このブログは、本と映画をベースに考えたことを綴っていますが、ここでは記事の中で取り上げた映画(フィクション)についてまとめています。
-
生きる気力がない・つまらない・働きたくない【本・映画の感想】
【名演】映画『見はらし世代』(団塚唯我監督)凄いな。淡々としてるのに、なんか衝撃的に面白かった(主演:黒崎煌代、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生)
映画『見はらし世代』は、物語的には「これといって何が起こるわけでもない」のだが、にも拘らず強く惹きつけられる作品で、凄く良いものを観たなという印象が強く残った。まずは「役者の演技」が圧倒的で、その上で「家族家族していない雰囲気」が絶妙に醸し出されているのが良かったなと思う。26歳の新鋭で、これからが楽しみだ -
コミュニケーション・分かり合えない【本・映画の感想】
【恋?】映画『早乙女カナコの場合は』が描く、「自然な自分でいるために隣にいるべき人」の話(監督:矢崎仁司、原作:柚木麻子、主演:橋本愛、中川大志、山田杏奈)
映画『早乙女カナコの場合は』は、「『絶対に選ぶべきじゃない相手』の隣にいる時の自分が一番良い」というややこしさをフルスロットルで描き出す作品だ。長津田はダメ男なのだが、しかしカナコはそんな長津田の隣にいる時こそ自分が最も自然体でいられることを知っている。その場合、あなたなら長津田みたいな人を選ぶだろうか? -
人生うまくいかない・生きづらい【本・映画の感想】
【狂気】日本開催の世界柔道がモデルの映画『TATAMI』は、上映禁止、関係者全員亡命の衝撃作
2019年に日本武道館で実際に起こった出来事を元にした映画『TATAMI』は、柔道の世界を舞台に「イランという国の異常さ」を炙り出す物語だ。自国のトップ選手に「イスラエルの選手と対戦する可能性があるから棄権しろ」と命じるイランのお偉方の考えは理解不能だし、こんな狂気を当然のように押し通そうとする国家には恐怖しかない -
社会の知見を広げる【本・映画の感想】
【不可能】映画『カウントダウン』は、我々日本人が”運良く”経験せずに済んだ最悪な事態を描く(主演:アンディ・ラウ)
映画『カウントダウン』は、私たち日本人にとっては「本当にあり得たかもしれない現実」を描き出す物語で、まずはそのリアリティに圧倒された。「香港が壊滅するかもしれない」という状況に対処する対策本部の混乱や現場の消防隊員の奮闘を描きながら、人間ドラマをふんだんに盛り込んだ、エンタメとしても面白い1作 -
コンプレックス・ネガティブ・自己嫌悪【本・映画の感想】
【想い】映画『水の中で深呼吸』を観て「自分の中の『好き』を確認する作業」について考えさせられた(監督:安井祥二、主演:石川瑠華、中島瑠菜、倉田萌衣、佐々木悠華、松宮倫)
映画『水の中で深呼吸』は、「『同性』に向いた感情は『好き』ってことでいいのか?」と確認する作業を丁寧に描写する場面が多く、「確かにそういうステップは存在し得るよな」と感じさせられた。「他者の評価が気になる」「自分の感覚を他者に押し付けない」といった現代性が反映された繊細な人間関係や葛藤が実に興味深い作品 -
社会の知見を広げる【本・映画の感想】
【壮絶】救命救急を扱う映画『アスファルト・シティ』は、「命」に関する重要かつ不謹慎な問いを突きつける(主演:ショーン・ペン、タイ・シェリダン)
映画『アスファルト・シティ』は、救急救命隊員のリアルな現実を描き出す過程で、「命」についての不謹慎かつ無視できない難しい問いが投げかけられる作品だ。この記事では、作中で描かれる具体的な状況には触れないが、「死んでもいい命はあるか?」と「ミスは責められるべきか?」について考えてみたいと思う
