はじめに
この記事で取り上げる映画
この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ
この記事で伝えたいこと
「主演が杉咲花で監督が松居大悟なら間違いない」って感じの作品でした



キャバ嬢を演じた南琴奈もホスト役の板垣李光人も良い感じの存在感を放っています
この記事の3つの要点
- 「『死にたい』という言葉を言葉通りに受け取る」という、ライの周囲にいる者たちの雰囲気が素敵だった
- 「見ている世界を永遠に共有できない」という絶望に、「腐女子」であるが故に向き合える由嘉里の特異性
- ライは何故「死にたい」と感じるようになってしまったのか?



作中作であるアニメ『ミート・イズ・マイン』へのこだわりも含め、全体的にとても素晴らしい作品でした
自己紹介記事




どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません
映画『ミール・ザ・ワールド』は杉咲花の演技が凄すぎるし、「生きることへの葛藤」が詰め込まれたストーリーも素晴らしかった
メチャクチャ素敵な作品でした。まあ、そりゃあ良いに決まってるでしょう。杉咲花だし、松居大悟だし。マジで、ダメなわけがないよなぁ。


杉咲花がとにかく圧倒的に素晴らしかった
さて、本作『ミーツ・ザ・ワールド』は、主人公の由嘉里を演じた杉咲花の存在感がとにかく素晴らしすぎる作品でした。正直なところ、「そこらの若手俳優」が由嘉里を演じていたら、まず面白い作品にはなっていなかったと思います。そう感じられるくらいストーリーがシンプルで、登場人物のキャラクターにかなり重点が置かれている作品だったからです。


「そこらの若手俳優」って表現は大分失礼だけどね



その自覚はあるけど、杉咲花と比較しちゃうとそうとしか言えないよねとも思う
だからこそ、もちろん役者の演技が重要になってきます。そしてそんな本作の中心には杉咲花がいるわけです。そりゃあもう、彼女の存在は欠かせません。「ボーイズラブ(BL)が好きな腐女子」という役柄をメチャクチャ解像度高く演じつつ、シンプルでありながら割と奇妙なストーリーを「こういう人なら、そうするかもね」と納得させる演技で成立させているわけで、ホント素晴らしかったです。杉咲花じゃなくてもこの物語を成立させられるかもしれませんが、それが出来る役者はそう多くはないでしょう。


特に難しい気がするのが、南琴奈演じるキャバ嬢のライに対して、由嘉里が「あなたみたいな顔に生まれたかった」「あなたのような人生を生きたかった」と口にする場面かなと思います。杉咲花だってもちろん綺麗な人なわけで、だから「あなたみたいな顔に生まれたかった」というセリフは普通「あなたが言っても説得力はない」みたいに受け取られてしまうでしょう。
そんな風に感じる作品は時々あるよね



どちらかと言えば配役の問題だから役者に罪はないけど、でも「あなたのその言動は、あなたの容姿じゃ成立しなくない?」みたいになっちゃうことはある
けど杉咲花はちゃんと、「容姿も含めた自分自身すべてに自信が持てない人」みたいな雰囲気を醸し出していて、だから先のようなセリフにも違和感が生まれなかったように思います。私としては、これはかなり難しいことのように思えるのですが、杉咲花はそういうことを軽々とやってのけている気がするし、だから最初から最後まで安心して観られました。


ホントに、本作はまず何よりも主演の杉咲花の存在で成立している作品だと言っていいと思います。
「死にたい」という言葉を言葉通りに受け取ることの良さ
さて、演技にも絡む話だと思いますが、本作においては「ライの希死念慮を、周りの人たちがちゃんと言葉通りに受け取る」というのも良いなと感じられるポイントでした。
これって案外難しいからね



上手く振る舞えない人の方が多いイメージ
本作では冒頭で由嘉里とライが歌舞伎町で出会うのですが、出会った直後にはもう、ライは由嘉里に「私死ぬから」みたいな話をしています。由嘉里は、最初こそ「美人なのにそんなこと言って」みたいな反応で本気にはしていませんでした。ただ、割と早い段階でその言葉を真剣なものだと受け止め、そして自分事のように思い悩むことになります。


そしてそのようなスタンスは由嘉里に限りません。ライの周りにいる他の人たちも皆、ライの「希死念慮」を言葉通りに受け取っていて、そして「まあそんな風に感じちゃうのも仕方ないよね」みたいに考えているのです。大前提として、まずはこの雰囲気が凄く素敵だったなと思います。


私も昔はよく「死にたい」と思っていた人間です。そしてそれは、私にとっては「日々実感している日常的な感覚」でしかなかったので、普段の会話の中で話題として出してみることもありました。私としては「へー、そうなんだ」ぐらいに聞いてもらえれば別に十分だったのですが、そういう受け取られ方になることはあまりなかった気がします。そんなわけで次第に「なるほど、こういう話はあまりしない方がいいんだな」と思うようになっていきました。



