目次
はじめに
この記事で取り上げる映画
この映画をガイドにしながら記事を書いていきます
この記事の3つの要点
- ハンス・ジマーのことさえほとんど知らず、演奏された曲もほぼ聞き覚えがなかったが、それでも十分楽しめた
- コンサート部分ももちろん素敵だったが、個人的には対談部分の方がより興味を惹きつけられたなと思う
- 「映画音楽とはどんな役割を果たすべきか?」や「巨匠たちの仕事のこだわり」などが垣間見える作品でもある
何にせよ、舞台上で楽器を弾く奏者たちがとても楽しそうで、そのことが何よりも素敵に感じられた
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どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
記事中の引用は、映画館で取ったメモを参考にしているので、正確なものではありません
映画『ハンス・ジマー&フレンズ』は、超有名な映画音楽作曲家のコンサートを丸々収録した作品で、合間に挿入される「錚々たる人物たちとの対談」もとても魅力的だ
私が「ハンス・ジマー」の名前を初めて知ったのは恐らく、以前観たドキュメンタリー映画『すばらしき映画音楽たち』の中でだったと思う。それまではまったく知らなかった。かなり有名な人なのだと思うが、音楽にも映画音楽にも特に興味がない私の視界に入るような存在ではなかったというわけだ。
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しかし、『すばらしき映画音楽たち』を観て、「映画音楽を作る人ってメチャクチャ凄いやん」と理解でき、それで興味を持ち始めた。そしてそれからも、映画『モリコーネ』『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』など映画音楽に関するドキュメンタリーを観たりしている。エンニオ・モリコーネもまた、ハンス・ジマーとは違う意味で「ゲロヤバな映画音楽家」で凄まじかった。
知らない曲ばかりだったけど楽しめたし、何より、奏者が楽しそうなのが印象的だった
さてそんなわけで本作は、「ハンス・ジマーが作曲した映画音楽を演奏するコンサート映像」を映画館で上映するという趣向である。コンサートは世界各地で行われているようだが、本作に収録されているのはドバイ公演のようだ。「ライブやコンサート、演劇などを映画館で上映する」という企画を最近ちょいちょい目にするが、実際に観る機会はあまりなかったのでとても新鮮だった。また本作では、コンサート映像の合間に、ハンス・ジマーと縁のある人物との対談の様子がモノクロで挿入される。ドゥニ・ヴィルヌーヴやクリストファー・ノーラン、ティモシー・シャラメなど私でも知っている有名人(映画は好きでよく観ているのだが、知識としては全然詳しくない)が出てくるのだ。なかなか豪華な作品である。
そんな本公演で演奏されるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『インセプション』『ダンケルク』『インターステラー』『デューン/砂の惑星』『ダークナイト』『マン・オブ・スティール』『X-MEN』『ライオンキング』といった映画の劇中曲。超有名作ばかりだろう。とはいえ、私が知っている曲は少なかった。「知ってる」と感じたのは確か、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の中でも最も有名な曲ぐらいだと思う。そもそも観ていない映画も多かったのだが、『インセプション』『ダンケルク』『インターステラー』は観ているのに音楽にはピンと来なかった。「私がいかに音楽に興味がないか」がよく伝わるだろう。私は映画を観る際、基本的には「ストーリー」しか注目していないので、それ以外のことは覚えていられないのだ。
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ただ、「知らない曲ばかりだからつまらなかった」なんてこと全然ない。というかむしろ逆で、メチャクチャ楽しめた。
まず印象的だったのは、舞台上に載っている楽器の数である。床を埋め尽くさんばかりに何かが置かれていたのだ。そもそもドラムが2台あったし(ツインドラムは合わせるのがメチャクチャ難しそうな気がしたけど、どうなんだろう)、見たことのない楽器や機器なんかもたくさんあった。電子楽器もかなりの数用意されていたように思うので、配線するだけでもかなり大変だったんじゃないだろうか。実際、そこかしこでコードが絡まっていたように見えた。
また、曲そのものもとても興味深かったなと思う。音楽には詳しくないのでもちろんちゃんとしたことは書けないが、個人的にとても印象的だったのは「木琴のソロパートを含む曲」である。木琴!!! 舞台上にあれだけ様々な楽器がある中で、唯一木琴だけが音を奏でている時間があったりして、「凄い曲を作るものだなぁ」と感じたりした(もしかしたらコンサート用のアレンジなのかもしれないが)。他の曲に対しても、「何か普通とは違うなぁ」みたいに感じるような部分があったりして、さすがだなと思う。
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さて、対談の中で誰かが「レコーディングでは大体の楽器を自分で演奏するんですよね?」みたいに聞いていたのだが、実際にハンス・ジマーはコンサート中、舞台上にある様々な楽器を持ち替えては自在に弾いていた。作曲が出来る人は楽器も得意なのかもしれないが、いくつもの楽器を操れる人はそう多くはないだろう。やはり多彩な人なのだなぁと思う。
そんなハンス・ジマーは、「楽器を弾くことなく、演奏しているプレイヤーを舞台上でただ眺めているだけ」なんてことも結構あった。彼は「ユニクロで買ったみたいな服」で舞台上をウロウロしながら(他の奏者は基本的に衣装を黒で統一していた)、楽器を弾いたり弾かなかったり、他人の演奏を眺めたり、時には喋ったりさえしていたのだ。その自由な感じも凄く素敵だったなと思う。
しかし何よりも素晴らしかったのは、演奏している人たちが楽しそうだったことだ。このコンサートには分かりやすい形で指揮者が配されていたりはせず、恐らく要所要所でハンス・ジマーが合図を出していたのだろうが、それにしてもあれだけの数の楽器を合わせるのは相当大変だったんじゃないかと思う。けど、とにかくみんな楽しそうにパフォーマンスをするんだよなぁ。ライブやコンサートに足を運んだことがほぼないので比較は出来ないが、プレイヤーがこんなに楽しそうにしているのは珍しいんじゃないかなと思う。
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そして、みんな大好き『パイレーツ・オブ・カリビアン』のあの曲はやはり、曲頭からみんなテンション爆上がりという感じで、会場全体が異様な一体感に包まれていた感じがする。いやホント、そりゃあテンション上がるよね!
