核戦争ギリギリまで進んだ「キューバ危機」。その陰で、世界を救った民間人がいたことをご存知だろうか?実話を元にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は、ごく普通のセールスマンでありながら、ソ連の膨大な機密情報を盗み出した男の信じがたい奮闘を描き出す
「『戦争』と矛盾する『信念』」を捨てずに貫き通した兵士の凄まじい決意
でも、信念を曲げたら、僕は生きていけない。
私も、どちらかと言えば、自分がこうと決めたことはなるべく貫きたいと思うタイプだ。途中で諦めることも、路線変更することもあるが、そういう時にはなんとなく、自分自身に対して不甲斐なさみたいなものを感じてしまう。なるべく無理せず生きたいので、実際には信念を曲げてばかりではあるのだが、気分だけはいつも「初志貫徹」を目指している。
しかし、デズモンドが口にする「生きていけない」は、本当に言葉通りの意味だ。彼は、信念を曲げるくらいなら死んだ方がマシだと考えるほど、強い信念を持つ人物なのである。
あわせて読みたい
【勇敢】ユダヤ人を救った杉原千畝を描く映画。日本政府の方針に反しながら信念を貫いた男の生き様
日本政府の方針に逆らってまでユダヤ人のためにビザを発給し続けた外交官を描く映画『杉原千畝』。日本を良くしたいと考えてモスクワを夢見た青年は、何故キャリアを捨てる覚悟で「命のビザ」を発給したのか。困難な状況を前に、いかに決断するかを考えさせられる
人の信念を変えることなど、戦争にだって出来やしない。
信念はなかなか目には見えないし、いくらでも口にすることができてしまう。だからこそ、その「信念」が試される時にどう振る舞うかで真価が決まると言っていい。そしてデズモンドは、「戦争」という、あまりに大きく、「信念」を曲げたとしても誰も責めないであろう状況下においても、自身の「信念」を手放さなかった。
これは凄まじいことだ。
あわせて読みたい
【あらすじ】映画『1917』は、ワンカット風の凄まじい撮影手法が「戦場の壮絶な重圧」を見事に体感させる
映画『1917 命をかけた伝令』は、「全編ワンカット風」という凄まじい撮影手法で注目されたが、私は、その撮影手法が「戦場における緊迫感」を見事に増幅させているという点に驚かされた。「物語の中身」と「撮影手法」が素晴らしく合致したとんでもない作品だ
信念を貫く者たちの逸話は、様々な形で後世に伝えられる。戦後日本で闇市の闇米を食べることを拒否して餓死した裁判官。「失敗ではない、上手くいかない1万通りの方法を見つけたのだ」と語るエジソン。出光興産創業者の出光佐三をモデルにしたとされる『海賊とよばれた男』は、売る油は一滴もないのに、社員全員1人もクビにはしないと決意する場面から始まる。
著:百田尚樹
¥880 (2022/03/30 06:05時点 | Amazon調べ)
ポチップ
これらは、やはり「凄すぎるエピソード」だからこそ語り継がれるわけで、日常そうそうあることではない。自分が彼らほど信念を貫くことができないとしても、自分を悪く思う必要などないだろう。
しかしやはり、そのような逸話に触れると、「自分もこんな人間でいられたらいい」と思わされてしまう。
あわせて読みたい
【不安】環境活動家グレタを追う映画。「たったひとりのストライキ」から国連スピーチまでの奮闘と激変…
環境活動家であるグレタのことを、私はずっと「怒りの人」「正義の人」だとばかり思っていた。しかしそうではない。彼女は「不安」から、いても立ってもいられずに行動を起こしただけなのだ。映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』から、グレタの実像とその強い想いを知る
痩せっぽっちの臆病者だと思ってた。でも、誰にも出来ないことをやってのけたな。人生最大の勘違いだった。俺を許して欲しい。
武器を持たずに戦場を駆け回る男が、武器を持って戦う男からそんな風に評価されるのだ。戦闘する者が戦闘しない者を称賛するというのは、やはり凄まじい状況と言えるだろう。
お前なしでは戦えない。
あわせて読みたい
【圧巻】150年前に気球で科学と天気予報の歴史を変えた挑戦者を描く映画『イントゥ・ザ・スカイ』
