目次
はじめに
この記事で取り上げる本
著:雅春, 藤吉
¥781 (2022/01/21 06:15時点 | Amazon調べ)
ポチップ
この本をガイドにしながら記事を書いていきます
この記事の3つの要点
- 日本の人口は減り続けると予測されており、あらゆる社会問題の根本原因となっている
- 富山市は、コンパクトシティ化を成し遂げた街として世界的に注目されている
- 福井県の子どもはなぜ勉強が出来るのか?
具体的な事例だけではなく、その根底にある考え方を理解することで、様々な問題解決に役立てられそうな1冊
自己紹介記事
あわせて読みたい
ルシルナの入り口的記事をまとめました(プロフィールやオススメの記事)
当ブログ「ルシルナ」では、本と映画の感想を書いています。そしてこの記事では、「管理者・犀川後藤のプロフィール」や「オススメの本・映画のまとめ記事」、あるいは「オススメ記事の紹介」などについてまとめました。ブログ内を周遊する参考にして下さい。
あわせて読みたい
【全作品読了・視聴済】私が「読んできた本」「観てきた映画」を色んな切り口で分類しました
この記事では、「今まで私が『読んできた本』『観てきた映画』を様々に分類した記事」を一覧にしてまとめました。私が面白いと感じた作品だけをリストアップしていますので、是非本・映画選びの参考にして下さい。
どんな人間がこの記事を書いているのかは、上の自己紹介記事をご覧ください
あわせて読みたい
Kindle本出版しました!「文章の書き方が分からない」「文章力がないから鍛えたい」という方にオススメ…
「文章の書き方」についてのKindle本を出版しました。「文章が書けない」「どう書いたらいいか分からない」「文章力を向上させたい」という方の悩みを解消できるような本に仕上げたつもりです。数多くの文章を書き、さらに頼まれて文章を推敲してきた経験を踏まえ、「文章を書けるようになるにはどうしたらいいか」についての私なりの考えをまとめました。
「人口減少社会・日本」で生きる我々が、都会・地方を問わず持つべき「危機意識」をどう共有するかについて、『福井モデル 未来は地方から始まる』から考える
あわせて読みたい
【驚異】プロジェクトマネジメントの奇跡。ハリウッドの制作費以下で火星に到達したインドの偉業:映画…
実は、「一発で火星に探査機を送り込んだ国」はインドだけだ。アメリカもロシアも何度も失敗している。しかもインドの宇宙開発予算は大国と比べて圧倒的に低い。なぜインドは偉業を成し遂げられたのか?映画『ミッション・マンガル』からプロジェクトマネジメントを学ぶ
本書は、福井県の事例を中心とした「地方改革」の話であり、そういう事柄に関心を持つ人にももちろん読んでほしい作品だ。具体的な事例を元に、「地方が抱える問題をどう解決したか」が描かれており、本書の記述が直接的に参考になる、というケースもあるはずだ
しかし本書で語られるのは、決して「地方改革」の話に留まらない。私が思う本書の最も重要なポイントは、「問題に対する『危機意識』をいかに共有するか」だからだ。
職場でも地域でも家庭でも、常に様々な問題が起こる。それらに自発的に気づき、率先して行動を起こせる個人もいると思う、やはり個人の力でどうにかなる領域は少ないはずだ。
あわせて読みたい
【価値】どうせ世の中つまらない。「レンタルなんもしない人」の本でお金・仕事・人間関係でも考えよう…
「0円で何もしない」をコンセプトに始まった「レンタルなんもしない人」という活動は、それまで見えにくかった様々な価値観を炙り出した見事な社会実験だと思う。『<レンタルなんもしない人>というサービスをはじめます。』で本人が語る、お金・仕事・人間関係の新たな捉え方
だからこそ、その問題に対する「危機意識」を関係者間でどう共有するのかが、何よりも重要になってくると私は考えている。
そして、この点について具体的に考える上で「地方改革」は最適だろう。地方であればあるほど、日本が将来的に直面する社会課題を先取りしている。それに対する危機意識を持つ者も、都会よりは多いだろう。しかしやはり全員ではない。だからこそ「危機意識を持っている者同士をいかに繋げ、危機意識をまだ持てていない者をどう巻き込んでいくのか」という発想が重要になってくるし、その実践の場として地方は適していると感じる。
危機に早く気づいた地域には、一歩先を進んだ社会のヒントがあるのではないか。つまり、地方は「先に終わった」のではなく、「先に始まった」のだ。地方にこそ2025年の未来を知る機会があふれている。東京よりも先にどん底を見た人たちは、どういう手段で今までとは異なる社会をつくろうとしているのだろうか
あわせて読みたい
【貢献】働く上で大切にしたいことは結局「人」。海士町(離島)で持続可能な社会を目指す若者の挑戦:…
過疎地域を「日本の未来の課題の最前線」と捉え、島根県の離島である「海士町」に移住した2人の若者の『僕たちは島で、未来を見ることにした』から、「これからの未来をどう生きたいか」で仕事を捉える思考と、「持続可能な社会」の実現のためのチャレンジを知る
