目次
はじめに
この記事で取り上げる映画

「キムズビデオ」公式HP
この映画をガイドにしながら記事を書いていきます
この記事の3つの要点
- 閉店を機にイタリアへと渡った「キムズビデオのコレクション」を十数年ぶりに取り戻すための監督の異常な奮闘
- 「存在し得ないビデオ」も含め、ありとあらゆる映画が揃っていた「キムズビデオ」は、客や従業員のエピソードも特大である
- 映画愛に溢れた本作監督が「キムズビデオのコレクション」を追いかけ続けた熱意の背景
映画公開時には、「キムズビデオのコレクション」はNYで再びレンタル可能な状態になっていたようである
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どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません
伝説のビデオ店も、それを追う監督も狂気に満ち満ちている映画『キムズビデオ』は、ぶっ飛んだ映画愛に溢れたドキュメンタリー映画だった
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本作『キムズビデオ』の核心部分について
というわけでまずは、本作の「核心部分」についての説明から始めよう(どこを「核心部分」と感じるかは、観た人ごとに違うかもしれないが)。なのだが、この「核心部分」は物語後半の展開であり、「なるべくネタバレをせずにあーだこーだ書く」というスタンスの私としては、この「核心部分」に触れることは明白に「ネタバレ」に抵触する。しかし本作の場合、この点に触れずには何も書けないので、この記事ではネタバレを気にしないことにしようと思う。私の感触では、本作はネタバレされた状態で観ても十分面白いと思うが、「後半の展開を知らずに観たい」という人は、ここで読むのを止めていただくのが良いだろう。
というわけで、まずはざっくりと本作の流れに触れておくことにしよう。「キムズビデオ」というのはかつてNYに存在したレンタルビデオ店で、多くの映画ファンから「伝説の店」と認められていた。しかし映画が配信に切り替わると、「伝説の店」でもやはり時代の波には逆らえず、閉店が決まってしまう。ただ、「半端なかった」と言われていた品揃えのビデオが閉店によって散逸してしまうのはやはり惜しい。そこでオーナーだったヨンマン・キム(字幕ではこう表記されていたのだが、公式HPではキム・ヨンマンとなっている)は「コレクションの譲渡先」を公募しようと考える。
様々なところから応募があったのだが、色々と検討を重ねた結果、キムは最終的に、イタリア・シチリア島にあるサレーミ市への譲渡を決めた。映画『ゴッド・ファーザー』の舞台から60kmほどのところにあるらしい。キムは譲渡にあたり様々な条件を提示したそうだが、その中には「元会員への対応」もあったという。そしてサレーミ市は、「元会員が訪問した際には建物に宿泊できる」という条件も呑んでくれたため、そのようなことを総合して譲渡先に決まったのだ。
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さて、ビデオは実際に譲渡された。しかし、それから10年の月日が経ったにも拘らず、未だにキムズビデオのコレクションは一般公開されず死蔵されたままになっている。そして、恐らくここまでは、当時からキムズビデオの動向を追っていた人なら知っていてもおかしくないと思う。
それで、ここからが「ネタバレ」的な話なのだが、キムズビデオの元会員であり本作監督であるデイヴィッド・レッドモンはなんと、「サレーミ市のとある場所に保管されているコレクションを盗み出す」ことに決めたのである。「えっ?」という感じだろう。「ドキュメンタリー映画なんだよね?」と。そう、ドキュメンタリー映画だし、実際に起こったこと(というか、監督が起こしたこと)であるようだ。なんと、「映画撮影と偽って保管倉庫に入る許可をもらい、そのままコレクションを強奪した」というのだからイカれている。しかもその様子を撮影してもいるのだ。これを「狂気」と呼ばずして何と呼べばいいのだろうか?
