目次
はじめに
この記事で取り上げる本
著:ヨネダコウ
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ポチップ
この記事で伝えたいこと
「同性愛者がほぼ登場しないBL」という奇天烈な物語を成り立たせる、矢代という狂気的な男
矢代を中心に、「結果としてBL的な展開が生まれる」ような構成が凄まじい
この記事の3つの要点
- 「暴力的に扱われたい」という欲望のみを規範にヤクザの世界で成り上がる矢代
- BLでありながら、「相手に対する強い情欲」をまったく持たない矢代を中心に物語を成立させる凄まじさ
- 矢代の過去が深掘りされることで彼の存在の輪郭が濃くなり、それが作品全体のリアリティとなっている
「BLを成立させるためのあらゆる要素」を取り払ったかのようなBLマンガが描く「繊細な人間関係」が素晴らしい
自己紹介記事
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ヨネダコウは『どうしても触れたくない』も読んだけど、大分作風に振れ幅があるね
そしてamazonで見る限り、ヨネダコウの作品、どれも星の評価が高い
著:ヨネダコウ
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さて、私はこの『囀る鳥は羽ばたかない』を2巻までしか読んでいない。つまりこの記事も、2巻までの内容にしか触れていないというわけだ。いずれ読み進めたい気持ちはあるが、当面ちょっと読む余裕がなさそうである。とりあえず、2巻までの感想だということだけ理解しておいてほしい。
BLでありながら、「同性愛者」がほぼ出てこない異色作
物語は、矢代という男を中心に回っていく。
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自分を不幸だとも、他人に同情されるなんてことも、考えてもいないように見えた。そのくせ自己中で、自分を客観的に見れなくて、他人には一切共感できない奴だった。
もの凄く歪んだ男だ。そしてだからこそ、『囀る鳥は羽ばたかない』にも矢代という男にも興味が持てる。私は、「歪んだ人間」にとても関心があるからだ。日常的に関わる人の場合でも、「どこかしら歪んだ部分を抱えている人」でないとなかなか興味が持てない。だから物語のような、「自分とは関係のない世界」と感じられるものであれば特に、とことんまで歪み切っていてほしいと思う。
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日常の中で「歪み切った人間」と関わるのはなかなかしんどいから、あくまでも物語で触れるぐらいがいいよね
日常でも「歪み切った人間」との関わりを楽しめる人間だったら、もう少し人生面白くなったかもなぁ
お前、基本どーでもいい奴としかヤれねぇからな。
矢代は、とんでもなく歪みきっている。そして、歪みきっているからこそ、この作品が成立していると言っていい。というのも『囀る鳥は羽ばたかない』には、厳密な意味での「同性愛者」がほとんど出てこないのである。そのような設定の物語を「BL」として成立させる上で、矢代という男の存在は不可欠だ。
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矢代は、真誠会というヤクザの若頭であり、真誠興業の社長も務めている。容姿端麗、頭脳明晰であり、ヤクザの世界でも一目置かれる存在だ。しかしそんな矢代の「あだ名」はなかなか酷いものがある。「ドMで変態」「淫乱ネコ」「幹部の公衆便所」といった具合だ。これらは決して陰口ではない。矢代本人も、自分がそんな風に呼ばれていることを知っていて、許容しているのだ。
ゴミみたいな扱われ方と、ヤクザの若頭としての威厳ある存在感が、ギリギリ成立している気がしちゃうのが凄いよね
その2つが共存しちゃうのも、矢代の特異さだよなぁって思う
そもそも矢代は、望んでヤクザになったわけではない。彼曰く、「そこにしか道が残されてないだけ」というわけだ。良かったのか悪かったのか、ヤクザが性に合っていたのだろう。彼は、その特異な性癖を武器にのし上がっていく。しかしだからといって、ヤクザの世界を駆け上がっていくことに関心があるわけでもない。
矢代が興味を抱けるのは、シモのことだけ。彼はいつだって、誰かにブチ込まれたいと思っている。犯されたい、殴られたい、罵倒されたい、タバコを押し付けられたい、そんな欲望に常に支配されているのだ。矢代というのは、そんな究極的に歪みきった男なのである。
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物語は「現在」を起点にして進んでいく。「現在」の矢代はというと、セックスの時だけは超絶ドMだが、普段は若頭としてクールに、時に凶暴ささえ身にまとうような雰囲気を醸し出している。しかし、少しずつ過去が明らかになり、「現在」とはまた違った矢代の姿が描かれる、というわけだ。
シンプルに「ハードモードの人生」って感じがするかな
当たり前だけど、あらゆる経験が「現在」の矢代を形作っていくよね
そもそも矢代は同性愛者ではない。というか、男にも女にも大して興味を抱けずにいる。では、何故矢代は男に抱かれているのか。それは「男の方が乱暴に扱ってくれる」からだ。乱暴さの分だけ、矢代はより満足できる。相手がヤクザともなれば当然、より手荒に扱ってくれるというわけだ。そんな風にして矢代はヤクザの世界と関わりを持つようになり、「男に犯されながらヤクザの世界でのし上がる」という奇天烈な人生を歩むことになった。