昔友人も同じこと言ってたわ
「えっ、何でそんなこと言うの?」「死ぬなんて悲しいこと言わないでよ!」みたいな反応になって困ったってね
私自身の経験は結構前のことなので、「多様性」という言葉が当たり前になった現代ではまたちょっと雰囲気は変わっているかもしれません。とはいえやはり、「死にたい」みたいな話はどうしたってフラットに受け取ってもらうのが難しいんじゃないかなと思います。


そんなわけで私にはまず、本作におけるライへの接し方みたいなものが心地よく感じられました。由嘉里は正直「フラットに受け取れている」とは言えないのですが、他の人は「否定も肯定もしない」ぐらいの感じでライの感覚を受け入れています。また由嘉里は由嘉里で、彼女なりの真剣さでライの気持ちに向き合おうとしているのです。人によっては「『死にたい』って気持ちをもっと大げさに受け止めてほしい」みたいに感じるかもしれませんが、私はむしろ「『死にたい』って気持ちを雑に扱ってくれるからこそ救われる」みたいな気持ちに共感できるタイプだし、ライもそういう人たちが周りにいたからこそ生きていられたなんて側面もあるんじゃないかなと感じました。
「肯定してくれなくていいから、否定もされない」って環境、かなり良かったりするよね



「共感」が重荷になるケースだってあるから、「否定されない」だけで十分だったりするんだよなぁ
「見ている世界を永遠に共有できない」というシチュエーションが様々に描かれる
さて、本作『ミーツ・ザ・ワールド』では、この「ライが抱く希死念慮」をベースに様々な人生観が炙り出されるという展開になっていきます。その中でも一番印象的だったのは、新宿ゴールデン街のBAR「寂寥」で出会ったユキでしょう。彼女が語るこれまでの来歴や、そんな人生から導き出された哲学的な思念みたいなものは、どれも決して明るくも楽しくもないのですが、しかし何故か、彼女の存在はどことなく「希望」に見えたりもします。「それでも生きていけるんだな」みたいな感覚になれるからかもしれません。


ユキにはどことなく「深い穴の底にいる人」みたいな雰囲気があり、正直なところ「社会のどこだったら立っていられるのか」が全然想像もつきませんが、それでもちゃんと生きています。もちろんユキはフィクションの世界の住人であり、リアルな存在ではないわけですが、それでも、ある種の人にとってはユキの存在が「励まし」みたいに思えるんじゃないかとも感じられました。
しんどい時って、「明るく眩しい存在」が辛く感じられたりするからね



ユキみたいな存在が「希望」に思えるなんてことはマジで全然ある


そして、そんなユキと関わりを持ちながらも生きることに踏ん張れないのがライであり、そんなライの「踏ん張り」になろうと奮闘するのが由嘉里というわけです。


それでユキがこんなことを口にする場面があります。
永遠に見てる世界を共有できないって思った。
このセリフは、ユキが元夫から「ある言葉」を掛けられた際に感じたことであり、そしてその「言葉」は一般的に捉えれば「ポジティブなもの」として受け取られるはずです。そしてさらに言えば、直接そう伝えることこそ自制してはいるものの、由嘉里もまたライにそう伝えたい気持ちをずっと抱いています。しかし、そういう「言葉」に対してユキは先のように感じてしまったのでした。確かに私も、ユキの言っていること方に共感できてしまうなぁ、という感じです。
「感覚が通じないんだなぁ」みたいに実感させられるのって、結構致命的だからね



日常生活の中で、そんな風に思うことばっかだからなぁ
そして由嘉里とライもきっと同じで、「見ている世界を永遠に共有できない関係」だったのだと思います。それは、ライがあまりにも「常識的な世界」からかけ離れているためであり、全然由嘉里のせいではありません。ただ、由嘉里はライが見ている世界をどうにか知りたいと思っているし、その世界に少しでも近づきたいとも考えています。本作においては、そんな由嘉里の切実さがとても印象的でした。


「腐女子」という設定が絶妙に活きる物語の中で描かれる由嘉里の葛藤
さて、由嘉里のそんな切実さは、「腐女子である」という設定によってより輪郭が明確になっていたように思います。私はこの設定を当初、「『由嘉里に恋愛経験がないこと』に説得力を持たせるための要素」ぐらいに考えていたのですが、どうもそれだけではなさそうです。というかむしろ、由嘉里の行動原理を規定するようなものだと捉えた方がいいのでしょう。



