目次
はじめに
著:山田 ズーニー
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ポチップ
この記事で伝えたいこと
「自己啓発本」っぽくない著者のスタンスが、本書の大きな特徴になっている
上からではなく、同じ土俵に立って寄り添いながらアドバイスをしてくれる
この記事の3つの要点
- 組織内でのコミュニケーションの誤解と改善策について的確に言語化してくれる
- 「何故そのテクニックを使うべきか」の説明で、「会社とはどのような組織なのか」についても触れられる
- 「文章の読解力の欠如」に対して著者が抱く危機意識
既に働いている方も、働き始める前の方も、何らかの気づきを得られる作品だと思う
この記事で取り上げる本
著:山田 ズーニー
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ポチップ
自己紹介記事
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また、「コミュニケーション」についてのアドバイスから、「会社とはどのような組織なのか」についても伝わるように書かれています。そういう意味では、就活生や大学生が読んでも面白いと感じられるかもしれません。「働くこと」や「会社」などについてなかなか具体的に想像することは難しいですが、本書はなんとなくそのイメージを届けてくれる作品でもあると感じました。
ま、ちゃんと就活したことないし、まともに会社で働いたことないから今もよくわかんないんだけどね
会社とか組織以前に、「社会」に向いてないからしょうがない
本書に書かれている具体例を一部抜粋
本書では、説明・報告・提案・自己紹介・自己アピール・謝罪など、組織において必要とされる様々なコミュニケーションについて網羅されていると言っていいと思います。「当たり前だ」と感じる記述もあるかもしれませんが、あくまでも「新入社員」向けという点を踏まえて読んでください。また、「自分ではちゃんと出来ているつもりだったけれど、実はダメなやり方だったのかも」という気付きを得られる方もいるかもしれません。
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とりあえずまずは、本書に書かれている具体例の中からそれぞれ、核となるポイントを抜き出してみたいと思います。
正論が通らない
入社半年、新人の正論はなぜ通じないのか? 言っていることが問題ではない。言い方が問題でもない。
「何を言うかより、だれが言うか」が問題なのだ。
どう考えても自分の意見の方が正しいのに、それがまったく受け入れられないという経験をすることはあるでしょう。それは結局、「今のあなたが言ってもしょうがない」という話に集約されます。だからこそ、自身の「メディア力」をどうやって高めるかという方向に思考を振り向けなければならないというわけです。
話を聞いているのに、聞いていないと思われる
あなたの聞き方は相手に不安を与えている。「ちゃんと聞いてるか」とよく確認される人、「人の話をちゃんと聞け」と注意される人も同じだ。
相手に、聞いていることを証明しながら聞く。
これが、まだ信頼関係を築く途上の人には、とくに求められる聞き方なのだ。
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私も時々、他人に対してそんな風に感じることがあります。とにかく、話を聞いている間のリアクションが極端に少ないんですよね。もちろん、相槌や頷きなども必要ですが、それに加えてさらに、「あなたの言いたいことはこういうことですよね?」と要約する力を身につければ、「聞いているか」と確認されることもなくなるでしょう。
頷いてるだけの人に対しても、「聞いてない気がする」って感じること結構あるからね
あとは、話の流れに沿った質問を繰り出したりできるとさらにいい感じ
上司に意見が通らない
「おべっか」も、「策略」もやめとこう。それらは結局「ウソ」だ。カンのいい上司にはわかる。それに、偽りで操作して意のままになる上司なんて今後、尊敬する気になるだろうか?
結論からいうと、新人にとっての「人を説得する力」とは、人を変える力ではない。「人を認める力」だ。
新人よ、上司を説得するな!
上司を認めろ!
世の中には様々なタイプの上司がいて、苛立ちを覚えてしまうこともあるでしょう。ただ、上司がどんな性格の人物であれ、「上司に意見を通さなければ先に進めない」のであれば、なんとかするしかありません。だから、小手先のテクニックに頼るのではなく、「あなたのことを認めています」という姿勢が伝わるような振る舞いをするしかない、というわけです。
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誤解されてしまった
誤解を受けたときは、
1.相手の最大の関心は何か?