「天気予報」が「占い」と同等に扱われていた1860年代に、気球を使って気象の歴史を切り開いた者たちがいた。映画『イントゥ・ザ・スカイ』は、酸素ボンベ無しで高度1万1000m以上まで辿り着いた科学者と気球操縦士の物語であり、「常識を乗り越える冒険」の素晴らしさを教えてくれる
最終的にデズモンドは、これほどまでに評価されるのである。自分もそんな生き方ができたらと、少し羨ましくなった。
もちろん、信念を貫くことで不遇の人生を歩むことになってしまった人も一方でたくさんいるはずだ。そのようなエピソードはどうしても取り上げられる機会が少ないので、結果として「信念を貫くことで好転した事例」ばかりが広まることになる。それは決して良い状態とは言えないだろう。特に現代では、正義感からの行動が理不尽な逆上を引き起こし、結果的に多大な被害をもたらす事件も報道などでよく目にするから怖い。「信念」も、相手を見て発揮しなければならない時代というわけだ。
それでも、信念を貫くことでしか成し遂げられないこともあるし、誰もが信念を捨ててしまえば真っ当な社会は成り立たない。
でも、お前の信念は本物だと信じている。
私の信念は「本物」にはなりきれないかもしれないが、それでも、「信念を貫く側」に留まれるように努力したいと思っている。
あわせて読みたい
【思考】戸田真琴、経験も文章もとんでもない。「人生どうしたらいい?」と悩む時に読みたい救いの1冊:…
「AV女優のエッセイ」と聞くと、なかなか手が伸びにくいかもしれないが、戸田真琴『あなたの孤独は美しい』の、あらゆる先入観を吹っ飛ばすほどの文章力には圧倒されるだろう。凄まじい経験と、普通ではない思考を経てAV女優に至った彼女の「生きる指針」は、多くの人の支えになるはずだ
映画『ハクソー・リッジ』の内容紹介
デズモンドは、信心深いキリスト教徒の家に生まれ、「第六戒 汝、殺すなかれ」こそ最も大事な戒律だと教え込まれて育った。そんな彼は、「人を救う」ために家族の反対を押し切って入隊を決意する。最初から彼は「銃を持つことができない」と説明し、「良心的兵役拒否者」という立場で入隊が認められることになった。
早速デズモンドは訓練を開始するが、銃撃の訓練で問題が起こる。銃を持てという上官の命令を断ったのだ。銃を持てないことを伝えた上で入隊したはずのデズモンドに、上官は、「ここにいる以上は俺の命令に従え」というスタンスで対峙する。
あわせて読みたい
【あらすじ】蝦夷地の歴史と英雄・阿弖流為を描く高橋克彦の超大作小説『火怨』は全人類必読の超傑作
大げさではなく、「死ぬまでに絶対に読んでほしい1冊」としてお勧めしたい高橋克彦『火怨』は凄まじい小説だ。歴史が苦手で嫌いな私でも、上下1000ページの物語を一気読みだった。人間が人間として生きていく上で大事なものが詰まった、矜持と信念に溢れた物語に酔いしれてほしい
隊としても、デズモンドに無理やり銃を持たせられはしない。しかしそれでは隊全体の規律が乱れるし、命を預け合う者同士の信頼関係にも関わる。扱いの難しいデズモンドは除隊を勧められてしまうのだが、彼は、「人を殺すためではなく、人を救うために志願したのだ」と訴え続けた。決して諦めることなく、厳しい状況にも耐え続ける。
そんなデズモンドを評価する人物も中にはいた。そして様々な人たちの尽力のお陰もあって、ついにデズモンドは「武器を持たない衛生兵」として戦場に立つことを認められたのである。
場所はハクソー・リッジ。切り立った崖に吊るされた縄梯子を這い上がり、その頭頂部で激戦が繰り広げられた。デズモンドは信念を貫き、すぐ隣に「死」が迫る酸鼻を極める状況下でも、武器を持たずに駆け回ることを止めない。負傷者は止めどなく現れ、これ以上は無理だと米軍は撤退を余儀なくされるのだが……。
あわせて読みたい
【史実】太平洋戦争末期に原爆を落としたアメリカは、なぜ終戦後比較的穏やかな占領政策を取ったか?:…
『八月十五日に吹く風』は小説だが、史実を基にした作品だ。本作では、「終戦直前に原爆を落としながら、なぜ比較的平穏な占領政策を行ったか?」の疑問が解き明かされる。『源氏物語』との出会いで日本を愛するようになった「ロナルド・リーン(仮名)」の知られざる奮闘を知る
映画『ハクソー・リッジ』の感想
物凄い映画だった。デズモンドの人間性も、戦場の描き方も凄いのだが、「戦争はこれほどまでに悲惨なのだ」と実感させるという意味でも非常に胸に刺さる映画だと思う。
