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パンサー尾形が数学を解説する『笑わない数学』(NHK)で紹介された話題をさらに深掘りする記事まとめ
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パンサー尾形が笑い一切無しで数学を解説するNHKの数学番組『笑わない数学』をご存知でしょうか?
笑わない数学 – NHK
笑わない数学
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笑わない数学
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ここでは、同番組で紹介された様々な話題について、私が書いた記事をまとめて紹介していきます。番組を観て数学に興味を持ち、さらに深掘りしたいと感じた方にオススメの記事です。
2-#1 非ユークリッド幾何学
「非ユークリッド幾何学」の話を初めて本で読んだ時には驚きました。「平行線公準」を無視すると新しい幾何学が生まれる、って、よくもまあ考えたものだなと思います。
以下の記事は、「数学は『神が作った』のか『人間が作った』のかの議論」について書かれた本についてのものです。
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#12 ガロア理論
「20歳で決闘によって命を落とした」という、数学者とは思えないエピソードで有名な天才数学者ガロア。彼が生きていた当時、「5次元方程式の解の公式は存在するか?」が大きな問題でしたが、その問いを起点に、異次元の思考力によって、それまでまったく存在しなかった「群論」という数学をたった1人で生み出したのです。「群論」は、現代数学の基礎を成すと言われる非常に重要なもので、そんな「数学の土台」とも言える理論を、弱冠20歳の若者が遺しました。
このブログでは、ガロアの生涯を扱う『ガロア 天才数学者の生涯』(加藤文元)と、ガロアが生み出した理論を扱う『数学ガール ガロア理論』(結城浩)を紹介しています。
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#11 確率
「ギャンブルで負けないための方法」に関するパスカルとフェルマーの議論から発展した数学分野。学生時代、数学は好きだったけど、確率は苦手だったなぁ。確率は整数と同じで、問題そのものは割と簡単に理解できるのに、答えが難しかったり、想像とまったく異なる答えが導かれたりと、数学がそこまで得意ではない人でも面白さを感じられる分野です。「モンティ・ホール問題」とか、メチャクチャ面白いですよね。
このブログには「確率」に焦点を当てた記事はありませんが、「異端の統計学」と呼ばれる「ベイズ推定」に関する記事を書いたので、そちらを紹介しておきます。また、番組で紹介されていた「ブラック・ショールズ方程式」について、『神は数学者か?』の中で少し触れています。
笑わない数学 – NHK
#11 確率論 – 笑わない数学
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#10 abc予想
1985年に発表され、現代数学において最も重要な予想とも言われる「abc予想」。「足し算」と「掛け算」の関係性の難しさが根底にあるこの未解決問題については、京都大学の望月教授が、自身が生み出した「宇宙際タイヒミュラー理論(IUT理論)」によって解決に至ったと主張しています。
このブログでは、『宇宙と宇宙をつなぐ数学』(加藤文元)と『abc予想入門』(黒川重信+小山信也)をベースに、「abc予想」と「宇宙際タイヒミュラー理論(IUT理論)」について解説しています。
笑わない数学 – NHK
#10 abc予想 – 笑わない数学
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#9 暗号理論
「暗号」と聞くと、戦争やスパイの世界を思い浮かべるかもしれませんが、実は、銀行の暗証番号やネットのパスワードなど様々な場面で「暗号」は使われています。現代社会に無くてはならない存在というわけです。そんな「暗号」は、かつては「言語学」の領域に属するものでしたが、「暗号化」における最大の難問「鍵配送問題」を解消する画期的なアイデアが、数学の世界で生み出されます。その後、誰もが学校で習う「因数分解」を使った、これまでに存在しなかった革命的な「RSA暗号」が開発され、現代社会を根幹から支える重要な「暗号」として利用されているのです。
このブログでは、『暗号解読』(サイモン・シン)をベースに暗号の歴史に触れ、また、映画『イミテーションゲーム』をベースに、暗号の歴史で最も有名だろう「エニグマ解読」に挑んだ天才数学者チューリングの奮闘の歴史を紹介しています。
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#9 暗号理論 – 笑わない数学
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#7 フェルマーの最終定理