初めは「腐女子って設定は浮いてる気がする」って思ってたけど、全然そんなことなかった
この辺りの構成も上手いよね
本作においては必ずしも「腐女子」でなければならないわけではなく、「2次元の対象を全力で推せる」という「オタク」的な側面の方がむしろ重要なのですが、つまり由嘉里は「『見ている世界を永遠に共有できない相手』に自分の存在すべてを捧げられる人」なのです。由嘉里がどれだけ愛情を注ごうが、「推し」が見ている世界を実際に見られるわけではありません。しかしそれでも彼女は、そういう対象に全力を注げるのです。いやもしかしたら、そういう対象にしか全力になれないのかもしれませんが、いずれにせよ、そういう性格故に由嘉里はライに惹かれたんじゃないかと思います。


本作には、「27歳になって慌てて婚活を始めた」という由嘉里が、ある合コンで出会った男性と2人で食事をする場面がありました(この相手役が令和ロマンの高比良くるまです)。彼女は最初こそ彼の話を聞いていたわけですが、しばらくして目の前に「推し」のキャラクターを思い浮かべて会話をさせ初め、そのせいで目の前の彼の話は耳に入らなくなるというシーンです。これはもちろん、「目の前にいる男性に興味がない」という描写なのでしょう。ただ同時に、「見ている世界がある程度共有できるが故に、余白がなくて面白くない」みたいに思っているが故の振る舞いかもしれないとも感じました。


「共感」よりもむしろ「違和感」の方が興味深かったりするからね



友人もこの前、同棲相手のことを「自分と違い過ぎる人間だから面白い」みたいに話してたなぁ
そしてその対極にいるのがライなんじゃないかと思います。由嘉里は物語の冒頭でライと同居する流れになり、そこからずっと一緒に生活していくのですが、それでも全然ライの世界を共有することが出来ません。ある場面で由嘉里は、その「苦しさ」みたいなものを次のように表現していました。


ライの部屋が最近苦しいの。水の中にいるみたい。私は空気を求めているのに、ライは全然そんなもの必要としているように見えない。肺呼吸とエラ呼吸の違いみたいな。
ただこの「苦しさ」は、「『リアルな存在』に初めてそんな風に感じた」からこその実感ではないかとも思います。由嘉里は27年間恋愛をしてこなかったと言っていたし、恐らくそれは「惹きつけられるような『リアルな存在』に出会えずにいた」ということなのでしょう。そしてライが初めてのそういう存在だとするなら、由嘉里は恐らく「恋愛を特別必要としない人」なんだろうなという気がしますた。由嘉里は「何となく恋愛しなきゃヤバい」みたいな謎の焦燥感に駆られて婚活を始めたわけですが、ライとの出会いなどによって「恋愛、要らないかも」みたいな感覚になっているように見えました。そういう意味で言えば、本作で描かれる「紆余曲折」は由嘉里にとっては結果オーライと言っていいようにも思います。
恋愛には本質的に向いてないみたいな人って全然いるだろうからね



私もたぶんそっち側で、だから「異性とは友達になろう」ってマインドに全振りした


ライが「死にたい」と考えるようになった理由を想像してみる
さてそんなわけで、本作はライの「希死念慮」を中心に物語が進んでいくのですが、ただ「そもそもライは何故『死にたい』と思うようになったのか?」みたいな部分ははっきりとは描かれません。ただ、「きっとこの辺りのことに関係するんだろう」みたいな要素は提示されます。そしてそしてその点を踏まえると、ライが抱えているものは結局由嘉里がライに抱いているものに近くて、つまり「分かり合えない者同士だからこそ惹かれるし、そしてだからこそ辛い」みたいなことなんじゃないかと感じました。


明確な描写はありませんが、ライは一度ぶっ壊れてしまったのだと思います。
本作においては、ある場面で出てくる「実験」というフレーズが印象的でしたが、この言葉を援用するなら、「ライは、自分の中の壊れてしまった部分をどうしたら修復できるのか、色々と実験していた」のかもしれません。ライにとっては、キャバ嬢として働くのも、ホストのアサヒと遊ぶのも、出会ったばかりの由嘉里を家に住まわせるのも、すべて「実験」だったのでしょう。それが何なのかは私には分かりませんが、彼女の中の何か大事な部分が壊れてしまっていて、そして、どうしたらそれが元通りになるのかを色んな行動によって試していたように私には感じられました。
そういう見方をすると、「ライという存在」が少しは捉えやすくなるかもね



なかなか行動原理が見えにくい存在だから余計に


また、彼女の行動を「実験」と捉えるのであれば、ライの「由嘉里が推してるアニメに触れてみる」みたいな行動もまた理解しやすくなるでしょう。由嘉里は「日常系焼き肉アニメ」という触れ込みの『ミート・イズ・マイン』(肉の部位の擬人化アニメ)が好きなのですが、ライは由嘉里に勧められるようにしてそのアニメを見始めます。そしてそんな「教育」の成果の賜物でしょう、ベランダから2人で朝日を眺めている時に、ライは「ミノさん」と口にしたりしていました(朝日の形が「ミノさん」というキャラに似ていたのだそうです)。