ちなみに、公式HPにはこんな文章がある。
前半はドキュメンタリーだが、途中からはふたりの監督と映画の“精霊”たちによって、ある種の意図的な創作物語へと発展していく。
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正直、この文章が何を意味しているのかイマイチよく分からないのだが、「意図的な創作物語」というのは恐らく、「偉大な映画監督の仮面を被った人物が多数出てくる」みたいな部分を指しているのだろう。「行動そのものは『事実』だが、それが『創作』に見えるように構成している」というわけだ。そしてさらに想像を重ねれば、こんな何とも言えない表現になっているのは、「映し出されているのは明らかな『犯罪行為』なので、少しでも『フィクションである』みたいなボカシ方をしたい」という意図があったりもするのかもしれない。
まあいずれにせよ、「誰が/どのように」という過程の部分はともかく、「サレーミ市にあったはずのコレクションが、NYでレンタル出来る状態になっている」というのは紛れもない事実であり、そこに本作監督が何らかの形で関わっていることも間違いないはずだ。そしてそう考えれば、「本作で映し出されていること」も概ね事実なのだと受け取るのが自然ではないかと思う。
それで、私は本作『キムズビデオ』の予告編を映画館で何度も目にしたのだが、「は?」と感じるようなとにかくふざけ倒した内容だったことを覚えている。正直、本編の内容がまったく想像できなかったのだ。ただ本編を観て、そんな予告編になった理由が分かった。本編がとにかくイカれ倒していたからだ。そんな映画の予告編はそりゃあ狂ったものになるだろうという感じだった。
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ただ本作からは、「狂気」だけではなく「映画愛」も伝わってくる。というのも本作には、様々な映画からの膨大な引用が含まれているからだ。本作は「監督の行動」によってストーリーが展開していくので、「その時々で監督が何をどう感じ、考えていたのか」みたいな描写(ナレーション)が存在する。そして本作においては、その描写の多くを「映画からの引用」で行っているのだ。例えば、監督が「この時は凄く淋しくなった」みたいなナレーションを入れている場面で「登場人物が淋しそうにしている映画の一場面」が挿入される、みたいな感じである(あくまでも例で、実際にはそんな場面はなかったと思うが)。
しかも、監督はキムズビデオの薫陶を受けた人物だ。だから恐らくだが、本作で引用されている映画はメチャクチャマイナーなものばかりなんじゃないかと思う。私は映画にまったく詳しくないので何とも言えないが、少なくとも私が知っている映画は『市民ケーン』ぐらいだった。
そんなわけで、本作は「狂気」と「映画愛」に満ち溢れた作品であり、また、どういうプロセスだったにせよ「死蔵されていたコレクションがNYで再びレンタル出来るようになった」という事実はとても素晴らしいなと思う。にしてもホント、ムチャクチャな映画だったなぁ。
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「キムズビデオ」の来歴と、閉店後の決断について
では、「伝説」とまで言われた「キムズビデオ」についてもう少し詳しく触れておくことにしよう。
キムズビデオを作ったのは韓国人のヨンマン・キム。元々はクリーニング店の一角にレンタルコーナーを設けていただけだったが、あまりにも盛況だったため、1987年にレンタル一本に事業を大きく転換したのだそうだ。NYに確か計7店舗を構えていたはずで、どの店舗も品揃えは凄まじかったそうだが、特に8丁目にあった店は別格だったという。
そもそもだが、キムズビデオでは海賊版のビデオも扱っていた。その話は恐らく有名だったのだろう、時折警察がやってきて、レジ前に堂々と置かれている海賊版をすべて袋に入れて持ち去ってしまうのだという。しかし一週間もすると、キムがどこからから再び海賊版を仕入れて店に並べるというイタチごっこが続いていた。さらに、各国の大使館を通じて、本国でしか流通していない映画を勝手にダビングして店に並べていたそうだ(どうやって”勝手に”ダビングしたのかはよく分からないが)。もちろん、当時の法律でも違法だったに違いない。
さらに、当時ほとんどソフト化されていなかったゴダールの『映画史』という作品を、どこからどう入手したのか、キムズビデオでは勝手にレンタルしていたという。この件に関しては、ゴダール側から差し止めの通告が届いたこともあるし、FBIも捜査にやってきたそうだ。
