目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
出演:村上淳, 出演:菜葉菜, 出演:好井まさお, 出演:鮎川桃果, 出演:大西信満, 出演:木口健太, 出演:田中健介, 出演:日向寺雅人, 出演:坂本つとむ, 出演:宮崎吐夢, 出演:田口トモロヲ, 出演:Azumi, Writer:黒沢久子, 監督:廣木隆一, プロデュース:浅野博貴
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ポチップ
この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ
この記事で伝えたいこと
「私はSです」「私はMです」と宣言するところからしか始まらない関係性は奇跡的だと思う
『「夫婦「恋人」みたいな「関係性の名前」が先にくるような関わり方は、私はとても苦手です
この記事の3つの要点
- 「私は○○です」と個人が宣言するところからしか始まらない関係に惹かれてしまう
- 「関係が成立し得るような宣言」が「同じぐらいの熱量」で存在しなければ関係性が継続されないという難しさ
- 「普通の世界」があまりにも息苦しく感じられてしまうすべての人に向けられた映画
「SM」と聞くと特殊で狭小な関係に感じられるかもしれませんが、この映画には「SM」だからこそ描ける「深さ」があると感じました
自己紹介記事
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どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません
「私は○○です」とお互いが宣言しなければ始まらない関係の潔さと、「普通の世界」で生きることの息苦しさを描く映画『夕方のおともだち』
「宣言」から始まる関係性に羨ましさを覚える
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最近会う機会はほとんどなくなってしまいましたが、私には「SMの風俗店」で働いている(「働いていた」かもしれません)女友達がいます。と書くと、私がそういう店に行って知り合ったと思うかもしれませんが、そうではありません。そういうエロ的なこととはまったく関係ないところで仲良くなった人なのですが、何回か飲みに行ったりする内に、相手の方から「私、風俗で働いているんですよ」と教えてくれたのです。もちろん、そう聞いてからも、彼女が働く店に行ったことはありません。
彼女と私と、もう1人の男と3人で飲んでたけど、そのもう1人の男がトイレに行ったタイミングで言われたんだよね
「私には言っても大丈夫」と判断されたってことだろうし、それは良かったなって思う
私はとにかく、「普段聞けないような話」にとても関心があるので、「風俗嬢の話」も凄く興味深かったです。ただ、私の方から根掘り葉掘り聞くのもどうかと思い、彼女が話したいタイミングであれこれ喋ってくれる話を聞くという感じにしていました。
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なんでこんな話から始めているのかを先に説明しておくと、映画『夕方のおともだち』が「SM嬢」と「ドM男」の物語だからです。
彼女の話で最も面白かったのが、「台本を書いてくるお客さん」についてです。SMにやってくるお客さんに、そういうことをする人が一定数いるのかは分かりませんが、彼女の話しぶりからは、珍しいケースなんだろうと感じました。正確には覚えていないのですが、例えば2時間のコースなのだとして、その台本を持ってくるお客さんの場合、「最初の30分を、台詞を覚える時間に充てる」みたいな案じだそうです。
どの程度真剣に「演技」をやるのか分からないけど、凄い世界だよね
台本を持ちながらやったりすると怒られるたりするのかなぁ
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台本を持ってくるかどうかはともかくとして、私にはなかなか「SM」の世界のことは分かりません。自分にそういう素質があるのかどうかについて考えるスタートラインにさえ立ったことがないので、何とも言えないというのが正直なところです。ただ、映画を観ながら私は、「SMという人間関係は、とても羨ましいものかもしれない」と感じました。
私はそもそも、「家族」「恋人」みたいな「名前の付く関係性」が好きではありません。こういう話はこのブログでも散々書いているので、例えば『うみべの女の子』の記事など読んでいただければと思います。