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これが『囀る鳥は羽ばたかない』の「特異点」なのである。
普通ではあり得ない世界を「リアル」に感じさせてしまう矢代の存在感
私はこれまで、その時々で自分の周りにいた腐女子の方に勧めてもらいながら、それなりにBL作品に触れてきた。数こそ多くはないが、ノンケの男としては結構読んでいる方だと思う。
さて、これまでに私が読んできたBLには、当たり前だが「男のことが好きな男」が登場する。というか普通に考えれば、そうでなければ「BLの物語」は展開しないだろう。私は、「双方がどちらも同性愛者」という物語は好きではないので、「一方がノンケ、一方が同性愛者」という物語をメインに読んできた。だから余計にそう感じるのかもしれないが、「相手に対する強い情欲」を持つ人物が物語を駆動させるのが当たり前だと思っていたのである。
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特に相手がノンケの場合、「相手からのアクションで関係が進展することはない」って考えるしかないからね
相手とどうにか関係を築きたいなら自分が動くしかない、ってことになるわけだ
しかし、『囀る鳥は羽ばたかない』はまったく異なる構造を持つ物語であり、まずそのことに驚かされた。矢代は「相手に対する強い情欲」など基本的にない。まったく無いわけではないのだが、それよりも「自分を痛めつけてくれる存在」を求める気持ちの方が強いのである。また、ヤクザたちが「自分は男のことなんか好きにならない」と確信していることも、矢代にとってプラスに働く。その方が、彼らの凶暴さが存分に発揮されるはずだからだ。だから矢代は積極的にヤクザに抱かれ、そうすることで自分の欲望を満たしてきた。
何よりも、この設定で物語を成り立たせる腕力が凄まじいと感じた。
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私が読んできたBLの多くは、「ノンケと同性愛者がギリギリの関係を成立させる」というその緊迫感やリアリティを見事に描き出していたと思う。それは、「解錠の手順を1つでも間違えると永久に開かなくなるからくり箱」のようなもので、BLという設定を使うことで、これほどまでに繊細な人間関係を描けるのかと感心させられた。
しかし『囀る鳥は羽ばたかない』では、中心となる矢代は誰に対しても情愛を抱かないし、矢代を抱く者たちも繊細さとは無縁のやり方で矢代と関わる。どちらの側も同性愛的な感覚を持たないまま、矢代という男の異常さに吸引されるようにして、あちこちで「男同士の関係」が出現するというわけだ。そしてそのような設定にも拘わらず、この物語もまた、「繊細な人間関係」を描き出すのである。「ヤクザ」と「BL」という、どちらも昔から存在する物語のフォーマットを異次元に組み合わせ、ありきたりではない形で「繊細さ」を切り取る構成に驚かされた。
まあ、私がBL作品をそこまで読んでいないだけで、こういうフォーマットのBLは存在するのかもだけど
仮にそうだとしても、ヨネダコウがそのフォーマットをメチャクチャ良い形で使ったことは間違いないと思う
さて、私は男(しかもノンケ)なので、女性とは「BLの読み方」が異なるはずだ。「BL」はある種の「ファンタジー」で良いと感じる女性もいると思うが、私は何らかの「リアリティ」を求めてしまう。「『BL』という設定を借りなければ描けない『リアルな何か』が含まれていてほしい」と考えてしまうのだ。
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そして私は、BLの「リアリティ」を「2人の関係性」から判断する。設定や展開がどれほどリアルからかけ離れていても、「ノンケと同性愛者の2人が、どのような葛藤を経てどういう地平へとたどり着くか」がリアルであれば「良い」と感じられるというわけだ。
一方『囀る鳥は羽ばたかない』においては、「リアリティ」の比重は「矢代という存在」にすべて掛かっていると言っていいだろうと思う。矢代がリアルな存在に感じられれば作品全体もリアルだし、矢代がリアルじゃなければ作品全体もリアルじゃないというわけだ。
3巻以降どう物語が展開するのか分からないけど、矢代の場合、「誰かとの関係性」をリアルなものと捉えるのはかなり難しいからなぁ
まあ、「矢代という存在」のリアルさを考えるのもまた難しいけどね
「現代」の矢代しか描かれなければ、きっと私は矢代をリアルな存在だとは感じられなかっただろう。しかし、矢代の過去が描かれれば描かれるほど、矢代という人間の土台が少しずつ固定されていく。あまりにも「まとも」からかけ離れている矢代が歩んできた道筋を知ることで、「矢代がそうなってしまったのは必然だったのだ」という感覚になれるのである。
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ただ、他人に興味がない分、人の弱いところやおかしいところを知っても、馬鹿にしないし同情もしない。あっそって感じで右から左だ。俺はあいつのそういうとこが気に入ってた。
「普通」を自認する人ほど、その人なりの「普通」から外れたものを許容しない印象あるからね