この記事では、「デズモンドの最も凄まじい功績」については実は触れていないし、これ以降も触れるつもりはない。彼がいかに規格外の存在なのかは、是非映画を観て確かめてほしいと思う。本当に、「こんな人間いるのだろうか」「そんな振る舞いありえないだろ」とずっと思わされる鑑賞体験だった。
「正気なら、武器を持って戦え」
「なら正気じゃなくていい」
あわせて読みたい
【驚愕】本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)は凄まじい。戦場は人間を”怪物”にする
デビュー作で本屋大賞を受賞した『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)は、デビュー作であることを抜きにしても凄まじすぎる、規格外の小説だった。ソ連に実在した「女性狙撃兵」の視点から「独ソ戦」を描く物語は、生死の境でギリギリの葛藤や決断に直面する女性たちのとんでもない生き様を活写する
「戦争」という状況下では、「何が正常なのか」という感覚は平時とまったく異なるので、どちらが正気なのか簡単には判断できない。しかし少なくとも、「仲間から『正気ではない』と判断されても構わない」という覚悟でデズモンドは戦場に立っている。彼が戦場で何をしたのかを知ると、その覚悟の凄まじさがさらに理解できるだろう。
ハクソー・リッジでのデズモンドの活躍が描かれるのは映画の後半だ。前半では、デズモンドはかなり酷い扱われ方がされる。「銃を持たない」と宣言する彼に、隊の者たちが容赦のない振る舞いをするのだ。彼らの言動を「正しい」と言いたくはないのだが、しかし一方で、彼らがデズモンドを除隊させようとした気持ちも分からないではない。
私自身はそのような環境に身を置いたことはないが、海難救助やエベレスト登頂など「自分の命を他人に預ける」状況においては、やはり信頼関係が重要になるだろう。「信念に基づいて銃は持たない」と主張する人間に命を預けられるかと言われるとなかなか難しい。上官も、「ここにいる者たち全員の命の問題だ」とデズモンドを説得しようとする。確かに言う通りだろう。乱暴な振る舞いはともかく、デズモンドを除隊させようとしたこと自体は誤りだとは思えない。
あわせて読みたい
【称賛】生き様がかっこいい。ムンバイのホテルのテロ事件で宿泊客を守り抜いたスタッフたち:映画『ホ…
インドの高級ホテルで実際に起こったテロ事件を元にした映画『ホテル・ムンバイ』。恐ろしいほどの臨場感で、当時の恐怖を観客に体感させる映画であり、だからこそ余計に、「逃げる選択」もできたホテルスタッフたちが自らの意思で残り、宿泊を助けた事実に感銘を受ける
さて、そんな彼らが、ハクソー・リッジの戦闘で、デズモンドを”待った”のである。具体的には書かないが、非常に素晴らしいシーンだったと思う。仲間を待たせてまでデズモンドが行っていたことは、米軍にとって意味を持つものではなかったが、デズモンドにとっては大事なことだったのだ。つまり、かつてデズモンドを除隊させようとした者たちは、デズモンドの信念が「本物」だと認め、「デズモンドがやりたいと考えていること」を行う時間を全員で許容したのである。
またこの映画は、戦闘シーンの臨場感が凄かった。実際の戦場を知っているわけではないが、「まるで戦場にいるかのような感覚」を何度も味わわされたのだ。自分はただ映画館で映像を観ているだけ、自分には銃弾は間違いなく飛んでこない、と頭では分かっていても、身体が恐怖を感じてしまうような映画だった。
画面越しでさえ恐ろしさを感じさせられるそんな戦場に、銃を持たずに立ち続けたというのだから、やはり常軌を逸していると感じる。とても信じられることではないし、デズモンドの凄さが改めて理解できるように思う。
あわせて読みたい
【衝撃】ウクライナでのホロコーストを描く映画『バビ・ヤール』は、集めた素材映像が凄まじすぎる
ソ連生まれウクライナ育ちの映画監督セルゲイ・ロズニツァが、「過去映像」を繋ぎ合わせる形で作り上げた映画『バビ・ヤール』は、「単一のホロコーストで最大の犠牲者を出した」として知られる「バビ・ヤール大虐殺」を描き出す。ウクライナ市民も加担した、そのあまりに悲惨な歴史の真実とは?
