目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
出演:ジェニー・スレイト, 出演:イザベラ・ロッセリーニ, 出演:トーマス・マン, 出演:ローサ・サラザール, 出演:レスリー・スタール, 出演:ディーン・フライシャー・キャンプ, Writer:ニック・ペイリー, 監督:ディーン・フライシャー・キャンプ, プロデュース:エリザベス・ホルム, プロデュース:アンドリュー・ゴールドマン, プロデュース:キャロライン・カプラン, プロデュース:ポール・メジー, プロデュース:ディーン・フライシャー・キャンプ, プロデュース:ジェニー・スレイト
ポチップ
この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ
この記事で伝えたいこと
何よりもストーリーが魅力的な、7年もの歳月を掛けて制作されたストップモーション映画
孤独を抱えながら生きる孫と祖母の関係性が、とても素敵に感じられるだろうと思います
この記事の3つの要点
- 「ある日突然家族や仲間と離れ離れになり、2人で協力して必死に生きてきたマルセルとコニーを、映像作家ディーンが撮影している」という設定の物語
- 困難の多い「人間用の住居での生活」を、様々な「工夫」で乗り越える日常が面白い
- ディーンも世間も、マルセルやコニーの存在を疑問を持たず受け入れている点が斬新だと思う
物語はとても「寓話的」ですが、映像が「ドキュメンタリー的」であるため、リアリティが強い作品に仕上がっています
自己紹介記事
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いつも思ってることだけど、こういう「予想外に面白かった」みたいな作品に出会えるのが一番嬉しい
「予想通り面白い」も悪くはないけど、やっぱり「思ってもみなかった面白さ」の方に惹かれちゃうよね
本作はストップモーションアニメであり、人形を少しずつ動かしながら撮った写真を繋ぎ合わせて作られた作品です。ただ、一般的にイメージするストップモーションアニメとは少し違うかもしれません。何故なら、フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)のような体裁を取っているからです。主人公は「マルセル」という名のちょっと変わった「貝」なのですが、作中には「人間」も登場します。そして、人間とマルセルが関わる形で物語が進んでいくのです。
少し想像してみるだけで、「人間が普通に生きている世界を舞台にストップモーションアニメを撮影する」ことの難しさが理解できるのではないかと思います。この映画がどのように撮影されたのかは知りませんが、もし人間とマルセルを同時に撮っているとすれば、人間の側も止まっていなければならないはずです。まあ実際にはそんなことは無理だと思うので、「マルセルの撮影」と「人間の撮影」を別で行ってCGで合成しているのだと思いますが、そうだとしてもかなりの作業量でしょう。
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元々はYouTubeにアップされた短編作品だったそうですが、それが話題となり劇場版の制作が決まったのだそうです。最終的には7年も掛かったというのだから、相当な労作だと言えるでしょう。
少し前に観た、『オオカミの家』っていう映画もヤバかったけどね
ストップモーションアニメの手法を、リアルに現実世界でやってるって感じで、あれはホントにイカれてると思った
映画『マルセル』の内容紹介
マルセルは、人間の一軒家に祖母のコニーと2人で暮らしている。マルセルとコニーの生態に関する情報はあまりないが、「体長2.5センチで人間と同じ言葉を喋る、靴を履いた貝」という感じだ。当然、体長2.5センチの身体で人間の一軒家に住むのは、なかなか苦労が伴う。
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その家には、かつてカップルが住んでいた。しかし住んでいた男女がある日突然いなくなってからは空き家になっている。そして、マルセルがこの事実を理解しているのかは分からないが、現在はAirbnbを通じて貸し出されている物件であり、そんな家にやってきたのが映像作家のディーンというわけだ。ディーンとマルセルの間にどんなやり取りがあったのか分からないが、ともかくマルセルは、ディーンが撮るドキュメンタリー映画の主人公になることに決めたのである。
つまり、「一軒家に住むマルセルとコニーの生活をディーンが撮影したドキュメンタリー映画」という体で、映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』は作られているというわけだ。
しかしそもそも、何故この広い家にマルセルとコニーだけが住んでいるのだろうか? 実を言えば、昔はもっと大勢の仲間と一緒に暮らしていた。しかしカップルがいなくなったまさにその夜、マルセルの両親を含む他の仲間も忽然と姿を消してしまったのである。彼らには毎週、『60ミニッツ』というテレビ番組を観る習慣があったのだが、まさにその放送日だった夜、テレビの前に集まったのはマルセルとコニーだけだったのだ。