そういう意味で本書は、あらゆる組織・コミュニティにおいて参考になる話ではないかと感じる。
日本の人口は減り続けているし、これからも増えないと予測されている
日本は様々な社会課題を抱えているが、本書はその中でも「人口減少」を取り上げる。出生率が低くなっている、若者が結婚しない、結婚しても子どもを持とうとしない、少子高齢化が進んでおり若者の数が少ない、などなど、「人口が増えない/減っている」ことに絡む話は日々耳にすることがあるだろう。しかし実際に現状がどうであり、どのような予測がなされているのか知っている人は多くないと思う。
あわせて読みたい
【見方】日本の子どもの貧困は深刻だ。努力ではどうにもならない「見えない貧困」の現実と対策:『増補…
具体的には知らなくても、「日本の子どもの貧困の現状は厳しい」というイメージを持っている人は多いだろう。だからこそこの記事では、朝日新聞の記事を再編集した『増補版 子どもと貧困』をベースに、「『貧困問題』とどう向き合うべきか」に焦点を当てた
本書の31ページには、2010年に国土交通省が作成した「人口変動の予想グラフ」が載っている。まったく同じものではないが、同じく国土交通省が作成した資料があるのでリンクを貼っておく。
https://www.mlit.go.jp/singikai/kokudosin/keikaku/lifestyle/kondankai/shiryou5.pdf
本書によれば、2000年から2050年の50年間で、人口が約3000万人減ると予想されている。この記事を書いている時点での東京の人口が約1500万人なので、50年で東京の2倍の人口が減るというわけだ。
また、2050年から2100年までの50年間については3パターンの予測が提示されているのだが、その中で最も悪い予測の場合、日本の人口は3770万人となる。これは、明治維新の頃とほぼ同じ人口だそうだ。
あわせて読みたい
【人生】仕事がつまらない人へ、自由な働き方・生き方のための「月3万円しか稼げないビジネス」指南:『…
SDGsが広がる世界で、「生活スタイルを変えなければならない」と理解していても、それをどう実践すべきかはなかなか難しいところでしょう。『月3万円ビジネス』で、「『仕事』と『生活』を密着させ、『お金・エネルギーの消費を抑える過程を楽しむ』」生き方を知る
なかなか衝撃的な可能性ではないだろうか。こういう予想がどの程度正しく未来を描くものなのか分からないが、人口に関しては「出生率」「死亡率」などの統計データがかなり潤沢に揃っている印象があるので、大きく外れた予測にはならないのではないかと私は思っている。
また重要なのは、「ただ人口が減るだけではない」ということだ。予想しているだろうが、高齢者の割合がさらに高くなると予測されている。2050年の予測値では、人口に占める高齢者の割合は40%とされているのだ。「高齢者」というのは65歳以上の人を指すので、2050年には「5人中2人が65歳以上」ということになる。ちなみに、日本の人口のピークは2006年であり、その時点での高齢者の割合は20%だったので、約50年でその割合が2倍になる、と予測されているというわけだ。
それがすべてではないにせよ、日本が抱える問題の多くにこの「人口減少」が関係している。地方では特にその影響が深刻だ。先程示した「人口における高齢者の割合」は日本全体の平均だが、当然、地方の方が高齢化率は高くなる。働く人が少なくなる一方で、医療・介護・生活のサポートを必要とするお年寄りの割合が増していくのだ。
あわせて読みたい
【貢献】社会問題を解決する2人の「社会起業家」の生き方。「豊かさ」「生きがい」に必要なものは?:『…
「ヤクの毛」を使ったファッションブランド「SHOKAY」を立ち上げ、チベットの遊牧民と中国・崇明島に住む女性の貧困問題を解決した2人の若き社会起業家の奮闘を描く『世界を変えるオシゴト』は、「仕事の意義」や「『お金』だけではない人生の豊かさ」について考えさせてくれる
本書では、「人口減少」に直面する地方の厳しさと、それにどう対処しようとしてきたのかの歴史がざっくりと概観されていく。政治の世界で「出生」を扱うことの難しさや、「かつての成功体験を追い求めてしまいがちな発想」が悪循環を生んでいる現状など、過去から現在に至るまでの情報が様々な形で整理されていくというわけだ。
富山県の成功例
本書は、タイトルに「福井」とつくが、富山県の事例についても多く触れられる。まずそちらの話からしていこう。
私は本書を読むまで知らなかったが、富山市は世界的に注目されている「コンパクトシティの成功例」なのだという。コンパクトシティ先進都市である「メルボルン」「バンクーバー」「パリ」「ポートランド」と並び、富山市が選出されているのだ。
あわせて読みたい
【組織】意思決定もクリエイティブも「問う力」が不可欠だ。MIT教授がCEOから学んだ秘訣とは?:『問い…
組織マネジメントにおいては「問うこと」が最も重要だと、『問いこそが答えだ!』は主張する。MIT教授が多くのCEOから直接話を聞いて学んだ、「『問う環境』を実現するための『心理的安全性の確保』の重要性」とその実践の手法について、実例満載で説明する1冊