出演:アンドリュー・ガーフィールド, 出演:サム・ワーシントン, 出演:テレサ・パーマー, 出演:ヴィンス・ヴォーン, 出演:ヒューゴ・ウィーヴィング, Writer:ロバート・シェンカン, Writer:アンドリュー・ナイト, 監督:メル・ギブソン, プロデュース:ビル・メカニック
¥1,620 (2022/03/30 06:01時点 | Amazon調べ)
ポチップ
あわせて読みたい
【全作品視聴済】私が観てきた映画(フィクション)を色んな切り口で分類しました
この記事では、「今まで私が観てきた映画(フィクション)を様々に分類した記事」を一覧にしてまとめました。私が面白いと感じた作品だけをリストアップしていますので、是非映画選びの参考にして下さい。
最後に
あわせて読みたい
【絶望】映画『少年たちの時代革命』が描く、香港デモの最中に自殺者を救おうとした若者たちの奮闘
香港の民主化運動の陰で、自殺者を救出しようと立ち上がったボランティア捜索隊が人知れず存在していた。映画『少年たちの時代革命』はそんな実話を基にしており、若者の自殺が急増した香港に様々な葛藤を抱えながら暮らし続ける若者たちのリアルが切り取られる作品だ
戦争を扱う映画である以上、「戦争の悲惨さ」は何がなんでも内包されているべきだと私は思うし、この映画からもそれをひしひしと感じることができる。しかし冒頭でも書いたが、ただそれだけの映画として捉えるのは正しくないだろう。この映画は「信念」の物語であり、「信念を貫くこと」の重要さを改めて認識させる実話なのである。
いつの世も、このような人物こそ真っ先に称賛されるべきだと思うし、多くの人の記憶に残ってほしいと感じた。
あわせて読みたい
【驚愕】これ以上の”サバイバル映画”は存在するか?火星にたった一人残された男の生存術と救出劇:『オ…
1人で火星に取り残された男のサバイバルと救出劇を、現実的な科学技術の範囲で描き出す驚異の映画『オデッセイ』。不可能を可能にするアイデアと勇気、自分や他人を信じ抜く気持ち、そして極限の状況でより困難な道を進む決断をする者たちの、想像を絶するドラマに胸打たれる
次にオススメの記事
あわせて読みたい
【不可能】映画『カウントダウン』は、我々日本人が”運良く”経験せずに済んだ最悪な事態を描く(主演:…
映画『カウントダウン』は、私たち日本人にとっては「本当にあり得たかもしれない現実」を描き出す物語で、まずはそのリアリティに圧倒された。「香港が壊滅するかもしれない」という状況に対処する対策本部の混乱や現場の消防隊員の奮闘を描きながら、人間ドラマをふんだんに盛り込んだ、エンタメとしても面白い1作
あわせて読みたい
【特異】映画『リー・ミラー』は、モデルから報道写真家に転身した女性の数奇な人生とその信念を描く(…
映画『リー・ミラー 彼⼥の瞳が映す世界』は、実在した女性報道写真家の数奇な生涯を描き出す物語だ。元々『VOGUE』誌のモデルだった彼女は、「女性だから」という理由で拒否されつつも、従軍記者の道を諦めずに戦場を渡り歩き、そして「20世紀で最もアイコニックな写真」を残した。何がそこまで彼女を突き動かしたのだろうか?
