目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
監督:パク・ヨンジュ, 出演:ラ・ミラン, 出演:コンミョン, 出演:ヨム・ヘラン, 出演:パク・ビョンウン
¥2,000 (2025/10/20 22:08時点 | Amazon調べ)
ポチップ
この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ
この記事で伝えたいこと
実話だとはとても信じられないような凄まじい”捜査”が描かれる作品です
どこまで事実かは分からないものの、大枠の物語は実際に起こったことなのだと思います
この記事の3つの要点
- 頼りにならない警察を見限った詐欺被害者が独自捜査を行うという無謀な物語
- かなり悲惨な状況が描かれるにも拘らず、客席から笑い声が上がるほど楽しく観られる作品
- 「詐欺の被害者にも加害者にもならない」という啓発的な意味でも非常に有意義な内容
本作を観れば、「自分は大丈夫」なんて思わない方がいいと改めて実感できるんじゃないかと思います
自己紹介記事
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これは実に面白い作品でした。日本でも頻発している特殊詐欺ですが、韓国でも状況は同じらしく、そして本作は、「そんな詐欺被害に遭ってしまった女性が、自力で犯行グループを追い詰める」という「ンなアホな」と感じさせるような物語です。しかも驚くべきは、実話が基になっているということ。どこまで実話なのかは何とも判断しにくい物語ではありますが、「こんなことが実際に起こったなんて!」と驚かされるだろうと思います。
ラストの方の展開まで実話なのかはちょっと何とも言い難いけど
ただ、物語の発端は事実なんだろうし、それだけでも十分驚きだよね
映画『市民捜査官ドッキ』の内容紹介
シングルマザーのドッキは、2人の幼い子どもを育てつつクリーニング店を営んでいたのだが、火災により店を失い、今は別のクリーニング店の従業員として働いている。そんな彼女の元にある時、華城銀行のソン代理から電話が掛かってきた。実はドッキは華城銀行に融資を頼んだものの断られたばかりだったのだ。そしてソン代理は、「低所得者向けのローンを組むことが可能で、2000万円なら融資出来ます」と連絡をくれたのである。ドッキとしては思いがけない話であり、まさに救いの電話に感じられた。
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しかししばらくして、ドッキはソン代理とまったく連絡が取れなくなってしまう。困り果てた彼女は銀行へと出向き、「ソン代理に会わせてほしい」と頼んだ。しかし彼女はそこで、衝撃の事実を知ることになる。なんと、ソン代理など存在しないというのだ。
とはいえ、ただ融資の話をしたいだけなら、別にソン代理がいなくても問題ないだろう。しかしそういうわけにはいかなかった。実はドッキは、「手数料」「信用スコアを上げるため」などという名目で、既に3200万ウォン(この文章を書いている時点では350万円ほど)も入金してしまっていたのだ。ソン代理が実在しないというのなら、お金はだまし取られたことになる。
彼女はすぐに被害届を出したものの、刑事は口座の金の流れを追う程度の捜査しかしてくれない。当然、架空口座が使われており、その方向から犯人に繋がりそうなものは何も出てこなかった。また、詐欺事件の元締めの逮捕はソウル警察でさえ難航しており、地方警察の手には余るというのだ。そんなわけで警察は、早々に捜査を諦めてしまった。
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さて、そんな報告を電話で受けたドッキは怒り心頭に発し、「今から警察に向かう!」と刑事に宣言してクリーニング店のトラッに乗り込んだ。しかしその道中、驚くべきことが起こる。なんと、ソン代理から再び電話が掛かってきたのだ。ドッキは当然、まだ詐欺を働くつもりかと怒鳴り散らしたのだが、どうも様子がおかしい。電話の向こうの男は、ジェミンという本名だろう名前を名乗り、「軟禁されている」「携帯電話も取り上げられ通報出来ないから、代わりに警察に伝えてほしい」と言ってきたのである。ジェミンもまた、被害者らしいのだ。
彼は高額な報酬に釣られて悪い組織に拘束されており、1日中詐欺電話を掛けさせられ、外界とは一切接触出来ないような生活を強いられていた。恐ろしいことに、逃亡を試みた者は捕まった後で見せしめに殺されてしまうような場所である。また、住所も家族の名前も知られており、逃げられたとしてもどんな被害が及ぶか分からない。にっちもさっちもいかない状況なのだ。
そんなわけでドッキは、鴨が葱を背負って来たみたいな特大の情報を持って再度刑事を訪ねるのだが、刑事はそもそもこの話を信用しなかった。さらに間が悪いことに、100億円規模の詐欺事件の被害者が警察署に殺到している只中であり、その対応にてんやわんやだったのだ。そのため刑事はドッキに「住所が分からないと動けない」と伝え、その上で改めて捜査の終了を宣言した。