そんな風にしてライは、由嘉里が愛する世界のことを学んでいくのですが、別に楽しそうにしているわけでもないし、由嘉里のことを深く知ろうとしての行動にも見えません。だからやはり「実験」という言葉がしっくり来るなと思います。他者の興味に積極的に流されてみることによって、自分の中の何かが変わることを期待していたのではないでしょうか。



私も、動機は違うけど、「生きていくためにどうにか自分に刺激を与え続ける」みたいな意識で日々を過ごしてるわ
色んなことがつまらなすぎて、「様々な刺激に自分がどう反応するか」みたいなことにしか関心が持てないんだよね
さて、もしもそうだとすれば、逆説的に「ライは死にたくないと思っていた」みたいな解釈も出来るかもしれません。ただ、ここからはさらに屋上屋を架すような想像になりますが、「ライの中の何か」が壊れてしまったのと同時に、恐らく「ライがいた世界そのもの」も壊れてしまったのだと思います。だから、仮に「ライの中の何か」が修復されたのだとしても、「世界そのもの」も一緒に直ってくれないと生きる気力には繋がっていかないような気がしました。


というわけで、「どうして『ライがいた世界そのもの』は壊れてしまったのだろうか?」についても考えたいところなのですが、思考のための取っ掛かりが少ないので想像が難しいなと思います。ただ、1つヒントになりそうなのは「双子みたい」という表現でしょうか。「あまりにも近寄れてしまえた」という事実が、皮肉にも「崩壊」を誘発したのかもしれません。
本作では「たこ焼きの片割れ」が割と重要なアイテムとして登場するのですが、それは「壊れてしまった世界そのもの」の象徴と捉えられるようにも思います。だとすれば、ずっと持ち続けていた(あるいは「捨てられずにいた」)それを由嘉里に渡した時点で、ライは未来の自分の行動を決断していたのかもしれません。なんて風に考える余白が色々とある物語で、そういう部分も良かったなと思います。
正解(制作側が用意していた筋書き)と違ってても、こういうのは全然自由だからね



昔からそう思ってたから、国語の授業とかテストとか大嫌いだったんだよなぁ


映画『ミーツ・ザ・ワールド』のその他感想
それでは最後に、内容そのものとはあまり関係ない要素に触れてこの記事を終わりにすることにしましょう。
まず、由嘉里の推しアニメとして登場する『ミート・イズ・マイン』にかなり力が入っていて驚きました。作中の随所でアニメの本編が流れるのですが、エンドロールによるとこのアニメの監督も松居大悟が務めたようです。グッズも多種類用意されていたし、主題歌もちゃんとあります。


さらに、エンドロールで「同人誌制作協力」とちゃんと表記されていましたが、『ミート・イズ・マイン』をベースにした同人誌が書店店頭に大量に並んでいるシーンも出てきました。作中ではほぼ表紙しか映りませんが、恐らく中身もちゃんと作ってあるのでしょう。想像でしかありませんが、「アニメ作品を丸ごと1つ作る」ぐらいの労力を費やしているように見えたし、そうだとすれば凄いこだわりようだなと思います。
『ミート・イズ・マイン』がしっかり作られてるお陰で、由嘉里の「腐女子」要素の輪郭もはっきりするしね



だから力を入れるべきポイントなのは分かるけど、それにしても凄いなって思った
あと、エンドロールに「菅田将暉」と表示されて、その瞬間は「えっ? どっかに出てた?」となりました。で、私は映画を観ていて「菅田将暉に気づかない」という経験をこれまでにも何度もしてきたので(ホント別人みたいになるよなぁ)、「そうか、今回も見逃したんだな」と思っていたのです。ただ、家に戻ってから「あっ!」とひらめきました。たぶん菅田将暉は、姿は出てこない形で作品に関わっていたのだと思います。なるほどなるほど、それを踏まえた上であのシーンを思い返してみると、確かに菅田将暉だったなという感じです。いやしかし、さすがに気づかなかったなぁ。




最後に
そんなわけで、メチャクチャ素敵な作品でした。杉咲花はやっぱり圧倒的に素晴らしかったし、また個人的には板垣李光人も結構好きで、本作でも良い感じの存在感だったなと思います。
本作では「生きること」みたいな割とストレートすぎるテーマが扱われているし、しかもそれが「希死念慮」というこれまた分かりやすい要素と合わせて描かれていて、普段なら「そういう物語にはあまり惹かれないんだよなぁ」みたいに感じるはずです。でも本作は全体の雰囲気がとても良くて、普段なら親和性を抱けないようなストーリーでもまったく違和感がありませんでした。そして何度でも書きますが、とにかく杉咲花が素晴らしかったです!
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