本書には、まさにそのコンパクトシティ化を推し進めた市長が登場する。そして現状をどう捉え、その改善策としていかにして「コンパクトシティ」にたどり着き、それをどのように実現させていったのかを語っていく。
「コンパクトシティ」というのは、名前のイメージの通り、「郊外に居住地域が広がらないように抑え、生活圏を出来るだけコンパクトにまとめた街」のことだ。例えば、山奥に住んでいる人にも水道を行き渡らせたり、数家族しか使わない橋の維持管理にお金が掛かったりと、住民が広範囲に渡って分散していると、それだけ行政サービスのためのお金が掛かる。だからこそ、住民をなるべく中心部などに固めることで、支出を抑えながら行政サービスを充実させるような発想が必要になっているのだ。
人口減少社会においては、検討すべき有力な対策の1つと言っていいだろう。
あわせて読みたい
【変】「家を建てるより、モバイルハウスを自作する方がいいのでは?」坂口恭平の疑問は「常識」を壊す…
誰もが大体「家」に住んでいるでしょうが、そもそも「家」とは何なのか考える機会はありません。『モバイルハウス 三万円で家をつくる』の著者・坂口恭平は、「人間は土地を所有すべきなのか?」という疑問からスタートし、「家」の不可思議さを突き詰めることで新たな世界を垣間見せる
とはいえ、住み慣れた地域を離れてもらうのはそう容易なことではない。そこで市長は施策の1つとして、「お得感」を抱かせて行動変容を促そうとした。
その事例として紹介されているのが、「孫と一緒に来れば無料」というサービスだ。市内にある動物園など市が管理する施設について、「祖父母が、孫やひ孫と一緒に来れば入園料を無料にする」という1年限定の施策を行ったのである。
この施策に関する、市長の発言が非常に面白かった。
上述のようなアイデアは、別の自治体でも検討されていたのだが、「孫がいない人には不公平な仕組みだ」という声が上がり、結局実現しなかったという。しかし市長は、「小さい子どもを連れてきて『孫だ』と言い張ればいい」と堂々と主張する。
あわせて読みたい
【正義】マイノリティはどう生き、どう扱われるべきかを描く映画。「ルールを守る」だけが正解か?:映…
社会的弱者が闘争の末に権利を勝ち取ってきた歴史を知った上で私は、闘わずとも権利が認められるべきだと思っている。そして、そういう社会でない以上、「正義のためにルールを破るしかない」状況もある。映画『パブリック』から、ルールと正義のバランスを考える
それは、この施策の本質をきちんと理解しているからだ。
市長が考えるこの施策の最も重要なポイントは、「お年寄りを外出させること」だった。だから、連れてくるのが本当の孫かどうかなど、はっきり言ってどうでもいいのだ。
こういう柔軟な発想の持ち主である市長の音頭の元、様々なデータと論理を駆使して住民の支持を集めつつ、「お得感」を抱かせる手法も様々に取り入れることで、人々をいくつかの地域に集約させることに成功した。そしてその地域同士を公共の交通網で結ぶことで、富山市の「コンパクトシティ化」を実現させたのだ。
富山市長には、この成功を知った世界中の人たちからの講演依頼が引きも切らないそうである。富山市がそんなことになっているとは、まったく知らなかった。
あわせて読みたい
【驚異】「持続可能な社会」での「豊かな生活」とは?「くじら漁の村」で生きる人々を描く映画:『くじ…
手作りの舟に乗り、銛1本で巨大なクジラを仕留める生活を続けるインドネシアのラマレラ村。そこに住む人々を映し出した映画『くじらびと LAMAFA』は、私たちが普段感じられない種類の「豊かさ」を描き出す。「どう生きるか」を改めて考えさせられる作品だ
またもう1つ、富山県の成功事例が紹介されている。港町である岩渕地区の話だ。
この地区はかつて、猫とロシア人しかいなかったと言われるほど寂れた地域だったというしかしそんな場所が、観光客が大挙する町へと変わった。
岩渕地区は今、伝統的な竹細工が施された古さを感じさせる建築物で埋め尽くされている。しかし元々はそんな町ではなかった。地元の造り酒屋の店主が発起人となり、時代劇に迷い込んだような町並みを作り出すために「古い建築物が増える仕組み」を生み出したのである。それは、多くの人が自ずと協力したくなるようなものであり、住民一丸となって「観光客が来たいと感じる町並み」を作り上げたのだ。
あわせて読みたい
【歴史】映画『シン・ちむどんどん』は、普天間基地移設問題に絡む辺野古埋め立てを”陽気に”追及する(…
映画『シン・ちむどんどん』は、映画『センキョナンデス』に続く「ダースレイダー・プチ鹿島による選挙戦リポート」第2弾である。今回のターゲットは沖縄知事選。そして本作においては、選挙戦の模様以上に、後半で取り上げられる「普天間基地の辺野古移設問題の掘り下げ」の方がより興味深かった
また本書では、富山県の中小企業である精米会社とタンク製造会社の事例も取り上げられる。かつて外務省が、「中小企業の技術力を海外へと広めよう」というプロジェクトを立ち上げたことがあり、富山県のこの2社も参加することになっていた。しかしこのプロジェクト、「法律の壁」に直面したことで当初の狙いから方向転換せざるを得なくなってしまう。しかし結果的に、方向転換が良い効果をもたらし、長期的な繁栄をもたらすことになったそうだ。