とにかく私は、「関係性の名前」が先にくるような人間関係が得意ではありません。「関係性の名前」でお互いを縛っているような感じがしてしまうし、そうやって縛り付けなければ成り立たせられない関係であるようにも思えてしまうからです。
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ホントに、この「関係性の名前」の話は、私の人生における結構大きなテーマだからなぁ
この辺りの感覚が、ドンピシャじゃないにしても、なんとなく通じるぐらいの人じゃないと、あんまり仲良くなれないよね
一方、SMの場合はそうではありません。というのもSMの場合、「私はSです」「私はMです」という宣言無しには始まらないはずだからです。そして、そんな風に宣言することで、ようやく「SM」という関係が生まれることになります。これは、先程説明した「『関係性の名前』が先にくるような人間関係」とは真逆だと言っていいでしょう。
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もちろん、このような関係は決してSMに限りません。例えば「映画」。「私は監督です」「私は役者です」という個人の宣言が先にあるからこそ、「監督の指示によりラブシーンを演じる」などという、普通ではあり得ない状況が成立します。そして、そのような「個人の宣言」が先にくる関係の方が、私には望ましく感じられてしまうのです。
もしも、「私は夫です」「私は妻です」という宣言が先にあり、それによって「家族(婚姻関係)」が成り立つというのであれば、「家族」という関係にも馴染めるかもしれませんが、そんなことはまずあり得ないでしょう。どう考えても、「婚姻届を提出する」みたいな「家族になるという儀式」があって初めて「私は夫です」「私は妻です」と言えるようになるからです。やはりそういう関係性にはどうにも興味が持てないと感じてしまいます。
「恋人」の場合も、普通は「告白する」っていう「儀式」を通らないといけないしね
やったことないけど、マッチングアプリだってなんらかの「儀式」があるだろうしなぁ
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映画『夕方のおともだち』で描かれる、「『宣言から始まる関係』の難しさ」
ではここからは、「家族」「恋人」といった「名前がつく関係」の方がどうして世間一般には良しとされているのか考えてみましょう。色々あるでしょうが、やはり「『名前がつかない関係』よりも簡単だから」という話に収束しそうな気がしています。安心感を得たり、喧嘩できたりするのは、すべて「関係に名前がついているから」でしょう。名前がつかなくなると、途端に色んなことが難しくなってしまうだろうと思います。
そして映画『夕方のおともだち』では、その困難が随所で描かれていると私は感じました。
まあ私は、「難しいからこそ面白い」と感じちゃうタイプなんだけど
「普通には成立しそうにない関係」が上手くいくと、なんか生きててよかったって感じになるよね
主人公のドMは、水道局で働く、どこにでもいそうな平凡な男にしか見えませんが、通いつめるSMクラブで「こんな田舎にはもったいないほどのドM」と評されたほどの真性のドMです。しかしそんな彼が女王様に、「どうも最近、かつてのような高揚感を得られない」と悩みを相談をします。女王様は「Mが治ったんだな」みたいな反応をするのですが、もし本当にそうなら、「私はMです」という宣言が成り立たなくなり、必然的にSMという関係性もなくなってしまうというわけです。
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あるいは、「ユキ子女王様」の話をしてもいいでしょう。主人公は、まだドMに目覚めていなかった4年前、たまたま出会った「ユキ子女王様」のプレイに衝撃を受けたことで、比類なきドMとして覚醒します。しかしその3ヶ月後、なんと「ユキ子女王様」は突如行方知れずになってしまうのです。
「ユキ子女王様」もまた別格の存在と言えるでしょう。主人公が通うSMクラブに所属する女の子は、お客さんの要望に合わせてSもMもどちらも担当するシステムを取っていました。しかし「ユキ子女王様」は、その絶対的な存在感ゆえに「S専属」が許されていたのです。まさに彼女も、「私はSです」と宣言した者だと言っていいでしょう。しかしそんな彼女も、突然の失踪によってその宣言を取り下げてしまうのです。
なんにせよ、「私は○○です」って自信を持って宣言できること自体、ちょっと羨ましいよね