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それ以来、マルセルとコニーはたった2人だけで工夫しながら生活をしている。
ディーンは時々、撮り溜めた映像を編集してYouTubeにアップしていた。するとなんと、その内の1本がバズりにバズったのだ。マルセルは一躍、全米中の注目を集める人気者となった。しかし……。
2人が工夫して日常生活の「障害」を乗り越えていく姿がとても良い
「ストップモーションである」という点に注目が集まりがちな作品でしょうが、まず何よりもストーリーがとても良い作品だと思います。
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マルセルとコニーは、ある日突然「2人暮らし」を始めることになってしまいました。彼らには人間と同じような時間感覚はなさそうですが、ディーンと出会った時点で、仲間がいなくなってから2年ほど経過していたことになります。その状態はもちろん「寂しさ」も引き起こすわけですが、それ以上に、生活における実際上の問題が出てくるという点が大変でした。
まあ、観ている側としては、その描写が結構楽しいわけだけど
「色々工夫すればなんとかなるもんだなぁ」って感じになるよね
恐らく、「もっと大人数で暮らしていた頃には難しくなかっただろう様々な行動」に、困難が生じているのだと思います。しかしそれでも、なんとか生きていかないといけないので、彼らはどうにか工夫するわけです。「ディーンはマルセルたちの普段の生活をそのまま撮っている」という設定なので、映画ではそういう「生活の工夫」が様々に映し出されるわけですが、「なるほどなぁ」と感じるものが結構出てきました。一番感心したのは、「庭木に生っている果物を落とす方法」です。まあそもそも、「どうやってそこにロープを張ったわけ?」みたいな疑問は出てくるわけですが、その辺りのことはほどよく無視して楽しむのがいいんじゃないかと思います。
またそもそも、住んでいたカップルが家を出ていってしまったことも大きな問題と言えるでしょう。何故なら、食料が手に入らないからです。それまでは、人間の食料をほどよくくすねて生きてきたわけですが、住人がいなくなればそういうことも出来なくなります。そこで彼らは、家にあった本を読んで知識を得、独学で耕作を始め、食べられるものを自分たちで作ることにするのです。
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ディーンがこの家にやってきた時点で、家の中は彼らの様々な「工夫」で溢れていました。そして、彼らのそんな工夫に満ちた生活を覗き見するような感じがとても楽しい作品なのです。ディーンは、ドキュメンタリー映画を撮っている(という設定である)こともあり、マルセルたちの日常生活に出来るだけ介入しないというスタンスを取っています。そんなわけで、体長2.5センチながら人間用の住居で日々奮闘しつつ生活をしている2人の姿がとても素敵に映るというわけです。
祖母のコニーがちょっと体調悪かったりして、だからマルセルがかなり頑張んないといけないんだよね
コニーはコニーで、やれる範囲でメチャクチャ頑張るから、良い関係性って感じ
さらに、この記事ではあまり具体的には触れませんが、マルセルとディーンの会話の中に少しずつ、「離れ離れになってしまった家族のこと」「孤独であることの寂しさ」みたいな話が混じるようになっていきます。特にマルセルは、普段は気丈に振る舞っているのですが、やはり抑えがたい孤独感をその内に抱えているようなのです。マルセルは、ディーンの映像がYouTubeで話題になったことで、「もしかしたら家族が見つかるかもしれない」と期待を抱いたりもするのですが、まあやはりそう甘くはありません。
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まあ、寂しかろうがなんだろうが、とにかく生きていくしかないわけで、時々気落ちするようなことがあっても、マルセルは頑張って前を向いて進んでいきます。さらに、「家族を探し出すために何か出来ることはないだろうか」と、可能性を諦めずに希望を持ち続ける姿など、“切な可愛い”という感じがしました。
「顔」と呼べるものがほぼ「目」ぐらいしかないんだけど、なんか表情が伝わってくるんだよね
人間だと大げさに思える「直接的な感情表現」も、「貝だから気にならない」みたいな感覚になるし
また、『60ミニッツ』を観ているからなのか、マルセルもコニーも人間世界のことをとてもよく知っています。話しぶりからすると、どうやら映画も観ているみたいです。だからディーンとの会話も、知的でユーモラスなものになっているのでしょう。この点もとても良かったなと思います。そもそも本作は、「彼らはどうして人間の言葉を理解できるのか」などについての説明をまったくしないわけですが、その辺りの描写を「『60ミニッツ』を観ているから」というだけの説明で無理やり押し通している感じがするのも、個人的には面白いと感じました。