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矢代の振る舞いは、あらゆる点で異常で異端で歪んでいる。狂気的だと言ってもいいだろう。しかし、そのような在り方は、捉え方次第でプラスにも変わる。結局のところ、接する側がどう見るかの話でしかないというわけだ。
また、物語が展開するに従って、矢代を構成するあらゆる要素が「そうならざるを得なかったもの」であることが理解できるようになるだろう。普通に考えれば常軌を逸した無茶苦茶な言動にしか思えなくても、矢代の人生においては「他に選択肢はなかった」というわけだ。それらは、矢代という人物の捉え方を大きく変える要素となるだろう。単なる「異常者」として捉えるのではなく、壮絶な過去を背負って生きていることに対する同情のような気持ちが芽生えてくるはずだ。作中にも、矢代のそんな奥の奥を見透かしていると感じさせる人物が出てくる。
「歪み切った人間」という矢代に対する読者の感覚は、少しずつ変わっていくはずだ。彼がどんなものを抱えているのか知りたいという気持ちにさせられるし、それを知ることで、その歪みが一層愛すべきものであるように感じられもする。『囀る鳥は羽ばたかない』では、その「リアリティ」のすべてを担う矢代をとても複層的に描くことで、作品全体も非常に重厚でリアルなものに仕上がっていると感じた。
また、他のBLとは違うのだろうと思う別のポイントとして、「中心となる関係性が存在しない」ことも挙げられる。私が読んできたBL作品の場合、「メインとなるカップル」の描写が7~8割に及ぶものが多かったと思う。BLというのは概ね、そのような作品だろう。しかし『囀る鳥は羽ばたかない』の場合、「矢代が中心にいる」ことは確かだが、「中心となる関係性」は存在しない。矢代の人間に対する関心は色んな形で描かれる。身体への興味、心への興味、あるいはそういうこととはかけ離れた無造作でオープンな関係など様々だ。また、矢代が間を取り持ったカップルの話や、ヤクザの世界についても描かれる。「矢代が中心にいる」だけで、「BL的な中心点を持たない」作品なのだ。
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『囀る鳥は羽ばたかない』が実際にどのように構想されたのかは知らないが、読者の立場から想像すると、「『矢代』という人物について結果として、BL的な要素が出てこざるを得なくなった」という風に感じられるのではないかと思う。もちろん、その解釈は正しくないだろう。著者のヨネダコウはBLをメインに描く漫画家なので、最初から「BL作品」としてこのシリーズを構想したはずだ。しかし、そう思わせない不思議さがあるし、だからこそ展開も読めない。一般的なBLの場合、「着地点は決まっているが、そこにどう至るかの過程に複数の可能性が存在する」という印象がある。しかし『囀る鳥は羽ばたかない』の場合は、そもそも着地点がまったく見えない。そういう点でもBLらしくない作品であると感じさせられた。
BLにさして触れた経験のない私の捉え方など浅いとは思うが、BLというジャンルにおいてもかなり「特異点」と言っていい作品なのではないだろうか。そんな風に思わされた。
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ヨネダコウは、まさにBLを至高の物語へと昇華させようとする漫画家だと思うし、その腕力に圧倒されるような作品だった。
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私には、「謝罪すること」が「誠実」だという感覚がない。むしろ映画『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』では、「謝罪しない誠実さ」が描かれる。被害者側と加害者側の対話から、「謝罪」「贖罪」の意味と、信じているものを諦めさせることの難しさについて書く
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【権利】衝撃のドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』は、「異質さを排除する社会」と「生きる権利」を問う
「ヤクザ」が排除された現在でも、「ヤクザが担ってきた機能」が不要になるわけじゃない。ではそれを、公権力が代替するのだろうか?実際の組事務所(東組清勇会)にカメラを持ち込むドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』が映し出す川口和秀・松山尚人・河野裕之の姿から、「基本的人権」のあり方について考えさせられた
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【感想】映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を異性愛者の男性(私)はこう観た。原作も読んだ上での考察
私は「腐男子」というわけでは決してないのですが、周りにいる腐女子の方に教えを請いながら、多少BL作品に触れたことがあります。その中でもダントツに素晴らしかったのが、水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』です。その映画と原作の感想、そして私なりの考察について書いていきます
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【異端】子育ては「期待しない」「普通から外れさせる」が大事。”劇薬”のような父親の教育論:『オーマ…
