【青春】映画『リンダリンダリンダ』はほぼ何も起こらないのに超素敵!(あとペ・ドゥナが超良い)(監督:山下敦弘、主演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織)

目次

はじめに

この記事で取り上げる映画

「リンダリンダリンダ 4K」公式HP
いか

この映画をガイドにしながら記事を書いていくようだよ

この記事で伝えたいこと

映画『リンダリンダリンダ』はとにかく、「ペ・ドゥナが素晴らしい」に尽きる

犀川後藤

あらゆる場面で絶妙な表情を見せる彼女の雰囲気がメチャクチャ良かった

この記事の3つの要点

  • 「急造バンドで文化祭に出場するために必死に練習する」ってだけの物語がメチャクチャ青春で超面白い
  • 間違いなく、ペ・ドゥナの存在感が本作を成立させていると思う
  • 演技未経験で主役級を演じた関根史織もまた素敵な雰囲気を醸し出していて、とても魅力的だった
犀川後藤

全編に渡って「ニヤニヤさせられてしまう場面」が多く、まったく見飽きることなく最後まで楽しめた

自己紹介記事

いか

どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください

ほぼ何も起こらない物語だけど、映画『リンダリンダリンダ』はメチャクチャ良かった!で、やっぱりペ・ドゥナが素晴らしい

メチャクチャ素敵な映画でした! 物語的にはホント、「ほぼ何も起こらない」と言ってもいいような感じなんだけど、全然観ていられるし、とても素晴らしかったなと思います。エンドロールを観るまで知らなかったけど、本作は山下敦弘監督作です。で、私が唯一観たことがある山下敦弘作品『水深ゼロメートルから』も何も起こらない系の話で超面白かったし、やっぱりそういうのが上手いんだろうなって思います。あとはとにかく、ペ・ドゥナが最高でした!

犀川後藤

以前観た映画『ベイビー・ブローカー』『あしたの少女』で「ペ・ドゥナ、メチャクチャ良いな」って思ったんだよなぁ

いか

今回、若い頃の出演作を初めて観たわけだけど、やっぱり超良かったよね

映画『リンダリンダリンダ』の内容紹介

「ひいらぎ祭り」(主人公らが通う高校の文化祭)を翌日に控えたこの日、軽音部のガールズバンドの面々は実にドタバタしていたギターを弾くはずだったメンバーが突き指してしまったのだ。また、これはいつものことなのだが、中心的な存在である恵があるメンバーと喧嘩してしまい、そんなこんなで結局、5人の内3人しか出られそうにない。彼女たちは、とりあえずブルーハーツをやろうということだけは決めた。しかし、そもそもボーカルがいないわけで、このままじゃどうしようもない。

「最悪、恵がギターボーカルをやる」という話で一旦はまとまったが、やはりボーカルはほしい。というわけで、学校の敷地内で座って話していた彼女たちは、「次にここを通りかかった人をボーカルに誘おう」と決めた。そして、ちょうどやってきた韓国からの留学生ソンに声を掛けたのである。

ソンは事情も分からずOKしてしまったのだが、いざ「バンドのボーカルを任された」ことを理解すると、「むりむりむり」と断ろうとした日本語もまだ上手く話せない彼女がそう感じるのも無理はないだろう。ただ、3人は「とりあえずブルーハーツを聴いてみて」とソンに言ってみた。すると、何故かソンが泣いている。どうやら、ブルーハーツが響いたみたいだ。

こうして、恵、響子、望とソンを加えた4人で文化祭に出ることが決まった。しかし、文化祭は翌日から始まってしまう軽音部の発表は最終日である。ボーカルを務めるソンはもちろんのこと、恵も元々はキーボードでギターの経験はなかったので、突貫で仕上げる必要があった。彼女たちは毎日徹夜で練習に励むのだが……。