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とまあ、犯罪まがいのこと(というかずばり「犯罪」だろう)をして凄まじい品揃えを実現していたようで、それ故に「伝説」と呼ばれるような店になったのだろうと思う。そしてそんな店だからこそ、客や従業員のエピソードも凄まじい。例えば、「コーエン兄弟が未だに600ドルの延滞金を滞納したまま」という話は作中で何度も言及されていた。また公式HPには、「トッド・フィリップス、アレックス・ロス・ペリー、ショーン・プライス・ウィリアムズなどの監督が当時スタッフとして働いていた」みたいに書かれている。さらにキムは、何故かクエンティン・タランティーノと仲が良かったそうだ。「キムズビデオには25万人もの会員がいた」と紹介されていたし、「伝説」と呼ばれるのも当然という感じだろうか。
しかし先述した通り、時代の流れには逆らえず、2008年に閉店を迎えてしまう。私は以前、同じくかつてNYに存在した伝説的なレコードショップ「アザー・ミュージック」のドキュメンタリー映画を観たことがあるのだが、こちらも2016年に閉店した。何となく音楽のサブスクの方が早く広まった印象があるが、結果的にはキムズビデオの方が早く閉店したことになる。ただ、作中で使われていた映像の中でキムは「映画はいずれコンピュータで観れるようになる」みたいなことを言っていたので、とすれば、時代の変化を読んで早めに閉店という判断を下したのかもしれない。
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いずれにせよ、キムは閉店の道を選んだ。しかしやはり、コレクションを散逸させるのは惜しい。そこで引き取り手を公募したところ、40以上の応募があったという。その中から、彼は最終的にサレーミ市を選んだのだが、結果的にこの判断は誤りだったと言わざるを得ないだろう。
さてここまでのことは、キムズビデオの元会員なら周知の事実と言っていいと思う。そして、キムズビデオと映画を愛する監督は、「キムズビデオのコレクションのその後」を知りたいと思い、「サレーミ市に届いたビデオがどうなっているのか」を探るためカメラ片手にイタリアへ乗り込むのである。彼は事前の調査など一切せずに、しかも通訳も付けずにイタリアへ行ったようで、コレクションが保管されている場所(「セントロ・キム」と呼ばれているらしい)に向かうだけでも一苦労という感じだった。それでもどうにか「セントロ・キム」へと辿り着き、そしてそこで「コレクションが死蔵されている」という現実を知ったというわけだ。
イタリアへと渡ったコレクションを監督が取り戻すまで
しかし、どうしてそんな状況になっているのだろうか? 「死蔵されている」という事実を知った監督は、ここから本格的に調査を開始する。
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「キムズビデオのコレクションをサレーミ市に譲渡してもらう」という話は、当時の市長であるズガルビの決断だっただ。その後の流れは正直よく分からなかったが、「市から委託を受けた社会学者がキムズビデオにコンタクトを取り、候補に加わった」ようである。
さて、ズガルビがコレクションを欲した理由については色々挙げられていた。「1968年に起こった地震でサレーミ市は壊滅的な被害を受けており、その復興のシンボルとなるような事業が求められていたこと」「ミラノだかローマだかで失敗したためサレーミ市の市長に収まるしかなかったズガルビが、返り咲くための手土産を必要としていたこと」などを背景に、ズガルビはどうもサレーミ市を「芸術の街」にしようと目論んでいたようである。そしてその目玉こそが「キムズビデオのコレクション」だったというわけだ。
本作では、コレクションがサレーミ市に届いた際の様子を記録した映像も使われているのだが、トラックの前に集まった市民が大熱狂している姿がとても印象的だった。連日報道されるぐらい、市民からの関心も高かったそうだ。そして正直なところ、その「熱狂」こそズガルビが求めていたことだったようである。作中では、「ズガルビはコレクションが手に入りさえすればそれで良かった」みたいな説明がなされていたと思うのだが、要するに「『コレクションを手に入れた』という実績と『市民の熱狂』さえあれば、あとのことはどうでもいい」と考えていたということなのだろう。この点は、コレクションが死蔵されてしまった理由の1つと言っていいと思う。
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しかしどうもそれだけではなさそうだ。その背後には、よりややこしい事情が横たわっていたようなのである。
監督は調査の過程で、「マフィア撲滅委員会」みたいな組織(正式名は忘れてしまった)のファルコという人物とコンタクトを取っていた。そして彼によると、サレーミ市は長年マフィアとの繋がりが噂されていたようだ。サレーミ市側の窓口と目されていたのがジャンマリナーロという人物で、彼はズガルビが市長だった頃に常に一緒にいたという。だから当然、ズガルビもマフィアとの繋がりが疑われていた。