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「彼らは何者なのか?」みたいな言及が一切なされない斬新さと、その構成が違和感を与えない理由
さて、この映画で最も斬新だと感じたのは、「マルセルたちが何者なのかについて、誰も何も言及しようとしないこと」です。
ディーンがそうしない理由は、まだ説明がつけられる気がします。ディーンにとってマルセルは「撮影対象」なのであり、撮影対象の機嫌を損ねたら上手く行かなくなってしまうわけです。だから、あれこれとややこしいことは尋ねないことに決めているとも考えられるでしょう。あるいは、この映画は「ディーンが撮っているドキュメンタリー映画」という体裁なわけで、「ディーンは実際、マルセルにあれこれ聞いているのだけど、そこは編集して使わなかった」みたいな受け取り方も可能です。そんなわけで、「ディーンがマルセルにあれこれ聞かない」という点については、いかようにでも解釈できると思っています。
普通なら「どうして人間の言葉が話せるんだ?」「地球外生命体なのか?」みたいな疑問は色々と出てくるはずだよね
私なら、生物学者に連絡して見てもらったりしちゃうだろうなぁ
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しかし映画では、世間もディーンと同じような反応になるのです。
先ほど、「ディーンがYouTubeに映像をアップしたことで、マルセルは一躍人気者になった」と書きましたが、普通に考えればそんなことあり得ないでしょう。私たちが生きている世界で、マルセルのような生物が動く映像がYouTubeにアップされれば、「再生回数を稼ぐために、謎の生き物をでっちあげている」みたいな批判が巻き起こると考えるのが普通だからです。もちろん、そうではないポジティブな反応も出てくるとは思いますが、基本的には批判の方が強くなるだろうと思います。
しかしこの映画では、そのようなシーンは一切描かれません。作中では「世間の反応」はさほど多くは描かれないのですが、しかし、映画の後半の「驚きの展開」を含めて考えれば、「世間もマルセルの存在を自然と受け入れている」と判断するしかないと思います。「インチキだ!」という声が上がらないどころか、「人間の言葉を話すこの小さな生き物は一体何者なんだ?」みたいな反応さえ出てこないわけで、そう考えると「かなり現実からかけ離れた物語」という印象になるでしょう。
まあ、この映画には誰も「リアリティ」なんて求めてないだろうから、それでいいんだけど
映像のテイストは凄くリアルなんだけど、ストーリー的には「寓話」に近いよね
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さて、面白いのは、あくまでも私の個人的な感覚に過ぎませんが、そういう「寓話」的な物語であるにも拘らず、観ていて「現実感の薄さ」みたいなものを感じなかったことです。恐らくその最大の理由は、「フェイクドキュメンタリー」という手法を取ったことにあるのだと思います。やはり、「映像が放つリアルさ」は、「フェイクドキュメンタリー」風に作られているからこそという感じがしました。そしてそんな「映像そのもの」の力強さに引っ張られる形で、「寓話感」が薄れたのではないかと思うのです。
また、もう1点挙げるとすれば、後半の「驚きの展開」でしょう。「最後にそんな展開になるんだ!」という物語なのです。そして、まさにその展開こそが「リアルさ」を強く打ち出す要素になっているのだとも感じました。
このような「寓話感満載なのに、リアリティがきちんとある」という描かれ方によって、「寓話であるが故の『嘘っぽさ』」や「現実であるが故の『押し付けられ感』」などを絶妙に回避でき、「素敵な作品」という形でスーッと観客の元に届くのだと思います。また、「寓話感満載なのに、リアリティがきちんとある」というのは、森見登美彦や伊坂幸太郎的な作風とも通ずるように感じるし、そういう作家の作品が好きな人にはよりハマる世界観と言えるかもしれません。
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「シンデレラストーリー」の「その後」を残酷に描き出す映画『哀愁しんでれら』は、「幸せになりたい」という気持ちが結果として「幸せ」を遠ざけてしまう現実を描き出す。「正しい/間違ってはいない」「幸せ/不幸せではない」を区別せずに行動した結果としての悲惨な結末
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【あらすじ】ムロツヨシ主演映画『神は見返りを求める』の、”善意”が”悪意”に豹変するリアルが凄まじい
ムロツヨシ演じる田母神が「お人好し」から「復讐の権化」に豹変する映画『神は見返りを求める』。「こういう状況は、実際に世界中で起こっているだろう」と感じさせるリアリティが見事な作品だった。「善意」があっさりと踏みにじられる世界を、私たちは受け容れるべきだろうか?
