目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
出演:のん, 出演:林遣都, 出演:臼田あさ美, 出演:若林拓也, 出演:片桐はいり, 出演:橋本愛, 出演:中村倫也, Writer:大九明子, 監督:大九明子, プロデュース:福家康孝
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ポチップ
この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ
この記事で伝えたいこと
「黒田みつ子」という女性も、彼女を演じるのん(能年玲奈)も、とにかく素敵な映画でした
この記事の3つの要点
- のん(能年玲奈)でなければ成立させられなかったのではないかと感じさせる映画
- 「話の合わない人」と関わっている時が、最も強く「孤独感」を抱かされる
- 「自分はちゃんとは生きられない」という感覚に苦しめられてしまう気持ちは理解できる
「『脳内相談相手A』と会話する」という設定が絶妙にハマる、とにかく楽しく観られる映画です
自己紹介記事
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とても面白い映画でした。やはりのん(能年玲奈)がとても素敵ですね。私は、みつ子と多田君の恋模様にはさほど関心が持てなかったのですが、みつ子が日常の中で抱く様々な葛藤にはとても共感できました。
私は女性ではないから、完全に理解するのはきっと無理だろうけど
映画『私をくいとめて』の内容紹介
黒田みつ子は、「おひとり様ライフ」満喫している中の31歳独身OL。食品サンプルを作る講座にも、焼肉にも、基本的に1人で行く。「おひとり様サイコー」ってなもんである。会社ではひっそりと気配を消しているが、最初から優しく接してくれたノゾミ先輩とだけは気が合った。ノゾミ先輩のお陰でどうにか会社にも留まり続けていられている。また、ノゾミ先輩はおひとり様の先輩でもあるので、日々情報交換に余念がない。
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友人と呼べる存在は、学生時代に仲が良かった皐月ぐらいだが、彼女は2年前にイタリアに行ってしまい、普段はLINEのやり取りのみ。みつ子には基本的に、話し相手がいない。
しかし、いると言えばいる。みつ子の脳内に。
みつ子には、「A」という脳内相談相手がいる。日々、日常の様々なことをAに報告しているのだ。楽しかったことや失敗したことなんかを話したり、これからどうしたらいいか相談を持ちかけたりと忙しい。みつ子の日常は、Aに報告することで完結するのである。
みつ子はある日、取引先の年下の営業マンである多田君が近所に住んでいることを知った。そして色んなきっかけを経て、「みつ子が作った料理を、多田君が家まで取りにやってくる」という関係になる。みつ子は多田君のことが気になっているが、恋愛に奥手なため一歩を踏み出すことができない。脳内でAが「家に料理を取りに来る男があなたのことを嫌いなはずがないし、きっと好きだから大丈夫です」と背中を押しても、躊躇してしまう。「彼女がいるかもしれない」「好きだけど、気持ちを伝えるだけの情熱が足りない」など、Aに言い訳ばかり繰り出してしまうのである。
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そんなわけでみつ子は、多田君との恋愛にヤキモキしつつ、さらに何故か、これまで上手く付き合ってきたAとの関係にもモヤモヤしたものを抱えることになってしまい……。
黒田みつ子と、彼女を演じるのん(能年玲奈)が素晴らしかった
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映画『私をくいとめて』も同じように、のんにしか醸し出せない雰囲気、のんにしか成立させられない世界観が表出していると感じました。『私をくいとめて』は、綿矢りさの同名小説が原作だと知っていますが、それでも、「黒田みつ子」という女性がまるで「のん」に当て書きされたキャラクターであるように私には感じられたのです。もちろん、別にのんについて詳しいわけではないので、「私がイメージするのん」と「黒田みつ子」がダブるという話なのですが、その辺りの要素も、この映画をとても面白く感じさせるポイントなのだろうと思いました。
著:綿矢 りさ
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「黒田みつ子」についてもう少し具体的に触れてみましょう。彼女はおひとり様ライフを楽しんでいますが、決して「コミュ障」とか「引きこもり」といったタイプではありません。仲の良い友人こそ決して多くはありませんが、親しくなった人とは気安い間柄になるし、そこまでの関係にならない人に対してもそつのない接し方が出来ます。ネガティブな面を内側にかなり抱えてはいるのですが、外側からそれが見えるようなことはないし、彼女は恐らく「明るい人」みたいな見られ方になるのだろうと思います。