本作に登場したジャーナリストは確か、「ズガルビの議会には、ジャンマリナーロの介入があった」みたいな話をしていたと思う。つまり「市長のズガルビの背後にはジャンマリナーロがいて、そのジャンマリナーロの背後にはマフィアがいた」という構図だったと疑われているのだ。「キムズビデオのコレクションをサレーミ市に持ってくる」という話にも、もしかしたらマフィアが絡んでいたのかもしれない(結局その事実は確定しないまま本作は終わるのだが)。そしてそのような背景も関係しているのだろう、コレクションは湿気の管理もなされていない倉庫にほったらかしにされ、にも拘らず「誰も触れてはいけない」みたいな扱いになっているのだ。
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そして監督は、「そんなことは許せない」と考えた。「映画に対する冒涜だ」ぐらいに思っていたんじゃないだろうか。
監督は、砂漠の小さな町で生まれたという。映画『パリ、テキサス』の舞台が近いそうだ。6歳の時に両親と離れ(離婚だったか死別だったかは忘れてしまった)祖父母に預けられたことが映画との出会いだった。昔から空想と現実の区別がつかなくなるタイプで、「映画の世界のこと」が現実に感じられることもあったそうだ。
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それから何年か経ってNYに住むようになったんだと思う。で、映画を探そうとして色んな人に話を聞いていたら、「キムズビデオを知らないの?」と鼻で笑われたそうだ。そんなきっかけで知ったキムズビデオは、まさに「魔窟」のような場所で、監督は「初めて自分の居場所が見つかった気がした」と話していた。
だから監督にとって、「キムズビデオのコレクション」はある意味で「人生そのもの」みたいな存在だと言っていいのだと思う。そしてそれ故に、それが遠くイタリアの地で適当に放置されている状況を許容出来なかったということなのだろう。
しかしだからといって、「よし、じゃあ強奪しよう!」という発想もムチャクチャに過ぎると思う。ただ何となくではあるが「キムズビデオの元会員ならしょうがないか」という気分にもなるから不思議だ。さらに、「強奪計画」を立てるためにあらゆる映画を見漁ったとかで、最終的には、映画『アルゴ』で描かれている「実際に行われたスパイ救出作戦」を参考にしたというから、「映画狂ここに極まり」という感じだろう。「映画の撮影許可をもらった倉庫」からビデオを盗み出した後、「すべて脚本通りだ」と嘯いてみせた感じもなんか凄く良かったなと思う。
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最後に
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ちなみに、少し触れたことではあるが、キムズビデオのコレクションは現在、NYで再びレンタル出来るようになっている。しかし、その話を初めて監督から持ちかけられた現オーナーは、「訳が分からない話だったし、最初は新手の詐欺かと思った」「話を受けたのはほとんど賭けだよ」と言っていた。まあ、そう感じるのも当然だろう。2008年の閉店後、どうなっているのかほとんど知られていなかった膨大なコレクションが突然現れ、「それをレンタルしてくれる人を探している」なんて話をまともに信じる人などいないだろう。こういう「訳の分からなさ」も大好きである。
また、本作の公開を記念して、450本限定でVHS版が制作されたそうだ。レコードと同じようにVHSも復権を果たしたら面白いなと思うが、レコード以上に「再生機」の入手が困難だろうからそう簡単にはいかないか。ちなみに、私が本作を観たヒューマントラストシネマ有楽町では、ショップで様々な映画のVHSを販売していた。それぞれ値段は違うようだったが、1本見てみたら6000円だったのでそっと戻しましたよ。
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【問題】映画『国葬の日』が切り取る、安倍元首相の”独裁”が生んだ「政治への関心の無さ」(監督:大島新)
安倍元首相の国葬の1日を追ったドキュメンタリー映画『国葬の日』は、「国葬」をテーマにしながら、実は我々「国民」の方が深堀りされる作品だ。「安倍元首相の国葬」に対する、全国各地の様々な人たちの反応・価値観から、「『ソフトな独裁』を維持する”共犯者”なのではないか」という、我々自身の政治との向き合い方が問われているのである