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こうなったら自力でどうにかするしかない。ドッキはその後もジェミンとやり取りを続け、どうにか居場所のヒントになりそうな情報を得ようと試みる。しかし、「中国・青島の『春和楼』という看板が見えるビルにいる」という情報しか出てこない。ドッキはジェミンに「写真を撮れ」と要求するが、そもそも携帯電話を取り上げられているわけで無理な話である。さすがにもうどうにもならないかと思われた。
しかしそうこうしている内に、ドッキの身に信じがたいことが起こる。ある事情から、子どもたちと離れ離れにさせられてしまったのだ。やはりどうにか犯行グループを見つけてお金を取り戻す以外に打つ手はない。そこでドッキは、クリーニング店で働く仲間と共に青島へと向かい、ごく僅かな情報からジェミンが軟禁されている建物を特定しようと奮闘するのだが……。
どこまで事実かは分からないものの、エンタメ作品としてとにかく面白い
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さて、ここまでの内容紹介の時点で既に「えっ!?」というような状況だと思いますが、物語はさらに破天荒に展開していきます。もちろん、本作は冒頭で「実話を基にしたフィクションです」と表記されるので、描写のすべてが事実というわけではないでしょう。特に、後半に行けば行くほど「さすがにこれはフィクションでしょう」と感じるような展開になっていきます。実話を基にした作品の場合、毎回感じることではありますが、何が事実で何がフィクションなのかの切り分けがとても難しいので、そういう点では少し感想が書きにくいなという感じです。
「これが事実だとしたら凄い!」みたいな評価がどうしても乗っかってくるから、本当はそこの区別がちゃんと付く方がいいんだけどね
ただ本作の場合、確実に事実だと判断できることが1つあります。それが「犯行グループからの内部告発があった」という点です。本作には度々日付が出てくるのですが、それらは「内部告発者(作中ではジェミン)の動きに合わせたもの」という風に感じました。つまり、「ジェミンのモデルとなった人物が存在していて、彼が外界と連絡を取った際のことについては概ね正確に描かれている」というのが私の判断です。
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また特に根拠はありませんが、本作の大枠の部分、つまり「詐欺被害者(作中ではドッキ)が訴えても警察が相手にしてくれなかったため、自ら青島へと向かい、何らかの貢献をして事件が解決した」という部分も事実と考えていいんじゃないかと思っています。随所にフィクションは混じっているでしょうが、この大枠の部分が事実であるなら、やはりそれも驚きだと言えるでしょう。
さて、ここまで書いてきた通り、本作で扱われているのは詐欺事件であり、ドッキもジェミンもかなり悲惨な状況に置かれているのですが、それでも物語全体はとても楽しい感じで展開されます。ジャンルとしては「コメディ」に分類していいと思えるような内容でしょう。詐欺グループを描く場面はどうしてもシリアスにならざるを得ませんが、ドッキの側の登場人物はみな魅力的で、メチャクチャ楽しい雰囲気のまま話が進んでいくというわけです。
実際にあった事件をベースにしながら、この雰囲気で物語が展開されるのは結構珍しい気がする
まあでもそれ故に、「ドッキにとっては悪くない結末を迎えるんだろう」と思いながら観れるからそれはいいのかもね
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事件自体そう前のものではないし、ドッキのモデルになった人物もまだ生きているはずなので、「ドッキにとって酷い結末だったら、こんな雰囲気の映画には出来なかったはず」と誰もが想像出来るでしょう。そしてだからこそ、物語の展開を安心して追えるだろうと思います。ドッキは物語の中で怒ったり嘆いたりと忙しく感情が揺れ動くわけですが、「最後には状況が好転するはず」と思えるからこそ、そんなドッキの姿も楽しく観ていられるわけです。
また、同じクリーニング店で働く仲間との関係性も興味深いでしょう。「中国語が喋れるから」というだけの理由で無理やり連れてこられたボンリムや、野次馬的についてきた割には良い仕事をしたスクチャなどと共に、「詐欺グループを追っている」とは思えないような緩いテンションで”捜査”を続けていくのです。実際にはそんな楽しい道中だったはずがありませんが、このような脚色は全然アリだなと思います。
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また、これもどこまで実際の展開を反映させているのかわかりませんが、本作では「あらゆる事態がギリギリのタイミングで推移していく」という感じになるし、「最後には好転するんだろうけど、でもここからどうやって?」と思わせるような展開になるので、とにかく物語としてとても面白かったです。実際の事件を骨組みにしながら、エンタメ作品としてとても面白い構成に仕上がっているなと感じました。
「実際に被害に遭った人がいるのに不謹慎な!」みたいな訳わからん批判とか出てきそう
「特殊詐欺に騙されないための啓発」としても有意義な作品だと思う