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彼女には1人でいることをマイナスに捉える感覚は基本的になく、むしろ「孤独を楽しんでいる」といった感じでしょう。「1人でいることが寂しい」とか、「誰かと一緒に来られたら良かったのに」みたいに考えることもなく、ナチュラルに「孤独の方が向いている人」という感じがします。
そう、黒田みつ子は割と、ドンピシャかもっていうぐらい好きな感じのタイプなんだよなぁ
そしてそのような雰囲気を、のんが実に見事に体現するのです。
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のんが凄いのは、「美人なのにおひとり様が似合う」という点にあると言えるでしょう。今から書く話は多分に偏見が混じるもので、正直あまり気持ちの良い主張ではないのですが、私が感じた「のんの凄さ」を説明するのに避けては通れないので、不愉快かもしれませんが書こうと思います。
特に女性の場合そうだろうと思いますが、「容姿が良い人は周りが放っておかない」という見られ方になることが多いはずです。恋愛でも友人でもなんでもいいですが、「美人であれば交友関係的に得をする」という感覚を多くの人が持つだろうし、だからこそ「美人”なのに”1人でいる」みたいな見られ方にもなるでしょう。
だから、「容姿の整った女優」が「黒田みつ子」を演じる場合には、普通、「黒田みつ子が恋愛に臆病になった理由」や「黒田みつ子に友達が少ない理由」などを明示してあげないと物語的に成立しない印象があります。「美人だから人間関係で得をしている」という見られ方がどうしても強い世の中なので、そういうイメージを持たれる女優が「黒田みつ子」を演じる場合、「美人だけど人間関係で上手く行っていない」という設定に説得力を持たせる描写が必要になってくるはずだと私は感じてしまうのです。
私の場合、自分の周りに「黒田みつ子」みたいな女性が割といるから、説明されなくても大丈夫なんだけど
あくまでも、世間一般的にはきっと成立しないだろうね、って話だよね
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ただ、のんの場合、あれだけ美人なのに、「休みの日に1人で過ごしていそう」とか「恋愛には縁遠いのかもしれない」みたいな雰囲気が自然と醸し出される感じもあります。そしてその雰囲気が、「黒田みつ子」というキャラクターを絶妙に成立させているように思われるのです。映画では、黒田みつ子の友人・皐月を橋本愛が演じていますが、同じ美人であっても、橋本愛に対しては同じような雰囲気を感じたりはしません。やはりこの辺りのことは、のんという女優が持つ特異さだと言っていいのではないかと思います。
「誰かと一緒にいられれば孤独ではない」という考えは理解できない
映画を観ながら、「みつ子に対する共感」としてずっと感じていたことが、「『一人でいる』からといって『孤独』なわけではない」という感覚です。
みつ子は映画の中で、こんな風に口にする場面があります。
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こんなことなら、一人で孤独に耐えてる方がよっぽど楽だった。
このセリフだけでは意味が伝わらないかもしれませんが、要するに「誰かと一緒にいることで面倒なことになるなら、1人の方がずっとマシなんじゃないか」という意味です。
みつ子ほど強く感じるわけじゃないけど、この感覚は凄くよく分かる
「1人でいること」以上に、「誰かといること」が苦痛に感じられるなんてこと、当たり前にあるからね
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一般的に「孤独」というのは、「1人でいること」だと捉えられるのではないかと思います。私自身、あまり人と関わらずに1人でいることが多いし、そのことで「寂しさ」を感じることもあるので、「1人でいること=孤独」という感覚がまったく分からないわけではありません。ただじゃあ、「誰かと一緒にいられればその『孤独』が解消されるのか」と言えば決してそんなこともないわけです。むしろ、他人と関わっている時の方が「孤独」を強く感じてしまうことだってあったりもします。
私が「孤独ではない」と感じられるのは、「価値観や感覚が通じた」と思えた時ぐらいです。誰かと会話をしていて、「この人とはちゃんと会話が出来る」と感じられる瞬間だけは「孤独」から解放されます。また、1人でいる時はそもそも他人とのやり取りが発生しないので、「価値観や感覚が通じない」という意味での「孤独感」を抱くことはありません。むしろ、誰かと話をしていて、「この人とは全然話が通じない」と思ってしまう時にこそ、もの凄く「孤独」を感じてしまうのです。
「話が合うなぁ」と感じるタイプが激狭だから、「積極的に他人と関わろう」って感覚をあんまり抱けないんだよなぁ