2.それに対し理解をしっかり注ぐ
3.相手と通じ合うことでメディア力を回復する
「誤解された」と感じた場合、まず弁明や誤解のポイントを説明してしまいたくなるかもしれません。しかし大事なことは、「その点に関して相手が何に関心を抱いているか」です。そこをきちんと見極めないまま弁明や説明をしたところで話は進みません。そして、そこをきちんと捉えてから、次に繋げるためにいかに「メディア力」を回復できるのかという思考に移るべきだというわけです。
誰かに何か謝られる時に、「別にそれについて謝ってほしいわけじゃねーんだよなぁ」って思うこと、結構あるよね
的外れなポイントについて謝ってるから、許すとか許さないとかってレベルの話じゃなくなってくる
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信頼される自己紹介とは?
「連続性」が信頼を得るポイントだ。連続性がまったく感じられないと、人は、その人物に不安を感じるし、逆に、なにか連続性が感じられると、「この人は一貫しているな」と安心する。 つまり、「過去、現在、未来のつながりをもって自己を語る」。これができれば、初対面でも信頼される可能性大だ。
これまでの行動・決断や、未来への展望などが、1つの連続した流れに感じられるようなストーリーをきちんと捉えて語りましょう、という話です。そうすれば、「何を話せばいいか分からない」「特別な経験なんてない」と尻込みする必要もなくなります。
的確な企画書の書き方
主語を発見する。
それは、「関係性の中での自己」を発見することであり、「自分を取り巻く事実関係」を明確にすることでもある。
「いまこれを書いている主語はいったいだれなのか?」
その企画書の主語は、「私」なのか、「部署」なのか、「会社」なのか。まずそこをきちんと捉えることで、ブレのない企画書を作ることができるというわけです。
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この「主語を発見する」って、凄いしっくりくるアドバイスだなって思った
日本語って、主語を曖昧にできるから、余計に「誰が」の部分がぼやけちゃうからね
自己アピールが不得意
アピール不足だといわれるとき、必要なのは、アピールではない。必要なのは、「コミュニケーション」なのだ。実力以下に見られる人のほとんどが、上司や同僚と「コミュニケーション不足」なのだ。
「自己アピールが求められる場」での振る舞いだけが「自己アピール」なのではありません。むしろ、それ以前から「コミュニケーション」という形で「自己アピール」が始まっていると考えるべきでしょう。「自己アピールが求められる場」がスタート地点なわけではないということです。
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いかかでしょうか? 全体のごく一部ではありますが、なかなか真理を衝く提言が多いと感じるのではないでしょうか。
自己啓発本っぽくない、本書の特徴
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大体の「自己啓発本」って、見た目からして「手に取りたくない」ってなる感じが凄いよね
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普段「自己啓発本」を読んだりしませんが、私のイメージでは、「能力の高い人が、自身の経験を踏まえて、『こんな風に歩めばここまでたどり着けるぞ』と主張している」みたいな感じがあります。しかし山田ズーニーの場合は全然そんな感じではありません。自身も長い間組織の中で悩み、工夫をし、実践してきた経験から、「上手く出来ない人と同じ土俵に立ち、寄り添いながらアドバイスをする」というスタンスを取っているのです。
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私がそもそも「自己啓発本」をほとんど読まないのでサンプル数の問題かもしれませんが、こういうスタンスの本は珍しいと感じました。私と同じように、「自己啓発本はちょっと苦手」と感じる人も、手に取りやすい作品かもしれません。
また本書は、提示されているテクニックそのものももちろん興味深いわけですが、決してそれだけではありません。私が思う本書の特徴は、
- 言語化しにくいだろうテクニックが他者に説明できるレベルに整理されている点
- 「何故そのテクニックを使うのか?」という点にこそ重点が置かれている点
にあると思っています。
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『おとなの進路教室』を読んだ時も思ったけど、山田ズーニーはやっぱり「言語化」の能力が高いよね