数学について詳しくない人でも、「フェルマーの最終定理」の名前ぐらいは聞いたことがあるのではないかと思うほど、数学で最も有名な話題と言えるでしょう。数学者フェルマーが「証明を思いついたが、書くには余白が足りない」という印象的な記述をしてから350年間、幾多の数学者の挑戦を跳ね除けながら、最後には、「フェルマーの最終定理を証明するために数学者になったワイルズ」が証明に成功するという、激アツエピソード満載の話でもあるのです。
このブログでは、『数学ガール フェルマーの最終定理』(結城浩)と、『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン)から、フェルマーの最終定理証明に至る数学的な話を、そして『哲学的な何か、あと数学とか』(飲茶)から、数学的な話ではない人間ドラマについて書いています。
笑わない数学 – NHK
#7 フェルマーの最終定理 – 笑わない数学
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350年以上前に一人の数学者が遺した予想であり「フェルマーの最終定理」には、1995年にワイルズによって証明されるまでの間に、これでもかというほどのドラマが詰め込まれている。サイモン・シンの著作と「数学ガール」シリーズから、その人間ドラマと数学的側面を知る
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#5 ポアンカレ予想
2000年にクレイ数学研究所が発表した、解けば100万ドルの懸賞金がもらえる7つの未解決問題「ミレニアム問題」の内、現時点で唯一解決済みとなっている「ポアンカレ予想」。ロシアの天才数学者ペレルマンが最後の証明を行ったのですが、100万ドルの賞金も名誉あるフィールズ賞も断ったことでも有名です。
このブログでは、『数学ガール ポアンカレ予想』(結城浩)をベースに、「ポアンカレ予想」がいかに解き明かされていったを解説していきます。
笑わない数学 – NHK
#5 ポアンカレ予想 – 笑わない数学
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#2 無限
無限はとにかく不思議なもので、「アキレスと亀」や「無限ホテル」のパラドックスなど、一般的な感覚では捉えにくいものです。番組では「カントールの対角線論法」が紹介されていました。これは、数学の証明の中で、私が一番好きなものです。
このブログでは、「『無限』に恐怖した古代ギリシャ人」について解説した『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』(加藤文元)と、「カントールの対角線論法」についても触れられている『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』(結城浩)を紹介しています。
笑わない数学 – NHK
#2 無限 – 笑わない数学
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学校で数学を習うと、当然のように「証明」が登場する。しかしこの「証明」、実は古代ギリシャでしか発展しなかった、数学史においては非常に”異端”の考え方なのだ。『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』をベースに、ギリシャ人が恐れたものの正体を知る
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『結城浩「数学ガール」シリーズは、数学の面白さを伝えながら、かなり高難度の話題へと展開していく一般向けの数学書です。その第3弾のテーマは、「ゲーデルの不完全性定理」。ヒルベルトという数学者の野望を打ち砕いた若き天才の理論を学びます
#1 素数
素数は、古今東西多くの数学者を惹きつけてきた魅力的な対象で、番組で紹介された「リーマン予想」「双子素数の問題」だけではなく、「ゴールドバッハ予想」「ソフィー・ジェルマン素数問題」など様々な未解決問題が存在します。
このブログでは、「笑わない数学」を監修する小山信也氏も推薦する『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ)を中心に、”数学の聖杯”とも呼ばれる「リーマン予想」について解説しています。
笑わない数学 – NHK
#1 素数 – 笑わない数学
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古今東西の数学者を惹きつけて止まない「素数」。その規則性を見つけ出すことは非常に困難だったが、「リーマン予想」として初めてそれが示された。『素数の音楽』『リーマン博士の大予想』から、天才数学者たちが挑んできた「リーマン予想」をざっくり理解する
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科学・数学の知識を身につける【本・映画の感想】 | ルシルナ
中退していますが、理系の大学に通っていました。学校の勉強で一番好きだったのは数学・物理ですし、大人になってからも科学や数学の本を数多く読んできました。偉人たちの…