あわせて読みたい
【壮絶】映画『フロントライン』は「コロナパンデミックの発端」におけるDMATの奮闘をリアルに描く(監…
映画『フロントライン』は、ド級の役者が集ったド級のエンタメ作品でありながら、「フィクションっぽさ」が非常に薄い映画でもあり、「起こった出来事をリアルに描く」という制作陣の覚悟が感じられた。マスコミ報道を通じて知ったつもりになっている「事実」が覆される内容で、あの時の混乱を知るすべての人が観るべき映画だと思う
あわせて読みたい
【信念】アフガニスタンに中村哲あり。映画『荒野に希望の灯をともす』が描く規格外の功績、生き方
映画『荒野に希望の灯をともす』は、アフガニスタンの支援に生涯を捧げ、個人で実現するなど不可能だと思われた用水路建設によって砂漠を緑地化してしまった中村哲を追うドキュメンタリー映画だ。2019年に凶弾に倒れるまで最前線で人々を先導し続けてきたその圧倒的な存在感に、「彼なき世界で何をすべきか」と考えさせられる
あわせて読みたい
【実話】株仲買人が「イギリスのシンドラー」に。映画『ONE LIFE』が描くユダヤ難民救出(主演:アンソ…
実話を基にした映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は、「イギリスに住むニコラス・ウィントンがチェコのユダヤ人難民を救う」という話であり、仲間と共に669名も救助した知られざる偉業が扱われている。多くの人に知られるべき歴史だと思うし、また、主演を務めたアンソニー・ホプキンスの演技にも圧倒されてしまった
あわせて読みたい
【狂気】ISISから孫を取り戻せ!映画『”敵”の子どもたち』が描くシリアの凄絶な現実
映画『”敵”の子どもたち』では、私がまったく知らなかった凄まじい現実が描かれる。イスラム過激派「ISIS」に望んで参加した女性の子ども7人を、シリアから救出するために奮闘する祖父パトリシオの物語であり、その最大の障壁がなんと自国のスウェーデン政府なのだる。目眩がするような、イカれた現実がここにある
あわせて読みたい
【脅迫】原発という巨大権力と闘ったモーリーン・カーニーをイザベル・ユペールが熱演する映画『私はモ…
実話を基にした映画『私はモーリーン・カーニー』は、前半の流れからはちょっと想像もつかないような展開を見せる物語だ。原発企業で従業員の雇用を守る労働組合の代表を務める主人公が、巨大権力に立ち向かった挙げ句に自宅で襲撃されてしまうという物語から、「良き被害者」という捉え方の”狂気”が浮かび上がる
あわせて読みたい
【驚愕】本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)は凄まじい。戦場は人間を”怪物”にする
デビュー作で本屋大賞を受賞した『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)は、デビュー作であることを抜きにしても凄まじすぎる、規格外の小説だった。ソ連に実在した「女性狙撃兵」の視点から「独ソ戦」を描く物語は、生死の境でギリギリの葛藤や決断に直面する女性たちのとんでもない生き様を活写する
あわせて読みたい
【挑戦】手足の指を失いながら、今なお挑戦し続ける世界的クライマー山野井泰史の”現在”を描く映画:『…
世界的クライマーとして知られる山野井泰史。手足の指を10本も失いながら、未だに世界のトップをひた走る男の「伝説的偉業」と「現在」を映し出すドキュメンタリー映画『人生クライマー』には、小学生の頃から山のことしか考えてこなかった男のヤバい人生が凝縮されている
あわせて読みたい
【狂気】アメリカの衝撃の実態。民営刑務所に刑務官として潜入した著者のレポートは国をも動かした:『…
アメリカには「民営刑務所」が存在する。取材のためにその1つに刑務官として潜入した著者が記した『アメリカン・プリズン』は信じがたい描写に溢れた1冊だ。あまりに非人道的な行いがまかり通る狂気の世界と、「民営刑務所」が誕生した歴史的背景を描き出すノンフィクション
あわせて読みたい
【圧巻】150年前に気球で科学と天気予報の歴史を変えた挑戦者を描く映画『イントゥ・ザ・スカイ』