私も結構高いと思ってるだけど、勝負にならないなって感じする
この記事の冒頭でも触れた通り、本書に書かれている提案に対して「当たり前だ」と感じる方もいるかもしれません。ただ、じゃあそれを他者に説明できるかと言われれば、結構難しいのではないかと思います。「当たり前だ」と感じることであればあるほど、言語化して伝えることの難易度は増すはずだからです。
本書の提言のいくつかは、私も実践していると感じましたが、じゃあそれをちゃんと説明できるかと言われるとなかなか難しいかもしれません。「『当たり前』を言語化する」という点で、本書は非常に優れていると感じました。
また、テクニックの紹介に留まらず、「何故そのテクニックを使うのか?」という理由の説明に重点を置いている点もとても良いです。さらにその説明の過程で、「会社とはどのような組織であり、その中で新人はどう見られているのか?」という客観視が行えるようにもなっています。
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やり方だけ分かっても、理由を理解していないと、結局使い物にならないからね
著者自身の経験が、「テクニックの紹介」より「会社という組織の説明」の方に活かされている感じがするのも良いと思う
このような理由から、本書は、よくある「自己啓発本」とは異なる印象を与える作品に仕上がっているのだとい思います。
「読解」に対する、著者が抱く危機感
本書には、コミュニケーションの一環として「文章を読むこと」についての言及もあるのですが、著者は、若い世代の「読解」の能力に対して危機感を露わにしています。
文章を読め、と言われたら、学生は、さほど苦でもなく、すらすら最後まで読む。けれども、では筆者は何を言いたかったのか? と聞くと、説明できない人がいる。
そして、その理由を著者は、
これはひと言で言って、「自分の世界から一歩も出ずに読んでいる」からだ。
と分析するのです。確かにこの指摘は、私も理解できるような気がします。
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本でも映画でも何でもいいのですが、「共感できなかった」という言葉を「つまらなかった」という意味で使う人が最近多いような気がしていました。私の場合は、共感できなかったとしても面白いと感じる作品もあれば、共感できてもつまらないと感じる作品もあります。共感できたか否かは本来、作品の面白さとは関係ない指標だと私は思っています。
泣けたかどうかが、面白いかどうかに連動する、っていうのも謎だよね
一方、「自分の世界から一歩も出ずに読んでいる人」の場合、「その作品が自分の世界に合うかどうか」しか判断の指標を持っていないのだと思います。だから、「共感できれば面白い」「共感できなければつまらない」という評価になってしまうのでしょう。
そしてこの話は、本に限らず、あらゆる文章を読む際に同じことが言えます。社会人として、資料や報告書など様々な文章を読む機会が出てくるはずですが、それらについても「自分の世界から一歩も出ずに読む」というスタンスでいると、大きな過ちを犯してしまうはずです。
つまり、読み手は、自分にとって心地よい部分だけを拾って読み、それ以外の情報はスルーしてしまっているのだ。努力しなくてもするっとわかる部分、直接役立つ心地よい部分だけを拾い読みして、その結果、自分にとって心地よい部分と部分をつないだ、都合のいい世界が像を結んでおり、本の全体像すら描けない。
ましてや、「筆者が一冊を通して本当に言いたかったことは何か」など、筆者の世界に行っていないのだから説明のしようがない。というか、この読者にとっては、もともと関心のない、どうでもいいことだったのだ。
情報化社会、ネット社会になって、私たちは、文字量にはたくさん触れるようになった。しかし、それらをザッピングしながら、自分側の都合・必要に引きつけて読むようになった。
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どうしても「相手が悪い」って思いたくなっちゃうからねぇ
日本は、識字率がほぼ100%という、恐らく世界的にも珍しい国のはずですが、「文字が読めること」と「文章を正しい文脈で読解すること」の間には大きな隔たりがあるのです。この点はなかなか気づきにくいポイントだと思うので、自分がきちんと「読解力」を持っているのかどうかに意識を向けてみてはいかがでしょうか。
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最後に
世の中には、「自分ではちゃんとやっているつもりなのに、ちゃんとやっているように受け取られない」と悩んでいる方も多くいるだろうと思います。そういう人にとって本書は、「問題の本質が何であるのか」を的確に理解するための手助けとなるでしょう。コミュニケーションにモヤモヤしているという方は読んでみてはいかがでしょうか。