とにかくペ・ドゥナが素晴らしい

ストーリー的には先程紹介したものがほぼすべてで、あとは「ちょっとだけ恋っぽいものが描かれる」ぐらいでしょうか。ホントに、別に何も起こりません急造バンドの4人がふざけたり練習したり疲れ果てたりしている様をただ観ているだけみたいな映画です。

ホントに、何が面白いのか自分でも不思議だなと感じました。

いか

でもこういう「何も起こらないのに面白い作品」って結構良いよね

犀川後藤

ストーリーで惹きつける作品ももちろん良いけど、何も起こらない方がよりレベルが高い気がしちゃう

ただ1つ言えることは、4人のキャラクターがとても良かったということです。そしてその中でも私は、やはりペ・ドゥナが圧倒的に魅力的だなと感じました。本作のペ・ドゥナ、超良いよなぁ

さて、私には「良い顔だな」と感じられる人がたまにいて(これは「可愛い」「綺麗」みたいなこととはちょっと違います)、ペ・ドゥナもその1人です。あとはエマ・ストーンとか、あるいは、映画『リモノフ』の主人公の顔(これは役者の顔がというより、役の顔が「良い顔」だなと思う)などが思い浮かびます。なんか凄く惹かれるというか、「良い顔」って感じなんだよなぁ。

いか

日本人だと古川琴音とかかね

犀川後藤

白鳥玉季も良いよなぁ

で、「良い顔」である上にさらに、ペ・ドゥナは表情がとても素晴らしかったです。作中の様々な場面で「絶妙な表情を見せるよなぁ」と思っていました。一番印象的だったのは、「けい(※恵)の、もとかれ?」と聞いている時の表情です。メチャクチャ素敵でした。その時は「凄く失礼なことを聞いてるのに、全然そんな印象にならない雰囲気」を絶妙に醸し出していて、凄く良かったです。あとは、「みんな、ぱんつみえてる!」って笑いながら口にしているシーンも良かったなぁ。カラオケの受付でのやり取りも。

さらに、本作について全然何も知らなかったので、「松山ケンイチも出てたのか!」って驚かされたのだけど、そんな松山ケンイチとペ・ドゥナのシーンも素敵でした。「言葉が上手く伝わっていない」のか、あるいは「単にとぼけているだけ」なのかが絶妙に判別できない表情を見せていて、思わず笑ってしまうような雰囲気のシーンになっています。

いか

あんな良い顔であんな良い表情されたら、そりゃあたまらないよね

犀川後藤

ホントに、彼女の存在感が本作を絶妙に素敵な感じにしてたからなぁ

そして本作は、そんなペ・ドゥナの表情・振る舞いも含め、全編に渡って「ニヤニヤが止まらない」みたいなシーンが多い作品でした。「ニヤニヤしちゃうような雰囲気」が、本作の魅力の根底にあるんだろうなと思います。

例えば、スーパーで3~4個入ったニンニクを持ってきたソンに望が「多い、1個にして」と突き返したり恵が元カレとやり取りしている様を他の3人がニヤニヤ見ていたり好きなクラスメートの隣でクレープを焼いている響子がバンドの練習に遅れちゃったり、そういう描写が全部「ニヤニヤ」を生み出していて、凄く良かったです。1つ1つは些細な、別にどうでもいいような描写なんだけど、それらが「オリジナルメンバーの3人の関係性」や「そこに突然入り込んだソンがもたらす変化」などを上手く描き出していて、良い雰囲気で物語が積み上がっているなと感じました。

いか

さらに、「ソンが外国人」「数日後にバンドとして人前に立たなきゃいけない」みたいな要素も一体感を生み出してたよね

犀川後藤

「物語の設定・展開」と「4人の関係性」がホントに絶妙に絡み合っていて、とにかくメチャクチャ良かった

関根史織の良さ、そしてその他感想

あと個人的には、ベース担当の望を演じた関根史織がとても素敵だったなと思います。実に良い存在感を醸し出してたんだよなぁ。

私は、元乃木坂46の齋藤飛鳥が好きで、彼女目当てで『ハマスカ放送部』というテレビ番組をよく観ていたのですが、そこに時々、バンド「Base Ball Bear」のメンバーとして関根史織が出演していました。なので、「映画『リンダリンダリンダ』が再上映される」という情報を目にした際に、出演者の中に彼女の名前があって、「えっ!?」と驚かされたというわけです。「まさか役者もやっている人だとは」と思ったのですが、どうもそうではなく、映像作品で演技をしたのは本作が最初で最後なんだとか。