そんな風に、自分のことを断定的に宣言できるのも、1つの才能って感じするもんなぁ
このように、「関係が成立し得るような宣言が存在し続けること」が、関係継続の絶対条件となります。「家族」や「恋人」とはこの点でも大きく異なるでしょう。「家族(夫婦)」の場合なら、離婚届さえ出さなければ、2人の気持ちがどうあれ関係は継続していることになります。しかしSMは、どちらか一方の「宣言」が消えてしまった時点で、関係さえも継続出来なくなってしまうのです。
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また、「宣言が存在する」だけではなく、「同じ熱量で宣言が存在する」ことも重要だと言えます。このことを説明するために、劇中である人物が口にする台詞を抜き出してみましょう。
あなたを殺してしまうかもしれない自分に気がついて、怖くなったの。
映画を見ていないと、何を言いたい台詞なのかなかなかイメージしにくいかもしれません。映画では、SがそのSっぷりを存分に発揮し、MもそのMっぷりを存分に発揮することで、かなり狂気的な状況が現出することになります。そして「その状況に一方が怖気づいてしまった」という意味なのです。
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映画ではホント、「死ぬんじゃね?」と思うような場面が描かれるけど、ホントにここまでのレベルの関係ってあるんかな?
なかなか想像が難しいけど、お互いの希望が一致するなら、あり得るんだろうねぇ
つまりSMというのは、「そこに関係が成立し得るような宣言が存在し続ける」だけではなく、「その宣言の熱量が同程度に存在する」必要もあります。だからこそ、そうやって生まれた関係は「奇跡的」であるように私には感じられるのです。
SMで考えると、ちょっと日常感覚から離れてしまいますが、私は普段から、このような「宣言から始まる関係性の難しさ」みたいなことを考えています。
私は、「関心抱ける人」の範囲がもの凄く狭いです。どんなタイプの人を好ましく感じるのか、細かく言えば色々ありますが、ざっくり表現するなら「考えることが好きな人」となります。別に難しいことを考えている必要はありません。自分の気持ちや価値観を言語化できたり、世の中の大きな流れとは違った方向へ進もうとしたりするような人を良いなと感じることが多いというわけです。
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そういう繋がりで知り合ったんじゃなくても、私が良いなと感じる人って、割と「日常的に本を読んでいる」ことが多い
全員じゃないにせよ、「本を読んでる人」って「考えることが好きな人」であることが多いんだろうね
私がこんな風に、ブログで本や映画の感想を書いているのも、「考えることが好き」という私なりの宣言のつもりだし、あわよくばそういう人と出会えたらいいなとも思っています。
ただ実際にはなかなか難しいでしょう。ネット上では人と出会いやすいと思いますが、私の感触では、ネットに繋がっている時間が長い人は、相対的に「考える時間」が短いだろうと感じています。そうじゃない人もいるでしょうが、間違いなく少数派だろうそういうタイプの人とネット上で出会うのは容易ではないはずです。また、私もそうですが、「考えるのが好きな人」は、1人の時間を多く確保したいと考えがちなので、リアルの世界で出会うのもまた難しいことになります。
こんな風に、私は私なりに、「宣言から始まる関係の難しさ」を日々実感しているというわけです。
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結局、「たまたま出会えるのを期待する」ぐらいのことしかできないんだよなぁ
出会おうと思って努力したところで、上手くいくことないもんね
だからこそ、映画『夕方のおともだち』の主人公に対して羨ましさを感じてしまいました。彼は、「自分が『ドM』である」ということにさえ気づいていなかったにも拘わらず、「ユキ子女王様」と出会えたのです。それは、「私はMです」と宣言せずに、同等の熱力を持つ「私はSです」と宣言する人に出会えたということを意味します。
それはとても奇跡的なことであるように私には感じられるのです。
「普通の世界」の息苦しさに溺れそうになる者たちの奮闘を描き出す
映画の冒頭で、印象的なシーンが描かれます。そしてその描写を観て、「『普通』には馴染めない人間の苦労」が如実に浮き彫りにされていると感じました。