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【感想】湯浅政明監督アニメ映画『犬王』は、実在した能楽師を”異形”として描くスペクタクル平家物語
観るつもりなし、期待値ゼロ、事前情報ほぼ皆無の状態で観た映画『犬王』(湯浅政明監督)はあまりにも凄まじく、私はこんなとんでもない傑作を見逃すところだったのかと驚愕させられた。原作の古川日出男が紡ぐ狂気の世界観に、リアルな「ライブ感」が加わった、素晴らしすぎる「音楽映画」
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【無謀】園子温が役者のワークショップと同時並行で撮影した映画『エッシャー通りの赤いポスト』の”狂気”
「園子温の最新作」としか知らずに観に行った映画『エッシャー通りの赤いポスト』は、「ワークショップ参加者」を「役者」に仕立て、ワークショップと同時並行で撮影されたという異次元の作品だった。なかなか経験できないだろう、「0が1になる瞬間」を味わえる“狂気”の映画
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【感想】映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は、「リアル」と「漫画」の境界の消失が絶妙
映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は、「マンガ家夫婦の不倫」という設定を非常に上手く活かしながら、「何がホントで何かウソなのかはっきりしないドキドキ感」を味わわせてくれる作品だ。黒木華・柄本佑の演技も絶妙で、良い映画を観たなぁと感じました
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「福島中央テレビ開局50周年記念作品」である映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は、福島県に実在した映画館「朝日座」を舞台に、住民が抱く「希望(幻想)」が描かれる。震災・コロナによってありとあらゆるものが失われていく世の中で、私たちはどう生きるべきか
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【評価】映画『シン・ゴジラ』は、「もしゴジラが実際に現れたら」という”現実”を徹底的にリアルに描く
ゴジラ作品にも特撮映画にもほとんど触れてこなかったが、庵野秀明作品というだけで観に行った『シン・ゴジラ』はとんでもなく面白かった。「ゴジラ」の存在以外のありとあらゆるものを圧倒的なリアリティで描き出す。「本当にゴジラがいたらどうなるのか?」という”現実”の描写がとにかく素晴らしかった
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【世界観】映画『夜は短し歩けよ乙女』の”黒髪の乙女”は素敵だなぁ。ニヤニヤが止まらない素晴らしいアニメ
森見登美彦の原作も大好きな映画『夜は短し歩けよ乙女』は、「リアル」と「ファンタジー」の境界を絶妙に漂う世界観がとても好き。「黒髪の乙女」は、こんな人がいたら好きになっちゃうよなぁ、と感じる存在です。ずっとニヤニヤしながら観ていた、とても大好きな映画
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【考察】生きづらい性格は変わらないから仮面を被るしかないし、仮面を被るとリア充だと思われる:『勝…
「リア充感」が滲み出ているのに「生きづらさ」を感じてしまう人に、私はこれまでたくさん会ってきた。見た目では「生きづらさ」は伝わらない。24年間「リアル彼氏」なし、「脳内彼氏」との妄想の中に生き続ける主人公を描く映画『勝手にふるえてろ』から「こじらせ」を知る
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【感想】映画『若おかみは小学生!』は「子どもの感情」を「大人の世界」で素直に出す構成に号泣させられる
ネット記事を読まなければ絶対に観なかっただろう映画『若おかみは小学生!』は、基本的に子ども向け作品だと思うが、大人が観てもハマる。「大人の世界」でストレートに感情を表に出す主人公の小学生の振る舞いと成長に、否応なしに感動させられる
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【漫画原作】映画『殺さない彼と死なない彼女』は「ステレオタイプな人物像」の化学反応が最高に面白い
パッと見の印象は「よくある学園モノ」でしかなかったので、『殺さない彼と死なない彼女』を観て驚かされた。ステレオタイプで記号的なキャラクターが、感情が無いとしか思えないロボット的な言動をする物語なのに、メチャクチャ面白かった。設定も展開も斬新で面白い
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佐藤正午『鳩の撃退法』は、小説家である主人公・津田が、”事実”をベースに、起こったかどうか分からない事柄を作家的想像力で埋める物語であり、「小説のお約束を逸脱しています」というアナウンスが作品内部から発せられるが故に、読者は「読者の椅子」を下りざるを得ない
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クリストファー・ノーラン監督の映画『TENET/テネット』は、「陽電子」「反物質」など量子力学の知見が満載です。この記事では、映画の内容そのものではなく、時間反転装置として登場する「回転ドア」をメインにしつつ、時間逆行の仕組みなど映画全体の設定について科学的にわかりやすく解説していきます
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生きていると、「常識的な考え方」に囚われたり、「普通」「当たり前」を無自覚で強要してくる人に出会ったりします。そういう価値観に合わせられない時、自分が間違っている、劣っていると感じがちですが、そういう中で一歩踏み出す勇気を得るための考え方です
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普通って何?【本・映画の感想】 | ルシルナ
人生のほとんどの場面で、「普通」「常識」「当たり前」に対して違和感を覚え、生きづらさを感じてきました。周りから浮いてしまったり、みんなが当然のようにやっているこ…
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