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【無謀】映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』は、脱北ルートに撮影隊が同行する衝撃のドキュメンタリー
北朝鮮からの脱北者に同行し撮影を行う衝撃のドキュメンタリー映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』は、再現映像を一切使用していない衝撃的な作品だ。危険と隣り合わせの脱北の道程にカメラもついて回り、北朝鮮の厳しい現状と共に、脱北者が置かれた凄まじい状況を映し出す内容に驚かされてしまった
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【衝撃】映画『JFK/新証言』(オリヴァー・ストーン)が描く、ケネディ暗殺の”知られざる陰謀”
映画『JFK/新証言』は、「非公開とされてきた『ケネディ暗殺に関する資料』が公開されたことで明らかになった様々な事実を基に、ケネディ暗殺事件の違和感を積み上げていく作品だ。「明確な証拠によって仮説を検証していく」というスタイルが明快であり、信頼度の高い調査と言えるのではないかと思う
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【現実】我々が食べてる魚は奴隷船が獲ったもの?映画『ゴースト・フリート』が描く驚くべき漁業の問題
私たちは、「奴隷」が獲った魚を食べているのかもしれない。映画『ゴースト・フリート』が描くのは、「拉致され、数十年も遠洋船上に隔離されながら漁をさせられている奴隷」の存在だ。本作は、その信じがたい現実に挑む女性活動家を追うドキュメンタリー映画であり、まさに世界が関心を持つべき問題だと思う
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【狂気】入管の収容所を隠し撮りした映画『牛久』は、日本の難民受け入れ問題を抉るドキュメンタリー
映画『牛久』は、記録装置の持ち込みが一切禁じられている入管の収容施設に無許可でカメラを持ち込み、そこに収容されている難民申請者の声を隠し撮りした映像で構成された作品だ。日本という国家が、国際標準と照らしていかに酷い振る舞いをしているのかが理解できる衝撃作である
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【現実】映画『私のはなし 部落のはなし』で初めて同和・部落問題を考えた。差別はいかに生まれ、続くのか
私はずっと、「部落差別なんてものが存在する意味が分からない」と感じてきたが、映画『私のはなし 部落のはなし』を観てようやく、「どうしてそんな差別が存在し得るのか」という歴史が何となく理解できた。非常に複雑で解決の難しい問題だが、まずは多くの人が正しく理解することが必要だと言えるだろう
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【驚愕】ベリングキャットの調査報道がプーチンを追い詰める。映画『ナワリヌイ』が示す暗殺未遂の真実
弁護士であり、登録者数640万人を超えるYouTuberでもあるアレクセイ・ナワリヌイは、プーチンに対抗して大統領選挙に出馬しようとしたせいで暗殺されかかった。その実行犯を特定する調査をベリングキャットと共に行った記録映画『ナワリヌイ』は、現実とは思えないあまりの衝撃に満ちている
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【信念】凄いな久遠チョコレート!映画『チョコレートな人々』が映す、障害者雇用に挑む社長の奮闘
重度の人たちも含め、障害者を最低賃金保証で雇用するというかなり無謀な挑戦を続ける夏目浩次を追う映画『チョコレートな人々』には衝撃を受けた。キレイゴトではなく、「障害者を真っ当に雇用したい」と考えて「久遠チョコレート」を軌道に乗せたとんでもない改革者の軌跡を追うドキュメンタリー
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【家族】ゲイの男性が、拘置所を出所した20歳の男性と養子縁組し親子関係になるドキュメンタリー:映画…
「ゲイの男性が、拘置所から出所した20歳の男性と養子縁組し、親子関係になる」という現実を起点にしたドキュメンタリー映画『二十歳の息子』は、奇妙だが実に興味深い作品だ。しばらく何が描かれているのか分からない展開や、「ゲイであること」に焦点が当たらない構成など、随所で「不協和音」が鳴り響く1作
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【爆笑】ダースレイダー✕プチ鹿島が大暴れ!映画『センキョナンデス』流、選挙の楽しみ方と選び方