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主人公のドMは、職場の水道局内で「SMクラブに通っている人」だと知られています。ある日、就業後の飲み会に誘われたドMがその誘いを断るのですが、それに対して同僚男性が「今日も行くんだろ」とからかいました。それを見ていた同僚女性が「セクハラですよ」と咎めます。「法に触れているわけではないんだから、個人の趣味趣向は尊重されるべきじゃないですか」と。
職場の人に知られてるってのは、ちょっと恥ずかしいけどね
まあ、そういうことも気にならないぐらい何かに溺れてしまうってのは、羨ましい気もするけどね
ここで終わっていれば良い話なんですが、まだ続きがあります。その同僚女性はその後、ドMに対して「さっきはああ言いましたけど、やっぱりそういうお店に行くのは止めた方がいいと思います」と声を掛けるのです。さらに彼女は、「やはり『愛』があっての行為だと思うんです。お金の関係なんて、良くないと思います」と嗜めるように続けます。
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彼女の発言については、映画をしばらく観ているとその真意が理解できるようになるのですが、冒頭のこの場面ではまだ観客には伝わりません。だから彼女の発言は、「よくある一般論」としてしかドMにも観客にも伝わらないことになります。というわけでここでは、彼女の発言を言葉通りに受け取って考えを進めることにしましょう。
ここまで説明してきたように、「宣言から始まる関係」には難しさが付随します。そしてだからこそ、それが成り立つことが奇跡的だと感じられるのです。そこに、愛だのお金だのといった要素は絡んできません。愛があろうがなかろうが、お金の関係だろうがなんだろうが、「宣言から始まっている関係」であるという事実にこそ価値があると私は感じるのです。
「愛があるから良い」とか「お金で繋がってるからダメ」みたいなステレオタイプには、興味持てないんだよなぁ
そう発言している本人の「意思」みたいなものが、言葉からまったく伝わってこないしね
私は、「普通の人が普通に生きる普通の世界」にしんどさを覚えることが多いのですが、その一端が、この冒頭のシーンで描かれていると感じました。自分自身で突き詰めたわけではない、社会で「当たり前」とされている思考を、さも当然であるかのように押し付けて、「押し付けている」という感覚もないまま、相手がそれを受け入れないなんて想像もしていないような人たちが、「普通の世界」にはたくさんいると思っています。そして、そういう人たちと関わるのはとても辛く感じられるのです。
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この記事の冒頭で紹介した、SMの風俗店で働いている女の子が、かつてこんなことを言っていたのを思い出しました。どんな話の流れだったか覚えていませんが、「どうして風俗で働いているのか」について、彼女はこんな風に説明してくれたのです。
私にとって「普通の世界」で生きていくのはとても難しいこと。みんなが当たり前のように「普通」に振る舞っている空間では、どうしても息苦しさを感じてしまう。でも、風俗の世界は、みんながどこかちょっとずつおかしい。「普通でいなきゃ」みたいな雰囲気が全然ない。そういう場所だと、私は息がしやすいんです。
彼女は彼女なりに、「自分が自然体で生きられる場所はどこだろうか?」と考えて「風俗の世界」に辿り着いたというわけです。
私の周りには「生きづらさを抱えている人」が多いけど、結局のところ「普通には馴染めない」って話だからなぁ
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彼女が抱いているような切実さが私の中にあるわけではないのですが、私も「分かるなぁ」と感じてしまいました。みんなが当たり前のように「普通」に振る舞っている空間は、なかなかしんどいものがあります。そしてより辛いのは、「普通の人」には私が抱えているこの辛さが恐らく理解できないことです。それは、「サンマにはクジラの苦労は理解できない」みたいな感じだと思います。クジラは哺乳類なので時折水面に出て息継ぎをしなければなりませんが、サンマにはその大変さは理解できないでしょう。「水中にいると息苦しくなる」なんて感覚を持ち合わせていないからです。「普通の世界」に息苦しさを覚えてしまうというのも同じ話で、伝わる人には一発で伝わりますが、伝わらない人にはどれだけ説明を尽くしてもまったく理解できないだろうと思っています。