「天気予報」が「占い」と同等に扱われていた1860年代に、気球を使って気象の歴史を切り開いた者たちがいた。映画『イントゥ・ザ・スカイ』は、酸素ボンベ無しで高度1万1000m以上まで辿り着いた科学者と気球操縦士の物語であり、「常識を乗り越える冒険」の素晴らしさを教えてくれる
あわせて読みたい
【奇跡】信念を貫いた男が国の制度を変えた。特別養子縁組を実現させた石巻の産婦人科医の執念:『赤ち…
遊郭で生まれ育った石巻の医師が声を上げ、あらゆる障害をなぎ倒して前進したお陰で「特別養子縁組」の制度が実現した。そんな産婦人科医・菊田昇の生涯を描き出す小説『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』には、法を犯してでも信念を貫いた男の衝撃の人生が描かれている
あわせて読みたい
【衝撃】洗脳を自ら脱した著者の『カルト脱出記』から、「社会・集団の洗脳」を避ける生き方を知る
「聖書研究に熱心な日本人証人」として「エホバの証人」で活動しながら、その聖書研究をきっかけに自ら「洗脳」を脱した著者の体験を著した『カルト脱出記』。広い意味での「洗脳」は社会のそこかしこに蔓延っているからこそ、著者の体験を「他人事」だと無視することはできない
あわせて読みたい
【不安】環境活動家グレタを追う映画。「たったひとりのストライキ」から国連スピーチまでの奮闘と激変…
環境活動家であるグレタのことを、私はずっと「怒りの人」「正義の人」だとばかり思っていた。しかしそうではない。彼女は「不安」から、いても立ってもいられずに行動を起こしただけなのだ。映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』から、グレタの実像とその強い想いを知る
あわせて読みたい
【驚愕】キューバ危機の裏側を描くスパイ映画『クーリエ』。核戦争を回避させた民間人の衝撃の実話:『…
核戦争ギリギリまで進んだ「キューバ危機」。その陰で、世界を救った民間人がいたことをご存知だろうか?実話を元にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は、ごく普通のセールスマンでありながら、ソ連の膨大な機密情報を盗み出した男の信じがたい奮闘を描き出す
あわせて読みたい
【実話】映画『アウシュビッツ・レポート』が描き出す驚愕の史実。世界はいかにホロコーストを知ったのか?
映画『アウシュヴィッツ・レポート』は、アウシュビッツ強制収容所から抜け出し、詳細な記録と共にホロコーストの実態を世界に明らかにした実話を基にした作品。2人が持ち出した「アウシュビッツ・レポート」こそが、ホロコーストについて世界が知るきっかけだったのであり、そんな史実をまったく知らなかったことにも驚かされた
あわせて読みたい
【勇敢】ユダヤ人を救った杉原千畝を描く映画。日本政府の方針に反しながら信念を貫いた男の生き様
日本政府の方針に逆らってまでユダヤ人のためにビザを発給し続けた外交官を描く映画『杉原千畝』。日本を良くしたいと考えてモスクワを夢見た青年は、何故キャリアを捨てる覚悟で「命のビザ」を発給したのか。困難な状況を前に、いかに決断するかを考えさせられる
あわせて読みたい
【驚愕】これ以上の”サバイバル映画”は存在するか?火星にたった一人残された男の生存術と救出劇:『オ…
1人で火星に取り残された男のサバイバルと救出劇を、現実的な科学技術の範囲で描き出す驚異の映画『オデッセイ』。不可能を可能にするアイデアと勇気、自分や他人を信じ抜く気持ち、そして極限の状況でより困難な道を進む決断をする者たちの、想像を絶するドラマに胸打たれる
あわせて読みたい
【実話】映画『ハドソン川の奇跡』の”糾弾された英雄”から、「正しさ」をどう「信じる」かを考える
制御不能の飛行機をハドソン川に不時着させ、乗員乗客155名全員の命を救った英雄はその後、「わざと機体を沈め損害を与えたのではないか」と疑われてしまう。映画『ハドソン川の奇跡』から、「正しさ」の難しさと、「『正しさ』の枠組み」の重要性を知る
あわせて読みたい
【葛藤】正義とは何かを突きつける戦争映画。80人を救うために1人の少女を殺すボタンを押せるか?:『ア…