そのような事例についても触れられている。
富山県が「地方改革」という点でこのような目立つ成果を挙げているとは知らなかったので、非常に驚かされた。
福井県・鯖江市の特殊さ
あわせて読みたい
【映画】『街は誰のもの?』という問いは奥深い。「公共」の意味を考えさせる問題提起に満ちた作品
映画『街は誰のもの?』は、タイトルの通り「街(公共)は誰のものなのか?」を問う作品だ。そしてそのテーマの1つが、無許可で街中に絵を描く「グラフィティ」であることもまた面白い。想像もしなかった問いや価値観に直面させられる、とても興味深い作品である
さてここから、福井県について取り上げていこう。まずはデータから、福井県の凄さを見ていくことにする。
「都道府県幸福度ランキング」という指標があり、このランキングでは北陸3県が毎回上位にランクインするそうだ。福井県はその3県の中でも、合計特殊出生率が高い。本書によれば、共働きが当たり前という考えが昔からあり、さらに子どもを産み育てやすい環境が整っているのだという。本書には他にも、福井県が様々なデータで突出した数字を叩き出す例を紹介しているが、とにかく日本の地方の中で、福井というのはかなり特異な存在であるらしい。
そしてその中でも特殊さを示す地域として、本書では鯖江市が取り上げられる。鯖江市は、福井県内でも唯一人口が増加し続けている土地だという。また、学校で「お父さんの職業は?」と聞くと、ほぼ全員が「社長」と答えるほど「社長」が多い町でもあるそうだ。
さてご存知かもしれないが、鯖江市は眼鏡フレームの生産で有名だ。しかし同時に、「日本でも最も早く中国にやられた町」でもあるという。眼鏡フレームは、安い中国製にシェアを奪われてしまったのだ。しかしそれでも、鯖江市には未だに「社長」が多く、産業は生き残り、他に類を見ない強みを維持している。
あわせて読みたい
【実話】実在の人物(?)をモデルに、あの世界的超巨大自動車企業の”内実”を暴く超絶面白い小説:『小…
誰もが知るあの世界的大企業をモデルに据えた『小説・巨大自動車企業トヨトミの野望』は、マンガみたいなキャラクターたちが繰り広げるマンガみたいな物語だが、実話をベースにしているという。実在の人物がモデルとされる武田剛平のあり得ない下剋上と、社長就任後の世界戦略にはとにかく驚かされる
何故だろうか?
これには、増永五右衛門という人物が関係している。明治時代、鯖江に眼鏡フレームの産業を持ち込んだ人物だ。眼鏡フレームの生産には高度な技術を必要とするが、増永五右衛門は育てた技術者を囲い込むのではなく、独立させてグループ毎に競わせた。この仕組みは「帳場制」と呼ばれており、これが鯖江の眼鏡フレームの品質を向上させたのである。
「帳場制」の効果はそれだけではない。この仕組みは鯖江に、新たな起業家を生み出す土壌をもたらしたとも言われている。それぞれが独立して技術や品質を競うというスタイルは、起業家精神を育てるのに適していると言えるだろう。
あわせて読みたい
【衝撃】「きのくに子どもの村学園」に密着する映画『夢見る小学校』は、「義務教育」の概念を破壊する…
驚きの教育方針を有する私立小学校「きのくに子どもの村学園」に密着する映画『夢見る小学校』と、「日本の教育にはほとんどルールが無い」ことを示す特徴的な公立校を取り上げる映画『夢見る公立校長先生』を観ると、教育に対する印象が変わる。「改革を妨げる保護者」にならないためにも観るべき作品だ
そんな起業家精神が地域全体に根付いていることで、鯖江市は「インキュベータ(孵化器)」の性質も有することとなった。そのことを如実に示す、ある看護師のエピソードが語られている。一介の看護師でしかなかった女性が、日本政府からも注目され、外務省の管轄団体が彼女の成果を海外に紹介するまでになった、という物語だ。
その看護師は普段の仕事の中で、些細だが決して無視はできない問題を発見し、それを解決したいと考えた。そこからあれよあれよと話が進んでいく。彼女の夫はアイデアを耳にするや、すぐに設計を始めた。職場の医師はその話を聞き、資金が必要だろうと大金を出してくれる。地元の製造業の人たちも手助けをしてくれた。そんな風にして彼女は、起業の経験などまったくなかったにも関わらず、問題解決のための製品を完成させてしまったのだ。その製品は、グッドデザイン賞を受賞するほど評価された。
このようなことが鯖江市では当たり前のように起こるという。確かにこのような環境であれば、新たな起業家が生まれてもおかしくはないだろう。
このような特徴は決して鯖江市のみに留まるものではなく、福井県全体で見られるそうだ。福井には国内シェア・世界シェアで優位に立つ企業が多いようで、まさにこれは「インキュベータ」としての地域性が影響していると言えるだろう。
あわせて読みたい
【逸脱】「人生良いことない」と感じるのは、「どう生きたら幸せか」を考えていないからでは?:『独立…