運良く「話が合う人」と巡り合うことを気長に待つしかないよね
コロナ禍ということもあり、これまで以上に「孤独」が社会問題になっているはずです。しかし、「孤独の解消」の対策として「人との関わりを持たせる」という方向の発想しか出ないことに、私はよく違和感を覚えてます。「孤独」というはそんな単純なものではないと私は思っているのです。もちろん、「他人との関わりが生まれれば『孤独』は解消される」というタイプの人もいるでしょうが、そういう人ばかりだとは思えません。例えば黒田みつ子も、誰かと関わることによって「孤独」が解消されるタイプではないと思います。
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そういう意味で、「脳内相談相手と会話する」というやり方は、かなり絶妙だと言えるでしょう。恐らくみつ子も、「他人と関わるのはしんどいし、どうせ合わない」と感じているはずです。でも「脳内相談相手」であれば、結局のところ自分自身なわけだから合わないはずがないし、会話をしても疲れません。「脳内相談相手A」は、「孤独の解消」という意味でも 重要な存在だというわけです。
「A」の存在は、『私をくいとめて』という物語全体において重要なキーとなるわけですが、それ以上に「黒田みつ子という人物像を的確に表すための要素」としても実に見事な設定だと感じました。
「『ぶっ飛んだキャラクター』を演出する」って感じじゃなくて、むしろ「脳内相談相手」の存在が人物のリアリティを生み出してる気がする
ホントに、こんな風に日常を乗り切っている人、現実にいそうだしね
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純粋に「おひとり様」を楽しんではいるのだが、「他人との関わり」に嫌悪感を抱いていることも確か
さて、物語が進むに連れて、黒田みつ子という女性の印象が変わっていくだろうと思います。冒頭からしばらくの間は、単に「おひとり様ライフを楽しんでいる女性」という風にしか見えていなかった彼女が、実は「他人との関わり」おいて嫌な経験を重ねてきたことが明らかになってくるのです。そういう「どす黒い記憶」を、みつ子は時々頭に思い浮かべては気持ちを沈ませてしまいます。
映画の中で一番好きだったのは、ノゾミ先輩からもらった温泉旅行券を使って1人旅をしている最中、たまたま知ったお笑いライブを観ていた時のことです(この場面では、お笑い芸人の吉住が実際にライブ会場でネタを披露しています)。このシーンで何が起こるのか具体的には書きませんが、その直後みつ子が、「私には何も出来なかった」と泣き崩れる姿は印象的でした。
同じ場面に自分が出くわしたら、みつ子と同じようなこと感じちゃうだろうなぁ
このような描写がなされることで、黒田みつ子という女性の捉え方が変わってきます。確かに彼女は、「おひとり様」を心の底から楽しんでいるでしょう。そこに決して嘘はありません。しかしその背景には、「他人と関わることへの苦痛」が垣間見えるというわけです。
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そして先述した通り、のんの凄さは、このような情報を後出しする構成が可能だという点にあると思っています。のん以外の美人女優が黒田みつ子を演じる場合、そのような情報をもっと早い段階で提示しなければ、共感を得る人物として描くのはなかなか難しいのではないかと感じるのです。
みつ子は決して、「彼氏がいないこと」や「結婚していないこと」に対して卑屈になったりはしません。一方で、「周りと比べて、自分は人生をきちんと生きられていない気がする」とか、「誰かと関わる時にちゃんとした振る舞いができない」みたいなことに対して常に後悔の念を抱き続けてしまうのです。それらの「嫌な記憶」は普段、Aと会話をすることで忘れていられます。しかし、ふとしたことでその封印が解けてしまい、みつ子を苦しめるというわけです。
「『おひとり様』を満喫している」ってのは事実だけど、ある意味で「そうならざるを得なかった」とも言えるって感じかな
こういうタイプの生きづらさって、特に若い世代の人たちには伝わる感じするよね
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そういう状況に陥った時、みつ子は怒りや悲しみを表出するのですが、のんの凄さは、そういう時でも雰囲気に”丸さ”を感じるということでしょう。誰だって怒りや悲しみを表に出せば、多少なりともトゲトゲした雰囲気になってしまうと思います。さらに美人であれば、なおさらその印象が強まることが多いのではないでしょうか。しかしのんは、怒ったり泣いたりしていても、あまり刺々しくなりません。それでいて、切実さはきちんと伝わるのです。
のんのその演技は、「頑張って克服しようとしてきたけれど、どうしても変えられなかった黒田みつ子の葛藤」をとても良く表現していると感じました。みつ子はたぶん、自分のそういう性格をどうにかしようともがいたことがあるはずです。しかし上手くは行かず、結局「脳内相談相手」と話をするという現状に落ち着いているのだと思います。そういう雰囲気が、のんの演技から自然と滲み出る感じがあって、やはりのんでなければ成立させられない映画であるように感じられました。