「80人の命を救うために、1人の少女の命を奪わなければならない」としたら、あなたはその決断を下せるだろうか?会議室で展開される現代の戦争を描く映画『アイ・イン・ザ・スカイ』から、「誤った問い」に答えを出さなければならない極限状況での葛藤を理解する
あわせて読みたい
【実話】映画『イミテーションゲーム』が描くエニグマ解読のドラマと悲劇、天才チューリングの不遇の死
映画『イミテーションゲーム』が描く衝撃の実話。「解読不可能」とまで言われた最強の暗号機エニグマを打ち破ったのはなんと、コンピューターの基本原理を生み出した天才数学者アラン・チューリングだった。暗号解読を実現させた驚きのプロセスと、1400万人以上を救ったとされながら偏見により自殺した不遇の人生を知る
あわせて読みたい
【真実】ホロコーストが裁判で争われた衝撃の実話が映画化。”明らかな虚偽”にどう立ち向かうべきか:『…
「ホロコーストが起こったか否か」が、なんとイギリスの裁判で争われたことがある。その衝撃の実話を元にした『否定と肯定』では、「真実とは何か?」「情報をどう信じるべきか?」が問われる。「フェイクニュース」という言葉が当たり前に使われる世界に生きているからこそ知っておくべき事実
あわせて読みたい
【想像力】「知らなかったから仕方ない」で済ませていいのか?第二の「光州事件」は今もどこかで起きて…
「心地いい情報」だけに浸り、「知るべきことを知らなくても恥ずかしくない世の中」を生きてしまっている私たちは、世界で何が起こっているのかあまりに知らない。「光州事件」を描く映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』から、世界の見方を考える
あわせて読みたい
【情熱】映画『パッドマン』から、女性への偏見が色濃く残る現実と、それを打ち破ったパワーを知る
「生理は語ることすらタブー」という、21世紀とは思えない偏見が残るインドで、灰や汚れた布を使って経血を処理する妻のために「安価な生理用ナプキン」の開発に挑んだ実在の人物をモデルにした映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』から、「どう生きたいか」を考える
あわせて読みたい
【勇敢】”報道”は被害者を生む。私たちも同罪だ。”批判”による”正義の実現”は正義だろうか?:『リチャ…
「爆弾事件の被害を最小限に食い止めた英雄」が、メディアの勇み足のせいで「爆弾事件の犯人」と報じられてしまった実話を元にした映画『リチャード・ジュエル』から、「他人を公然と批判する行為」の是非と、「再発防止という名の正義」のあり方について考える
あわせて読みたい
【告発】アメリカに”監視”される社会を暴露したスノーデンの苦悩と決断を映し出す映画:『スノーデン』…
NSA(アメリカ国家安全保障局)の最高機密にまでアクセスできたエドワード・スノーデンは、その機密情報を持ち出し内部告発を行った。「アメリカは世界中の通信を傍受している」と。『シチズンフォー』と『スノーデン』の2作品から、彼の告発内容とその葛藤を知る
あわせて読みたい
【奇跡】ホンダジェット驚愕の開発秘話。航空機未経験のホンダが革命的なアイデアで常識を打ち破る:『…
自動車メーカーの本田技研工業が開発した「ホンダジェット」は、航空機への夢を抱いていた創業者・本田宗一郎のスピリットを持ち続ける会社だからこそ実現できた。『ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全軌跡』からその革命的な技術開発と運用までのドラマを知る
あわせて読みたい
【史実】太平洋戦争末期に原爆を落としたアメリカは、なぜ終戦後比較的穏やかな占領政策を取ったか?:…
『八月十五日に吹く風』は小説だが、史実を基にした作品だ。本作では、「終戦直前に原爆を落としながら、なぜ比較的平穏な占領政策を行ったか?」の疑問が解き明かされる。『源氏物語』との出会いで日本を愛するようになった「ロナルド・リーン(仮名)」の知られざる奮闘を知る
あわせて読みたい
【絶望】「人生上手くいかない」と感じる時、彼を思い出してほしい。壮絶な過去を背負って生きる彼を:…
「北九州連続監禁殺人事件」という、マスコミも報道規制するほどの残虐事件。その「主犯の息子」として生きざるを得なかった男の壮絶な人生。「ザ・ノンフィクション」のプロデューサーが『人殺しの息子と呼ばれて』で改めて取り上げた「真摯な男」の生き様と覚悟