さて、ここまで書いてきた通り、本作『市民捜査官ドッキ』はとにかくエンタメ作品として面白いのですが、「啓発映画」としても意味のある作品ではないかと思います。詐欺被害に遭う側や、軟禁されて詐欺をやらされる側をリアルに描き出すことによって、「自分も気をつけないと」という気にさせてくれる作品でもあると感じました。
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物語の冒頭でドッキは、被害を訴えた刑事から「何で騙されるんだ?」みたいに言われてしまいます。なかなか酷い言い草ですが、ただ外野の目線からは確かにそう感じてしまう部分もあるでしょう。なにせドッキは、3200万ウォンを8回に分けて振り込んだのです。刑事が言うように「どこかでおかしいと気づかなかったのか?」と思わなくもありません。
ただやはり、そんな風に感じるのは間違っているのでしょう。私のところにそのような詐欺電話が掛かってきたことはないし、だからそういう状況で自分がどう振る舞うのかは分かりません。その時の状況次第では、自分もあっさり騙されてしまうかもしれないし、そういう意識を持たなければならないのだろうなと思ってはいます。
とはいえ、「いやー、さすがに騙されないでしょ」って感じなんだけど
でも、そんな風に思ってる人が一番危ないって言うよね
また本作では、ドッキが他の詐欺被害者の話を聞く場面も描かれていました。街中に貼り紙を貼って、自分と同じような被害者を探し出したのです。そしてその中に、銀行員だという女性もいました。彼女は「みんなから『銀行員なのに騙されたのか』って言われる」と落ち込んでいましたが、こういう描写があるということは、実際に銀行員の被害者がいたのでしょう。そして、銀行員でさえ騙されるのだから、「自分は絶対大丈夫」なんて思っていると、きっと足元を掬われてしまうのだと思います。
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そんなわけで、本作ではこんな感じで被害者側の様子が描かれるわけですが、より深刻なのは加害者側の状態でしょう。つまり、ジェミンのように騙されて軟禁されている人たちのことです。ジェミンがどうして詐欺グループにいるのか、その詳しい経緯は語られませんが、何らかの形で騙されて連れてこられたことは確かだろうし、彼の話しぶりからは望んでやってきたわけではないことは明らかだと思います。また本作には、「高額な報酬に釣られてやってきたのだろう若者を車に乗せ、軟禁場所に着いたら突如豹変して殴る蹴るの暴行を加える」みたいなシーンもありました。恐らくこれが詐欺グループの手口なのだろうし、誰しもがそんな危険の入口に足を踏み入れる可能性があるんじゃないかと思います。
プライバシー的にも物語的にも、詐欺グループの描写をフィクションにしなければならない理由はないはずなので、ジェミンのモデルとなった人物の証言をかなり正確に再現していると考えていいでしょう。脱走しようとして殺された人がいるという話も事実だろうと思います。とにかく、一度足を踏み入れてしまったら抜け出すのはほぼ不可能なのだろうし、本当に怖いなという感じです。
軟禁されて詐欺電話を1日中掛けさせられるとか、マジで頭おかしくなるぐらい最悪な状況だよね
私なら、殺されてもいいから脱走を考えるような気がする
日本でも度々「闇バイト」による事件が報じられるし、少し前には「東南アジアに詐欺グループの大規模な拠点がある」と判明しニュースになっていました。ごく一般的な求人サイトにも「闇バイト」が紛れ込んでいるみたいな話もあるし、ついうっかりそんな世界に足を踏み入れてしまいかねない世の中になっていると言えるでしょう。ただ、テレビや新聞の情報に触れない人は、こういうことが報じられてもまったく知らないだろうし、だからこそ、本作のようなエンタメ作品によって初めて情報が届くみたいなパターンも全然あるんじゃないかと思います。
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そう考えると、本作が「コメディ」であることにも意味があるでしょう(「コメディ」の方がより広く届く可能性があるんじゃないかという話です)。個人的にも人に勧めやすいなという感じがするし、結果として被害者になる人が減ったら素晴らしいなとも思います。
監督:パク・ヨンジュ, 出演:ラ・ミラン, 出演:コンミョン, 出演:ヨム・ヘラン, 出演:パク・ビョンウン
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最後に
色々と書きましたが、何にせよ、とにかく楽しく観られるエンタメ映画なので、余計なことを考えずに楽しめばいいでしょう。また、深刻な状況が扱われているのに、全体的にコメディタッチで展開されるので、誰にでも勧めやすい作品でもあります。客席から何度も笑い声が上がるくらい笑える映画なので、気負わずに楽しんで観てみて下さい。
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「#MeToo」運動のきっかけとなった、ハリウッドの絶対権力者ハーヴェイ・ワインスタインを告発するニューヨーク・タイムズの記事。その取材を担った2人の女性記者の奮闘を描く映画『SHE SAID その名を暴け』は、ジャニー喜多川の性加害問題で揺れる今、絶対に観るべき映画だと思う