どんな親でも、子どもを幸せにしてあげたい、と考えるでしょう。しかしそのために、過保護になりすぎてしまっている、ということもあるかもしれません。『オーマイ・ゴッドファーザー』をベースに、子どもを豊かに、力強く生きさせるための”劇薬”を学ぶ
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【あらすじ】「愛されたい」「必要とされたい」はこんなに難しい。藤崎彩織が描く「ままならない関係性…
好きな人の隣にいたい。そんなシンプルな願いこそ、一番難しい。誰かの特別になるために「異性」であることを諦め、でも「異性」として見られないことに苦しさを覚えてしまう。藤崎彩織『ふたご』が描き出す、名前がつかない切実な関係性
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【感想】世の中と足並みがそろわないのは「正常が異常」だから?自分の「正常」を守るために:『コンビ…
30代になっても未婚でコンビニアルバイトの古倉さんは、普通から外れたおかしな人、と見られてしまいます。しかし、本当でしょうか?『コンビニ人間』をベースに、多数派の人たちの方が人生を自ら選択していないのではないかと指摘する。
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【加虐】メディアの役割とは?森達也『A』が提示した「事実を報じる限界」と「思考停止社会」
オウム真理教の内部に潜入した、森達也のドキュメンタリー映画『A』は衝撃を与えた。しかしそれは、宗教団体ではなく、社会の方を切り取った作品だった。思考することを止めた社会の加虐性と、客観的な事実など切り取れないという現実について書く
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【現代】これが今の若者の特徴?衝撃のドキュメンタリー映画『14歳の栞』から中学生の今を知る
埼玉県春日部市に実在する中学校の2年6組の生徒35人。14歳の彼らに50日間密着した『14歳の栞』が凄かった。カメラが存在しないかのように自然に振る舞い、内心をさらけ出す彼らの姿から、「中学生の今」を知る
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【覚悟】人生しんどい。その場の”空気”から敢えて外れる3人の中学生の処世術から生き方を学ぶ:『私を知…
空気を読んで摩擦を減らす方が、集団の中では大体穏やかにいられます。この記事では、様々な理由からそんな選択をしない/できない、『私を知らないで』に登場する中学生の生き方から、厳しい現実といかにして向き合うかというスタンスを学びます
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【感想】人間関係って難しい。友達・恋人・家族になるよりも「あなた」のまま関わることに価値がある:…
誰かとの関係性には大抵、「友達」「恋人」「家族」のような名前がついてしまうし、そうなればその名前に縛られてしまいます。「名前がつかない関係性の奇跡」と「誰かを想う強い気持ちの表し方」について、『君の膵臓をたべたい』をベースに書いていきます
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【あらすじ】家族ってめんどくさい……。それでも、あとから後悔せずに生きるために、今どう生きるか:小…
人が死んでも「悲しい」と感じられない男に共感できるか?(私はメチャクチャ共感してしまう) 西川美和の『永い言い訳』をベースに、「喪失の大きさを理解できない理由」と、「誰かに必要とされる生き方」について語る
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【肯定】価値観の違いは受け入れられなくていい。「普通」に馴染めないからこそ見える世界:『君はレフ…
子どもの頃、周りと馴染めない感覚がとても強くて苦労しました。ただし、「普通」から意識的に外れる決断をしたことで、自分が持っている価値観を言葉で下支えすることができたとも感じています。「普通」に馴染めず、自分がダメだと感じてしまう人へ。
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【前進】誰とも価値観が合わない…。「普通」「当たり前」の中で生きることの難しさと踏み出し方:『出会…
生きていると、「常識的な考え方」に囚われたり、「普通」「当たり前」を無自覚で強要してくる人に出会ったりします。そういう価値観に合わせられない時、自分が間違っている、劣っていると感じがちですが、そういう中で一歩踏み出す勇気を得るための考え方です
ルシルナ
普通って何?【本・映画の感想】 | ルシルナ
人生のほとんどの場面で、「普通」「常識」「当たり前」に対して違和感を覚え、生きづらさを感じてきました。周りから浮いてしまったり、みんなが当然のようにやっているこ…
ルシルナ
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ルシルナは、4000冊以上の本と500本以上の映画をベースに、生き方や教養について書いていきます。ルシルナでは36個のタグを用意しており、興味・関心から記事を選びやすく…
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