東大中退ラッパー・ダースレイダーと新聞14紙購読の時事芸人・プチ鹿島が、選挙戦を縦横無尽に駆け回る様を映し出す映画『劇場版 センキョナンデス』は、なかなか関わろうとは思えない「選挙」の捉え方が変わる作品だ。「フェスのように選挙を楽しめばいい」というスタンスが明快な爆笑作
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【狂気?】オウム真理教を内部から映す映画『A』(森達也監督)は、ドキュメンタリー映画史に残る衝撃作だ
ドキュメンタリー映画の傑作『A』(森達也)をようやく観られた。「オウム真理教は絶対悪だ」というメディアの報道が凄まじい中、オウム真理教をその内部からフラットに映し出した特異な作品は、公開当時は特に凄まじい衝撃をもたらしただろう。私たちの「当たり前」が解体されていく斬新な一作
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【挑発】「TBS史上最大の問題作」と評されるドキュメンタリー『日の丸』(構成:寺山修司)のリメイク映画
1967年に放送された、寺山修司が構成に関わったドキュメンタリー『日の丸』は、「TBS史上最大の問題作」と評されている。そのスタイルを踏襲して作られた映画『日の丸~それは今なのかもしれない~』は、予想以上に面白い作品だった。常軌を逸した街頭インタビューを起点に様々な思考に触れられる作品
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「20世紀を代表するスポーツ選手」というアンケートで、その当時大活躍していた中田英寿よりも高順位だった荻村伊智朗を知っているだろうか?選手としてだけでなく、指導者としてもとんでもない功績を残した彼の生涯を描く『ピンポンさん』から、ノーベル平和賞級の活躍を知る
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世界的クライマーとして知られる山野井泰史。手足の指を10本も失いながら、未だに世界のトップをひた走る男の「伝説的偉業」と「現在」を映し出すドキュメンタリー映画『人生クライマー』には、小学生の頃から山のことしか考えてこなかった男のヤバい人生が凝縮されている
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香港民主化デモにおける最大の衝撃を内側から描く映画『理大囲城』は、とんでもないドキュメンタリー映画だった。香港理工大学での13日間に渡る籠城戦のリアルを、デモ隊と共に残って撮影し続けた匿名監督たちによる映像は、ギリギリの判断を迫られる若者たちの壮絶な現実を映し出す
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世界レベルのやり投げ選手だった溝口和洋を知っているだろうか? 私は本書『一投に賭ける』で初めてその存在を知った。他の追随を許さないほどの圧倒的なトレーニングと、常識を疑い続けるずば抜けた思考力を武器に、体格で劣る日本人ながら「幻の世界記録」を叩き出した天才の伝説と実像
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『殺人犯はそこにいる』(文庫X)で凄まじい巨悪を暴いた清水潔は、それよりずっと以前、週刊誌記者時代にも「桶川ストーカー殺人事件」で壮絶な取材を行っていた。著者の奮闘を契機に「ストーカー規制法」が制定されたほどの事件は、何故起こり、どんな問題を喚起したのか
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「田中将大と斎藤佑樹の死闘」「37年ぶりの決勝戦再試合」「驚異の2.9連覇」など話題に事欠かなかった駒大苫小牧野球部。その伝説のチームを率いた名将・香田誉士史の評伝『勝ちすぎた監督』は、体罰が問題になった男の毀誉褒貶を余すところなく描き出す。しかしとんでもない男だ
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「占い」に「見透かされたから仕方なく話す」という効用があるように、「『未知のもの』を信じる行為」には「『否定されたという状態』に絶対に達しない」という利点が存在する。映画『虚空門GATE』は、UFOを入り口に「『未知のもの』を信じる行為」そのものを切り取る
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プーチン大統領の後ろ盾を得て独裁を維持しているチェチェン共和国。その国で「ゲイ狩り」と呼ぶしかない異常事態が継続している。映画『チェチェンへようこそ ゲイの粛清』は、そんな現実を命がけで映し出し、「現代版ホロコースト」に立ち向かう支援団体の奮闘も描く作品