「常識的な捉え方」から逸脱し、世の中をまったく異なる視点から見る坂口恭平は、「より生きやすい社会にしたい」という強い思いから走り続ける。「どう生きたいか」から人生を考え直すスタンスと、「やりたいことをやるべきじゃない理由」を『独立国家のつくりかた』から学ぶ
著者は、そんな福井の特徴について、
では、「なぜ福井なのか」と問われれば、こう答えている。常に何かが欠けているからだ。欠けているから、自助努力をして必死に埋めようとしている
と書いている。「足りない」という危機意識が地域全体で共有されているからこそ、「何かしなくては」という行動を皆が取ることができる、ということなのだろう。
あわせて読みたい
【挑発】「TBS史上最大の問題作」と評されるドキュメンタリー『日の丸』(構成:寺山修司)のリメイク映画
1967年に放送された、寺山修司が構成に関わったドキュメンタリー『日の丸』は、「TBS史上最大の問題作」と評されている。そのスタイルを踏襲して作られた映画『日の丸~それは今なのかもしれない~』は、予想以上に面白い作品だった。常軌を逸した街頭インタビューを起点に様々な思考に触れられる作品
福井県の「教育」は何が凄いのか?
本書には、文科省のキャリア官僚による、
日本の教育を変えることができるのは、福井大学の教職大学院しかありません
という発言が記されている。これまた私は寡聞にして知らなかったが、福井県は「教育」でも非常に注目されているのだそうだ。
あわせて読みたい
【変人】学校教育が担うべき役割は?子供の才能を伸ばすために「異質な人」とどう出会うべきか?:『飛…
高校の美術教師からアーティストとして活動するようになった著者は、教育の現場に「余白(スキマ)」が減っていると指摘する。『飛び立つスキマの設計学』をベースに、子どもたちが置かれている現状と、教育が成すべき役割について確認する。
福井県はなんと、小中学校の全国学力テストで10年連続全国トップクラスを維持しているのだが、一方で、福井県では学力テスト対策は行われていないという。全国の教育関係者から、「福井の子どもたちはどうしてあんなに勉強が出来るのか?」と不思議がる声が上がるほどの状況なのだ。本書を読めばその一端が理解できるだろう。
例えばこんなことが書かれている。
中学の「技術・家庭」という授業が、福井県と他県の違いを見る上でわかりやすいだろう。(中略)
福井県では、ここでも「思考」から取りかかる。
「学校に必要なものは何か、こんなものがあったら便利だなと思うものを探しなさい」
グループで討論して、その場で書いたものを記録として残す手法は、昔から福井では行われているという。「ポートフォリオ」と呼ばれていて、残すだけでは価値がなく、記録を見て必ず振り返ることが重要だ。
そして、何を学んだかを、自分たちでレポートにする。思考のプロセスを見ていると、当初の見立てと違い、自分の考えがどう変容したかがわかる。つまり、先生に教えられたから答えを導き出したのではなく、自分の考えがどう変わり、どんな結論になったかを自分の言葉で書く。これが「子どもが主体となった授業」である。
あわせて読みたい
【異端】子育ては「期待しない」「普通から外れさせる」が大事。”劇薬”のような父親の教育論:『オーマ…
どんな親でも、子どもを幸せにしてあげたい、と考えるでしょう。しかしそのために、過保護になりすぎてしまっている、ということもあるかもしれません。『オーマイ・ゴッドファーザー』をベースに、子どもを豊かに、力強く生きさせるための”劇薬”を学ぶ
どうしても学校の勉強というと「暗記」という考えになりがちだが、福井県ではそもそもそういう発想がないそうだ。本書を読んでも、「いかに思考させるか」という点に全振りしている、という印象が強い。
何度も何度も思ったことを書く。書いて書いて書きまくる。そして思考を整理する。
自分で課題を見つけて、協働で解決していく。それにはコミュニケーションできる能力を高めていくことが必要になる。これがあらゆる授業の基本だ。
社会に出た時には、学校で習ったことはすでに古びてしまい、グローバル化と超高齢化によって社会の仕組み自体が変わっている。より良い結果を導き出すには、思考を整理できるこうした能力を養っておいた方がいいというわけだ。
福井県で行えていることが、他県でどうして出来ないのかはよく分からない。起業家精神の根付いた土地柄だからこそ、「既存の考えを学んでも仕方ない」という発想が支配的なのかもしれないし、そのお陰で、「テスト対策ではなく、社会に出た時に持っているべき能力を鍛える」という観点で教育が行われているのかもしれない。
福井県の凄さが実感できる1冊だった。
あわせて読みたい
【実話】田舎暮らし失敗。映画『理想郷』が描く、めんどくさい人間関係が嫌がらせに発展した事件
実話を基にした映画『理想郷』は、「理想の田舎暮らし」が粉微塵に粉砕されていく過程を描く物語である。第一義的には当然、夫妻に嫌がらせを続ける兄弟が悪いのだが、しかしそのように捉えるだけでは何も変わらないだろう。双方の譲れない「価値観」が否応なしに正面衝突する状況で、一体何が「正解」となり得るだろうか?