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【奇跡】鈴木敏夫が2人の天才、高畑勲と宮崎駿を語る。ジブリの誕生から驚きの創作秘話まで:『天才の思…
徳間書店から成り行きでジブリ入りすることになったプロデューサー・鈴木敏夫が、宮崎駿・高畑勲という2人の天才と共に作り上げたジブリ作品とその背景を語り尽くす『天才の思考 高畑勲と宮崎駿』。日本のアニメ界のトップランナーたちの軌跡の奇跡を知る
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【貢献】働く上で大切にしたいことは結局「人」。海士町(離島)で持続可能な社会を目指す若者の挑戦:…
過疎地域を「日本の未来の課題の最前線」と捉え、島根県の離島である「海士町」に移住した2人の若者の『僕たちは島で、未来を見ることにした』から、「これからの未来をどう生きたいか」で仕事を捉える思考と、「持続可能な社会」の実現のためのチャレンジを知る
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【天才】『三島由紀夫vs東大全共闘』後に「伝説の討論」と呼ばれる天才のバトルを記録した驚異の映像
1969年5月13日、三島由紀夫と1000人の東大全共闘の討論が行われた。TBSだけが撮影していたフィルムを元に構成された映画「三島由紀夫vs東大全共闘」は、知的興奮に満ち溢れている。切腹の一年半前の討論から、三島由紀夫が考えていたことと、そのスタンスを学ぶ
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【発想力】「集中力が続かない」と悩むことはない。「集中しない思考」こそAI時代に必要だ:『集中力は…
『「集中力がない」と悩んでいる人は多いかもしれません。しかし本書では、「集中力は、思ってるほど素晴らしいものじゃない」と主張します。『集中力はいらない』をベースに、「分散思考」の重要性と、「発想」を得るための「情報の加工」を学ぶ
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一般的に自己啓発本は、「今、そしてこれからどうしたらいいか」が具体的に語られるでしょう。しかし『そのうちなんとかなるだろう』では、決断・選択をするべきではないと主張されます。「選ばない」ことで相応しい未来を進む生き方について学ぶ
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ブログやSNSなどが登場したことで、文章を書く機会は増えていると言える。しかし同時に、「他人に評価されるために書く」という意識も強くなっているだろう。『読みたいことを書けばいい』から、「楽しく書き”続ける”」ための心得を学ぶ
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「みんなと同じ」に馴染めないと「社会不適合」と判断され、排除されてしまうことが多いでしょう。しかし『非属の才能』では、「どこにも属せない感覚」にこそ才能の源泉があると主張します。常識に違和感を覚えてしまう人を救う本から、同調圧力に屈しない生き方を学ぶ
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【実話】仕事のやりがいは、「頑張るスタッフ」「人を大切にする経営者」「健全な商売」が生んでいる:…
メガネファストファッションブランド「オンデーズ」の社長・田中修治が経験した、波乱万丈な経営再生物語『破天荒フェニックス』をベースに、「仕事の目的」を見失わず、関わるすべての人に存在価値を感じさせる「働く現場」の作り方
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大前提として、表現には「技術」が必要だ。しかし、「技術」だけでは乗り越えられない部分も当然ある。それを「あいつはセンスが良いから」という言葉に逃げずに、向き合ってぶつかっていくための心得とは何か。『作詞少女』をベースに「表現することの本質」を探る
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教育・学校【本・映画の感想】 | ルシルナ
大人になって様々な本を読んだことで、「子どもの頃にこういう考えを知れたらよかった」「学校でこういうことを教えてほしかった」とよく感じるようになりました。子どもの…
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