合間に挿入される著名人らとの対談も実に興味深かった
そんなわけで、もちろんコンサート自体も楽しめたが、やはり個人的には、合間の対談の方がより興味深かったなと思う。
色んな話が展開されたのだが、個人的に一番好きだったのは「ドリスのために曲を作っている」というハンス・ジマーの言葉だ。ドリスというのは実在する女性ではなく、彼の脳内にしかいない架空の存在である。ハンス・ジマー曰く、ちゃんと設定があるようだ。彼女は仕事に追われていて、週払いで給料をもらっている。週末の過ごし方は2択。1つはパブに行くこと、そしてもう1つが映画館に行くことだ。で、「そんな彼女がもし映画館を選ぶのであれば、僕が魔法をかけてあげたい」という気持ちで彼は曲を作っているのだという。
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ハンス・ジマーはこんな風に「ドリスのために曲を作り続けてきた」そうで、「監督やプロデューサーのために作ったことはない」と言っていたのも印象的だった。「働き者なのに世の中の片隅に取り残されている女性」が、2時間なり2時間半なりの魔法に感動してくれるかどうか。彼はそのために全神経を集中して曲作りに勤しんでいるというわけだ。
さて、それはそれとして、ハンス・ジマーはクリストファー・ノーランとの対談の中で、「あなたとの仕事は常に命がけだ」とも言っていた。彼は「『この作品のために死んでもいい』というぐらいの気持ちで臨んでいる」とまで口にしていたのだ。クリストファー・ノーランその人やその作品にある「何か」が彼をそうさせるのだろう。
また、クリストファー・ノーランにとってもハンス・ジマーにとっても、映画『インターステラー』はとにかく印象的な作品だったようだ。そしてそれ故だろう、他の人との対談においても『インターステラー』の話は頻繁に登場する。私はどんな曲だったか覚えていないのだが、よほどインパクトがあったのだろう。
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そんな『インターステラー』についてクリストファー・ノーラン自身も語っていたのだが、どうもハンス・ジマーの曲をかなり大胆に加工して使用したようである。彼の発言を正しく理解できたか自信はないが、私の認識では、「ハンス・ジマーが作った曲から様々な要素を削ぎ落としてシーンに当てはめてみて、最終的にはほとんどキーボードの音だけになった」みたいなことを言っていたように思う。
さて、『インターステラー』はクリストファー・ノーランにとっても大きな挑戦だったようだ。それまでの映画制作では、「細部から全体を組み立てる」みたいなやり方をしていたのだが、『インターステラー』では「全体を組み立ててから細部を調整する」という真逆のやり方をすることにしたという。恐らく、そういう方針に則る形で、「元々の曲から要素を削る」という形にしたのだと思う。その時のことについて、ハンス・ジマーは対談の中でノーランに、「あの時は48回もセッションしたんだぞ」みたいなことを言っていた。それ以上のことは口にしなかったが、明らかに「48回もセッションしたのに、ノーランはそれをそのままの形では使わなかったんだ」みたいな意味を含んでいたように思う(もちろん、気安い仲だからこその軽口ではあるのだが)。
ちなみに、クリストファー・ノーランは『インターステラー』のエピソードとして、「ジャンルさえ伝えずに、1枚の紙に内容だけ書いて、それで作曲してもらった」みたいなことを言っていた(この話については、本作鑑賞前の時点で何となく知っていた気がする)。で、それを聞いたハンス・ジマーが、「質問するけどカットしてね」と言いながら聞いていたのが、「あの手紙はお父さんのタイプライターで打った?」だった。対談中に、その話に繋がるようなやり取りはなかったと思うので私には意味不明な会話だったが、2人の間では通じるやり取りなのだろう。そんな会話も、2人の関係の近さを感じさせるもので良かったなと思う。
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また、ドゥニ・ヴィルヌーヴとのやり取りも印象的だった。と書いておきながらいきなり別の人の話をするが、本作にはティモシー・シャラメも登場する。そして彼との対談の中でハンス・ジマーは、「現役最高の監督2人と一緒に仕事できた我々は幸運だ」みたいなことを言っていた。その2人というのが、クリストファー・ノーランとドゥニ・ヴィルヌーヴである。