著:雅春, 藤吉
¥781 (2022/01/29 19:39時点 | Amazon調べ)
ポチップ
あわせて読みたい
【全作品読了済】私が読んできたノンフィクション・教養書を色んな切り口で分類しました
この記事では、「今まで私が読んできたノンフィクションを様々に分類した記事」を一覧にしてまとめました。私が面白いと感じた作品だけをリストアップしていますので、是非本選びの参考にして下さい。
最後に
あわせて読みたい
【扇動】人生うまくいかないと感じる時に読みたい瀧本哲史の本。「未来をどう生きる?」と問われる1冊:…
瀧本哲史は非常に優れたアジテーターであり、『2020年6月30日にまたここで会おう』もまさにそんな1冊。「少数のカリスマ」ではなく「多数の『小さなリーダー』」によって社会が変革されるべきだ、誰にだってやれることはある、と若者を焚きつける、熱量満載の作品
冒頭でも書いた通り、本書は「地方改革」がテーマではあるのだが、決してそれだけの本はない。本書を読むと、「地方改革」のためかどうかに関係なく、「自分にも何かできるのではないか」という気持ちになれるのではないかと思う。
個人が出来ることは決して多くはないが、意思を持つ多くの個人が集えば出来ることは格段に増える。そんな可能性を示唆してくれる1冊だ。
あわせて読みたい
【食&芸術】死んでも車を運転したくない人間の香川うどん巡り& 豊島アート巡りの旅ルート(山越うどん…
仕事終わりの木曜日夜から日曜日に掛けて、「香川のうどん巡り」と「豊島のアート巡り」をしてきました。うどんだけでも7580円分食べたので、かなりの軒数を回ったことになります。しかも「死んでも車を運転したくない」ため、可能な限り公共交通機関のみで移動しました。私と同じように「車を運転したくない人」には、かなり参考になる記事と言えるのではないかと思います
あわせて読みたい
Kindle本出版しました!「文章の書き方が分からない」「文章力がないから鍛えたい」という方にオススメ…
「文章の書き方」についてのKindle本を出版しました。「文章が書けない」「どう書いたらいいか分からない」「文章力を向上させたい」という方の悩みを解消できるような本に仕上げたつもりです。数多くの文章を書き、さらに頼まれて文章を推敲してきた経験を踏まえ、「文章を書けるようになるにはどうしたらいいか」についての私なりの考えをまとめました。
次にオススメの記事
あわせて読みたい
【異常】映画『能登デモクラシー』は、震災を契機にした地方政治(穴水町)の変革の兆しを映し出す(監…
映画『能登デモクラシー』は、石川県穴水町を舞台に「地方政治のお粗末さ」を切り取りつつ、その後起こった震災によるドタバタとそれ以降の変化まで映し出すドキュメンタリー映画だ。さらに、本作における主人公的存在である、穴水町議会を批判する手書き新聞の発行人・滝井元之の人柄も実に素晴らしく、彼の妻も併せて実に魅力的だった
あわせて読みたい
【評価】都知事選出馬、安芸高田市長時代の「恥を知れ」などで知られる石丸伸二を描く映画『掟』
石丸伸二をモデルに描くフィクション映画『掟』は、「地方政治に無関心な人」に現状の酷さを伝え、「自分ごと」として捉えてもらうきっかけとして機能し得る作品ではないかと感じた。首長がどれだけ変革しようと試みても、旧弊な理屈が邪魔をして何も決まらない。そんな「地方政治の絶望」が本作には詰め込まれているように思う
あわせて読みたい
【発見】映画『小学校~それは小さな社会~』(山崎エマ)が映し出すのは、我々には日常すぎる日常だ
映画『小学校~それは小さな社会~』は、ごく一般的な公立小学校に密着し、日本で生まれ育った人間には「当たり前」にしか思えない日常を切り取った作品なのだが、そんな映画が諸外国で大いに評価されているという。「TOKKATSU」という「日本式教育」が注目されているらしく、私たちの「当たり前」が違和感だらけに見えているのだそうだ
あわせて読みたい
【歴史】映画『シン・ちむどんどん』は、普天間基地移設問題に絡む辺野古埋め立てを”陽気に”追及する(…
映画『シン・ちむどんどん』は、映画『センキョナンデス』に続く「ダースレイダー・プチ鹿島による選挙戦リポート」第2弾である。今回のターゲットは沖縄知事選。そして本作においては、選挙戦の模様以上に、後半で取り上げられる「普天間基地の辺野古移設問題の掘り下げ」の方がより興味深かった