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【異次元】『ハイパーハードボイルドグルメリポート』は本も読め。衝撃すぎるドキュメンタリーだぞ
テレビ東京の上出遼平が作る、“異次元のグルメ番組”である「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の書籍化。映像からも異様さが伝わる「激ヤバ地」に赴き、そこに住む者と同じモノを食べるという狂気が凄まじい。私がテレビで見た「ケニアのゴミ山の少年」の話は衝撃的だった
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生まれながらに「奴隷」だった黒人女性が、多くの人の協力を得て自由を手にし、後に「奴隷制度」について書いたのが『ある奴隷少女に起こった出来事』。長らく「白人が書いた小説」と思われていたが、事実だと証明され、欧米で大ベストセラーとなった古典作品が示す「奴隷制度の残酷さ」
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【現実】権力を乱用する中国ナチスへの抵抗の最前線・香港の民主化デモを映す衝撃の映画『時代革命』
2019年に起こった、逃亡犯条例改正案への反対運動として始まった香港の民主化デモ。その最初期からデモ参加者たちの姿をカメラに収め続けた。映画『時代革命』は、最初から最後まで「衝撃映像」しかない凄まじい作品だ。この現実は決して、「対岸の火事」ではない
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【憤り】世界最強米海軍4人VS数百人のタリバン兵。死線を脱しただ1人生還を果たした奇跡の実話:『アフ…
アフガニスタンの山中で遭遇した羊飼いを見逃したことで、数百人のタリバン兵と死闘を繰り広げる羽目に陥った米軍最強部隊に所属する4人。奇跡的に生き残り生還を果たした著者が記す『アフガン、たった一人の生還』は、とても実話とは信じられない凄まじさに満ちている
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SM小説の大家として一時代を築きつつ、将棋に金を注ぎ込みすぎて2億円の借金を抱えた団鬼六の生涯を、『将棋世界』の元編集長・大崎善生が描くノンフィクション『赦す人』。虚実が判然としない、嘘だろうと感じてしまうトンデモエピソード満載の異端児が辿った凄まじい生涯
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【衝撃】権力の濫用、政治腐敗を描く映画『コレクティブ』は他人事じゃない。「国家の嘘」を監視せよ
火災で一命を取り留め入院していた患者が次々に死亡した原因が「表示の10倍に薄められた消毒液」だと暴き、国家の腐敗を追及した『ガゼタ』誌の奮闘を描く映画『コレクティブ 国家の嘘』は、「権力の監視」が機能しなくなった国家の成れの果てが映し出される衝撃作だ
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タイトルを伏せられた覆面本「文庫X」としても話題になった『殺人犯はそこにいる』。「北関東で起こったある事件の取材」が、「私たちが生きる社会の根底を揺るがす信じがたい事実」を焙り出すことになった衝撃の展開。まさか「司法が真犯人を野放しにする」なんてことが実際に起こるとは。大げさではなく、全国民必読の1冊だと思う
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奥崎謙三という元兵士のアナーキストに密着する『ゆきゆきて、神軍』。ドキュメンタリー映画の名作として名前だけは知っていたが、まさかこんなとんでもない映画だったとはと驚かされた。トークショーで監督が「自分の意向を無視した編集だった」と語っていたのも印象的
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獄中の死刑囚が警察に明かしていない事件を雑誌記者に告発し、「先生」と呼ばれる人物を追い詰めた実際の出来事を描くノンフィクションを原作にして、「ジャーナリズムとは?」「家族とは?」を問う映画『凶悪』は、原作とセットでとにかく凄まじい作品だ
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知識や教養は、社会や学問について知ることだけではありません。文化的なものもリベラルアーツです。私自身は、創作的なことをしたり、勝負事に関わることはありませんが、…
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