あわせて読みたい
【称賛】生き様がかっこいい。ムンバイのホテルのテロ事件で宿泊客を守り抜いたスタッフたち:映画『ホ…
インドの高級ホテルで実際に起こったテロ事件を元にした映画『ホテル・ムンバイ』。恐ろしいほどの臨場感で、当時の恐怖を観客に体感させる映画であり、だからこそ余計に、「逃げる選択」もできたホテルスタッフたちが自らの意思で残り、宿泊を助けた事実に感銘を受ける
あわせて読みたい
【正義】マイノリティはどう生き、どう扱われるべきかを描く映画。「ルールを守る」だけが正解か?:映…
社会的弱者が闘争の末に権利を勝ち取ってきた歴史を知った上で私は、闘わずとも権利が認められるべきだと思っている。そして、そういう社会でない以上、「正義のためにルールを破るしかない」状況もある。映画『パブリック』から、ルールと正義のバランスを考える
あわせて読みたい
【勇敢】後悔しない生き方のために”間違い”を犯せるか?法に背いてでも正義を貫いた女性の生き様:映画…
国の諜報機関の職員でありながら、「イラク戦争を正当化する」という巨大な策略を知り、守秘義務違反をおかしてまで真実を明らかにしようとした実在の女性を描く映画『オフィシャル・シークレット』から、「法を守る」こと以上に重要な生き方の指針を学ぶ
あわせて読みたい
【情熱】「ルール」は守るため”だけ”に存在するのか?正義を実現するための「ルール」のあり方は?:映…
「ルールは守らなければならない」というのは大前提だが、常に例外は存在する。どれほど重度の自閉症患者でも断らない無許可の施設で、情熱を持って問題に対処する主人公を描く映画『スペシャルズ!』から、「ルールのあるべき姿」を考える
あわせて読みたい
【驚異】プロジェクトマネジメントの奇跡。ハリウッドの制作費以下で火星に到達したインドの偉業:映画…
実は、「一発で火星に探査機を送り込んだ国」はインドだけだ。アメリカもロシアも何度も失敗している。しかもインドの宇宙開発予算は大国と比べて圧倒的に低い。なぜインドは偉業を成し遂げられたのか?映画『ミッション・マンガル』からプロジェクトマネジメントを学ぶ
あわせて読みたい
【挑戦】東日本大震災における奇跡。日本の出版を支える日本製紙石巻工場のありえない復活劇:『紙つな…
本を読む人も書く人も作る人も、出版で使われる紙がどこで作られているのか知らない。その多くは、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本製紙石巻工場で作られていた。『紙つなげ』をベースに、誰もが不可能だと思った早期復旧の舞台裏を知る
あわせて読みたい
【衝撃】壮絶な戦争映画。最愛の娘を「産んで後悔している」と呟く母らは、正義のために戦場に留まる:…
こんな映画、二度と存在し得ないのではないかと感じるほど衝撃を受けた『娘は戦場で生まれた』。母であり革命家でもあるジャーナリストは、爆撃の続くシリアの街を記録し続け、同じ街で娘を産み育てた。「知らなかった」で済ませていい現実じゃない。
この記事を読んでくれた方にオススメのタグページ
ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
戦争・世界情勢【本・映画の感想】 | ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
日本に生きているとなかなか実感できませんが、常に世界のどこかで戦争が起こっており、なくなることはありません。また、テロや独裁政権など、世界を取り巻く情勢は様々で…
タグ一覧ページへのリンクも貼っておきます
ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
記事検索(カテゴリー・タグ一覧) | ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
ルシルナは、4000冊以上の本と500本以上の映画をベースに、生き方や教養について書いていきます。ルシルナでは36個のタグを用意しており、興味・関心から記事を選びやすく…
コメント