あわせて読みたい
【実話】田舎暮らし失敗。映画『理想郷』が描く、めんどくさい人間関係が嫌がらせに発展した事件
実話を基にした映画『理想郷』は、「理想の田舎暮らし」が粉微塵に粉砕されていく過程を描く物語である。第一義的には当然、夫妻に嫌がらせを続ける兄弟が悪いのだが、しかしそのように捉えるだけでは何も変わらないだろう。双方の譲れない「価値観」が否応なしに正面衝突する状況で、一体何が「正解」となり得るだろうか?
あわせて読みたい
【食&芸術】死んでも車を運転したくない人間の香川うどん巡り& 豊島アート巡りの旅ルート(山越うどん…
仕事終わりの木曜日夜から日曜日に掛けて、「香川のうどん巡り」と「豊島のアート巡り」をしてきました。うどんだけでも7580円分食べたので、かなりの軒数を回ったことになります。しかも「死んでも車を運転したくない」ため、可能な限り公共交通機関のみで移動しました。私と同じように「車を運転したくない人」には、かなり参考になる記事と言えるのではないかと思います
あわせて読みたい
【挑戦】杉並区長・岸本聡子を誕生させた市民運動・選挙戦と、ミュニシパリズムの可能性を描く:『映画…
映画『映画 ◯月◯日、区長になる女。』は、杉並区初の女性区長・岸本聡子を誕生させた選挙戦の裏側を中心に、日本の民主主義を問う作品だ。劇場公開されるや、チケットを取るのが困難なほど観客が殺到した作品であり、観れば日本の政治の「変化」を感じられるのではないかと思う
あわせて読みたい
【映画】『街は誰のもの?』という問いは奥深い。「公共」の意味を考えさせる問題提起に満ちた作品
映画『街は誰のもの?』は、タイトルの通り「街(公共)は誰のものなのか?」を問う作品だ。そしてそのテーマの1つが、無許可で街中に絵を描く「グラフィティ」であることもまた面白い。想像もしなかった問いや価値観に直面させられる、とても興味深い作品である
あわせて読みたい
【衝撃】「きのくに子どもの村学園」に密着する映画『夢見る小学校』は、「義務教育」の概念を破壊する…
驚きの教育方針を有する私立小学校「きのくに子どもの村学園」に密着する映画『夢見る小学校』と、「日本の教育にはほとんどルールが無い」ことを示す特徴的な公立校を取り上げる映画『夢見る公立校長先生』を観ると、教育に対する印象が変わる。「改革を妨げる保護者」にならないためにも観るべき作品だ
あわせて読みたい
【あらすじ】趣味も仕事もない定年後の「退屈地獄」をリアルに描く内館牧子『終わった人』から人生を考える
映画化もされた『終わった人』(内館牧子)は、「定年後の人生の退屈さ」を真正面から描く小説。仕事一筋で生きてきた主人公が、定年を迎えたことで無為な日々を過ごすことになるのですが、今の時代、このような感覚はもしかしたら、若い世代にも無縁とは言えないかもしれないとさえ感じました
あわせて読みたい
【働く】給料が上がらない、上げる方法を知りたい人は木暮太一のこの本を。『資本論』が意外と役に立つ…
「仕事で成果を出しても給料が上がるわけではない」と聞いて、あなたはどう感じるだろうか?これは、マルクスの『資本論』における「使用価値」と「価値」の違いを踏まえた主張である。木暮太一『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』から「目指すべき働き方」を学ぶ
あわせて読みたい
【価値】どうせ世の中つまらない。「レンタルなんもしない人」の本でお金・仕事・人間関係でも考えよう…
「0円で何もしない」をコンセプトに始まった「レンタルなんもしない人」という活動は、それまで見えにくかった様々な価値観を炙り出した見事な社会実験だと思う。『<レンタルなんもしない人>というサービスをはじめます。』で本人が語る、お金・仕事・人間関係の新たな捉え方
あわせて読みたい
【組織】意思決定もクリエイティブも「問う力」が不可欠だ。MIT教授がCEOから学んだ秘訣とは?:『問い…
組織マネジメントにおいては「問うこと」が最も重要だと、『問いこそが答えだ!』は主張する。MIT教授が多くのCEOから直接話を聞いて学んだ、「『問う環境』を実現するための『心理的安全性の確保』の重要性」とその実践の手法について、実例満載で説明する1冊
あわせて読みたい
【継続】自己啓発本があまり好きじゃない私がおすすめする1冊。水野敬也『夢をかなえるゾウ』は面白い