ドゥニ・ヴィルヌーヴは対談の中で、「音楽には長いこと反発していた」と話していた。影響力があまりにも強すぎるからだそうだ。それで、いざ映画に音楽を入れるとなった際には、「最も大事なのは作曲家との関係で、お互いに深く真剣に内側を見つめ合えるような人がいい」みたいに考えたという。そうして行き着いたのがハンス・ジマーだったのだろう。
さて、映画音楽に対するドゥニ・ヴィルヌーヴのスタンスはかなり明快だった。それは「映画音楽は、そのシーンに『新たな何か』を加えなければならない」である。例えば「アクションシーン」に音楽をつける場合、「これはアクションシーンである」という意味内容の音楽は意味がないという。それは単に「シーンの内容を補強しているだけ」だからだ。そうではなくて、「映像だけでは醸し出せない『何か』を音楽によって付け加える必要がある」というのである。そしてそういう観点から、ハンス・ジマーはやはり天才的な映画音楽家なのだそうだ。
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このようなやり取りが繰り広げられる対談パートも、非常に面白かった。
一体どんな風に作曲しているのか、不思議で仕方ない
しかし、このような話を聞けば聞くほど、「じゃあ一体どんな風に作曲しているんだろう?」と思ってしまう。映画音楽というのは「映像ありき」なわけで、それだけで既にかなり特殊なものだと思う。作り方としては「先に映像が存在するパターン」や「映像がない状態から作るパターン」など色々あるだろうが、特に後者のような場合には、何をとっかかりにするのかさえ分からない。クリストファー・ノーランの紙1枚から、ハンス・ジマーは一体何をどう考えて曲を生み出したのだろう。
またドゥニ・ヴィルヌーヴが言うように、「シーンに存在しない何かを加えること」が映画音楽の役割なのだとしたら、ますます「映像」がなければ始まらないように思う。そういう「実務の裏側」も気になるところである。
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ちなみにハンス・ジマーは、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督した映画『デューン/砂の惑星』での音楽制作において「新しい楽器」を作ったと言っていた。自由だし、しかし自由だからこそ難しいとも言えるだろう。映画『すばらしき映画音楽たち』の中で誰か(もしかしたらハンス・ジマーだった可能性もゼロではない)が口にした言葉は今も覚えている。「映画音楽のルールは1つだけだ。『ルールなど無い』」、つまり「何をしてもいい」というわけだ。そんな「制約が何もない」ような状況から「正解(らしきもの)」を見つけ出さなければならないわけで、それは本当に凄まじい作業なんじゃないかなという気がする。
さて、長年タッグを組んでいるらしいプロデューサーとのやり取りもとても印象的だった。あの『パイレーツ・オブ・カリビアン』の話である。元々は別の作曲家に頼んでいたのだが、どうにも上手くいかず、制作側はかなり行き詰まっていたのだという。そしてそのような状況で、ハンス・ジマーに話が回ってきた。彼はなんとたった1晩で、あの誰もが知る超有名曲を作り上げたらしく、この曲のお陰で、それまで行き詰まっていたのが嘘みたいにすべてがピタッと決まっていったそうだ。
さらにハンス・ジマーはそのプロデューサーとの対談の中で、「僕の作曲は単独作業ではなく、あなたとの完全な共同作業だ」みたいなことを言っていた。別にこのプロデューサーは作曲そのものに関わるわけではない。しかしハンス・ジマーは、「どん底に陥ったり、味方が誰もいなくなったりしても、あなただけは、午前4時だとしても僕と一緒に答えのない問いを考え続けてくれる」みたいに話していた。「精神的に支えてもらっている」みたいな部分を指して「共同作業」と評しているのだろう。そんなプロデューサーは、「映画制作は『ペンキが乾くのを待つ仕事』だ」みたいな表現を使っていて、この言い方も凄く良かったなと思う。
こんな風に、天才たちの仕事の裏側も知れる作品なのである。
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最後に
繰り返しになるが、もちろんコンサートそのものも素晴らしかったし、というか「圧倒的」と言っていいぐらいだった。しかしやはり個人的には、合間の対談の方に強く惹かれたし、様々な話が聞けて良かったなと思う。本作は1週間限定で劇場公開されていたようで、もう観られないかもしれないが、何かの機会があれば是非観てほしい。
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