ホントにのんが主演の映画って、「のんじゃないと無理」って感じるようなものが多いよね
なかなかそう思わせる女優って多くないから、凄く稀有な存在って感じする
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みつ子は決して、他人との関わりを諦めているわけではありません。Aに対して、「そこにいるだけで話し掛けられるような親しみを醸し出すにはどうしたらいいか」という相談を持ちかけたりすることもあるからです。あるいは、なかなか一歩を踏み出せないものの、多田君との恋もどうにかしたいと考えているわけですし。
ただそれでもやはり、「他人との関わりはしんどい」という感覚も拭えないのです。どうしても、「1人の方が楽」という感じになってしまいます。だからこそAの存在は貴重なのであり、みつ子にとっては、多田君との恋愛と同じくらい、Aとの関係性がどうなっていくのかも重要だというわけです。
そんな黒田みつ子を描く物語はとても魅力的ですし、彼女を見事に演じるのんも素敵な映画だと感じました。
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出演:のん, 出演:林遣都, 出演:臼田あさ美, 出演:若林拓也, 出演:片桐はいり, 出演:橋本愛, 出演:中村倫也, Writer:大九明子, 監督:大九明子, プロデュース:福家康孝
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最後に
『私をくいとめて』は、多田君との恋模様や親友・皐月との関係など様々なことが描かれるわけですが、この記事では「黒田みつ子自身と、Aの存在」のみに絞ってあれこれ書きました。私はこの点に最も関心を抱いたのですが、別の部分に惹かれる方ももちろんいるでしょう。かなり多面的に捉えられる映画だし、難しいことを考えなくたって全然楽しめるエンターテインメント作品でもあるので、是非観てほしいと思います。
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横浜で長らく目撃されていた白塗りの女性は、ある時から姿を消した。彼女の存在を欠いた伊勢佐木町という街は、大きく変わってしまったと語る者もいる。映画『ヨコハマメリー』から、ある種のアイコンとして存在した女性の生き様や彼女と関わった者たちの歴史、そして彼女の”素顔”を知る
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【権利】衝撃のドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』は、「異質さを排除する社会」と「生きる権利」を問う
「ヤクザ」が排除された現在でも、「ヤクザが担ってきた機能」が不要になるわけじゃない。ではそれを、公権力が代替するのだろうか?実際の組事務所(東組清勇会)にカメラを持ち込むドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』が映し出す川口和秀・松山尚人・河野裕之の姿から、「基本的人権」のあり方について考えさせられた
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【感想】映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を異性愛者の男性(私)はこう観た。原作も読んだ上での考察
私は「腐男子」というわけでは決してないのですが、周りにいる腐女子の方に教えを請いながら、多少BL作品に触れたことがあります。その中でもダントツに素晴らしかったのが、水城せとな『窮鼠はチーズの夢を見る』です。その映画と原作の感想、そして私なりの考察について書いていきます
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【救い】耐えられない辛さの中でどう生きるか。短歌で弱者の味方を志すホームレス少女の生き様:『セー…
死にゆく母を眺め、施設で暴力を振るわれ、拾った新聞で文字を覚えたという壮絶な過去を持つ鳥居。『セーラー服の歌人 鳥居』は、そんな辛い境遇を背景に、辛さに震えているだろう誰かを救うために短歌を生み出し続ける生き方を描き出す。凄い人がいるものだ
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【挑戦】自閉症のイメージを変えるおすすめ本。知的障害と”思い込む”専門家に挑む母子の闘い:『自閉症…
専門家の思い込みを覆し、自閉症のイメージを激変させた少年・イド。知的障害だと思われていた少年は、母親を通じコミュニケーションが取れるようになり、その知性を証明した。『自閉症の僕が「ありがとう」を言えるまで』が突きつける驚きの真実