世に数多ある「自己啓発本」の多くは、「いかに実践するか」という観点があまり重視されていないという印象がある。水野敬也『夢をかなえるゾウ』は、「僕」と「ガネーシャ」による小説形式で展開されることで、「とりあえずやってみよう」と思わせる力がとても強い、珍しい自己啓発本。
あわせて読みたい
【貢献】社会問題を解決する2人の「社会起業家」の生き方。「豊かさ」「生きがい」に必要なものは?:『…
「ヤクの毛」を使ったファッションブランド「SHOKAY」を立ち上げ、チベットの遊牧民と中国・崇明島に住む女性の貧困問題を解決した2人の若き社会起業家の奮闘を描く『世界を変えるオシゴト』は、「仕事の意義」や「『お金』だけではない人生の豊かさ」について考えさせてくれる
あわせて読みたい
【変】「家を建てるより、モバイルハウスを自作する方がいいのでは?」坂口恭平の疑問は「常識」を壊す…
誰もが大体「家」に住んでいるでしょうが、そもそも「家」とは何なのか考える機会はありません。『モバイルハウス 三万円で家をつくる』の著者・坂口恭平は、「人間は土地を所有すべきなのか?」という疑問からスタートし、「家」の不可思議さを突き詰めることで新たな世界を垣間見せる
あわせて読みたい
【人生】仕事がつまらない人へ、自由な働き方・生き方のための「月3万円しか稼げないビジネス」指南:『…
SDGsが広がる世界で、「生活スタイルを変えなければならない」と理解していても、それをどう実践すべきかはなかなか難しいところでしょう。『月3万円ビジネス』で、「『仕事』と『生活』を密着させ、『お金・エネルギーの消費を抑える過程を楽しむ』」生き方を知る
あわせて読みたい
【驚異】「持続可能な社会」での「豊かな生活」とは?「くじら漁の村」で生きる人々を描く映画:『くじ…
手作りの舟に乗り、銛1本で巨大なクジラを仕留める生活を続けるインドネシアのラマレラ村。そこに住む人々を映し出した映画『くじらびと LAMAFA』は、私たちが普段感じられない種類の「豊かさ」を描き出す。「どう生きるか」を改めて考えさせられる作品だ
あわせて読みたい
【人生】どう生きるべきかは、どう死にたいかから考える。死ぬ直前まで役割がある「理想郷」を描く:『…
「近隣の村から『姥捨て』と非難される理想郷」を描き出す『でんでら国』は、「死ぬ直前まで、コミュニティの中で役割が存在する」という世界で展開される物語。「お金があっても決して豊かとは言えない」という感覚が少しずつ広まる中で、「本当の豊かさ」とは何かを考える
あわせて読みたい
【思考】「働くとは?」と悩んだら読みたい本。安易な結論を提示しないからこそちゃんと向き合える:『…
「これが答えだ」と安易に結論を出す自己啓発本が多い中で、山田ズーニー『おとなの進路教室』は「著者が寄り添って共に悩んでくれる」という稀有な本だ。決して分かりやすいわけではないからこそ読む価値があると言える、「これからの人生」を考えるための1冊
あわせて読みたい
【称賛?】日本社会は終わっているのか?日本在住20年以上のフランス人が本国との比較で日本を評価:『…
日本に住んでいると、日本の社会や政治に不満を抱くことも多い。しかし、日本在住20年以上の『理不尽な国ニッポン』のフランス人著者は、フランスと比べて日本は上手くやっていると語る。宗教や個人ではなく、唯一「社会」だけが善悪を決められる日本の特異性について書く
この記事を読んでくれた方にオススメのタグページ
ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
国家・政治・制度・地方【本・映画の感想】 | ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
私たちがどのような社会で生きているのか理解することは重要でしょう。ニュースやネット記事などを総合して現実を理解することはなかなか難しいですが、政治や社会制度など…
タグ一覧ページへのリンクも貼っておきます
ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
記事検索(カテゴリー・タグ一覧) | ルシルナ | 映画と本の感想ブログ
ルシルナは、4000冊以上の本と500本以上の映画をベースに、生き方や教養について書いていきます。ルシルナでは36個のタグを用意しており、興味・関心から記事を選びやすく…
コメント