犀川後藤

いや、最後かどうかはまだ分からないか

いか

まあ、たぶん「もうない」って感じがするけどね

で、関根史織も凄く可愛らしい人で、ペ・ドゥナとはまた違った雰囲気があってとても気になる存在でした。変な表現ですけど、「思いがけず可愛い感じの人でビックリ」という感じでしょうか。本作『リンダリンダリンダ』の公式HPによると、彼女は「ベースを触ったこともないのにバンドに誘われて加入した」「撮影当時は下北沢でライブをし始めたばかりのバンドマンだった」そうで、バンド加入も映画出演もかなり異例の経緯を辿ったと言えるでしょう。

そしてそんな関根史織は、作品全体において凄く良い存在感を醸し出していましたペ・ドゥナとは全然違うタイプなのですが、人を惹きつける魅力が間違いなくあったなと思います。

「演技をしている」みたいな雰囲気がまったくなかったので、公式HPに書かれていた「ほぼ自分のままでいられるような役に皆で仕上げて下さいました」という表現に納得しましたが、だとすれば、素の関根史織が魅力的ということでしょう。本作の主人公4人は全体的に「テンションが低い感じ」がデフォルトなのだけど、その中でも望はその重心になるような存在で、そういう雰囲気を関根史織が絶妙に醸し出していたなと思います。

いか

「テンションの低さを無理なく維持できる」みたいな人って結構好きなんだよね

犀川後藤

なんとなく「嘘をついてる感」がないし、仲良くなれそうな気がする

望は、他の3人がはしゃいでいる場面でも常に「テンションが低いまま」という感じがあって、そういう雰囲気は凄く素敵に見えました。望をどういうキャラクターとして造形するつもりだったのか分かりませんが、結果的に関根史織を起用したことは大正解だったと言っていいでしょう。しかし、演技未経験で主役級の役を演じるのは緊張しただろうなぁ

さて、物語の話に少し戻りますが、映画を観ながらちょっとだけ、「3日間も家に帰らないなんて、よく家族が許したな」と感じたりもしました。本作では、彼女たち4人を中心にした学校周辺の出来事しか描かれないので、それ以外の背景はかなり謎です。なので、普通なら「リアリティに欠ける」みたいな印象になってもおかしくないように思います。

犀川後藤

私は割と「リアリティ」的な部分が気になっちゃうタイプだから、余計そんな風に感じても不思議じゃないんだけど

いか

「そうはならんやろ」みたいな展開とか、どうしても気になっちゃうんだよね

ただ本作の場合、仮にそういう印象になったとしても、決してそれが悪い方には働かない気もしました。というのも、全体的に「現実からちょっと浮遊した感じ」に包まれていたからです。屋上で「マンガ喫茶」を開いている留年生恵が見ていた夢のストーリー、あるいはラストの発表の場をアカペラで繋いでいる感じなど、どれもどことなく「現実から浮いている感じ」がしました。そして、そういう部分に違和感を抱かせない作品だなと思います。

そういう部分も含め、とにかく作品全体の佇まいみたいなものが凄く素敵でした。最初から最後までまったく飽きずに観られたし、とにかくメチャクチャ素敵だったなと思います。

最後に

あんまりこういうフワッとした言葉は使いたくないんだけど、本作はホントに「エモいなぁ」と感じさせる作品でした。私の人生にはこんな青春はなかったけど、でもどことなく「追体験している」みたいな気分にさせられるし、そういう感覚も良かったなと思います。そしてくどいですが、とにかくペ・ドゥナが最高でした。いやホント、素晴らしかった!

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