映画『夕方のおともだち』はSMの話ですが、結局その背景には「『普通の世界』への馴染めなさ」があるというわけです。そしてだからこそ、「私は『普通の世界』に息苦しさを覚える」と宣言する者同士が出会える状況は、とても素晴らしいことだと感じられました。
そういうことを伝えたい作品なのではないかと思います。
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2008年に開設された新たな刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で行われる「TC」というプログラム。「罰則」ではなく「対話」によって「加害者であることを受け入れる」過程を、刑務所内にカメラを入れて撮影した『プリズン・サークル』で知る。
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「世間的な幸せ」を追うのではなく、自分がどうだったら「幸せ」だと感じられるのかを考えなければいけない。『神さまたちの遊ぶ庭』をベースに、他人と比較せずに「幸せ」の基準を自分の内側に持ち、その背中で子どもに「自由」を伝える生き方を学ぶ
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好きな人の隣にいたい。そんなシンプルな願いこそ、一番難しい。誰かの特別になるために「異性」であることを諦め、でも「異性」として見られないことに苦しさを覚えてしまう。藤崎彩織『ふたご』が描き出す、名前がつかない切実な関係性
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生まれ育つ環境を選ぶことはできません。そして、家族との関わりや家庭環境は、その後の人生に大きな影響を及ぼします。努力するスタートラインにも立てないと感じる時、それでも前進することを諦めてはいけないのかを、『晴天の迷いクジラ』をベースに書く
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埼玉県春日部市に実在する中学校の2年6組の生徒35人。14歳の彼らに50日間密着した『14歳の栞』が凄かった。カメラが存在しないかのように自然に振る舞い、内心をさらけ出す彼らの姿から、「中学生の今」を知る
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【考察】世の中は理不尽だ。平凡な奴らがのさばる中で、”特別な私の美しい世界”を守る生き方:『オーダ…
自分以外は凡人、と考える主人公の少女はとてもイタい。しかし、世間の価値観と折り合わないなら、自分の美しい世界を守るために闘うしかない。中二病の少女が奮闘する『オーダーメイド殺人クラブ』をベースに、理解されない世界をどう生きるかについて考察する
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【覚悟】人生しんどい。その場の”空気”から敢えて外れる3人の中学生の処世術から生き方を学ぶ:『私を知…
空気を読んで摩擦を減らす方が、集団の中では大体穏やかにいられます。この記事では、様々な理由からそんな選択をしない/できない、『私を知らないで』に登場する中学生の生き方から、厳しい現実といかにして向き合うかというスタンスを学びます
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【感想】人間関係って難しい。友達・恋人・家族になるよりも「あなた」のまま関わることに価値がある:…
誰かとの関係性には大抵、「友達」「恋人」「家族」のような名前がついてしまうし、そうなればその名前に縛られてしまいます。「名前がつかない関係性の奇跡」と「誰かを想う強い気持ちの表し方」について、『君の膵臓をたべたい』をベースに書いていきます
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生きていると、「常識的な考え方」に囚われたり、「普通」「当たり前」を無自覚で強要してくる人に出会ったりします。そういう価値観に合わせられない時、自分が間違っている、劣っていると感じがちですが、そういう中で一歩踏み出す勇気を得るための考え方です
ルシルナ
多様性・ダイバーシティ【本・映画の感想】 | ルシルナ
私は、子どもの頃から周囲と馴染めなかったり、当たり前の感覚に違和感を覚えることが多かったこともあり、ダイバーシティが社会環境に実装されることを常に望んでいます。…
ルシルナ
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