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ソ連の「闇」を暴いた名もなき記者の実話を描いた映画『赤い闇』は、「メディアの存在意義」と「メディアとの接し方」を問いかける作品だ。「真実」を届ける「社会の公器」であるべきメディアは、容易に腐敗し得る。情報の受け手である私たちの意識も改めなければならない
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【事件】デュポン社のテフロン加工が有害だと示した男の執念の実話を描く映画『ダーク・ウォーターズ』
世界的大企業デュポン社が、自社製品「テフロン」の危険性を40年以上前に把握しながら公表せず、莫大な利益を上げてきた事件の真相を暴き出した1人の弁護士がいる。映画『ダーク・ウォーターズ』は、大企業相手に闘いを挑み、住民と正義のために走り続けた実在の人物の勇敢さを描き出す
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私はその存在をまったく知らなかったが、「水俣病」を「世界中が知る公害」にした報道写真家がいる。映画『MINAMATA―ミナマタ―』は、水俣病の真実を世界に伝えたユージン・スミスの知られざる生涯と、理不尽に立ち向かう多くの人々の奮闘を描き出す
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核戦争ギリギリまで進んだ「キューバ危機」。その陰で、世界を救った民間人がいたことをご存知だろうか?実話を元にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』は、ごく普通のセールスマンでありながら、ソ連の膨大な機密情報を盗み出した男の信じがたい奮闘を描き出す
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映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は、「マンガ家夫婦の不倫」という設定を非常に上手く活かしながら、「何がホントで何かウソなのかはっきりしないドキドキ感」を味わわせてくれる作品だ。黒木華・柄本佑の演技も絶妙で、良い映画を観たなぁと感じました
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映画『アウシュヴィッツ・レポート』は、アウシュビッツ強制収容所から抜け出し、詳細な記録と共にホロコーストの実態を世界に明らかにした実話を基にした作品。2人が持ち出した「アウシュビッツ・レポート」こそが、ホロコーストについて世界が知るきっかけだったのであり、そんな史実をまったく知らなかったことにも驚かされた
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日本政府の方針に逆らってまでユダヤ人のためにビザを発給し続けた外交官を描く映画『杉原千畝』。日本を良くしたいと考えてモスクワを夢見た青年は、何故キャリアを捨てる覚悟で「命のビザ」を発給したのか。困難な状況を前に、いかに決断するかを考えさせられる
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「500年に一度の天才」などと評され、一介のチェスプレーヤーでありながら世界的な名声を獲得するに至ったアメリカ人のボビー・フィッシャー。彼の生涯を描く映画『完全なるチェックメイト』から、今でも「伝説」と語り継がれる対局と、冷戦下ゆえの激動を知る
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制御不能の飛行機をハドソン川に不時着させ、乗員乗客155名全員の命を救った英雄はその後、「わざと機体を沈め損害を与えたのではないか」と疑われてしまう。映画『ハドソン川の奇跡』から、「正しさ」の難しさと、「『正しさ』の枠組み」の重要性を知る
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第二次世界大戦で最も過酷な戦場の1つと言われた「前田高地(ハクソー・リッジ)」を、銃を持たずに駆け回り信じがたい功績を残した衛生兵がいた。実在の人物をモデルにした映画『ハクソー・リッジ』から、「戦争の悲惨さ」だけでなく、「信念を貫くことの大事さ」を学ぶ
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【実話】権力の濫用を監視するマスコミが「教会の暗部」を暴く映画『スポットライト』が現代社会を斬る
地方紙である「ボストン・グローブ紙」は、数多くの神父が長年に渡り子どもに対して性的虐待を行い、その事実を教会全体で隠蔽していたという衝撃の事実を明らかにした。彼らの奮闘の実話を映画化した『スポットライト』から、「権力の監視」の重要性を改めて理解する
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理不尽・ストレス・イライラする【本・映画の感想】 | ルシルナ
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