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好きな人の隣にいたい。そんなシンプルな願いこそ、一番難しい。誰かの特別になるために「異性」であることを諦め、でも「異性」として見られないことに苦しさを覚えてしまう。藤崎彩織『ふたご』が描き出す、名前がつかない切実な関係性
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【恐怖】SNSの危険性と子供の守り方を、ドキュメンタリー映画『SNS 少女たちの10日間』で学ぶ
実際にチェコの警察を動かした衝撃のドキュメンタリー映画『SNS 少女たちの10日間』は、少女の「寂しさ」に付け込むおっさんどもの醜悪さに満ちあふれている。「WEBの利用制限」だけでは子どもを守りきれない現実を、リアルなものとして実感すべき
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埼玉県春日部市に実在する中学校の2年6組の生徒35人。14歳の彼らに50日間密着した『14歳の栞』が凄かった。カメラが存在しないかのように自然に振る舞い、内心をさらけ出す彼らの姿から、「中学生の今」を知る
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【辛い】こじらせ女子必読!ややこしさと共に生きるしかない、自分のことで精一杯なすべての人に:『女…
「こじらせ」って感覚は、伝わらない人には全然伝わりません。だからこそ余計に、自分が感じている「生きづらさ」が理解されないことにもどかしさを覚えます。AVライターに行き着いた著者の『女子をこじらせて』をベースに、ややこしさを抱えた仲間の生き方を知る
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自分以外は凡人、と考える主人公の少女はとてもイタい。しかし、世間の価値観と折り合わないなら、自分の美しい世界を守るために闘うしかない。中二病の少女が奮闘する『オーダーメイド殺人クラブ』をベースに、理解されない世界をどう生きるかについて考察する
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【覚悟】人生しんどい。その場の”空気”から敢えて外れる3人の中学生の処世術から生き方を学ぶ:『私を知…
空気を読んで摩擦を減らす方が、集団の中では大体穏やかにいられます。この記事では、様々な理由からそんな選択をしない/できない、『私を知らないで』に登場する中学生の生き方から、厳しい現実といかにして向き合うかというスタンスを学びます
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【呪縛】「良い子」に囚われ人生苦しい。どう見られるかを抜け出し、なりたい自分を生きるために:『わ…
「良い子でいなきゃいけない」と感じ、本来の自分を押し隠したまま生きているという方、いるんじゃないかと思います。私も昔はそうでした。「良い子」の呪縛から逃れることは難しいですが、「なりたい自分」をどう生きればいいかを、『わたしを見つけて』をベースに書いていきます
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誰かとの関係性には大抵、「友達」「恋人」「家族」のような名前がついてしまうし、そうなればその名前に縛られてしまいます。「名前がつかない関係性の奇跡」と「誰かを想う強い気持ちの表し方」について、『君の膵臓をたべたい』をベースに書いていきます
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子どもの頃、周りと馴染めない感覚がとても強くて苦労しました。ただし、「普通」から意識的に外れる決断をしたことで、自分が持っている価値観を言葉で下支えすることができたとも感じています。「普通」に馴染めず、自分がダメだと感じてしまう人へ。
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生きていると、「常識的な考え方」に囚われたり、「普通」「当たり前」を無自覚で強要してくる人に出会ったりします。そういう価値観に合わせられない時、自分が間違っている、劣っていると感じがちですが、そういう中で一歩踏み出す勇気を得るための考え方です
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多様性・ダイバーシティ【本・映画の感想】 | ルシルナ
私は、子どもの頃から周囲と馴染めなかったり、当たり前の感覚に違和感を覚えることが多かったこともあり、ダイバーシティが社会環境に実装されることを常に望んでいます。…
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